鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

UNISON SQUARE GARDEN 2024 Revival Tour "Catcher In The Spy" @ NHKホール(4/25)

ライブにはそこそこ行っているんですがブログを書く時間が取れず、久方ぶりの更新となってしまいました。

ブログを留守にしている間もかなりの数の方が見に来てくださっていてありがたい限りです。放っておくとおもちゃにされるので考えものなのですが、たまに嬉しいお言葉も頂くのでなんだかやめられず今日まで来ています。

ブログを閉じない理由においては、自分が読みたい文章は自分で書くしかないというまあ当たり前っちゃ当たり前のような気持ちも大きいです。

同じ場を共有した方はもちろんのこと、参加できなかった方へのお裾分けに少しでもなれば、この上ない幸せです。引き続きどうぞ変わらずよろしくお願いいたします。

 

記事のインターバルに比例して長くなる前置き。定期更新だいじ。書きかけでおそらく世に放つことのない下書きが26本(!)。今回は頑張れました。

 

 

さて、今年結成20周年のUNISON SQUARE GARDENが自身3度目のリバイバルツアーを開催。中野や新木場が姿を消しても、走り抜いてきたロックバンド。その軌跡の一部をなぞるツアーに参加してまいりました。

 

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NHKホール。首都圏のライブ勢力が都内から神奈川に移りつつある中、このホールが東京にあるのはまだ希望があるなと思いますね。我々はここで縦に分割されたUのロゴが一つになる瞬間も、誰もいない客席が映し出される瞬間も、目撃してきましたから。

 

 

最初の2曲以外セトリを忘れた状態で、あえて思い出す作業もせず挑む最終日。久々の2時間ライブ、しっかり腹ごしらえしていざ渋谷へ。大戸屋の鰹と梅のやつ、美味しかったですよ〜

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花たち

 

最近ガーデンシアターとかぴあアリーナとかデカ箱に詰め込まれてきたので、"""ホール"""の距離感に泣きそうになる。

 

1,2分押しで開演。御三方登場。

絵の具が途中からウィンウィン鳴り出し、曇りがかったオレンジ色のライティングとともに"黄昏インザスパイ"でライブスタート。

1番は斎藤さんのみで弾き語りのような雰囲気。途中からリズム隊が合流する瞬間にUNISON SQUARE GARDENを感じて高まる。

曲終わりにいきなり貴雄ちゃん服投げ!早い!

 

斎藤「ようこそ!」

"サイレンインザスパイ"。ステージバックにCatcher In The Spyの通常盤ジャケット(🦉💡🫴の方)の垂れ幕がバッと降りてくる。

ヘイ未遂、今回本当に少なくて(席がまあまあ前方だったので後ろの方は見えてないというのもある)ーそもそも対策してどのヘイでも手を上げないという人が多かったのかなと思ってます。ホールだからというのもあるのかも。

2サビ前に「こんばんは東京!」してました。

ビーム照明って"カオスが極まる"みたいに表題曲演出の印象あるけど、前半で導入されるのも会場のボルテージが上がってこれもまた一興。

 

 

"オリオンをなぞる"。斎藤さんの《何でもないような》《切っても切れないんだ》の語尾の返し、"kaleido proud fiesta"の《喝采のロードサイド 止まない》の繋ぎと歌い方が似ていて、これは確実に2024年だなと思った部分でした。

青白レーザーだったかな?途中から紫も混ざってた。他の会場もそうだったかもしれないけどNHKホールの紫照明の絶妙な色、好きです。

 

 

斎藤「こんばんは、UNISON SQUARE GARDENです!」

長い拍手、途中クレッシェンドして、各々空気読んで最終的には自然に止んだの面白い。

満足気に頷きながら拍手を見守る斎藤、動かない田淵、準備する鈴木。三者三様。

斎藤「マイケル・ジャクソンくらい続くかなと思ったけど及びませんでした笑。

我々10年前にこのジャケットのCatcher In The Spyというアルバムを出したんですけど、勿論その時ツアーも回っていて、今回はそのツアーと全く同じセットリストでやっていきます。

最後まで、自由に楽しんでってくださいよろしく!」

 

"流れ星を撃ち落せ"。イントロの貴雄ちゃん、結構ガンガン叩く印象あるけどこの日はちょっと理性的でもありドキドキしました。

Aメロの斎藤さん手がうるさくてよかった。右手か両手のイメージがあったけど今日結構左手だけ動きが活発なシーンが見られて新鮮でした。

 

 

"箱庭ロック・ショー"。よく見えなかったけどもしかしてカポなしロック・ショーでしたか?

1Aからベーストラブル。田淵さんもちょっと弾き続けたけどやっぱどうにもならんわって顔(この表情本日のベストオブTBC)してすぐストラップおろして交換してもらってました。

田淵さんもスタッフさんも手さばき良すぎて《五線譜と》のところではもう普通に弾いてました。スタッフさんもいつ何が起こるかわからない中、万全の体制で流石プロフェッショナル。

 

"to the CIDER ROAD"。イントロからギターとベースが入る前に貴雄ちゃんがチッチッチッチッてカウント取る時あるけど、今日は取ってなかったと思う。

斎藤さんと田淵さん、アウトロで内側に向くタイミングが全く同じで笑っちゃった。さいたぶシンクロ。

曲中、貴雄ちゃんが2階か3階の上手見上げてとてもいい顔してた(これが本日のベストオブTKO)。

 

 

"君が大人になってしまう前に"。子供出来たから曲が沁みるって言ってる人多くて微笑ましい気持ち半分。

もしかして2014年以来一度もセトリ入りしてなかった…?リバイバルなかったら聴けなかったかもしれないと思うとやや震えますね。2024年の斎藤さんの歌声には切なる感情とあたたかさが上乗せされていて、ライブ音源頂けたらいいなの気持ち。

 

 

"メカトル時空探検隊"。青緑照明。グッズのTシャツからしてオレンジメインかなと思っていたから、デザインの中からその二色抜いてくるんだ?!と少し意表を突かれた。

田淵さんはいつものノリ方だけど、斎藤さんがは終始両膝でリズム取ってた。曲によって重心の置き方や足の構え方が違うのでよく見てしまう。

ラスサビ前の《タイムマシンで》は気怠気にデクレッシェンドするのかと思ったら「タイムマ、シ、ンで」って結構細かく刻んでて新しかった。「マシン」って切って言うの普通でも難しいと思うけど、しっかりスタッカート入ってて技術〜!となりました。

 

 

"何かが変わりそう"のイントロほど優勝することある?音なくなるところの《涙がこぼれそうな夜だ》の田淵さんの歌声に毎回心動かされています。そして"シャンデリア・ワルツ"に繋がるのずるい。なるべく明るく楽しく聴きたかったんだけどちゃんと泣いた…行き着いた先に、何も無くても。

 

 

"蒙昧termination"。《chance & chance》のところ、チェインスエンチャンスって感じで同じ単語でも歌い方に差付けてるように聴こえた。《田淵に言っておいて》の指差しはいろんなパターンがあるけど、今回はシンプルにストレート1回でした。

ステージ奥に浮かぶフクロウが不気味。

 

 

"WINDOW開ける"。前半は斎藤さんピンスポ。ステージの天井、後方から一直線に伸びた白の照明がステージ縁まで斜めに降り注いでいて、その面はWINDOWさながら。

落ちAメロ?《神様の思し召し なら おしまい おしまい さよならよ》まで声とギターを絞っていったあとの《響くもの全部持って来いよ 俺はそんなに厳しくないぞ ならば》の声の響きが凄くて感動。

 

そして"シューゲイザースピーカー"。この繋ぎも素晴らしいね。Aメロの手癖。両手銃みたいにして耳の横でぐるぐるしてた。

最後照明強めて電球切れるみたいにバチッと暗転するのかっこよかったなー。

 

 

斎藤「アー、今日カメラ入ってるのに濡れ鼠なんだけど笑。

10年前のツアー、どこいったのかなって調べたら東京だけじゃなくて神奈川行ってー、埼玉行って千葉行ってって結構細かく回ってて。東京はどこでやったか調べてみたら、中野サンプラザ2daysと、今はなき新木場(STUDIO COAST)。わあ、全部ない笑。エモい…

ちなみになんですけど10年前のツアー来てたって人います?」

結構手挙げてた

斎藤「え!めっちゃいるじゃん!」

両手を双眼鏡みたいにして上手からくまなく見渡す斎藤さん

斎藤「懐かしいグッズ持ってきてるね。10年間同じバンドが好きで、しかもライブに行くほど好きなバンドのライブにもずっと行ってるって、同じ音楽好きとして、リスペクトします。

ただ好きになったのが新しいとかはどっちでもいいので、なんならライブに行かなくてもいいし。CDは聴いてほしいけど、それくらいでいいと思ってます。

10年前は見ての通りかなりフィジカルで勝負してたんですけど笑。同時に自分たちのライブのスタイルを確立した時期でもあるんですね。UNISON SQUAREGARDENは今年結成20周年になるんですけど...」

拍手。なんぼお祝いしてもいいですからね〜

斎藤「ありがとうございます。そんな節目の年に、昔の自分たちにケツを叩かれるじゃないけど…正直めちゃくちゃ疲れるんですけど笑、でも元気付けられている気もしていて…。

残りあと少しですが、Catcher In The Spyの世界を楽しんでください」

 

"harmonized finale"。落ちサビで星の形したスポットライトに斎藤さんが照らされながら《harmonized finale 星座になる 沢山の願いを乗せて》って歌ってるのよかったですね。その後歌詞通り光に包まれて本当にこみ上げるものがありました。

 

 

ここまで身体がセトリ覚えていて「一度あったことは忘れないものだな〜」などと思っていたのですが、ドラムソロ、バージョンアップしていましたね?!「オンドラムスタカオスズキ!」だけはずっと言い続けてほしい。

貴雄ちゃん、最近いろんなことにチャレンジしてるけど、〇〇も〇〇も〇〇もできる「ドラマー」であり、その矜恃を誰よりも強く持ってる人なんだなと感じたドラムソロでした。

ドラミング(ウホ)鈴木さん、最後ドラムセットに前のめりになってたけど戻りが丁寧でちゃんと微調整してからセッションへ。

確定演出セッションは当時と同じ感じだったと思う…セッションこそ本当に身体が覚えていて凄いし、UNISON SQUARE GARDENのライブの醍醐味とも言えますね。

 

そのまま"天国と地獄"へ。"徹頭徹尾夜な夜なドライブ"(赤青)と"パンデミックサドンデス"(赤緑)を混ぜ合わせた結構カオスな照明。足上げもリバイバル。足上げるのきつくなってきた時の大股歩きみたいなやつもやってた。

これこそずっと言ってるけど、音源みたいなちょっと色っぽい《お任せ》をいつかライブで聴きたい…

 

 

"カラクリカルカレ"、ザ・UNISON SQUARE GARDENのイントロって毎回思う。

コーラスがないのをいいことに上手袖まで遊びに行く田淵さん。ステージを存分に使っていて良いですね。

青・紫・白の照明があって、1stか〜!となりました。

 

間髪入れずに"桜のあと(all quartets lead to the?)"。桜をベースとした電飾ですごいなと思ったのが、桜を思わせる淡いピンク一色だけじゃなくて、ちょっと夜桜のような紫がかったピンクやパキッとしたビビットピンクもあったこと。単色だけじゃないカラーリングに感動しました。

落ちサビのクラップの話題もう擦り切れるほど色んな方が触れてるけど、田淵さんの首振り見たさに叩いてる人もいるのかもなーと今日思いました。

 

 

斎藤「東京、またね!」

"crazy birthday"。《We like happy birthday!》で両手人差し指出して客席に掲げる斎藤さん、ちょっとチャラくてよかった。

田淵さんのサビの動き、みんなパターンわかってて真似してるの可愛い。筆者は4周回って最近はやってません。

 

斎藤「お、し、まいはこの曲!」

"場違いハミングバード"。田淵さんと斎藤さんがどちらも裏拍取って同じノリ方になっちゃってて、気付いたかわからないけど斎藤さんが2回くらいで止めて自然なノリ方にシフトしてたのちょっと面白かったです。

めちゃくちゃ歌った後にあの精度の舌打ち繰り出せるの、冷静に考えてこわい。

 

 

一度はけて、1分もしないでアンコール再登場。

 

 

斎藤「…疲れた笑。今日でこのツアー終わるんですけど、38歳にはありがたい、痩せるツアーでした。出てきてあれだけど、休もっか」

田淵さんがステージ上手まで歩いて行く。戻るときに斎藤さんの前を横切ったんだけど、よく高齢男性が人前横切る時にやる動きしてた。斎藤さんもどうぞどうぞと下手側へ促す。

斎藤「…やろっか笑」

名前呼び始まり出したところだったので絶妙なタイミングでした。

 

 

"instant EGOIST"。23:25の長めイントロとストップモーションも健在。田淵さん下手前方で腰反り、斎藤さんドラム台で中腰、貴雄ちゃんは見えず。

しばらく止まってて38歳の体幹スゴ!と感嘆した後、田淵さんが諦めてマイク前に戻ったタイミングで再開。ステップも華麗に!

 

"徹頭徹尾夜な夜なドライブ"。

こちらでも田淵さん足上げ。年齢的なこともそうだけど、そもそもの基礎体力の高さに脱帽。

今日は油断してたんだけど落ちサビで斎藤さんが歌う方のバージョンでしたね。歌う直前、両手をマイクにかけようとしたときのあのこれからすべてを掌握しにかかる顔!(本日のベストオブSKでした)

見惚れているうちに田淵さんがマイクスタンドごと上手で転がってた。何やってるんですか?笑

 

ラストは"23:25"!

