鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

UNISON SQUARE GARDEN - TOUR 2021-2022「Patrick Vegee」@東京ガーデンシアター

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10月から始まったこのツアーもついにファイナル。東京ガーデンシアターに行ってまいりました。

 

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今回はBブロック前方田淵さんゼロズレのお席。ガーデンシアターでこんなに前なの初めてで(いつもFC先行で4F席の民)、ようやく慣れてきたガーデンシアターも景色が違って見えました。Xブロック引く人々の運凄いなー。

珍しく5分押しでVINTAGE ROCK若林さんからアナウンス。

 

 

1曲目に"Simple Simple Anecdote"置くセトリ、めちゃくちゃ天才だな〜。冒頭の弾き語りも斎藤さんの才能に全振りしたアレンジでしたね。今日はフレーズの切れ目で少し溜めてました。

 

「ようこそ!」に間髪入れず"Hatch I need"。イントロでスモーク焚かれすぎてもくもくしてた斎藤さん。貴雄ちゃんに至ってはもはやお姿見えてない。本日も「YO!YO!」してました。ラップっぽかったり、かと思えば囁く感じだったり。ツアー初日と比較して垢抜けたなと思う一曲。


続けて"マーメイドスキャンダラス"。どの公演も共通でこの曲の照明が好きだったのですが、やはりガーデンシアターの照明力は凄いです。Aメロ後半のドラム、纏う殺気とは裏腹に爽やかな手さばきで見惚れました。


"Invisible Sensation"、この時代に書かれたわけじゃないのに今を生きる我々に刺さるというのが本当に...セトリ入りするべくして入った楽曲ですね。2Aの田淵さんのグワングワンな動きがいつもより凄くて笑ってしまいました。楽しいね。最後の方貴雄ちゃんスティック回ししてたの今日知りました。

 

斎藤「改めましてUNISON SQUARE GARDEN です、こんばんはー。全20公演?かな?間違ってたらごめんなさい、そのツアー最終日です。我々2020年に『Patrick Vegee』っていうアルバムをリリースしたので、お待たせしてしまって申し訳ない気持ちもありつつ、その間にアルバムをたくさん聴いてもらって皆さんしっくりきてることと思います...が、今日はそのイメージを全部ぶっ壊していきたいと思いますので最後までよろしくお願いします!」

 

やはりこのMC直後のブロックにアルバム曲が一つも無いのは意図的なんでしょうね。"フライデイノベルス"、イントロや間奏などのダッダッダ「ダッ」ダーで田淵さんがベースのネック上げるのめちゃくちゃ好きです。

《埃、塵、塵と来て次はなんざましょ》が「CHILI CHILI」でチャラくて良。

 

"カラクリカルカレ"来る度にこのツアーライブハウスでも見たかったな〜!となりますね。3月にENCOREお願いしたいです...

この曲、配信除けばACCIDENT CODE "R"以来だったかな(違ったらごめんなさい)...コーラスがないリズム隊お二人各々の強さと斎藤さんのギター(特に間奏すごい)、歌声で圧倒されました。


「新っ曲!」、"Nihil Pip Viper"。《愛嬌ダンスは気持ちが何より ニュージャージーみたいなポーズで》の裏で鳴ってるベースがめちゃくちゃ好きで、"シュガー〜"のAメロのベース(こちらも愛してやまない)と似た空気を感じてます。

そういえば《Ah get on top》〜《やかましいのがいいのです ever!》まで若干BPM落とすのって他の公演でもやってました?あれ良かったな〜


"Dizzy Trickster"はイントロのコードが好きなんですけど、それすら冷静に聴けないくらい嬉しかったですね...。MODE MOOD MODEツアーの時はENCOREも含めてBメロのコーラス高低差〜と思ってたけど今ツアーは全然気にならなくて、コーラスも進化してるんだなと感慨深くなりました。

曲直後の「サンキュー」は公演によっていろんな言い方してました。

 

"摂食ビジランテ"。アルバムでもそうだけどライブとしてもこれはメインディッシュだったのでは。ギター弾き始める前斎藤さんが何度も息吐いてはギター構えを繰り返していて緊張感が凄かったです。

