鯉の滝登り

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UNISON SQUARE GARDEN - TOUR 2021-2022「Patrick Vegee」@カルッツかわさき

※この記事はUNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021-2022「Patrick Vegee」のネタバレを含みます。

 

↓埼玉公演の記事はこちら

↓千葉公演の記事はこちら

 

 

 

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個人的に年内最後のPatrick Vegee、そしておそらく年内最後のUNISON SQUARE GARDEN。例年の納め納め詐欺じゃなく、今年はフェスも行かないのでね。1月まで我慢できるかな...(フラグじゃない)

 

 

川崎は都内からアクセス良いのが素晴らしい。ただ一歩都外に出るだけで土地勘が馬鹿になるので計画立てないと土地を満喫できないのが個人的な難点。今ツアーは直行直帰がガイドラインなので仕事から寄り道せずホールへ。

 

 

今回なんと3階席最後列。角度としては田淵さんゼロズレ(この距離だと最早ゼロズレという観念があるのか)。3階席はプログラムcontinuedツアーのNHKホール以来かもしれない。確かD.A.先行だったような...

このホールそういえばaikoの20周年ツアーか何かで注釈付指定席があまりにもステージ見えない席の造りで、それを心配したaikoが席に手紙とお菓子を置いた...っていうのあった会場だよね?調べたらその後改修されたみたいだけど。そんな話もあり、SEかかるとやはりみんな立ってたので視界を懸念したのだが、意外にも御三方ともはっきり見えた。

 

前後で0.5席ずつ横にずらせばいいのになという点と、もう少し傾斜あるとより見やすいとは思う。3階席ってザ・天空席なイメージだったのに全然高さを感じなかった。

会場にはあまり感動しなかったので、正直次は別の会場であればいいなと思っている(川崎には行ってほしいけれど)。

 

 

席の真後ろが窓みたいになってて照明さんが数名いらっしゃった。手でライト動かしてるの間近で見たの初めてかもしれない。お疲れ様です。

 

 

座席は全て使用。戻りつつある窮屈さに顔を緩ませつつ、本日も定刻開演。

 

 

貴雄ちゃん、見間違いでなければ装い新たになってた...?白いフード付きの5分袖みたいな。公式の写真を待ちたい。

 

 

冒頭のアカペラアレンジに何度も心奪われている"Simple Simple Anecdote"始まりが自分の中で物凄くしっくりきている。《薄明かりを頼りにして また会える隙間を探す》の部分が本当に好きで、その日本語の美しさに酔いつつ、斎藤さんの「ようこそ!」から"Hatch I need"で頭殴られるあの感覚もたまらない。サビ前、特に2番の《ああしかし心許ない 骨を折るのも骨が折れる》、斎藤さんの歌い方が荒く感情的ではっとした。


参加した2公演で薄々気になっていた"マーメイドスキャンダラス"のときのお花みたいな照明を上から見られたのが嬉しかった。照明楽しめるのは上層階の特権。

今日確信したけどちゃっかり「ものみゆさん」に直してた。考えられるパターンとして①斎藤さんがメンバーやスタッフに指摘された ②田淵さんが「ものみゆざん」だと思っていた ③敢えて「ものみゆざん」と歌わせていた ...と色々あると思うけれど、このあたりいつか聞いてみたい。TSUTAYAのアルバム解説トークイベントみたいな催しまたあったらいいのにな。


"Invisible Sensation"、歌い出しと共に各所でガッツポーズや拍手してる人が見えて人気あるんだなと改めて。サビ前のキメのリズムが1番と2番で違うシリーズが本当に好きで、「これを刻むために生きてる!」とすら感じる。

 

斎藤「UNISON SQUARE GARDENです!

最近は神奈川飛ばして東京でライブしたり、それも単発だったから、また来られて嬉しいです。今日は最後まで宜しくお願いします!」

 

"フライデイノベルス"、歌詞がとっちらかってた。斎藤さんが歌詞ミスったとき、「ユニゾンの曲難しいし仕方ないよな」とか色んなことが頭をよぎるけど、そういえばあの人めちゃくちゃ負けず嫌いなんだった。だからこそ完璧を求めてしまうね。

 

"カラクリカルカレ"、スリーピースの強さをシンプルに表しているなとホールで聴いてより感じる。本ツアーも映像になるなら1Aの田淵さんの表情は絶対に収めてほしい。


新曲"Nihil Pip Viper"。相変わらず歌詞意味わからないけどその意味の無さに救われるというか、「なんかわかんないけど楽しい」の究極形だなと。貴雄ちゃん、あのドラムパターン叩く時ちょっとドヤ顔してくれないかな。

