鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

UNISON SQUARE GARDEN 2024 Revival Tour "Catcher In The Spy" @ NHKホール(4/25)

ライブにはそこそこ行っているんですがブログを書く時間が取れず、久方ぶりの更新となってしまいました。

ブログを留守にしている間もかなりの数の方が見に来てくださっていてありがたい限りです。放っておくとおもちゃにされるので考えものなのですが、たまに嬉しいお言葉も頂くのでなんだかやめられず今日まで来ています。

ブログを閉じない理由においては、自分が読みたい文章は自分で書くしかないというまあ当たり前っちゃ当たり前のような気持ちも大きいです。

同じ場を共有した方はもちろんのこと、参加できなかった方へのお裾分けに少しでもなれば、この上ない幸せです。引き続きどうぞ変わらずよろしくお願いいたします。

 

記事のインターバルに比例して長くなる前置き。定期更新だいじ。書きかけでおそらく世に放つことのない下書きが26本(!)。今回は頑張れました。

 

 

さて、今年結成20周年のUNISON SQUARE GARDENが自身3度目のリバイバルツアーを開催。中野や新木場が姿を消しても、走り抜いてきたロックバンド。その軌跡の一部をなぞるツアーに参加してまいりました。

 

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NHKホール。首都圏のライブ勢力が都内から神奈川に移りつつある中、このホールが東京にあるのはまだ希望があるなと思いますね。我々はここで縦に分割されたUのロゴが一つになる瞬間も、誰もいない客席が映し出される瞬間も、目撃してきましたから。

 

 

最初の2曲以外セトリを忘れた状態で、あえて思い出す作業もせず挑む最終日。久々の2時間ライブ、しっかり腹ごしらえしていざ渋谷へ。大戸屋の鰹と梅のやつ、美味しかったですよ〜

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花たち

 

最近ガーデンシアターとかぴあアリーナとかデカ箱に詰め込まれてきたので、"""ホール"""の距離感に泣きそうになる。

 

1,2分押しで開演。御三方登場。

絵の具が途中からウィンウィン鳴り出し、曇りがかったオレンジ色のライティングとともに"黄昏インザスパイ"でライブスタート。

1番は斎藤さんのみで弾き語りのような雰囲気。途中からリズム隊が合流する瞬間にUNISON SQUARE GARDENを感じて高まる。

曲終わりにいきなり貴雄ちゃん服投げ!早い!

 

斎藤「ようこそ!」

"サイレンインザスパイ"。ステージバックにCatcher In The Spyの通常盤ジャケット(🦉💡🫴の方)の垂れ幕がバッと降りてくる。

ヘイ未遂、今回本当に少なくて(席がまあまあ前方だったので後ろの方は見えてないというのもある)ーそもそも対策してどのヘイでも手を上げないという人が多かったのかなと思ってます。ホールだからというのもあるのかも。

2サビ前に「こんばんは東京!」してました。

ビーム照明って"カオスが極まる"みたいに表題曲演出の印象あるけど、前半で導入されるのも会場のボルテージが上がってこれもまた一興。

 

 

"オリオンをなぞる"。斎藤さんの《何でもないような》《切っても切れないんだ》の語尾の返し、"kaleido proud fiesta"の《喝采のロードサイド 止まない》の繋ぎと歌い方が似ていて、これは確実に2024年だなと思った部分でした。

青白レーザーだったかな?途中から紫も混ざってた。他の会場もそうだったかもしれないけどNHKホールの紫照明の絶妙な色、好きです。

 

 

斎藤「こんばんは、UNISON SQUARE GARDENです!」

長い拍手、途中クレッシェンドして、各々空気読んで最終的には自然に止んだの面白い。

満足気に頷きながら拍手を見守る斎藤、動かない田淵、準備する鈴木。三者三様。

斎藤「マイケル・ジャクソンくらい続くかなと思ったけど及びませんでした笑。

我々10年前にこのジャケットのCatcher In The Spyというアルバムを出したんですけど、勿論その時ツアーも回っていて、今回はそのツアーと全く同じセットリストでやっていきます。

最後まで、自由に楽しんでってくださいよろしく!」

 

"流れ星を撃ち落せ"。イントロの貴雄ちゃん、結構ガンガン叩く印象あるけどこの日はちょっと理性的でもありドキドキしました。

Aメロの斎藤さん手がうるさくてよかった。右手か両手のイメージがあったけど今日結構左手だけ動きが活発なシーンが見られて新鮮でした。

 

 

"箱庭ロック・ショー"。よく見えなかったけどもしかしてカポなしロック・ショーでしたか?