そしてまた書くけどサビ前の声の歪ませ方最高です。もうあれがないと物足りなくなってしまった。ライブ映えの予想を更に超えてくるアクト、素晴らしいです。

 

"夜が揺れている"、照明まで若干揺れていて思わず見入ってしまいました。

後半の貴雄ちゃんの畳み掛けは本当に凄いな...舞洲で「ドラムはあくまでも料理における器のようなもので、それ自体は評価されない」というようなことを仰っていたけど、御本人がそれをどんどん覆していますね。


最後の《「ありがとう」「バイバイ」》の切なさを引き摺るように"夏影テールライト"。この曲も披露し始めの頃は音の物足りなさを感じていたけど、聴き慣れてきたことを除いても音が豊かになったなと思います。サビのメロディとコーラスが本当に綺麗。


聴き覚えのあるオケアレンジから"オーケストラを観にいこう"。あのオレンジの背景は何回観ても感傷的になりますね。落ちサビで手隙になる貴雄ちゃんにいつも注目しているのですが、今日は指揮者になってて良きでした。あのバージョンが一番好きです。


"Phantom Joke"のビッグシルエットが本当にかっこよくてお写真か円盤かどちらかに必ずおさめてほしいなと思っています。あんなに難しそうなPhantom Jokeが当たり前のように完成されているの強すぎて笑う。

 

ドラムソロ用に一度明るくなった照明を右手で抑える仕草3回くらいしてた貴雄ちゃん。照明に合わせて無理に始めないのも、その意図を汲む照明さんも素晴らしい。

映像化の際、立ってる貴雄ちゃんは全身ショットでお願いします...

 

セッションからのランダムキメ打ち、ラストの5がちょっと遅めのカウントなのズルだろ〜!と思ったけど、斎藤さんも田淵さんもちゃんと合わせにいっててさすがでした。

 

貴雄ちゃんの「セカイハファンシーワンツッスリッフォッ!」から"世界はファンシー"。田淵さんのイントロムーブ本当にセンスの塊(諸説あります)。今日はAメロの《殴って殴って泥沼》の「ま」の抜き方が好きすぎたので早く音源聴きたいです。


"スロウカーヴは打てない (that made me crazy)"。今ツアーは冒頭のアーが歪まなくなってたので安心して聴けました。高崎のとき「イントロの乗り方斎藤さん(裏)と田淵さん(表)真逆だったって書いたけど今日は同じでした。

間奏のギターアレンジ、ツアーの目玉の一つだと勝手に思ってました。毎回何が繰り出されるかわくわく。


"天国と地獄"、やはり田淵さん間奏足上げしてなかった...ハンドスプリングと同じで「必要なくなった」って感じなのかしら。セッション集が欲しいのとほぼ同じ気持ちで「(オンザベースと)オンザドラム」パターン集欲しいなと思ってます。


"シュガーソングとビターステップ"。ガーデンシアターの床がめちゃくちゃうねっててちょっと酔いそうになりました。思わず東京にこんな幸せな場所があるのね...という気持ちに。

久々に斎藤さんのワーミー肉眼で観たけど、爪先で意外と軽いタッチでした。

貴雄ちゃん立ち上がったりスティック回したりでかっこよかったな〜


「ありがとうございました、ラストっ」で"101回目のプロローグ"。ツアーで一番育ったのは間違いなくこの曲。埼玉公演からすぐ修正して仕上げてくるのはさすがのキャリアと意地。

斎藤さんのアカペラ、以前は大切な日にしか聴きたくない、あまり安売りしないで欲しいと思っていたけど、最近は美しすぎて繰り出さないと勿体ないなと感じるようになってきました。

 

 

一度はけてアンコールへ。斎藤さんダッシュで出てくるのブームなのかな。ギター調節して独り言で「いーよっ、よっ、よっ、ふふっ」て自分で笑っちゃってて可愛い。

 