マイク直しにスタッフさんが出てきてる間も自由な田淵さん。たのしいね。

斎藤さんのギターパート前に貴雄ちゃんが両スティックで斎藤さんを指してた。

七色照明がこんなに似合うバンドある?今日もちゃんと日常に帰してくれてありがとうございます。

 

 

 

身体が先に反応するってこういうことなんですね。大体覚えていたとともに10年分の進化も体感出来ました。セトリも勝ちパターンが見えてきた時期だったんだなとリバイバルを通じて改めて感じた次第です。

最近の90分ライブもコンパクトで早く帰れて好きだけど、1.3倍の長さで一瞬も飽きないセトリとアクトが出来るのは流石でした。

 

終演後、フライヤーがどこかに置かれていたみたいで(貰えなかった!ライブ会場のフライヤー配りは出口に統一して〜!)、秋からのツアー「20th BEST MACHINE」が発表になりました。

「20th SUB MACHINE」ツアーもあるのかな。ひとまず武道館以降の予定、できましたね!!FC2次先行まで設けていただいてありがたい。

 

そして驚いた下北沢ワンマン。よみがえる落選の記憶。

 

自分、下北行けます、行かせてください

あと取材も行けます、行かせてください

 

 

 

UNISON SQUARE GARDEN 2024 Revival Tour "Catcher In The Spy" @ NHKホール(4/25)セットリスト

01.黄昏インザスパ
02.サイレンインザスパ
03.オリオンをなぞる
04.流れ星を撃ち落せ
05.箱庭ロック・ショー
06.to the CIDER ROAD
07.君が大人になってしまう前に
08.メカトル時空探検隊
09.何かが変わりそう
10.シャンデリア・ワルツ
11.蒙昧termination
12.WINDOW開ける
13.シューゲイザースピーカー
14.harmonized finale
ドラムソロ〜セッション
15.天国と地獄
16.カラクリカルカレ
17.桜のあと(all quartets lead to the?)
18.crazy birthday
19.場違いハミングバード
en1.instant EGOIST
en2.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
en3.23:25

 

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UNISON SQUARE GARDEN - Ninth Peel

※この記事ではUNISON SQUARE GARDENのアルバム「Ninth Peel」の内容について記載しています。

 

 

 

 

UNISON SQUARE GARDENのアルバム「Ninth Peel」がリリースされました。
ナインスピール、文字通り9枚目。前作「Patrick Vegee」が2020年9月末だったので、アルバムとしてはおよそ2年半ぶりですが、世の流れでツアー開始が遅れたこともありそこまで間が空いていない印象です。
彼らがどんな状況下でもライブを続けてきていたことで、いかなる時も私たちの心に空白がなかったと言うのも理由の一つだと思います。こういうことを書くと突如現れる人生訓おじさんに怒られる気しかしないですね。でも本当のことなのです。

 

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※完全生産限定版。でかい。映像諸々はこれから観ます。
  トランプは友達がいないのでとりあえず観賞用で

 

 

さて、本作は総収録時間40分13秒の11曲構成。ユニゾンのアルバムって大体12-13曲のイメージなので、11曲はファーストアルバム以来なのでは?数字だけ見ればすっきりした印象。

田淵さんの中で直近のアルバムたち、特に「MODE MOOD MODE」の評価がめちゃくちゃ高くて、あれはコンポーザー目線なのかやりきった感なのか。
勿論大好きなアルバムだけど、いちリスナーとしてはやはりこの先の道のりを知らないので手放しに「7枚目がバンド史において最高傑作です!」とは言い切れない、今の所。
当時しきりにメディアで語っていた「構築美」の追求は概ねやり切ったという感じなのかな。それに加えて、おそらく実績と経験が彼らを「整えなくても形になる」というフェーズに押し上げているのだろうと思います。

 

 

前置きはこのくらいにして、1曲ずつ感想を。そう言えば毎作恒例となりつつあった○枚目コール、実はまだ見つけられていません。アルバムタイトルで完結しているのかな?こんなにストレートなタイトルもこのバンドには珍しいですよね。もし見つけた方いらっしゃったらこっそりヒントください。

 

 

 

01.スペースシャトル・ララバイ

1曲目にトンチキ加速ソングか来ると勝手に思っていたら、色んな前情報を見て今回は様相が違うぞ?と。蓋開けてみてまず、イントロ無しで始まることに驚いた。
もし筆者が置くなら2曲目だな、なんて思いつつアルバムを聴き進め、M11→M1に回帰した所で全部腑に落ちた。この件はM11にて詳しく書くけれど、この曲はM1でありM12でもあるんだなと解釈している。

 

ストレートなロックでありつつ、《大切に淹れたコーヒーとか飲みながら》の転調のような遊び心も忘れない。間奏は御三方がライブで弾いている姿が容易に想像出来る。ちょっと切ないながらも我々に決断のきっかけを与えてくれる曲。

 

 

02.恋する惑星

YouTubeでMVが先行公開されて我慢出来ずに観ちゃった。最近リリース前の情報公開多くて心乱される(なるべく手に取るまで情報入れたくないので)。

 

フィロソフィーのダンスの"ラブ・バリエーション WITH SCOOBIE DO"をUNISON SQUARE GARDENがド派手に演奏したらこうなった、みたいな感じでわくわく。
掛け声と言えばいいのかあのフレーズ、雑誌の表記を先に見ていたので何と言ってるかわかったけど(雑誌がちゃんと確認取ってる前提で)、SNS見てるとかなり表記揺れしていて、もし読んでいなければ筆者も聴き取れなかったかもしれないなと思い、興味深かった。

 

インタビュー見てると田淵さん的にはとにかくキュートな曲を、という意向だったようだけれど、所謂キュート枠でホーン有の"like coffeeのおまじない"等ともまた一線を画す。
ドラムの手数を敢えて減らしてるのだと思うが、貴雄ちゃんが刻む四つ打ちが堂々余裕のある隙間をもたらしていて新鮮。特にサビ前のリズムがお気に入り。

 

《まだまだ光っていたいのだ!》っていう終わり方珍しいなというか、多分田淵さんの手癖なら《いたいのです》の方が耳慣れた音に聴こえるんですよね…

《だって小粋でいたいのだ》、ってね

 

 

03.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ

曲名が明かされた当初から「ワンワード異なるだけの本・映画があって…」とか「田淵さんチェ○ソーマンの主題歌やりたいって言ってた…」とか色んな憶測を呼んでいたけど筆者的には割とどちらでもよくて、M3がリードだと勝手に思っていたからM2に放たれてそっちか〜という気持ちの方が強かった。一聴目はつんくっぽい曲調だなと思いました。特にサビへの展開とか。

 

イントロからリフかっこいい。裏で鳴ってるのは呼気?《どうにもできないの ごめんね》の「ない」とか「めん」の引っ張りが斎藤さん独特の歌い方で耳触りが良い。

 

田淵智也の作語センスにもう何度目かわからないが平伏す。普段会社のエレベーター乗っててベーター=エレって思ったこと一度もなかったですね…。
ただこういう"フィクションフリーククライシス"みたいな何言ってんの?っていう言葉が連なる中で、落ちサビにいい歌詞が埋め込まれてるのが粋。

こんなんじゃ青春が終わっちゃう!死にたくなってしまう

だけどどうせいつか終わるから

毎日をちゃんと諦めないでくれ

Baby now! Baby now!

 

 

04.カオスが極まる

制御不能なカオスこそ箱庭の日常。カオス"を極める"じゃなくてカオス"が極まる"なのがユニゾン的だなとリリース当時から思っていた。三人寄ればカオスが極まる。

そしてこんなにUNISON SQUARE GARDENの極限みたいな楽曲が鎮座しているのに、この「どこまでやれるか」みたいな究極さにアルバムが引っ張られていないのがまた面白い。シングル切られてる楽曲であっても、入るアルバムによってどのような扱いになるかどうかは彼らの裁量とラインナップバランスによるのですね。

 

あとこれはずっと言ってるのだけれど2番の《どうにも擦り切れてきたみたいだ》の裏で鳴ってる合いの手みたいなギターがとっても好き。ただライブだとそこは拾われないので本当に残念…まあそれは仕方ないので、その代わりあのイントロ前のカオス確定演出は引き続きお願いします。

 

 

05.City peel

peelのpは小文字なんだ。アルバムタイトルは大文字なのに。そういえばモチーフTシャツは大文字になっていたな…

 

人生を時計に例えるとっていう話は有名だけど、定説に則って0時から3年ごと刻んでいくと13時は39歳ですね。《時計はそろそろ13時を指す》、今年38歳になる御三方にはぴったりのフレーズ。

 

こういうテイストの曲が出てくると課外活動の話が持ち出されると思うけれど、個人的にはUNISON SQUARE GARDENのキャリアの先に出来た曲だなと強く思う。アコースティックも解禁(?)されたし、今後様々なトライに期待。
歌詞で翻弄するタイプの田淵さんは大切なフレーズもその中に混ぜ込むことが多いと感じているけど、この曲は終始風景が具体的で解像度が物凄く高いのがユニゾンとしては新しく感じる。

 

2023.04.21追記、田淵さんにヒントを貰ったので筆者の見解ツイートを載せておきます。

 

 

06.Nihil Pip Viper(Album mix)

アルバムを手に取って初めて本曲がリミックスの上収録されていることを知った。素人でも意外と違いがわかるというか、個人的にはこちらが好み。

M5,7と雰囲気いい曲が揃っているのにこういう曲を間に挟まないと気が済まないのがもう、気が触れてて大好き。敢えて並べないというのはあるだろうけど。

 

本曲がリリースされた時の田淵さんのコメントで『「ああ、ロックバンドが普通に新曲作ったな」という気持ちでリリースできるのが嬉しい。』と仰っていて、アルバムのスタンスとしてはこれがベースにあるのでは?という感覚がある。新曲必ずしも要らない説が筆者はまだあまりよく出来ていなくて普通に要るだろと思っているが、生み出す側のことを想像すると長く活動していればコンスタントに曲を書ける人の方が珍しいはずだから、上手く言えないけど今後肩肘張らずに制作できる環境が続くといいなと願っている。さあ、かつてネタが尽きないと豪語していたベーシスト、いつまで曲を書き続けられるのか!

 

多分あの不安な世の中で新曲を受け取った時の気持ちは一生忘れることは無いだろう。

 

 

07.Numbness like a ginger

こちらもタイアップ先を追っていないため、YouTubeで先行公開されたMVはわざわざミュートして流し見していたのにVG Vol.3で先に聴いてしまったという、聴くタイミングのセンスが圧倒的にない筆者。同じタイアップでもあんな口悪さ全開みたいなところからの振り幅が凄い。

 

ジャジーな曲が同じアルバムに2つも、かなり近い位置で収録されているのが意外。切なさとか空虚な気持ちが描かれていてもその先を未来を感じるのが、ハッピーエンドを得意とするバンドの好きなところ。《またあとでね》の後ろに引きずらない歌い方も曲に合ってる。

 

世の中的には既発曲の扱いなのだろうけど、正直まだ自分の中では消化不良感があるので、もう少し聴き込みたいところ。音源を受け取った上でライブで聴けたらまた印象が変わるだろうな、という予感もある。

 

 

08.もう君に会えない

モデルなどというものは存在しないので勝手に感傷的になることはないし、誰かが亡くなった時バンドがどこにいたとか、このフレーズはあのエピソードで、みたいな当てはめ解析ツイートもしないです。
斎藤さん、「宛先がわかる」ってなんの事ですか?あとNinth Peelクイズの「存在しない」の定義教えてください。

 

まあこの議論自体存在しないんだけど、田淵さんの「みんなもっとこのバンド聴いて!」みたいなムーブがうざいとき、たまにあります。いや私も知ってるし、貴方が声高に叫ばなくても、そのバンドのプロデュースとかしなくても、自分で開拓しますし、みたいな。
この曲も貴方に言われなくても自分なりに向き合ってるわと最初思ったけど、そういう雑多で余計な感情もこの良メロバラードにだったら預けてもいいかな、なんて思いました。彼女も彼もモデルはいないので何言ってんの?って話ですが。
誰かがどこかで笑ってくれているといいね。

 

 

09.アンチ・トレンディ・クラブ

個人的なことだが、最近「イミテーション・ゲーム」を見返したばかりなので、《エニグマ》に反応してしまう。

 

リードでは無いけど本作の軸となる楽曲なんだろうな。イントロ〜Aメロのギターの色が和田唱っぽくていい。"ROCK MUSIC"みたいな。コーラスもトライセラっぽい。全体的にギターが楽しいね。

繰り返される《美しいこそがトレンディ》というフレーズ。韻踏んでいるのはわかっているけど「形容詞+こそ」の違和感とフィット感がたまらなくて、斎藤さんの母音の歌い分けの器用さと田淵さんの名ソングライターぶりを感じる。

 

UNISON SQUARE GARDENが言い続け、実際にやり続けていることが詰め込まれているので、どこかはぐれ者が多いユニゾンのファンとっては痛快で満たされる1曲だろう。もう十分篩にかけられたはずなのでバンド自体もこれ以上裾野を広げなくてもいいのでは?とも思うけど、内輪的になりすぎるのも良くないし適度な風通しは必要かもね。

 

 

10.kaleido proud fiesta


どのバージョン貼ろうか悩んだけど皆さんにファーストテイク聴いてほしいのでこちらで。

彼らの口から本曲がUNISON SQUARE GARDENを代表するようなものになったと聞けたのが嬉しかった。個人的にその一つ前は"10% roll, 10% romance"だったのであろうと信じている。突き抜ける強さがあるというのもそうだが、体感的にファンが増えたタイミングでもあるように思う。斎藤さんがよく言うアルバムがバンド史を語る上での節目というのは勿論そう思うが、要所要所のシングルが持つ力もなかなか侮れない。

 

タイアップ先に明るくないという理由で、本当の意味で自分向けじゃないと思っていたこの曲が、シングルツアーを通して一番の味方になってくれたのが不思議でたまらない。
そもそもアニメ詳しくない筆者がここまでUNISON SQUARE GARDENの音楽にどっぷり浸かれているのに、信用なさすぎでは?と自分でも思ったけれど、この作品と彼らの関係って傍から見ても特別じゃないですか。そこにただスリーピースロックバンドを好きなだけの自分が何の憂いもなく飛び込んで行けるなんて、と改めて彼らのタイアップ仕事の向き合い方やその強さを学んだ次第です。

 

 

11.フレーズボトル・バイバイ

収録ラインナップを見た時からM1"スペースシャトル・ララバイ"と語感を寄せているのだろうということは多くの人が感じたことだろうが、曲名が近いから関連があるかというとディスコグラフィーとにらめっこしても割とそうでもない。今作はララバイで始まってバイバイで終わるのかな、と思っていたら、《忘れられない今日になった!》→M1の《忘れたくても忘れない 今を繋いでいく 僕たちのスピードで》に間髪入れずに繋がる構成に脱帽した。あれ、もしかして(バイバイ→)ララバイで始まってララバイで終わるアルバムだった…?
これは彼らがライフワークと称すライブの続く日々を表しているようだし、となれば勿論我々の生活のことでもある。M11で終わる日常なんて今の所想像もつかないですね。

 

イントロが普段彼らがライブに織り込んでいるセッションぽくて、何が続くかと思えば「フレーズ・ボトル・バイバイ!」のちょっとゆるいコールなのもいい。

 

今でこそそんな物好きとか言うほど規模の小さいバンドじゃないだろうにと思うけど、やはり我々の見えない所では3人で孤軍奮闘してきたんだなと思いを馳せる。ここまで来たからこそざまあみろと堂々と言えるのだろうし、あのバンドの凄さを知っている我々はやはり自信をもっていいのだと何度も保証してもらっていますね。

 

 

 