1Aからベーストラブル。田淵さんもちょっと弾き続けたけどやっぱどうにもならんわって顔(この表情本日のベストオブTBC)してすぐストラップおろして交換してもらってました。

田淵さんもスタッフさんも手さばき良すぎて《五線譜と》のところではもう普通に弾いてました。スタッフさんもいつ何が起こるかわからない中、万全の体制で流石プロフェッショナル。

 

"to the CIDER ROAD"。イントロからギターとベースが入る前に貴雄ちゃんがチッチッチッチッてカウント取る時あるけど、今日は取ってなかったと思う。

斎藤さんと田淵さん、アウトロで内側に向くタイミングが全く同じで笑っちゃった。さいたぶシンクロ。

曲中、貴雄ちゃんが2階か3階の上手見上げてとてもいい顔してた(これが本日のベストオブTKO)。

 

 

"君が大人になってしまう前に"。子供出来たから曲が沁みるって言ってる人多くて微笑ましい気持ち半分。

もしかして2014年以来一度もセトリ入りしてなかった…?リバイバルなかったら聴けなかったかもしれないと思うとやや震えますね。2024年の斎藤さんの歌声には切なる感情とあたたかさが上乗せされていて、ライブ音源頂けたらいいなの気持ち。

 

 

"メカトル時空探検隊"。青緑照明。グッズのTシャツからしてオレンジメインかなと思っていたから、デザインの中からその二色抜いてくるんだ?!と少し意表を突かれた。

田淵さんはいつものノリ方だけど、斎藤さんがは終始両膝でリズム取ってた。曲によって重心の置き方や足の構え方が違うのでよく見てしまう。

ラスサビ前の《タイムマシンで》は気怠気にデクレッシェンドするのかと思ったら「タイムマ、シ、ンで」って結構細かく刻んでて新しかった。「マシン」って切って言うの普通でも難しいと思うけど、しっかりスタッカート入ってて技術〜!となりました。

 

 

"何かが変わりそう"のイントロほど優勝することある?音なくなるところの《涙がこぼれそうな夜だ》の田淵さんの歌声に毎回心動かされています。そして"シャンデリア・ワルツ"に繋がるのずるい。なるべく明るく楽しく聴きたかったんだけどちゃんと泣いた…行き着いた先に、何も無くても。

 

 

"蒙昧termination"。《chance & chance》のところ、チェインスエンチャンスって感じで同じ単語でも歌い方に差付けてるように聴こえた。《田淵に言っておいて》の指差しはいろんなパターンがあるけど、今回はシンプルにストレート1回でした。

ステージ奥に浮かぶフクロウが不気味。

 

 

"WINDOW開ける"。前半は斎藤さんピンスポ。ステージの天井、後方から一直線に伸びた白の照明がステージ縁まで斜めに降り注いでいて、その面はWINDOWさながら。

落ちAメロ?《神様の思し召し なら おしまい おしまい さよならよ》まで声とギターを絞っていったあとの《響くもの全部持って来いよ 俺はそんなに厳しくないぞ ならば》の声の響きが凄くて感動。

 

そして"シューゲイザースピーカー"。この繋ぎも素晴らしいね。Aメロの手癖。両手銃みたいにして耳の横でぐるぐるしてた。

最後照明強めて電球切れるみたいにバチッと暗転するのかっこよかったなー。

 

 