斎藤「アンコールありがとうございます!今日でツアーが終わって寂しいような気持ちと、安心してるのと半々です。

最近思うことがあって、我々のこれからのモットー(「目標」だったかもしれない)というか『こうありたい』というのがあって、それが『当たり前にライブを続ける』。もちろんライブ絶対やっちゃダメって言われたら「ンア゙ッ(肘で避けるような仕草)ってやってまでやろうとはしないけど。でもマナー守ってこうやってマスクして声を出さなくてもこんなに楽しいライブができることはわかっているし、こんなに楽しいことを手放すわけにはいかないから...ライブの楽しさはライブでしか埋まらないからね。

あの、意固地になってやってるわけでは全然なくて、僕らは楽しんでやってるので。そんなに厳かに聴いてもらわなくても大丈夫です。

また感染者が増えてきてライブに来ない判断をした人とか親に来るなって言われて来られなかった人がたくさんいるのもわかってて、そういう人たちがいつかライブに来られるようになった時に当たり前にライブを続けていけたらなと思うんですね。

そうやってライブを続けるためには新曲が必要なんですが...4月に超絶...超絶.....超絶怒涛の.......超絶怒涛のって言ったら絶対あの人が浮かんじゃう...あの〜...超かっこいい新曲が出ますので。それ以外にもまたいい曲たくさん作って、東京のみならず色んな場所で演奏出来たらなと思います。今日はありがとうございました。

アンコール行きます!」

 

"crazy birthday"。いつの間にかフード被ってる貴雄ちゃん。フードの縁がゆるく波打ってて、見える見えないギリギリのラインに仕立ててもらってるんだろうなとほっこり。イントロでブンブン腕回す田淵さんも健在。

この曲だったと思うけど斎藤さん前に出てきてソロ披露。手以上に顔がうるさくて最高でした。


"オトノバ中間試験"。アンコールで聴けて本当に良かった...まだ音源化されていない時代から我々は数多のオトノバを目撃してきていますね.....毎回パブロフでぶち上がっちゃうからほとんど記憶はないですが...

前二人向き合って楽しそうでした(多分)。斎藤さんから仕掛けにいってました。

 

そして"春が来てぼくら"。シングルベースでいうと世に出てもうすぐ4年経つんですよね。幾度もライブの最後を彩ってくれているんですね...

彼らが選ぶ「間違ってないはずの未来」だからついて行こうと思えます。

 

 

 

ツアー完走お疲れ様でした。1公演も飛ぶことなく開催されたのが何よりの喜びです。御三方とクルーの皆さんが健康にツアー回ることが一番の願いですので...

 

我々にできることはガイドラインを毎回しっかり読むとか、日々の行動に気をつけるとか、来場者登録は事前にしっかりしておくとか、複数人で来ても会場内では話さないとか(全部一人で行きましたが)、そんな小さなことばかりでしたが、完走の一助となれたのであればとにかく安心の一言につきます。

 

 

以前田淵さんが「UNISON SQUARE GARDENはライブがないと集まる理由がなくなってしまう」みたいなことを仰っていたので、これはオタクの過大解釈ですけれど、UNISON SQUARE GARDENとして大きい音を鳴らし続ける覚悟(そんな大層なものじゃないと言われそうですが)を示唆してくれて思わず安心してしまいました。100%確かなものなんてないけれど、少なくともこちら側がする心配なんてなくて、余計なことを考えず刮目せねばですね。客のためではなくあくまでこちら側の理想体として、というのがなんとも彼ららしいですが。

 

 

ロックバンドが歩みを止めないでいる限り、今回各公演で参加を諦めた人々の想いもいつか必ず報われるものと信じています。

 

 

1/26 UNISON SQUARE GARDEN - TOUR 2021-2022「Patrick Vegee」@東京ガーデンシアター

1.Simple Simple Anecdote
2.Hatch I need
3.マーメイドスキャンダラス
4.Invisible Sensation

5.フライデイノベルス
6.カラクリカルカレ
7.Nihil Pip Viper
8.Dizzy Trickster

9.摂食ビジランテ
10.夜が揺れている
11.夏影テールライト
12.オーケストラを観にいこう
13.Phantom Joke

14.ドラムソロ~セッション
15.世界はファンシー
16.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
17.天国と地獄
18.シュガーソングとビターステップ
19.101回目のプロローグ

en1.crazy birthday
en2.オトノバ中間試験
en3.春が来てぼくら

 

 

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