感想

筆者、数多あるユニゾン評のなかでも以前堂島孝平さんが仰っていた「常にじゃんけんがあいこのバンド」が本当に好きなんですが、本作は顕著にそれを感じました。先日の対バンでも思ったので、多分彼らは近年あいこの新記録を出し続けているのでしょう。各々がUNISON SQUARE GARDENにおける役割をあらゆる場面で瞬時に理解して常に最適解を出し続けていることでバランスを保っているのだと思います。ある人の持っていないものは他の2人が持っていて、誰かの洞窟には誰かがライトを照らす、そんな関係が非常に愛おしい。

 

生きてたらいいことあるよとかいう無責任な助言を与えるでも、困っているなら助けてあげるよと手を差し伸べるでもなく、自分が選んだ道を自分の足で生きようぜ、という快活な後押しが本作にも一貫して込められているように思います。田淵さんがテーマを決めていないというのは、それを主題にして日々楽曲を作っている訳では無く、UNISON SQUARE GARDENのスタンスとして既にあり、今までも歌ってきたことで、今作のために特別に作られた概念では無いという意味だと捉えました。

バンドも19年、御三方も今年38歳ですから、ある種彼らが歩んできた道のりや貫いてきた姿勢が勝手に説得力になっている部分はあり、以前よりも具体性の増した歌詞になっているようにも感じます。

色んな布を次々に纏いながらも軸の部分は不可侵かつ不変。独自のスタンスを貫いてきたことを、まるで彼ら自身のキャリアが肯定しているかのようですね。

 

 

kaleido proud fiestaがそうだったように、Ninth Peelもツアーを通して楽曲たちが自分の中で熟していくのだろうと思うと今から凄く楽しみです。2クールに分かれているので、セットリストの組み方にも絶大なる期待を寄せて。

 

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN - TOUR 2022「fiesta in chaos」@Zepp Sapporo

こういう世の中になってから初めて飛びました。

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昨年のNormalツアーで涙を飲んだ教訓を生かして早めに横浜を諦め、遠征解禁するなら住んだことのある場所で、ということで札幌一本に絞りました。自分の運の無さを棚に上げる訳ではないのですが、やはり関東のワンマン・ライブハウス公演は取りづらくなった印象があります。

先日年明けの追加公演@ガーデンシアターが発表されましたが、まずそれは置いておき、個人的年内ラストワンマン(今の所)。

 

遠征自体2019年振りということもあってか色んなプチトラブルがありつつも何とか帰ってくることができたので、旅行記とライブレポを書き残しておこうと思います。

 

 

 

Day1

羽田空港に向かおうと品川駅に着いた時点で京成線が脱線したことを知る。影響受けて羽田行きの京急も遅れる。遠征は大方自己責任なので早めに出るの大事。

 

久々すぎてチェックイン→手荷物預けるのが自動になってたことすら知らなかった。並ぶことも無く便利と言えば便利だけど、グランドスタッフさん削減されてるのかなと思うと寂しい。

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お昼ごはんはひとしなやの鮭膳。出発前はお腹に優しい食事を。
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飛行機が客待ちで遅れる。結局見つからず手荷物降ろす作業で更に遅れる。手荷物預けてて搭乗しないってどういう状況?ご無事だったのか気になる。

 

 

移動中は本読みつつ座席に付いてた画面で飛行カメラ見てた。
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これは降下中に前輪が出てきた時の写真。着陸の衝撃と減速の摩擦って相当なものだと思うけど、技術とメンテの賜物ですね。

 

 

札幌、まだ雪が積もっていなくて驚いた。住んでいたときは11月中旬ってミュンヘンクリスマス市はじまるし、もう雪かきしてた気がする。根雪になってからの方が暖かい説ある。

完全に冬という感じではなく、朝晩はダウンあった方がいいかなくらいの気温。

 

札幌の人って謎の薄着プライドあるよね...Zeppの近く通ったらこの日Saucy DogとWANIMAの対バンだったらしいんだけど、WANIMAファンの男にすれ違いざま「ダウンは早くね?」って聞こえるように言われてキレそうになった。遠征時のダウンの利便性知らんの?内地の人にやたら対抗したがるケンミン性ならぬドウミン性。他人の着るものが気になるのって都会にしては珍しいよね...顔思い出したらまた腹立ってきた...怒りをここで供養させていただきます。人のファッションチェックは勝手にしないのが吉。

 

 

余裕もってチェックイン時間設定したつもりだったけど結局ほぼ定刻でした。

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全国旅行支援のクーポン貰えるとは聞いていたけど金額は把握していなかったので、こんなに頂いていいのですか!という気持ちに。明日お土産買おう。

 

 

遠征の時はホテル滞在時間も好きなので、根室花まるとスープストックをテイクアウト。お寿司は秋限定のもの、スープは札幌限定の季節のボルシチ。うまし!ひとまず移動おつかれさまでした。

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翌日に備えて早めに寝る。

 

 

Day2

朝から北海道神宮までウォーキング。
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リス様のお食事サービスショット

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西11丁目まで歩いてアトリエモリヒコでモーニング。以前森彦のドリップバッグを頂いたことがあってとても美味しかったので...

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栗とぶどうのコーヒークリームフルーツサンドに合う。
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ここでUNICITYのスタンプラリーが獲得出来ないことに気付く。思い出される日比谷やNホ。今日ライブありますよね...?

 

不安すぎてコーヒーおかわりした(美味しかった)。

 

 

予約したお昼まで時間があったのでお土産見た。とりあえず石屋製菓白い恋人いくつか買って、六花亭の札幌本店へ。

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いつも円山で買ってたからこっち久々に来た。

筆者のホワイトチョコレート好きは確実に六花亭からスタートしている。六花は雪のことを指すのですよね〜

 

2Fにカフェがあってこの時間はまだオープンしていなかったけど、既に10人くらい並んでた。マルセイアイスサンド(バターサンドの中身がアイスになってるやつ)とか雪こんチーズ(雪やこんこのチーズケーキ版)とか食べられるんだって。次回の旅程に組もう。

 

 

Zepp SapporoTwitterで開催予告してたのでひとまずライブはある模様。勝手に騒いでるだけだけど怖いのでスタンプ不具合とかやめて...不具合あっても仕方ないけどサイレント不具合は情勢的にも不安すぎた。

 

 

お昼はすぎ乃さんでうにかにいくら丼。
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定食になっていて、揚げたブリのあんかけも美味しかった。特にうに食べたい方は事前予約がおすすめです。
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北海道に見えてきた

 


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この時計観るだけでいつでも住んでた頃の気持ちに戻れる...チカホもいいけど地上もやっぱりいいのですよ。

 


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飛行機で読む本を往路で読み終えてしまったので調達に向かう。

筆者の本屋好きは確実に紀伊國屋書店札幌本店からスタートしている。横に広くて一望できるフロア、最高ですよね...


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2階のスタバで休憩。ジンジャーブレッドラテ、ノンホイップでフォームあり。

都道府県シリーズがリニューアルしてから遠征してなかったな。ママさんダンプがいい味出してる。

このお店もそうだし昨日のスープストックもそうだけど、都内より接客のレベル高い。

 

 

この後大丸で味噌くるみ団子買って、駅前一通りぶらぶらして(シネマフロンティアで映画見ようかと思ったけどやめた)、佐藤水産でルイベなどを買ってホテルに戻る。

 

 

一通り荷物整理して味噌くるみ団子食べた後、Zepp Sapporoでドリンクの事前交換やってたので行ってきた。600円支払って好きなドリンク取って、事前交換の証明書渡されるという流れ。証明書は入場時に回収されました。

 

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Zepp Sapporoの独特な入場システム、久々に体感。18:00開場・19:00開演で、集合時間は17:30。17:40から呼び出し開始して、Zeppを取り囲むように並ばされる。開場したら特に番号呼ばれず並んだ順に入場。

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途中から来ても入れてもらえるけど、動き始めちゃうと最後尾に並んで!っていう。これコロナ対策的にも時間差集合の方が良くないですか?(18:00、18:15、18:30、18:45みたいな)

道路に面していて集合場所がないというのはわかるので、なおのこと分散して集めた方がいいのかなと素人思考ですが思いました...

 

すぐに入れてしまって中で1時間くらい待つ。席があれば本とか持ち込めたけど、今回は完璧なスタンディングだったので最小限の荷物で。床に一応テーピングはされていて、特に指示はなかったけどその枠の中に収まってみた。

一番前のブロックだけで言うと連番してる人の多くは普通の声量でずっと喋ってた印象。18:45くらいにアナウンスしたら黙ってたので、もう少し強めに声掛けしてほしい。例え判断を客に委ねられているとしても、決まりは決まりなので何も考えず従ってほしいですね。

 

 

WESSの方から直前にアナウンスがあって、最近はライブにおける様々な規制が緩和されてきているものの、「皆さんの心情」と「メンバーの意向」を踏まえて歓声は引き続き禁止、という内容を改めて周知してくれてとても良かった。イベンターさんのご理解とチームユニゾンの丁寧さに感謝。

 

 

19:00定刻開演。レポ書こうと思ってこんなに記憶が曖昧なのも久々なんですが...若干間違ってる所もあると思うので、どうかスルーしてください。

 

暗転しても押しがなかったことに感動。Zepp Sapporoのローカルルールでバーくぐり(横が封鎖されるので中間のバーをくぐって前方に来る)ってあるけどそれもなかったな。

 

※以下「fiesta in chaos」ツアーのネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

絵の具で御三方入場。こんな近くでワンマン見るの久々すぎて泣きそう。NormalもそうだしCIDER ROAD previewも当たらなかったので...

 

 

「kaleido proud fiesta」ツアーのセッションを踏襲したスタートで、1曲目は"10% roll, 10% romance"。イントロ前(だったかな)の「ようこそ札幌!」がよかった...地名言ってくスタイルか〜!

本曲は「kaleido proud fiesta」ツアーの本編ラスト曲だったんですよね。ツアータイトルでfiestaが先頭に来たからラストを1曲目に持ってきました、みたいな頓知?

この曲リリース当時から大好きだけど、チッタのリリイベから考えるとライブのピースとしてこんなに成長するとは思ってなかったので、澱みなく歌い上げる斎藤さんを見て少しほろっとした。

 

 

畳み掛けるように"cody beats"。頭のギター聴いただけで脳内にあの白いホコリみたいなやつが舞う。リバイバルや年末もあったけど、15周年を経てようやく全国ツアーのセトリ入りできるようになったかと思うと嬉しい。

ふと貴雄ちゃんの方見たらヘラヘラに近い笑い方しててなんかキュートだった。

 

 

"kaleido proud fiesta"、前ツアーの後ろから3番目だったしやはりこれは意図的...?前回はタイバニ視点で歴史を振り返っての《かくして》の意味合いが強かったように思うけど、今回は前ツアーを踏まえての《かくして》に聴こえて不思議な気持ちになった。

Bメロのコーラスのリズム取り大変って話以前してたけど、田淵さんも貴雄ちゃんも割と余裕そうに見えた。オチBメロ(?)の田淵さんの手数多いところはちょっと忙しそうだったけど。なんか田淵さんのマイクドセンにポジショニングしてしまったのでお顔がベース見てる時しかしっかり直視出来なかったのが悔やまれる。こんな近いの久々なのでね。

 

 

曲終わってブロック間かと思いきや、水飲んでる間に長めのハイハットカウントがはじまる。これは結構チャレンジング!このまま"スロウカーヴは打てない (that made me crazy)"に突入。今のがブロックとブロックの間なのだとしたら体力勝負かけすぎでは。

間奏で斎藤さんがワーミーウィンウィンしてたので足元覗いてて、ふと顔上げたらこちらサイド(下手側)見てこの上ないしたり顔してて...!あれは完全にギターオタクの表情。斎藤さんのワーミー使いめちゃくちゃ好きなので今後もよろしくお願いします。

 

 

埋められなかったレイテンシーチャンス!と思ったら《埋めっていっます》のリズム変来た〜!!これはもう"放課後マリアージュ"が繋がるしかない。フレーズ変革型の繋ぎ気持ち良すぎて、今"スロウカーヴ〜"聴きながら打ってるけど耳があの接続求めてる。

スティールパンの音色みたいな発明ギターイントロ、生で聴けて嬉しい...。コーラスもまさか歌うと思ってなくて意外なありがたさ。クラップは割とパラパラだったけど、多分みんな音源にクラップあることはわかってるから、やるもやらないも自由な空気がいい。田淵さんの様子見てるとラスサビ前だけは流れ的にもちょっと期待してるかなという感じだった。

B-sideツアーがこの曲のリリースよりも前だったことをこんなに悔やむとは。"ナノサイズスカイウォーク"も聴きたいので、FC限定でもいいからB面ツアー頼みます。

 

 

"サンポサキマイライフ"は前回後ろから5番目だったけど今回は6番目だ!法則やや崩れ。でも組み方予想の根っこはあまり外れてない気がする。

タイトルコール無かったけどそれも気にならないくらい。「畳み掛ける」っていう言葉の具体例にこのブロック載せたい。

Aメロで斎藤さんがたまに耳塞いでた。

 

 

"桜のあと (all quartets lead to the?)"。落ちサビでクラップ起きて田淵さんが首傾げるやつ久々に見た。というか田淵さん首傾げながらちょっと笑ってなかった?ちなみに筆者は笑いました。懐かしさあるな〜

UNISON SQUARE GARDENです!」

ブロックについては意見分かれそうだけど、ここまでワンブロックと捉えたらとんでもないですね。

 

 

8曲目に"8月、昼中の流れ星と飛行機雲"なの、ハチハチでかけてる感じもある。前回"弥生町ロンリープラネット"で今回"8月、〜"が入ったのってやまもり三香先生シリーズ?

《甘い想いで動く歯車》の「甘い」の歌い方がDr.Izzyツアーの時めちゃくちゃ甘かった記憶あるんだけど、今回はサラサラしててこれもまた良かった。

サビのコーラスのバランスが最高で聴き入ってしまったなあ。

 

 

"5分後のスターダスト"は前ツアーからそのままセトリ入りした形。両ツアー本編18曲で、前ツアーは10曲目、今ツアーは9曲目!昇順降順入れ替えたら同じ!