斎藤「アー、今日カメラ入ってるのに濡れ鼠なんだけど笑。

10年前のツアー、どこいったのかなって調べたら東京だけじゃなくて神奈川行ってー、埼玉行って千葉行ってって結構細かく回ってて。東京はどこでやったか調べてみたら、中野サンプラザ2daysと、今はなき新木場(STUDIO COAST)。わあ、全部ない笑。エモい…

ちなみになんですけど10年前のツアー来てたって人います?」

結構手挙げてた

斎藤「え!めっちゃいるじゃん!」

両手を双眼鏡みたいにして上手からくまなく見渡す斎藤さん

斎藤「懐かしいグッズ持ってきてるね。10年間同じバンドが好きで、しかもライブに行くほど好きなバンドのライブにもずっと行ってるって、同じ音楽好きとして、リスペクトします。

ただ好きになったのが新しいとかはどっちでもいいので、なんならライブに行かなくてもいいし。CDは聴いてほしいけど、それくらいでいいと思ってます。

10年前は見ての通りかなりフィジカルで勝負してたんですけど笑。同時に自分たちのライブのスタイルを確立した時期でもあるんですね。UNISON SQUAREGARDENは今年結成20周年になるんですけど...」

拍手。なんぼお祝いしてもいいですからね〜

斎藤「ありがとうございます。そんな節目の年に、昔の自分たちにケツを叩かれるじゃないけど…正直めちゃくちゃ疲れるんですけど笑、でも元気付けられている気もしていて…。

残りあと少しですが、Catcher In The Spyの世界を楽しんでください」

 

"harmonized finale"。落ちサビで星の形したスポットライトに斎藤さんが照らされながら《harmonized finale 星座になる 沢山の願いを乗せて》って歌ってるのよかったですね。その後歌詞通り光に包まれて本当にこみ上げるものがありました。

 

 

ここまで身体がセトリ覚えていて「一度あったことは忘れないものだな〜」などと思っていたのですが、ドラムソロ、バージョンアップしていましたね?!「オンドラムスタカオスズキ!」だけはずっと言い続けてほしい。

貴雄ちゃん、最近いろんなことにチャレンジしてるけど、〇〇も〇〇も〇〇もできる「ドラマー」であり、その矜恃を誰よりも強く持ってる人なんだなと感じたドラムソロでした。

ドラミング(ウホ)鈴木さん、最後ドラムセットに前のめりになってたけど戻りが丁寧でちゃんと微調整してからセッションへ。

確定演出セッションは当時と同じ感じだったと思う…セッションこそ本当に身体が覚えていて凄いし、UNISON SQUARE GARDENのライブの醍醐味とも言えますね。

 

そのまま"天国と地獄"へ。"徹頭徹尾夜な夜なドライブ"(赤青)と"パンデミックサドンデス"(赤緑)を混ぜ合わせた結構カオスな照明。足上げもリバイバル。足上げるのきつくなってきた時の大股歩きみたいなやつもやってた。

これこそずっと言ってるけど、音源みたいなちょっと色っぽい《お任せ》をいつかライブで聴きたい…

 

 

"カラクリカルカレ"、ザ・UNISON SQUARE GARDENのイントロって毎回思う。

コーラスがないのをいいことに上手袖まで遊びに行く田淵さん。ステージを存分に使っていて良いですね。

青・紫・白の照明があって、1stか〜!となりました。

 

間髪入れずに"桜のあと(all quartets lead to the?)"。桜をベースとした電飾ですごいなと思ったのが、桜を思わせる淡いピンク一色だけじゃなくて、ちょっと夜桜のような紫がかったピンクやパキッとしたビビットピンクもあったこと。単色だけじゃないカラーリングに感動しました。

落ちサビのクラップの話題もう擦り切れるほど色んな方が触れてるけど、田淵さんの首振り見たさに叩いてる人もいるのかもなーと今日思いました。

 

 

斎藤「東京、またね!」

"crazy birthday"。《We like happy birthday!》で両手人差し指出して客席に掲げる斎藤さん、ちょっとチャラくてよかった。

田淵さんのサビの動き、みんなパターンわかってて真似してるの可愛い。筆者は4周回って最近はやってません。

 