ずっと思ってるけどラスサビ前の貴雄ちゃん、打音に魂こもってて圧倒される。

 

 

セッションから"フィクションフリーククライシス"。今ツアーficって略されてるの見て、フィク...ション...って思ってたらやってて笑った。追加公演的、と言うだけでセトリについてこんなに深読みしちゃうの、オタクの悪い部分出てますね。

《当然手ぶらじゃ〜》のところ田淵さん以前よりアクション増大してた。あの部分無になれるし楽しい。

 

 

"Hatch I need"かっこよすぎた〜。ライブハウスで聴くのが一番好きかもしれない。"フィクション〜"からの流れも美しい。リズム隊が《I need Hatch》繰り返すところの貴雄ちゃん気だるくていい色気。

 

"流れ星を撃ち落せ"。間奏の「オンドラムスタカオスズキ!」が新鮮。アウトロいじったり、セッション多めだったり、曲途中でドラムソロ挟んだり、今までのユニゾンがやってきたこだわりやかっこいい部分を明確に沢山盛り込んできたのが今ツアーの強さのひとつかなと思います。ドラムソロももちろんだけどイントロのドラム好き。

このブロック、着実に表題曲へ向かってる感じがあってかっこいいですね。

 

いきなり下手3本、上手3本の胸くらいの高さの棒が点火してびっくり。メインディッシュ"カオスが極まる"!火がつくといつも笑っちゃうんだけど今回はめっちゃかっこよくて圧倒されました。これは曲の強さと3人の演奏力とセトリの盛り立て方が完璧すぎて大優勝。

 

 

「スゥッ...また春が来てぼくらは...新しいページに絵の具を落とす...友達になった、おいしいものを食べた、たまにちょっとケンカをした...それぞれの理由を胸に僕らは...何度目かの木漏れ日の中で...間違ってないはずの未来へ向かう...その片道切符が...追い風に揺れた今日は.......」

えっ"春が来てぼくら"サビ弾き語り...?THE FIRST TAKE 3本目...?イントロに「花マルだね」が重なってたのも花マル過ぎた。マイクからかなり距離取って歌ってたのが地声の力を見せつけられた感あった。

美しすぎてちょっと泣いちゃったな。今日はなるべく楽しく聴こうと決めてたのに。この曲凄く好きなので入りで泣いちゃうとずっと泣く。

 

 

自分だけちょっと湿っぽくなったけど"シュガーソングとビターステップ"で起死回生。田淵さんぴょこぴょこ動き回る。この曲、体感的には地方の方がより盛り上がる気がする。押しがほとんどない快適空間でもフロアが揺れましたね。

 

 

"フルカラープログラム"〜!本当に「強さ」を見せつけるための選曲で、ユニゾンの初期から変わらない信念のようなものを再再再再...認識しました。

落ちサビで貴雄ちゃんが弱めに叩いてアカペラ詐欺するのおもろい。斎藤さんもちょっとマイクから離れ気味になってたけど、特にアカペラアレンジではなかったです。

 

 

"箱庭ロック・ショー"。《見たいくらい》で田淵さんが指チッチッてするやつ浴びた。2Bの貴雄ちゃんと田淵さん好き。長めのアウトロもめちゃくちゃかっこよくて盛り上がったな〜。

 

 

「ラスト!」は"シャンデリア・ワルツ"。本編ラストにこの曲が置かれるツアーは最強なんですよ。2BのCIDER ROADアレンジもあり、これ以上ないくらいの幸せ空間で〆。

 

 

 

アンコール1曲目は"Cheap Cheap Endroll"。永遠にイベントかアンコールの1曲目として生き続けて欲しい。

札幌で聴いたことで「さわおさんなんでわざわざこれトライしたんだろう...?」と冷静に疑問持ってしまう。

貴雄ちゃんのドラムからスタートして、斎藤さんがそれに合わせて何度か左手ピロピロしてた。右手はギターではなく下唇むにむにしてて、ネックを持つ手と連動してるみたいでちょっと面白い。

間奏で2人とも前でてきた2人、マイクに戻る時の背中が兄弟みたいで微笑ましかった。また2人を見つめる貴雄ちゃんの眼差しのあたたかいことよ。

「アンコールありがとうございます!」

 

 

"ラディアルナイトチェイサー"、前ツアーで1番好きだったので、アンコールでも生きてて嬉しい。サビの《ラディアルナイトチェイサーが〜》と"放課後マリアージュ"の《宿題終わらなくても〜》ってメロが近いな、"スカースデイル"と"パンデミックサドンデス"みたいなことなのかな、隠れ親戚曲認定しそう。

 

 

アンコールラストは"君の瞳に恋してない"。ヘッドホン来たから夜な夜なかと思った。間奏下手側で2人わちゃわちゃしてた。田淵さんがギターストラップ掴もうとしたのかな?斎藤さん心底嫌そうな顔してて笑った。そんな中でも貴雄神は菩薩。

 

 

めちゃくちゃ良いツアーじゃないですか...飛ばなかったらライブハウスで目撃できない可能性があったことに震えてる。

 

 

「じゃあ追加公演的に捉え直してシングルリリース挟むタイミングでツアーの様相を少し変える感じにするかと思い構想を進めていった。」(小生田淵がよく喋る2022年8月 2022.08.14 UPより)の結果がこのセトリなの、強さ底なしで気絶しそう。

確かに"カオスが極まる"を軸にして「追加公演的」な位置付けで組み直した、というのは参加した感覚としてもあった。でもここまで"的"だとは...こんなにツアーの様相が変わるとは思ってなかった。

客の想像なんていつでも超えていくけど、ロックバンドとして大切にしている部分への矜恃みたいなものは今まで以上にひしひしと伝わってきた。

 

"カオスが極まる"という曲自体そういうイメージがあって、ユニゾン的なメロにちょっと新しいエッセンスが含まれていて、でもそれはユニゾンの軸を逸脱していない。

2022年現在の最もかっこいいUNISON SQUARE GARDENをシングルでもツアーでも示していただきました。対バンもいいけどワンマン最強です。

 

 

 

Day3

昨日飲酒してホテル帰って寝たの1:30くらいだったけど5:30に目が覚めた。普段から定刻±30分以内に起きるようにしてるので体内時計がちゃんと機能してる。帰ってから寝不足が響きそうだけどまだしばらく休みなので問題ない。

 

遠征で飛行機とホテル抑えた後に決めるのが全日程の食事なんですが、2泊3日で食べたいものが多すぎてスープカレーを朝食べるしか手段が無かった。いつも大体1回はSOUL STOREさんに行くのだけれど、今回はすすきので0〜10時まで営業している「アジアンカフェ シャララ」さんへ。時間帯的にもお客さんは夜職の方が多め。

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ベジタブルカレー。ライスは流石に小にした。

れんこんとナスとブロッコリー美味しかったー。あとほうれん草が合う。1辛にしたけどまあまあスパイシーでした。

 

 

ホテル戻ってライブの余韻に浸りつつ、東京帰りたくないなと思いながらも荷造り。遅めにチェックアウトして新千歳空港へ。帰りの快速エアポートが一番メンタルつらい。

 

 

空港でご飯食べようと思ったけど時間帯的にどこも混んでいて並ぶ気持ちもなかったのでロイズのチョコが入ってるクロワッサン食べました。結局毎回買ってる。

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パンの写真撮らなかったので工場の可愛いチョコたちを添えて

 

 

復路も若干飛行機の出発が遅れた。行きも帰りも国際線の機体選んだんだけどセレクトミスだったのかもしれない。一人だしのんびりなはずなのに定刻じゃないの嫌なんだよな。もしかしなくてもせっかち。

 

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札幌ありがとうございました、また来ます

 

 

そんなこんなで帰宅しました。

最近物わかりのいい顔して遠征していなかったけど、間違いなく飛ぶの楽しい。あと定期的にUNISON SQUARE GARDENのライブ見ないと栄養不足になる。札幌は客層的にも箱的にもそんなにお気に入りという訳では無いんだけど、やっぱり住んでいたこともあって思い入れの深い土地なので、そこで好きなロックバンドの強い様を見られるというのは何事にも変え難い感動があります。

客層で思い出したけど一番健やかにライブ見られるのは今の所宮城県がハズレないなあと思っているので近いうちに訪れたいですね。

 

 

1公演で満足だけど繰り返し見たいのも紛うことなき本音なので、年明けの追加公演が嬉しい。

実はガーデンシアターで関東の人間詰め込むみたいなのあんまり好きじゃないというか、あの会場はホールよりアリーナに近い気がして、ライブハウスorガーデンシアターって極端では?というのはNormalツアー(ぴあアリーナMM)の時も思ったことです。綺麗事抜きでロックバンドの音楽が届く距離を体現できてんのかなという疑問はありますけど、ツアーの設定とか諸々思考を巡らせた結果の配慮策としてこうなったんだろうなと理解しています。何はともあれこんないいツアーをもう一度見られる機会をありがとうございます!

 

 

2週間休み取ってるから沖縄も行けちゃうけどなあ...流石に北行って1週間後に南は演者でもないのにやりすぎの感。12月は対バン2本あるのでそちらを楽しみに待ちたいと思います。年末の予定もそろそろ発表あるかな。

 

 

11/18 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022「fiesta in chaos」@Zepp Sapporo

1.10% roll, 10% romance
2.cody beats
3.kaleido proud fiesta
4.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
5.放課後マリアージュ
6.サンポサキマイライフ
7.桜のあと (all quartets lead to the?)
8.8月、昼中の流れ星と飛行機雲
9.5分後のスターダスト
10.フィクションフリーククライシス
11.Hatch I need
12.流れ星を撃ち落せ
13.カオスが極まる
14.春が来てぼくら
15.シュガーソングとビターステップ
16.フルカラープログラム
17.箱庭ロック・ショー
18.シャンデリア・ワルツ

en1.Cheap Cheap Endroll
en2.ラディアルナイトチェイサー
en3.君の瞳に恋してない

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN - バズリズムLIVE 2022

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11/6、バズリズムLIVE 2022 Day2に行ってきました。

日曜のライブは全体的に早めに始まってほしいと思っているので、16:00開演はありがたいですね。

 

会場は横浜アリーナ。記憶している限りこの世の中になってから横浜アリーナを訪れていなかったと思うんですが、足は覚えているものですね。乗り換えも調べず辿り着くことができました。

 

 

バズリズムライブは過去2回、どちらもUNISON SQUARE GARDEN目当てで参加しています。

1回目は2015年。プログラムcontinuedツアーのグッズを沢山買った記憶があります。確か1曲目instant EGOISTやったんですよね。andropも同日だった気がします。最近見てないのでライブ行きたいな〜

 

2回目は2018年。ポルノとユニゾンが同じ日に出てほくほくの1日。自席真横の通路で田淵さんがマイヘアめちゃくちゃ真剣に聴いてたのが印象的。今年やっとftH8に呼んで対バンしたし、今度マイヘアの対バンにも呼んでもらえて本当に最高。パスピエなっちゃんのお言葉を借りると、「呼んで呼ばれて呼ばれて呼んで」の関係、いいですよね。

 

そして今回、こういうライブイベント自体個人的には久々。フェスはすっかり足が遠のいてしまって、警戒している訳では無いのだけどまだ指も足も動かないなという感じです。今日に関してはユニゾン以外にも見たかったバンドばかりで、イベントリハビリにはこの上ない機会。

 

 

 

定刻で暗転、出演バンドの紹介の後バカリズムさんと石川みなみアナが登場。

「楽しんで電車で帰って保湿するまでがバズリズム」「客層が全然違いますね。昨日のお客さんはペンライト持ってる人(多分INIさんお目当ての方)が多かったけど、今日はなんか…己の身一つでぶつかりに来ました!みたいな人ばっかりですね」めっちゃ笑った流石です

 

 

今日は前方下手側のお席だったのだけど、一通りMC終えたお二人が下手側の花道にいらして、本当に目と鼻の先で見られて嬉しかった。石川アナずっとかわいい…バカリさんもかわいい…

 

 

 

1組目がUNISON SQUARE GARDEN。見覚えのありすぎる機材がステージにセッティングされてたので入場したときからわかってはいたんですけど、なんにせよユニゾンがイベントのトップバッター務めるの本当に好みなんですよね。圧倒して颯爽とはける、起爆剤みたいな立ち位置で。

さっきフェス行く気少なくなった話しましたけど、お昼のラブシャでまた「おはようございま〜す!」してくれるなら行きます。

今日も希望込でトップバッター予想してたので、バズリズムの運営さんとは気が合いますなあ。

 

 

セッションからスタート。後半はドラムソロメイン、立ち上がる貴雄ちゃんが輝いていて、そのかっこよさに圧倒される。ワイルドなスタンディングタカオスズキ、こんなに序盤にお目にかかれるとは!

 

UNISON SQUARE GARDENです!」からの"世界はファンシー"→"天国と地獄"→"カオスが極まる"の流れ、想像しうるカオスを並べた感じで、新曲に至るまでとても楽しかった。

 

"世界はファンシー"、カオスと聞いてなぜか一番に思い浮かぶ楽曲。イントロからとりあえずのクラップ起こってて、あのゾワゾワ感久々で爆笑した。

 

"天国と地獄"はフレッシュトウメイトウを投げ付ける斎藤さんが見られた。イギリスではtomatoはトマートウと読みます。この曲もまだこういったイベントでの演奏役割期待があるのだなと感慨深さすらあった。

 

そして個人的ライブ初聴の"カオスが極まる"。なんかこの曲ってユニゾン的には新しさにトライしつつ1stアルバムっぽさもあって面白いなと思いながら聴いてます。既にお気に入りの曲なのだけれど、ツアーまだ行ってないので楽しみ!

 

"フライデイノベルス"からはポップゾーンとも言うべきか、掻き回した混沌を良メロで整えるみたいなセトリですね。なんだかんだでこの曲汎用性高いなー。毎回言ってるけどダッダッダダッダーで田淵さんがネック上げる所作、彼のベース捌き5選に入るくらい好き。


"スロウカーヴは打てない (that made me crazy)"、こういうイベントやフェスでこそ定期的に聴けたらいいな。間奏で田淵さんが斎藤さんの方に近づくけどギターのキーが上がるごとにリンボーしちゃうやつ笑った。体幹


"シュガーソングとビターステップ"はリリースから7年になるけれど、やっぱり会場の床が一番揺れていた。Aメロのベースラインを一生愛でて生きていく所存。


UNISON SQUARE GARDENでした、ラスト!」で"kaleido proud fiesta"。この曲に何度も救われた1年だったなー。最近凝った照明に飽きつつあったので、シンプルかつカラフルな照明に心踊った。ライブではもう少しBPM早めの方が好きかもしれない。

 

セッション+7曲で35分ほど、本当に一瞬だったけれど、この上なく強いトップバッターだったと思います。

 

 

バニラズはとにかく本当にずっと見たかったし、プリさんお元気そうで良かった。タツマキヤ、ユニゾンの名前出してくれてありがとう。絶対また対バンしてね!

 

オーラルは会場の熱気が凄かった。グッズお洒落ですね。ヤマタクもユニゾンの話(斎藤さんとタツマキヤがシャツだったけどバズリズムのドレコなの?って話)してくれてありがとう。来たるツーマンツアーにユニゾン呼ばれてるといいな〜(思い出されるどアウェイ名古屋)。

 

スカパラはサイトゥーノ+バカリさんの参加もあって豪華。さいちゃん乱入久々に見たけど、相変わらず若様み強めで可愛い。最年長スカパラのおかげで、音の楽しさが横アリに充満してました。

 

ビーバーは身体ごと掴まれましたね…ユニゾンもビーバーも音の強さはあるけど、ビーバーは言葉にもグッと強さを込められているのが特徴であり素敵なところだなと改めて感じました。いいラストだったし、今度ワンマン行ってみたいです。もちろん対バンもお願いします!

 

 

バンドマンにUNISON SQUARE GARDENが褒められてるのを眺めながら飲む酒が一番美味しいですね。

 

 

さて、筆者もやっと近いうちにfiesta in chaosツアーに行きます。Normalツアーで痛い目見まして(ぴあアリーナのありがたい追加があったのでなんとか見られましたが)、今回も勿論関東は当たらなかったのですが、やはり1回は参加しておきたいので久々に遠征します!ツアーの設定として仕方ない部分もあるのですがツアーまるまるスルーはつらいのでね…ライブは大事な栄養素。

 

 

 

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11/6 バズリズムLIVE 2022 UNISON SQUARE GARDENセットリスト

01.セッション〜ドラムソロ
02.世界はファンシー
03.天国と地獄
04.カオスが極まる
05.フライデイノベルス
06.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
07.シュガーソングとビターステップ
08.kaleido proud fiesta

 

 

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米津玄師 - 2022 TOUR / 変身@東京体育館(9/23)

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※本記事は「米津玄師 2022 TOUR / 変身」のネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

2022年9月18日朝、クレジットカード10,020円引き落としの通知が来た。

 

タワレコ?いや今月はもうない、固定費?いや違う、洋服?買ってない…

 

チケット?

 

いや、今日当落はなかったはず…こんな朝だし不正利用?

 

…あれ、10,020円って8,800+890+220+110=10,020円では?!

 

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私の思考回路は誇張なくこんな感じでそれらしい金額に思い当たり、なんと「米津玄師 2022 TOUR / 変身」のトレードが成立していました!オタクの「どうしよう、不正利用されたかもしれない」ほど信用ならない言葉は無いですね。

 

 

豊洲PITでライブを見ていた時代はとうの昔で、すっかり「大衆音楽家」になってしまった米津さん。いやいや、とても素晴らしいことだし当時の筆者は早く見つかれ全国民が認識しろと願っていたのだから、一ファンが願わなくとも順当に世が動いているのだなととにかく嬉しい限りなのです。

 

 

チケットの倍率が上がったり、会場が大きくなったり、コロナの影響を除いてもライブとの距離は以前と比べて遠くなっているけれど、やっぱり結局は生で見たいのですよね。

 

 

さて、幸運にも初日参加してまいりましたので、ライブレポにお付き合いいただければ幸いです。特にライブについては筆者の目で見て耳で聴いたことを思い出しながら綴りましたので、多少の間違いには目を瞑っていただければありがたい限りです。

 

 

 

 

物販

専用アプリを入れて20日(火)18:00〜整理券配布だったのですが割とあっさり取れました。ただその時間用事があったのでリリース。どなたかの手に渡ったようだったので削除して良かったです。

 

物販コーナーは売り切れも出ていたようなので、在庫が気になる方は早めの時間帯の整理券を取っておくのが良いかもしれません。

 

 

ガチャ

時間帯によると思うので参考までにですが、筆者の訪れた時間帯はかなり空いていて、1回目は15:23に並んで15:26にコイン交換、15:28にはガチャコーナーから出てました。2回目は15:30に並んで15:32にコイン交換、15:33にはガチャコーナー脱出。

コイン交換はお札も使えます。QRは便利だけど台数が少ないのと、同じ金額で続けて決済するとエラーが出るものもあると聞いて控えました。

 

それぞれ6回、4回まわしてコンプ+HUMAN2体。キャンディーカラーが可愛い。

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フォトスポット

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これは前日の夜撮影しました。やっぱりSE2だと画質悪いですね。

 

お昼だとこんな感じみたいです

 

開演15分前は比較的空いてました。

 

 

入場までの過ごし方

開演まで時間があるなら1駅、2駅先まで行く派です。やはり皆さん考えることは同じなので、周辺の飲食店はすぐに埋まってしまいますし、電車に乗る時間もないくらいならそもそも移動せず入場を待った方が良いかなと。土日祝はどこも混んでいますけどね。

 

筆者は今回新宿に立ち寄りました。

席が空いていたので「トラヤあんスタンド新宿店」へ。小腹を満たすために注文した和栗のあんぱんが美味しすぎて…!温かい状態で提供されるだけでもありがたいのに、皮はパリパリでパンはふっくら、限定の和栗あんがまた絶品で。写真撮るのすっかり忘れていましたが、とらやのカフェなのでどれも最高に美味しいのです。新宿を訪れた際はぜひ。

 

 

入場

整理番号ごとにゲートが分かれていたので電子チケット確認要。強制ではないですが入場時間も一応決まっているので、その時間を過ぎてから入るようにしました。本人確認書類は全員確認されていました。

QRコードを読み取ってもらってレシートのような紙を取ると席番が記載してあります。ここで自席が初めてわかりますね。順路はわかりやすく貼り紙がされていて、迷うことはありませんでした。

チケット裏面↓

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ライブ

メインステージから花道が伸びていて、アリーナ中央部に正方形のサブステージがある構成。筆者は下手の席で、真っ直ぐ向くとちょうど花道の真ん中が見えるあたりでした。

 

スムーズな入場のおかげで定刻にはほとんどの方が着席していたけれど、(時計見ていなかったので正確にはわかりませんが)暗転したのは17:08くらいだったと思います。

 

 

メインステージの両サイドにスクリーンがあり、地下駐車場に車が入ってくる様子が映し出されました。左ハンドルで、長い爪とモフモフの肌がチラリ。バックミラーに何か生物が写り込む。今度は足が写る。

 

駐車して降りてきたのは…グッズにもなっているNIGI Chanでした。焦げ茶の毛に青のお顔、左目は赤、右目は黄色のボタン。

 

NIGI Chanがトランクから荷物を取り出す。タンバリンとか、如雨露とか取り出して、エレベーターへ。エレベーターの扉が閉まって、動きながら暗転。

 

 

と同時にメインステージに縦長の立体スクリーンが登場して、まるでエレベーターから上がってきたような演出!スモークが炊かれて米津さん登場!え、NIGI Chan=米津さんだったの?

 

 

ターコイズのシャツに黒のパンツ、如雨露片手に"POP SONG"からライブスタート。

 

メインステージの階段を降りて花道へ。花道に歩くエスカレーターのようなベルトコンベアが付いていて、その上を悠々と移動する米津さん。あんなにお洒落に如雨露持てる人いる…?

 

"POP SONG"はずっとPlayStationのCMの変装姿で歌っているイメージしかなかったから、米津さんの姿で聴けるのがなんだか新鮮でした。

 

 

メインステージに戻って"感電"。6人のダンサーが出てきた。ピンクと白のドットの照明がファンシーで可愛い。

 

《ワンワンワン》《ニャンニャンニャン》のとき立体スクリーンに犬と猫が6匹ずつ映っていて、お茶目な演出でした。

 

この曲でサイドスクリーンに米津さんが映し出されました。長めの黒髪。最近いろんな髪色してて全部似合ってたけど、個人的には黒髪が好き。

 

 

3曲目は"PLACEBO"。またサブステージに移動してきた米津さん。まさに《ランウェイの先へ》。

 

洋次郎パートも米津さんのお声で聴けまして、同じメロディーラインでも全然違って聴こえるのが不思議でした。

 

 

米津「えー、どーも米津玄師です(この「どーも」の言い方がめっちゃ「ずぉーも」だった)。まー素晴らしい、私2年半振りのライブでして…2年半前ね、なんでしょう、初めてライブ来たよって人いますか?(チラホラ手挙がる)…あのね、1つ言わせて。ようやく会えたね。

楽しんでやりたいと思いますので、どうか最後までお付き合いいただけたらと思います」

 

"迷える羊"。立体スクリーンには木とも水面とも言えるような複雑なデザインが映し出される。メインステージに戻ってスタンドマイクでした。

 

そしてここでようやくバックバンドが居ないことに気付く。あれ、今日はおひとりなのかな…。

 

 

お次は"カナリア"。鶯色の照明とスモークが幻想的。ライブの序盤に置いてくれたことであまりしんみりせずに済んだかもしれない。

 

この曲のように米津さんにピンスポが当たってるときはスクリーンの使用はなかったです。

 

天井からステージを丸く囲むように青のライトが伸びていて、だんだんその線が上に向かって解けていくような様が印象的でした。

 

最後にランセット窓のシルエットから2羽の鳥が羽ばたいて行きました。

 

 

窓だけが残って、聴き覚えのある前奏アレンジが鳴る。"Lemon"でした。一気に教会の趣を感じる。

 

以前"Lemon"で表打ちのクラップかまされて萎えたことがあったけど、今日はそもそもクラップが無くて良かった…

 

1番、《今でもあなたはわたしの光》が「切り分けた果実わたしの光」になってた。《切り分けた果実の片方の様に》の部分、歌詞もメロディーも本当に好きだから謎の共感。

 

《自分が思うより》のところで上手側の下の方からピンスポ当たってて綺麗でした。

 

 

"海の幽霊"。確かキー下げてた気がする。wowakaさんが亡くなってから初めて生で聴いた。自分の中でやっと鎮魂出来たかもしれない。時に右手を震わせながら歌う米津さんを見て、筆者も胸が熱くなりました。

 

立体スクリーンには泡が弾けて、深海の様子が映し出される。縦に通り過ぎる鯨に、畏怖と敬意を。

 

 

ぼんやりしてたら米津さんの左右が下からせり上がってきて、バンドメンバー登場!いらっしゃったのですか!左にドラム堀さん、右にベースすってぃーとギター中ちゃん。このポジションも新鮮。XIIXのライブ行かなくなってしまったのですってぃー見るのも久々。

 

 

米津「えー2年半ぶりのライブで、ぬるっとバンドメンバー出てきましたけども笑、ずっとやってました。下で弾いてくれてました。

みんなわかってるようにコロナがあってライブ活動というものが凍結されてしまってたんだけど、もう最近はみんな普通に…ミュージシャンたちも結構ライブやってるし、まだ声出せないとか規制はあるんだけれども、皆さんがこうやって拍手とかで応えてくれるのは本当に素晴らしいですね。

声が出せないっていうのはライブ始まる前結構考えるところがあったんだけど、まあ変わらんやろなと。俺のライブって『おーいみんな!盛り上がって行くぜ〜!』みたいな感じでもないし笑。歓声はね、それはそれで嬉しいもんですが、それぞれ好きなように楽しんでもらえれば。それだけがすべてじゃないからね。

自分も子どもの頃ライブとか行って、一丸となるみたいな所にどこか馴染めなくて、自分はこの場にいるべきではない人間だと思ったりもして…

結局自分らしくね、自分らしくってどうかわからないけど、自分が楽な姿で、って感じかな。声も拍手も勿論感謝してます。本当にいい人…なんかファンって言葉あんまり好きじゃないんだけど、いいファン、いい人たちを持ったなと思います。

ここからまたやっていこうと思うんで、最後までよろしくお願いします」

 

サポートメンバーのお姿もようやく見えたところで"まちがいさがし"。立体スクリーンはモノクロなんだけど、林の中から空を見上げたみたいなデザインが映し出されてました。

 

 

紫の照明でいつものイントロアレンジから"アイネクライネ"。ABメロでピンクと青の照明なの解釈一致。サビ前のキメでカラーが切り替わるのはもう伝統的ですらあるけど、今回は3色×3回を繰り返してた。赤×薄ピンク×緑、黄×濃オレンジ×紫、青×濃ピンク×薄オレンジ…みたいな感じだったけどちょっと組み合わせ思い出せない。

 

 

"Pale Blue"。米津さんはメインステージで、サブステージに2人のダンサーが。ずっと右手でマイクスタンド掴んだまま歌ってました。

 

1番も2番も《苦しさと一緒に》になってた。

 

アウトロで両手広げてゆらゆらする姿が美しかった。

 

 

"Pale Blue"のアウトロから音が続き、客が拍手するタイミングを失ったところで照明はオレンジ色に。"パプリカ"です。

 

立体スクリーンの周りに円が2周あって、1つは登場時に米津さんが乗ってきたもの、更に外にもう1つ円があってそれがせり上がってました。

 

ステージ上中央でダンサーが踊っている様子がサイドスクリーンに映し出される。曲の進行とともに仲間が増えていくような演出や、夕日と花火のイメージも良かった。

 

2番でせり上がった台に腰掛ける米津さん、絵になるな〜…足長。

 

《心遊ばせ》のところで人差し指〜小指までくっつけて、それを親指と付けたり離したり(喋るのジェスチャーみたいな)したり、ラスサビで人差し指くるくるしたりする米津さんが可愛かった。

 

花道の横あたりからなんか降ってきてたのもこの曲だったかもしれない。

 

 

米津「へいへいへいへい!いやいいね皆さん。ちょっと待って(汗拭く)…なんかさ、さっき話したことを本当はここで話す予定だったの、だからここで話すこと無くなっちゃった!どうしよう…

えー、さっき初めて来たよって人たくさん手挙げていただいたんですけれども、素晴らしいですね、あの実は今回初めてコンタクトを付けまして、みんなの顔がよく見えます。逆に前まで見えてなかったってことだけど笑。

すげーやっぱいいね…どうしようかね。

さっきも話したけど、自由に、自分の楽な姿で楽しんでもらえればと思いますんで。声とか拍手とか、どうでもいいっつっちゃあれだけど、なくてもいいし。そういう拍手の奥には小っ恥ずかしそうにしてる人もいるだろうし、『けっ』て思ってる人もいるはずだし…どっちかっつーと昔自分はそういう人間だったから。今もそういうところあるけど…そういう人間でもライブに来ていいし、とにかく自分の楽な形で見てもらえればと思います。

日々の生活の中で楽な瞬間と言うのはそう多くは無いし、やりたくもないことやらなきゃいけないときだって生きていれば大なり小なりあるし、人生はクソだけど、今日という日はその日じゃないといいなと思います。

その限りでライブやらせてもらってますんで、楽な形で楽しんでください」

 

米津さんがギターを持って"ひまわり"。これもwowakaさんに思いを馳せずにはいられない楽曲ですね。

 

ステージの黄色の縁がかっこいい。あと堀さんの上からカメラ撮っててありがとうございますだった。下手だったから見やすかったけど、手元ズームしてもらえるのありがたい。

 

2Bですってぃーが人差し指掲げてた。久々に見た〜!