斎藤「お、し、まいはこの曲!」

"場違いハミングバード"。田淵さんと斎藤さんがどちらも裏拍取って同じノリ方になっちゃってて、気付いたかわからないけど斎藤さんが2回くらいで止めて自然なノリ方にシフトしてたのちょっと面白かったです。

めちゃくちゃ歌った後にあの精度の舌打ち繰り出せるの、冷静に考えてこわい。

 

 

一度はけて、1分もしないでアンコール再登場。

 

 

斎藤「…疲れた笑。今日でこのツアー終わるんですけど、38歳にはありがたい、痩せるツアーでした。出てきてあれだけど、休もっか」

田淵さんがステージ上手まで歩いて行く。戻るときに斎藤さんの前を横切ったんだけど、よく高齢男性が人前横切る時にやる動きしてた。斎藤さんもどうぞどうぞと下手側へ促す。

斎藤「…やろっか笑」

名前呼び始まり出したところだったので絶妙なタイミングでした。

 

 

"instant EGOIST"。23:25の長めイントロとストップモーションも健在。田淵さん下手前方で腰反り、斎藤さんドラム台で中腰、貴雄ちゃんは見えず。

しばらく止まってて38歳の体幹スゴ!と感嘆した後、田淵さんが諦めてマイク前に戻ったタイミングで再開。ステップも華麗に!

 

"徹頭徹尾夜な夜なドライブ"。

こちらでも田淵さん足上げ。年齢的なこともそうだけど、そもそもの基礎体力の高さに脱帽。

今日は油断してたんだけど落ちサビで斎藤さんが歌う方のバージョンでしたね。歌う直前、両手をマイクにかけようとしたときのあのこれからすべてを掌握しにかかる顔!(本日のベストオブSKでした)

見惚れているうちに田淵さんがマイクスタンドごと上手で転がってた。何やってるんですか?笑

 

ラストは"23:25"!

マイク直しにスタッフさんが出てきてる間も自由な田淵さん。たのしいね。

斎藤さんのギターパート前に貴雄ちゃんが両スティックで斎藤さんを指してた。

七色照明がこんなに似合うバンドある?今日もちゃんと日常に帰してくれてありがとうございます。

 

 

 

身体が先に反応するってこういうことなんですね。大体覚えていたとともに10年分の進化も体感出来ました。セトリも勝ちパターンが見えてきた時期だったんだなとリバイバルを通じて改めて感じた次第です。

最近の90分ライブもコンパクトで早く帰れて好きだけど、1.3倍の長さで一瞬も飽きないセトリとアクトが出来るのは流石でした。

 

終演後、フライヤーがどこかに置かれていたみたいで(貰えなかった!ライブ会場のフライヤー配りは出口に統一して〜!)、秋からのツアー「20th BEST MACHINE」が発表になりました。

「20th SUB MACHINE」ツアーもあるのかな。ひとまず武道館以降の予定、できましたね!!FC2次先行まで設けていただいてありがたい。

 

そして驚いた下北沢ワンマン。よみがえる落選の記憶。

 

自分、下北行けます、行かせてください

あと取材も行けます、行かせてください

 

 

 

UNISON SQUARE GARDEN 2024 Revival Tour "Catcher In The Spy" @ NHKホール(4/25)セットリスト

01.黄昏インザスパ
02.サイレンインザスパ
03.オリオンをなぞる
04.流れ星を撃ち落せ
05.箱庭ロック・ショー
06.to the CIDER ROAD
07.君が大人になってしまう前に
08.メカトル時空探検隊
09.何かが変わりそう
10.シャンデリア・ワルツ
11.蒙昧termination
12.WINDOW開ける
13.シューゲイザースピーカー
14.harmonized finale
ドラムソロ〜セッション
15.天国と地獄
16.カラクリカルカレ
17.桜のあと(all quartets lead to the?)
18.crazy birthday
19.場違いハミングバード
en1.instant EGOIST
en2.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
en3.23:25

 

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