 

 

"アンビリーバーズ"。Bremenのサウンドに懐かしさすら感じる。イントロで飛び回ってる米津さん。中ちゃんとすってぃーも一緒に飛んだり手拍子煽ったりしてた。2人でこじんまりしてるのもなんかいいですね。

 

2番でサブステージに行った米津さん、花の形したコンフェッティを拾い上げて投げようとする様はまるで藤原基央さんのようでした。

 

ラスサビ前にメインステージに戻る米津さん。花道からメインステージに上がる3,4段の階段があって、とにかく足の長さがよくわかる。

 

1番は青っぽくて2番は赤っぽかった照明がラスサビで交わってて良かったです。

 

 

"ゴーゴー幽霊船"ってなんであんなに盛り上がるんでしょうね。あんまり記憶ない。

《ワアワアワアワア》ってやる人減ったなという感想。まあ自由なのでどちらでも。

 

1,2,3,4,5,6,7,8のカウントが立体スクリーンに出て、テレビのジャミジャミっぽくてかっこよかったな。

 

ラスサビの天から降り注ぐ証明たちが不規則に動き回ってて、まさに《幽霊船は怒り散らせ》を体現した感じでした。

 

 

"爱丽丝"は"ひまわり"をやったからやらないのではと思ってたので意外。立体スクリーンの映像がコーヒーにミルク注ぐようなイメージからスプラトゥーンみたいな映像になってて…上手く伝えられないな。

間奏でギター弾き倒す米津さん。

 

 

"ピースサイン"の照明が赤×青なのも良かった。立体スクリーンに映し出される米津さんの姿にニンマリくんが重なる演出。上下に別れて上・米津さん、下・バンドメンバーの切り分けも良かった。

 

音源にあるクラップはやる派なのですが、久々でも身体に染み付いてるものだなあと再認識しました。

 

 

米津「えっと最後に新曲をやりたいと思います」

 

 

客がどよめく中先日タイアップが発表されたばかりの新曲"KICK BACK"を披露。たくさんのダンサー、火の演出、米津さんのシャウト、めちゃくちゃかっこよかった。

 

びっくりしたのが、立体スクリーン投影用の小さい三脚が付いたカメラを持って、自撮りしながら歌ってたこと。ザワザワした状態で本編終了。リリースが楽しみです。

 

 

この時点で18:31。思ったより早い。

 

 

5分くらいして再登場…と思ったらメインステージ中央部に紫の座布団が!"死神"聴けると思ってなかった…MV再現のようなアクト。

立体スクリーンの煙もまた一興。

 

《Yeah Yeah プリーズプリーズヘルプミー》のところでafoc佐々木さんがよくやる乗り方(両手グーにして縦に交互に回す)やってた。右手を右耳のところでグルグルもしてたな。

 

間奏のすってぃーのベースアレンジ良かったから音源欲しい…

 

 

座布団回収のスタッフさんがすぐに出てきて、"ゆめうつつ"へ。ハンドマイクだなあなんて思ってよく見てたら裸足?!"死神"からずっと何も履いてなかったのか!ないだろうけど何か踏まないだろうかとソワソワ…

 

メインステージ寄りの花道にシャボン玉が出ていて、めちゃくちゃ綺麗だったけど誰か滑らないといいなと願っていた。リハ済みでしょうけども。

 

この曲大好きで、特に《革命家の野次も届きはしない 夜の淵で踊りましょう》の部分が本当にうっとりする。米津さんもゆらゆらしてて良かったな。

 

 

米津「えー、メンバー紹介していいですか!ドラム、堀正輝!ベース、須藤優!ギター、中ちゃーん。

中ちゃん、どうですか」

中ちゃん「いやー、みんなの顔がよく見えます!」

米津「私のライブはアンコールこの人が喋るんですよ」

中ちゃん「さっきヨネが『初めてライブ来た人!』って聞いて手上げてるのを見たんですけど、自己紹介だけしてもいいですか!

今まで、2年半前までは大声で『よろしく!』とか言ってたんだけど、今はご時世柄それは無理なので…

というわけで、ヨネの幼なじみスーパーギタリストです!笑」

噛んじゃった、とかわちゃわちゃしてた

中ちゃん「2年半前とは状況が全然違うからね、みんなもマスクして…」

米津「でもその分拍手とかで応えてくれて、本当にありがとうございます」

中ちゃん「2年半か、長かったですね。その間ヨネは何してたの?」

米津「普通に曲作ってた」

中ちゃん「それは存じておりました笑」

米津「中ちゃんは?」

中ちゃん「コロナ収まるまで山にこもって滝に打たれてました笑。県外行けないから東京の山という山にこもって祈ってました」

米津「収穫あった?」

中ちゃん「川の水美味しいってことと、あと雨の日は寒い笑。

…色々ありましたよ!」

米津「このくだりあと10分は出来るけどどうする?笑」

中ちゃん「うちらだけ楽しいやつ笑。尺が長くなっちゃうからこんくらいにしときますか。

みんなの顔覚えたからね!道で会ったら話しかけるからね!」

米津「なんか怖いなそれ笑。あ、靴履いていいですか。なんでこのタイミングって感じなんですけど笑。

最後にもう1組紹介したくて、ダンサーのチーム辻本の皆さんです!

あと残り2曲になりましたが、今からやる曲はチーム辻本の皆さんと一緒にやりたいと思います。

どうも最後までお付き合いいただきありがとうございました、米津玄師でした」

 

"馬と鹿"。2Aから花道に歩き出して、ベルトコンベアの先頭を米津さんが歩くけど、段々チーム辻本の皆さんに追い抜かれて行って、また歩いていくけど追い越され…《まだ歩けるか》で踏み出すところはグッときた。

 

ラスサビ前に銀テープ放出…エリア的に全く降って来ず取れなかったので、綺麗なだけになんとも切ない気持ち。

 

 

パッと暗転して、ラストは"M八七"。先日「解釈の悪魔」と称されているのを見て笑ったけど、その道のオタクが平伏す米津さんの解釈&構築って本当に凄い。

 

立体スクリーンに映し出される宝石のような絵が美しかった。途中で崩壊してパリパリと張り付いた様すら感動した。

 

青とピンクの光を含んだミラーボールが回ってました。

 

 

最後は両手を閉じてお辞儀して、上ってきた円に乗ってはけていきました。

 

 

暗転しサイドスクリーンにはエレベーターの映像。開いて再びNIGI Chan登場。

車に乗り込んで駐車場を出て、高速のような道をひたすら走っていく。

 

立体スクリーンにはクレジットが流れており、BGMとして"ETA"がかかっていました。

 

 

暗転してライブ終了。

 

 

退場

終わった時点で19:06。退場出来たのは全体の真ん中より後だったけれど、19:26には電車に乗っていました。

会場出たところで詰まることもなく、交通規制はしっかりされていて、スムーズだったと感じています。帰り急いでいる方は少し大変かも。

 

 

感想

久々の米津さんのライブでしたが、まず彼が元気な姿を見せてくれたのが何よりの幸せでした。まあ元気かどうかはご本人にしかわからないのですが、2年半のブランクがあるとは思えないほどの歌の上手さで、やはり才能と努力の人だなと。

 

セットリストは新旧織り交ぜてというよりもこの2年半の空白を埋めるというような意味合いを強く感じました。ずっと聴きたかった新曲をやっと直接聴けるところまで辿り着きましたね。

 

サポメンも見慣れた御三方で安心しました。すってぃーのメジャー契約は本当に涙が出るほど嬉しかったけれど、個人的にはサポートでどのミュージシャンにも合わせられるカメレオン名脇役的なすってぃーが好きです。

 

 

東京体育館は思っていたよりぎゅっとした会場で、演者との距離もとても近く感じられました。最後のクレジットは筆者の角度からだと文字が読めなかったので、3面スクリーンにするなどしてもらえたら…と思いました。

 

 

動線は凄くよく練られていて、並んだり待ったりすることがほとんどなかったです。ご時世柄というのもあるけれど、ライブとしてよく設計されているなと感じました。

 

 

ところでNIGI Chanは米津さんの仮の姿だったんですね…というか我々が思っている「米津さん」が仮の姿だったり?最近落語家だったりプレステのキャラクターだったりいろんなものに「変身」しているなとは思っていましたが、どの顔が「本当の姿」か、なんてないのかもしれませんね。

1人の中にも様々な側面があってよくて、それらを使い分けることを「変身」と呼べたら素敵だな、と感じた次第です。

 

またライブに参加出来る日を心待ちにしながら、スタートしたばかりの本ツアーの完走を願っております。引き続き皆さまどうか健やかにお過ごしください。

 

 

セットリスト

1.POP SONG

2.感電

3.PLACEBO

4.迷える羊

5.カナリヤ

6.Lemon

7.海の幽霊

8.まちがいさがし

9.アイネクライネ

10.Pale Blue

11.パプリカ

12.ひまわり

13.アンビリーバーズ

14.ゴーゴー幽霊船

15.爱丽丝

16.ピースサイン

17.KICK BACK

en1.死神

en2.ゆめうつつ

en3.馬と鹿

en4.M八七

(エンドロール:ETA)

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022「kaleido proud fiesta」@川口リリア

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もう724から1ヶ月以上経ったのですね。皆さま健やかにお過ごしでしょうか。

 

筆者は先日堂島孝平さんのニューアルバム「FIT」を手に入れたのですが、収録されている"NO MORE 涙"という楽曲を斎藤宏介さんになんとかカバーしてもらえないかと画策しているうちに8月も最終日となりました。

UNICITY Vol.2を開催していただくのが良策な気がしてきました…

 

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行く前にドリフェスの看板を撮影。

 

 

ツアー序盤を観て、各地をまわって育ったライブをまた観るのがとても好きなので、どんな変化が生まれているだろうかととても楽しみにしてきました。

 

 

さて、筆の赴くままに、感想。

 

※以下ツアーネタバレ含みます。スクロールの際はお気を付けください。

 

 

 

 

 

初・川口リリア。というか川口に降り立つのが初めてだと思う。都心からのアクセス良く、会場自体も駅直結で行きやすい。駅前は大宮と府中混ぜた感じ(特に東口)。

 

 

ほとんど定刻開演だったはず。今日は2階最前、若干上手側。

 

幕の向こうに御三方登場。引きで見た方がシルエットがよりわかる。

 

 

1ヶ月経ってまたセトリを忘れてしまった筆者でも、1曲目が"harmonized finale"であることは鮮明に覚えている。斎藤さんのアクトは個人的にギター6:歌4くらいで見ている体感があるけど、今ツアーのこの曲は歌に対する感情の入れ方が凄くて毎回圧倒される。幕があって声に集中しやすいというのもあるかも。

 


「ようこそ!」で"箱庭ロック・ショー"のイントロが鳴って幕が上がる瞬間に高揚感が一気に込み上げてくる。ここが私の、アナザースカイ。

ライブだとBPM上がる印象あるけど、序盤に置いてるからなのかそこまで急いでない印象があって、余裕も感じられた。

 


"世界はファンシー"。Aメロの歌い方がいつも同じじゃないので、出たとこ勝負なのか計算されたものなのか興味がある。というかこの情報量でディテールまでこだわれるの怖すぎでは?田淵さんの言う「できちゃう部類」なの、わかるけどわからない。

 


そしてここで"シャンデリア・ワルツ"が投下されるのをすっかり忘れていた。Aメロは貴雄ちゃんの左手のリズムを一番強く感じていることに気付いたのは割と最近かもしれない。

 


「どうぞ最後までよろしくお願いします!」"CAPACITY超える"。曲前のちょっとしたセッション、曲を壊さない上手い繋ぎ方と長さでいつも感心する。

赤と青の照明だなとは思っていたものの、2Fで見てようやく赤・青・白の菱形の集合体で万華鏡みたいな照明の存在を知った。色んな角度で見ると新たな気付きが多い。

 


"Silent Libre Mirage"でも同じ構造の万華鏡みたいな照明があって、赤が緑に変わってた。前曲のねっとり感から急に爽やか全振りなの、高低差ありすぎて心地よい。

 


"Own Civilization(nano-mile met)"。Bメロがメロディラインから外れてちょっとラップっぽくなるのが好きだし、その直後のフレーズでコーラス入れる田淵さんの倦怠感ある歌い方が良い。

《または罠に落ちた君の仕業》でWA WAって同じ音が続くけど、はっきりというか区切って歌ってるところにこだわりを感じる。

 


《We're OK.》で"ラディアルナイトチェイサー"始まるの、あまりにも耳触りが良すぎる。イントロのベースの渋さとギターのメロの良さが際立つ。

サビ前とか落ちサビとか、ドラムが全体的に超絶技巧すぎる。なんで凄さモリモリなのに涼しい顔してるんですか…

 


拍手が鳴りきらないうちに"fake town baby"始まるのも最高。4ヶ所からスモークが炊かれるんだけど、左前のスモークが噴射する角度と田淵さんの右足の角度が綺麗に平行に見えて、偶然にしても美!となった。

この曲の間奏だったと思うんだけど、黄緑の線が定規弾いた時みたいな揺れ方してて、喧喧囂囂の表し方の癖強いなと思った。

 


"5分後のスターダスト"。バラード枠なのかもしれないけどドラム結構ガンガンなの良い。7月は季節的な観点で聴いてなかったけど、今日はしっかり秋の訪れを感じた。《5分後のシーン》のシの歌い方(発声の仕方?)が斎藤さんと田淵さん微妙に違うな、って最近気になってるところ。

 


"弥生町ロンリープラネット"。《あんまり近づきすぎたら どうしたって惹かれ合ってしまう》の声質がなんか丸くていい歌詞だな〜と改めて思った。春が来るけど春は来ないことを理解してきた客。1本目はどうしても反応できなかったな。

 

 

斎藤さんと貴雄ちゃんのセッション。実質オンドラムスタカオスズキ。照明がピンク→紫→青→緑→赤→光の色(オレンジっぽい)で、最初田淵さんは下手側で立って見てたけど、紫に変わるちょっと前くらいにドラム台に腰掛けてた。

貴雄ちゃんはマイクスタンド叩いたりスティック置いて手で叩いたりフリーダム。なんか某ツアーのボンゴと、それを捧げる2人の姿が思い出されましたね…

セッションから"ワールドワイド・スーパーガール"。田淵さんやっぱりサビは手だけアクション控えめ。他のムーブのテンションは変わらないので、可愛さも十分に主張してほしい。

 

 

"ナノサイズスカイウォーク"。上から見ると明らかに観客の動きが他の曲と違っていて、田淵さんが「みんなが知らない曲やるの気持ちいい」みたいなこと仰ってたけどこれのことか!と。やっぱり配信で表題曲だけ聴く時代なのかな。抗っていこうね。

間奏のギターソロ直前、《ナノサイズスカイスカ》くらいまで歌って急いで前に出てきてた。あのアレンジ良かった。

 


"サンポサキマイライフ"。アーティストの中には全曲タイトルコールしてから弾き出す人もいるけど、この定点的な使い方がグッとくるんですよね。間奏の貴雄ちゃんは手数多いのに満面の笑みで叩いてて、ドラム観音爆誕してた。

 


"オリオンをなぞる"の貴雄ちゃんに後光が差してるような演出、ちょっと横にずれるとドラム台の後ろでミラーボールが光を放っているのが見えて(それも綺麗なんだけど)あれは真ん中で見て最大効力を発揮するものなんだなと改めて感じた。どこから見てもあの感動が出るともっと凄い。

2Aだったと思うけど田淵さんがくるくる回りながら上手側に来てた。

 


"kaleido proud fiesta"でバックにUNISON SQUARE GARDENの文字が出てくるってわかってるのに感動しちゃうね。間違いなく世界で一番好きな18文字の単語だよね。

ツアーのおかげでリリース時の疎外感みたいなものはもう無くて、かと言って仲間に入れたみたいな感覚ではなく、自分の身体に直接沁みたような体感がある。

そういえばこの曲と最後の曲だったかな…自信ないのですが床が草間彌生になっててちょっとびっくりした。

 


拍手の中から聞こえて来る"to the CIDER ROAD"のイントロがズルなんだよなあ。一生3人で音鳴らしていて欲しいというクソデカ感情に包まれてしまう。最後のオーイェーはフライングが心配でソワソワする(いつぞやの)。

 

 

本編ラスト、"10% roll, 10% romance"。裏拍派なんだけど全部裏じゃなくてやっぱりドラムに委ねてる感が強い。筆者のリズムは貴雄ちゃんが司っていると言っても過言ではない。

何回も言ってるけど本編のすっきりした終わり方が美しい。

 

 

 

アンコールではまず田淵さん、斎藤さんが登場。少し遅れて貴雄ちゃんが登場して"Cheap Cheap Endroll"。このゴリラ曲にトライしようと思った山中さわおさん、やっぱり思考が飛び抜けている。

フェスやイベントでよくあったアンコールCCE弾き逃げみたいなのめっちゃ好きだったなあ。

 


"シュガーソングとビターステップ"。ライブで通算するとかなりの数聴いてると思うけど、混沌の中にある幸の概念がまさにUNISON SQUARE GARDENそのもので、バンドにインク付けて判を押したみたいな曲だなと再確認できた。みんなが無条件に踊れるのいいなあと思う。

Aメロのベースが好きな話たくさんしてきたけど、上手側で動きすぎなくらい動いてもベースラインブレないの凄いなと感動した。

 


"場違いハミングバード"で一日を締めくくろうとするの、何度考えても正気の沙汰じゃない。仕事してきて夜ライブ見て、体力もだいぶ消費したなと思っても音が鳴ったらやっぱり踊っちゃうんですよ。

リリアの音響が良くて、舌打ちの輪郭がくっきり聴こえた。

 

 

 

724で一度ファイナルを迎えた感覚があったので、第2章のような気持ちでライブを見ることができました。気付かなかっただけなのかマイナーチェンジなのかわからないけど、自分の体感に変化があるのが複数回行く楽しさだなと感じています。そしてそれを出来るのはやっぱりずっとライブしてくれてるからなんですよね…欲を言えば月3回くらい行きたいし、どうしようもない日常を救ってほしい(勝手に救われてるだけですけども)。

 

 

まだもう少し先ですがアンコールのようなツアーも発表されてわくわくしています。今年も残り少なくなってきましたが、なるべく多く彼らのライブを見たいなと欲を出しつつある9月です。

 

 

 

8/31 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022「kaleido proud fiesta」@川口リリア セットリスト

1.harmonized finale
2.箱庭ロック・ショー
3.世界はファンシー
4.シャンデリア・ワルツ
5.CAPACITY超える
6.Silent Libre Mirage
7.Own Civilization(nano-mile met)
8.ラディアルナイトチェイサー
9.fake town baby
10.5分後のスターダスト
11.弥生町ロンリープラネット
12.ワールドワイド・スーパーガール
13.ナノサイズスカイウォーク
14.サンポサキマイライフ
15.オリオンをなぞる
16.kaleido proud fiesta
17.to the CIDER ROAD
18.10% roll, 10% romance

en1.Cheap Cheap Endroll
en2.シュガーソングとビターステップ
en3.場違いハミングバード

 

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022「kaleido proud fiesta」@NHKホール

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個人的2公演目はNHKホール。よく見たらkeleidoになってますね

 

今回もお花来てました(逆光)

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さすが東京公演と言うべきか、関係者も多めだったみたいです。

 

ちなみに2015-2016のプログラムcontinuedツアーファイナルの写真見返してたらこちらもお花の写真出てきた。随分経ったけど変わらず鳴らしてるの凄い。

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※上7枚は2016年1月28日のものです。懐かしくて泣く

 

そしてMODE MOOD MODEツアーのお写真も見つけました。

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※上4枚は2018年4月18日のものです。MODE MOOD MODEで思い出したけど今年のツアーもENCOREやってほしい

 

なんかカメラロール辿ると思い出蘇っちゃうなあ、このブログも備忘録として書いてるのでたまには自分で読み返したいですね。

 

 

この日は珍しく物販も並びました。限定グッズがあったのと、3,000円以上でポストカードの特典があったので…UNICITYの新規会員特典でたまにポストカード配ってるけどあれも売ってほしいです。

Tシャツタオル類は既に通販で買っていたので、上手く組み合わせてぴったり3,000円分購入。というか欲しいものがちょうど計3,000円だったのでラッキー。

物販開始の14:30に並び始めて15:00に買えたのでご参考までに。

 

 

今日は日曜だからか皆さん着席が早くて時間通りに始まりました。定刻開演、筆者の好きな言葉のひとつです。

 

今回ありがたいことにオーケストラピット(P席)だったので、至近距離で目に焼き付けてきました。

 

※以下セットリスト・演出ネタバレあります

 

 

 

 

1曲目は"harmonized finale"。市川のときイントロで拍手が自然発生的に起こったのめちゃくちゃ感動的だったな。ツアーの始まりって感じでした。

幕が降りてて最初は影が映し出される演出。落ちサビでお姿が見えるんだけど、斎藤さん両手でマイク握りしめててとても良かった…USG RADIOで言ってたのって恐らくこの部分ですよね?会員コンテンツなので触れませんが、そうだとしたら伝わってましたよと言いたいです。

 

"箱庭ロック・ショー"。同期の後に来る3人の音だけのロックに弱い。貴雄ちゃんの最初の3打だけでぶち上がる。幕が上がって3人の姿を視認できて、ライブ始まったな感。

2A後半で貴雄ちゃんと田淵さん向かい合う所、永遠に見たい。


曲終わりの拍手を打ち消すように始まる"世界はファンシー"。今ツアーアンコール入れても100分くらいなんですけど、打ち消し系の繋ぎが多いのも展開が早い要因の一つかも。

2Aのラップ調から《マジチョロい》でしっかりメロディラインに帰結するの、毎度のことながら技術~!!となる。ギターソロもファンタスティックでした。


"シャンデリア・ワルツ"。ファーストセクションに配置するのはズルですよ!でも実際終盤にこの曲来ると涙で何も見えなくなるからこの位置の方が楽しく聴けるかも。

リズム隊のコーラスがクリアに聴けるのは、この時代になって良かったことの一つ。

 

 

セッションで予感はしたけど実際"CAPACITY超える"来ると高まる。サビ前のフレーズ、以前ライブで聴いた時は感情的に早口で言うイメージだったけど、今ツアーは結構単語をしっかり発音して時間ギリギリまで使うイメージで、少し余裕も感じる。


"Silent Libre Mirage"。ツアー表題曲がリリースされた時からずっと思っていたけど、3単語並びの曲名で歌詞に1語目と3語目をドッキングしたフレーズが出てくるの共通点ですよね。Silent Mirageとkaleido fiesta。

この曲いつ聴いても瑞々しくて好き。


"Own Civilization(nano-mile met)"。《I'm back! Say the code name.》の音ハメ、英語的じゃなくて多分斎藤さん歌いづらいのでは?と当初思っていたけど(単に筆者が違和感覚えてただけかもしれませんが)ちゃんとものにしてるの流石だな~という印象。

 

実はセトリ入りして一番意外で嬉しかったのが"ラディアルナイトチェイサー"。以前あの話をしていたから余計にアルバム曲と錯覚する。この曲中の貴雄ちゃんの色気凄かったな。。2Bとか、サビ前の打ち込みとか、細部に宿る繊細さと大胆さにやられました。


"fake town baby"。照明がかっこよかった。《Fake town, Fake town, baby?》で絶対赤っぽくなるのは解釈一致。スモークあったのもホールにしては強めの演出だけど好きだなあ。

2B頭のキメ祭り、全然ズレなくてビビった。

 


"5分後のスターダスト"。まあまあ最近のツアーで聴いたような、と思ったらBee side Sea sideでしたね…2019年…流石に舞洲から3年の体感ではない。

間奏がキメ含め結構がっつりだし、Cメロの斎藤さん歌上手すぎて聴き入っちゃう。


"弥生町ロンリープラネット"。先日「椿町ロンリープラネット」を読了しまして、それを経てのこの曲なのでなんだかより一層沁みる感覚がありましたね。落ちサビのギターとベースの掛け合いも、なんだかあたたかい気持ちになりまして。

初披露は無観客のNHKホールだったわけだけど、今日の景色見てどう思ったかな …まあいつも通り最高だったはず。

 


斎藤さんが聴き覚えのあるリフを弾き出したと思ったら貴雄ちゃんと掛け合い。今日は貴雄ちゃん主導な感じ。"ワールドワイド・スーパーガール"だ~!田淵さん耳ぴょこぴょこに恥じらいがあったな…キャリア重ねたからこそもっと堂々とやってほしい。


"ナノサイズスカイウォーク"。limitedを経てよりバンドの決意表明のように感じる。まあ年齢とか性別とかで区切られるのは嫌だけど、適切なサイズ感で飛び回ってほしいな~と思いました。《僕は》とか《けど》のサビの入りがライブで聴くとより華やか。


"サンポサキマイライフ"。斎藤さんが「サンポサキマイライフ!」ってコールするの良。今ツアー、少しOne roll, one romanceツアーを敢えてなぞってる所があるなと思う。シングルツアーの楽しさが約束されてるのって個人的にはあのツアーの印象が大きい。

筆者が特に好きな田淵さんの表情が見られてハピネス。


"オリオンをなぞる"、もちろんタイバニを語る上で欠かせない楽曲ということは知っているんだけど、それをあまり意識していないバンドのファンの一人としても大切な曲であって、この配置は嬉しかった。貴雄ちゃんの背後の確定演出みたいな照明なにあれ…観音にしか見えない…。


"kaleido proud fiesta"のイントロで「UNISON SQUARE GARDEN」の文字がステージバックに降りてくるの、わかっていてもグッと来ますね…音だけじゃなくあの文字を見つめて、このバンドが好きなんだなって再認識します。ぼけっとしていたら《これが運命だったんだ、期待してたかい?》で正気に戻されるのもたまらない。

この曲、音源で聴いていた時は気付かなかったんだけどキメがめちゃくちゃ好きです。あとBメロのコーラス田淵さん忙しすぎて強かった。ベース弾きながら斎藤さんの裏歌って、貴雄ちゃんと一緒にLouder!とか歌って、しかもそれはキメとズレてて、って超技すぎません?


そしてそんなメインディッシュに浸る我らに"to the CIDER ROAD"のイントロは刺激が強すぎる。物理的に頭抱えた。3人で向き合うのに弱いんだよな~。イントロの貴雄ちゃんの晴れ晴れとした表情が良かった。


本編ラストが"10% roll, 10% romance"なの、数多のロマンチックを凝縮したような終わり方で大好き。3人寄ってジャーンジャンジャンジャンってやって弾ききって終わるのも最高だけど、《お手をどうぞ、right!》でサクッと終わるのとてもすっきりしてて良かった。

 

 

一度はけてアンコールに応じてくださった御三方。"Cheap Cheap Endroll"で突風の如く始まるアンコールがとてもポップで楽しかった。特にMCはなく、そのポップネスを引き連れたまま"シュガーソングとビターステップ"を演奏し、最後は"場違いハミングバード"で〆。この位置に"場違い~"を持ってくるの、体力温存が全く許されてなくて笑う。おかげで規制退場待ってるときくたくたでした。

 

 

本当に好きなツアー。秋までと言わずずっとやってほしい。

 

遠征大好きなんですけど、こういう時代になって改めてお近くの会場に足を運ぶ、東京で彼らのアクトを観ることの、何とも言い難い貴重さみたいなものを強く感じています。

 

結成19年目、FC8年目。末永くよろしくお願いいたします。

 

 

7/24 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022「kaleido proud fiesta」@NHKホール セットリスト

1.harmonized finale
2.箱庭ロック・ショー
3.世界はファンシー
4.シャンデリア・ワルツ
5.CAPACITY超える
6.Silent Libre Mirage
7.Own Civilization(nano-mile met)
8.ラディアルナイトチェイサー
9.fake town baby
10.5分後のスターダスト
11.弥生町ロンリープラネット
12.ワールドワイド・スーパーガール
13.ナノサイズスカイウォーク
14.サンポサキマイライフ
15.オリオンをなぞる
16.kaleido proud fiesta
17.to the CIDER ROAD
18.10% roll, 10% romance

en1.Cheap Cheap Endroll
en2.シュガーソングとビターステップ
en3.場違いハミングバード

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022「kaleido proud fiesta」@市川市文化会館

余韻を引きずったまま労働して、気付けば1週間経った。

 

UNISON SQUARE GARDENのシングルツアーが開幕した。やっとである。

シングルツアーのセトリがやばいと言われるのは、直近だとOne roll, One romanceの印象が強いのだろう。筆者も例に漏れずあのツアーの夢みたいな気持ちを忘れられずにいる。

 

アルバムツアーと異なるのは、既に多く言われている事だがやはり「演奏するとわかっている曲の少なさ」だろう。アルバムに収録されている楽曲と比較しても、シングルはシングルであるから相当に自由度が高い。

もちろんアルバムツアーも一度整列されたものを破壊して、手持ちと組み合わせて再編成するある種の構築美みたいなものがあって、これがまた大変楽しい。最近Patrick Vegeeの映像をずっと観ているが、ツアーが終わった今も新たな発見がたくさんある。

 

とはいえ、次に何を繰り出されるかわからない状態が続くというのは何回経験しても高揚する。振り回されているのがたまらない。

 

シングルツアーが嬉しすぎて前置きが長くなった。

 

 

市川からスタートするツアー、なぜかとてもわくわくする。千葉県民じゃないけど。

 

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ツアー施策のARカメラでてんこ盛りにした市川市文化会館を添えて。リニューアルオープンおめでとうございました!

 

正直良すぎてあまり記憶が無い。登場して1曲目の"harmonized finale"のイントロがなった瞬間拍手が沸き起こったこととか、"ラディアルナイトチェイサー"がセトリ入りしていたことが自分が思うより嬉しかったこととか、"オリオンをなぞる"の貴雄ちゃんのバックライトで目頭熱くなったこととか、生で聴けた"弥生町ロンリープラネット"に実感湧かなくて次の曲を期待して生まれた静寂とか、アンコール含めMCがなかったこととか、イタリア国旗色の照明とか、流石にプログラムcontinuedツアーのクソダサロゴ分割の演出は超えなかったなとか、色々語りたいことはあるのだけど、まだ何本か参加予定なので今回は表題曲について少しだけ。

 

 

"kaleido proud fiesta"。筆者はタイバニのファンではないので、歴代タイアップ曲も「ロックバンドの曲」としてしか聴いたことがなかった。

タイバニは多分観たらハマるのだと思うけど、もうここまで来ると観ない気がする。人生何があるかわからないけど、ハマる予感とハマらない予感はなんとなくわかってきたつもりだ。

 

ファンの人たちが、信頼しているバンドのOPを引っさげて帰ってくる作品に喜んでいる姿を見るのはこちらも嬉しくなる。でもどこか疎外感もある。たとえ彼らが「混ざらなくていい」と言ってくれていても、だ。

 

だからこそ、ツアーで実際に聴くことができたのは、やっと自分のものに出来た瞬間だったと思う。7/8を境にこの曲に対する心情が明確に変わった。

 

このバンドにおける不安って大体の場合杞憂だよなあ。曲に対する気持ちが更に育っていくのも、またツアーの楽しみである。

 

 

7/8 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022「kaleido proud fiesta」@市川市文化会館 セットリスト

1.harmonized finale
2.箱庭ロック・ショー
3.世界はファンシー
4.シャンデリア・ワルツ
5.CAPACITY超える
6.Silent Libre Mirage
7.Own Civilization(nano-mile met)
8.ラディアルナイトチェイサー
9.fake town baby
10.5分後のスターダスト
11.弥生町ロンリープラネット
12.ワールドワイド・スーパーガール
13.ナノサイズスカイウォーク
14.サンポサキマイライフ
15.オリオンをなぞる
16.kaleido proud fiesta
17.to the CIDER ROAD
18.10% roll, 10% romance

en1.Cheap Cheap Endroll
en2.シュガーソングとビターステップ
en3.場違いハミングバード

 

 

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令和4年に聴きたいSMAP

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先日仕事中「SMAP×SMAP」最終回のことをふと思い出していた。"世界に一つだけの花"でアップになった中居くんの手、幕が降りた後の5人の表情は、今でも鮮明に覚えている。以前書いたことがあるか覚えていないのだが、筆者はジャニーズで言うとV6・坂本くんと嵐・大野くんのファンで(最近はSnow Man・宮舘くんとなにわ男子・大橋くんにハマり中)、SMAP自体必死に追いかけていた訳ではなかったのだが、あの日の夜はベッドに入って涙が止まらなかった。どうにもならなかった虚しさ、大きな星を一つ失ったような気持ちで。

 

彼らはアイドルという枠を超えた存在で、名曲も数多くある。今回は最近筆者がよく聴いているSMAPの楽曲を5つピックアップした。先述の通り語れるほどのファンではないのだが、だからこそ響く曲を書き記しておきたい。

 

 

 

 

Dear WOMAN

資生堂TSUBAKI」のCMには当時誰もが目を奪われていたのではないだろうか。日本を代表する女性たちがそれぞれの美しさを放っていて、心躍る広告の一つだった。久々に見てみたら竹内結子さんが物凄く綺麗で目が潤む。

 

画一的な美ではなく「自分が自分らしく生きること」に価値を見出していて、つい人と比べてしまう考えから解放してくれる。2Aで中居くんが歌っている《どこかよそから借りてきた サイズの違うちぐはぐな ウツクシサをまとうだけなら寂しい》というフレーズが象徴的。自己肯定感高まる一曲。

 

曲を通して「君」一人に語りかけているというのも好きなポイント。WOMANも単数形なのでね。

 

《WELCOME ようこそ日本へ》って東京オリンピックの開会式で歌って欲しかったな、という気持ちはほんの少しだけある。こういう大きな国際イベントで彼らのことを思い出せるというのもまた幸せなこと。

 

それにしても慎吾ちゃんは本当にサビ前職人だなあと思う。"ダイナマイト"は何度聴いてもあまりの色気に衝撃を受ける。

 

 

シャレオツ

当初は若干トンチキソングみを感じなくもなかったのだが、曲調がとにかく好き。「シャレオツ」とか「オサレ」とかワード自体に時代を感じるけど、キムタクが歌ってるだけで令和でもめちゃくちゃかっこよく聴こえてくる不思議。

 

この曲は「独身貴族」という草彅くん(我が家の人間は筆者含め彼のことをチョナンカンと呼ぶ)主演ドラマの主題歌だったのだが、雰囲気吾郎ちゃんにめちゃくちゃ合ってるなあと当時から思っていた。

 

仕事中《だって嘘はついてないでしょ 全然問題ないって本当に問題ない》って脳内で歌うとストレスが減るというライフハック、おすすめ。

 

少し話が逸れるが、"シャレオツ"との両A面シングルでクリープハイプ尾崎世界観さんが作詞作曲を手掛けた"ハロー"もめちゃくちゃいい曲なので是非聴いてほしい。

 

 

SHAKE

FNSと言えば"SHAKE"というくらいお祭りのイメージが強い。テレビが充実していたのはSMAPみたいなアーティストがいたからというのも一つあると思う。

 

イントロのわざとらしいくらいのステップを見て思い出したことがある。うたばんに嵐が出た時に"A・RA・SHI"のサビをスタジオで踊ったのだが、中居くんがその時「スカしてんじゃねーよ!」みたいな感じで、スキップとかもっと大袈裟にやれと指示していた。

当時はバラエティーだと思って観ていたけど、ああやってがむしゃらにやるのって案外慣れてきた頃こそ大切なのかもしれない。

 

SMAPのダンスって全然揃ってないし揃える気もなさそうだったけど、スターが5人揃ったらそんなことどうでもいいんだと何度も思わされた。

 

 

This is love

筆者の大好きなバンドLOVE PSYCHEDELICOが作詞作曲を務めた楽曲。マイケル・ジャクソンの"Black Or White"にインスパイアされている。中居くんはMJを尊敬しているイメージが強いのでそのあたりも関係しているのかなと。テレビで何度かNAOKIさんと共演したのも嬉しかったな。

 

BPM落としたらKUMIちゃんが歌っているのが容易に想像できるくらいとてもデリコ的な楽曲なのに、SMAPが歌うとSMAPの曲になるの凄いな。

慎吾ちゃんと草彅くんのラップも良。縦読みが話題になったのも記憶に新しい。

 

 

Joy!!

触れようか悩んだけどやはり好きな曲なので。

赤い公園というバンドのギター・津野米咲さんが提供した楽曲。

FNSうたの夏まつりで赤いドレスを着てギターを弾く米咲ちゃん。そこにキムタクが寄ってきて歌っていて、まるで「彼女がこの曲を作ってくれたんだよ」と紹介してくれているようだった。実際カメラに長く抜かれたので話題になっていた。

 

米咲ちゃんの才能は同業者にも幅広く認められているけれど、その凄さが国民的に認められた瞬間だった。

作った本人はもうこの世にいないし歌ってくれたグループも解散してしまったけど、長く色んな人の心に残る本当に素敵な曲だ。

 

そしてCDの形態によっては"掌の世界"という曲が収録されている。凛として時雨のTKさんが楽曲提供を担当した。昨年リリースされた彼のベストアルバム「egomaniac feedback」にて筆者の大好きなバンド・UNISON SQUARE GARDENのギターボーカル斎藤宏介さんをゲストに迎えセルフカバーしている。こちらも機会があれば是非。

 

 

 

《番外編1》Wonderful Life

解散してから自覚したことだがSMAPの中だと吾郎ちゃんが好きで、彼のソロ名義の一つ・&Gでリリースしたこの曲のCDもちゃっかり持っている。

ピアノとストリングスに重なる吾郎ちゃんの歌声が優しくて、喧騒の中でも前向きになれる曲。CDにインストバージョンも入っていたのでそれ含め聴くのが好きだった。当時小学生だったので2Bの歌詞は少し難しかったけれど、音ハメが気持ちよくてよく歌っていた。今聴いても凄くいいなと思うので、この時代にこそたくさん聴かれてほしい。

 

《番外編2》星のファンファーレ

やっと公式貼れた

 

何でもっと再生回数伸びないのかといつも思っている。新しい地図SEKAI NO OWARINakajinさんが提供した楽曲。《待ってたって奇跡はドアを叩かない こっちから迎えに行かなくちゃ》っていい歌詞だしほんとそうだなと思う。Bメロの歌詞も好き。慎吾ちゃんのサビ前職人がここでも輝きを放っている。

今もSMAPが続いているような感覚は、3人だけでなくそれぞれの活動を通じて感じる。

 

 

 

終わりに

たった5曲でも凄さがわかる。

嵐のファンとして見ると、嵐は様々な金字塔を打ち立てていて本当に凄いのだけど、やはり圧倒的スター性というとSMAPだなと思う。うたばんで大野くんを前に引っ張り出してくれたのも中居くんだった。

 

安易に再結成してほしいとは言えないが、中居くんの言う「1%から99%」に期待感も持ちつつ、今は楽曲の素晴らしさや彼らの偉大さを噛み締めていきたい。

 

 

 

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藤井風 - LOVE ALL SERVE ALL

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3/23、藤井風2枚目のアルバムとなる「LOVE ALL SERVE ALL」がリリースとなった。

 

筆者の耳にも稲妻が走った1枚目のアルバム「HELP EVER HURT NEVER」から今日まで物凄い勢いで駆け抜けて来た。誰も観客のいない日産スタジアムに一人で挑み、ツアーも無事開催することが出来た。

特筆すべきはやはり昨年末の紅白歌合戦のアクトであろう。実家中継と見せかけ現地にいるというサプライズからのピアノ生演奏、そしてMISIAとの共演。藤井風の名実ともに広がった一夜だった。

 

先日発表された芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)受賞もかなりのインパクトであった。

「もろてきたでー✨」じゃないのよ(おめでとう)

 

 

「LOVE ALL SERVE ALL」。前作もそうだが彼にはサイババの言葉が深く染み付いているようだ。父の影響もあると本人が言っていたし、部屋にサイババの写真を飾っている様子も見たことがある。

 

サイババがかつて"God is love itself."とも言ったように、"LOVE"=「愛」そして「愛する」ことには物凄く大きな包容力が込められているように感じる。全てを赦し、全てを受け入れる。人間がそうありたいと願う姿の一つだ。

 

"SERVE"は直訳すると「奉仕する」とか「仕える」と言われるだろうが、個人的には「手を差し伸べる」といったもっと上下関係のないものを想像している。傷つけ合うことなく手を取り合って身体を温め合うような、横の繋がりとしての"SERVE"という捉え方が自分にとってはしっくりくる。

 

 

本作をまず一周して初めに感じたのは時の移ろいやそこから切り取る一瞬一瞬が「色」を纏っている点だ。例えば"まつり"や"ガーデン"、"それでは、"には季節を映し出すフレーズが溢れている。日本が誇る四季の移ろう様が脳内を駆け回って、僅かなワードすらカラフルに感じる。

 

また、星野源がラジオで「青春はどどめ色って表現する人とは友達になれそう」と言っていたように、煌めく青い日々を「どどめ色」と言い切る所に驚きと清々しさを覚える。膝に青タン出来た時にしか聞いたことなかったんですけど。でも筆者はこの表現含め、"青春病"という楽曲にとても救われた。《青春のきらめきの中に 永遠の光を見ないで》は一生大切にしたいフレーズ。

 

暖色のバックに目元の赤い藤井風が微笑むジャケットも印象的だ。前作のジャケットがモノクロであったからこそ、藤井風自身の更なる成熟を象徴するような色づきに思えるのかもしれない。

 

 

前作との比較をすると、本作はよりルーツを濃く感じた。だいぶ広いけど70〜80年代辺りのR&B・ソウル+それらに影響を受けた00年代のJ-POP(J-R&Bと言った方が良いのか)みたいなものに改めて回帰したのかなと。

 

それこそ最近かなり音を作り込んだ楽曲が(アルバム1曲目だけど"きらり"とか)多かったので、"やば。"みたいなシティーポップっぽい曲調や"ロンリーラプソディ"のような昭和歌謡チックな楽曲が詰め込まれていて少し予想外のわくわく感があった。前作が完璧な作りすぎて若干心配もあったけど、完全に余計なお世話だった。

 

 

そして凄まじい勢い進んできたからこそなのか「なんで」「どうして」といった怒りや葛藤、虚しさを表した曲も目立った。"damn"、"へでもねーよ"は特に人間味が強くて痛快で苦しい。ただ藤井風の楽曲のルールなのか、どんなに嫌なことも悪いことも受け入れて、爽やかに昇華してくれるのが素晴らしい所。後味が良いため負の感情で進まずに済む。

 

更にこうして内に秘めたものにフォーカスするからこそ"燃えよ"がより輝く。《あぁマジで何も怖くない》って一見若すぎて笑われそうなフレーズだけど、彼が歌うから説得力がある。

 

 

アルバムの最後の曲として、筆者は本当に"帰ろう"が好きなのだが、"旅路"もそれと同じくらい好きな終わり方だった。タイトルのようにその先が見える、終わらない終わり方が心地よい。同じアルバム繰り返しループするタイプなので11曲目から1曲目の繋ぎもとても良かった。

 

 

素晴らしいアルバムが世に放たれたなと思う。まだ購入していない方はカバーの方も最高なので、是非初回限定盤を。

 

藤井風 2nd Album「LOVE ALL SERVE ALL」

<Disc 1(初回・通常盤共通)>

01. きらり
02. まつり
03. へでもねーよ (LASA edit)
04. やば。
05. 燃えよ
06. ガーデン
07. damn
08. ロンリーラプソディ
09. それでは、
10. “青春病”
11. 旅路


<Disc 2「LOVE ALL COVER ALL」(初回盤特典)>

01. Sunny / Bobby Hebb
02. No Tears Left To Cry / Ariana Grande
03. Hot Stuff / Donna Summer
04. Sorry / Justin Bieber
05. Good As Hell / Lizzo
06. Just the Two of Us / Grover Washington Jr.
07. Weak / SWV
08. Overprotected / Britney Spears
09. Teenage Dream / Katy Perry
10. Eh, Eh / Lady Gaga
11. Circles / Post Malone

 

 

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