最後は「(サン)キュっ」て感じで〆。


"Dizzy Trickster"。「MODE MOOD MODE」と「Patrick Vegee」はアルバムのコンセプトがまるで異なるけれど、ロックバンドそのものの強さという意味では8枚目の曲たちと並んでもその存在感を発揮出来る楽曲だなと思う。

《席はちゃんと空けておくから 間に合わないなんてないんだよ》

 

"摂食ビジランテ"。何度でも言うけどサビ前のメロディーのギュイーンな上がり方が本当にエロくて素晴らしい。あのパターンで音源化してくれるのが今から待ち遠しい。


"夜が揺れている"の間奏の畳み掛けの迫力は本日も健在だったけれど、それと対になるような深くてしっとりしたベースラインが刺さった。静と動をいつもより強く感じた気がした。


"夏影テールライト"、音源より少し遅めに感じた。ほんとに少しだけ。

サビ前のドラム一生好き。サビもメロディー聴きたいコーラス聴きたいベース聴きたいで耳が足りないんだよな。


"オーケストラを観にいこう"、わかっていても崩れ落ちそうになる。あのツアーに戻りたいような戻りたくないような。

ラスサビ前に意気揚々と指揮してて、いざ叩き始めたらスティック落としそうになってた貴雄ちゃん、まるっと愛おしい。


相変わらず"Phantom Joke"の難易度と、それを凛とした顔でこなす御三方に畏怖の念すら抱く。アウトロ長め(拍手するやつ)。

アコver.仕上げてまた聴かせてもらえますように。言葉の圧力。

 

ドラムソロ、貴雄ちゃんが叩き始めたら自然に斎藤さんと田淵さんがはけてた。「オンドラムスタカオスズキ!」を今回やめた理由も知りたい。途中で2人が楽器持ってくるとかもなく、原点回帰でドラム勝負な印象はある。

 

セッション、安定のランダムキメ打ち、そして貴雄ちゃんのカウントから"世界はファンシー"。今日も埼玉公演の内緒話感は無かった。

《ハッピー!》でピースできる人々、ちょっと羨ましい。やりたいわけじゃないけど、あれをライブでやろうという純粋さが自分になくて少し寂しくなった。


"スロウカーヴは打てない (that made me crazy)"。このツアーに入ってから歌い出しの「アー」が音源通りで嬉しい。Normalツアーの音源聴いていただければわかると思うのだけど、ちょっと音下げて入るアレンジが苦手で戻してほしいなと思っていたので...

間奏のギターアレンジするのはお決まりなのね。千葉はガッツリだったけど埼玉のときどうだったかな...?


"天国と地獄"、間奏の田淵さんの足上げのタイミングが珍しく前拍で新鮮だった。

前から言ってるけど音源のちょっと甘めな《お任せ》が一番色気あって好きなので、いつかライブで復活しないかなとこっそり願っている。


"シュガーソングとビターステップ"。演奏後鳴り止まない拍手。斎藤さんが「ありがとうございましたUNISON SQUARE GARDENでした。ラストっ!」って言い始めるまでずっと鳴ってた。「この時期にこのセトリに組み込まれた意義」を包含したシュガーだったな、とぼんやり思った。


本編ラストは"101回目のプロローグ"。斎藤さんアカペラ、ツアーではリズム通り歌っていた印象があったけど、今日はフレーズの繋ぎでためてた。

しかしツアー初日の様子で若干心配していたまぐれパートを継続して成功させるの本当にプロ。もはやまぐれとは言えないね。

 

 

 

一度はけてアンコールへ。

斎藤「っしゃ!アンコールありがとうございます!」

田淵さんは手を上で組んでストレッチ、貴雄ちゃんはドラムの確認。

斎藤「久しぶりに.....今年に入って4本目のツアーなんですけど、こないだ知り合いのミュージシャンに『今年4本目のツアーなんだ』って言ったら...失笑、って感じで。それくらいのことをやってるんですよ。でも一つのツアーを長くやるのは久しぶりで、皆さんご存知かもしれないですけどアルバムツアーってずっと同じセットリストでまわるじゃないですか、だからやっていくうちに曲への理解度が上がっていって、今日は少し誇らしいような気持ちでライブしてました。
ライブをやることに対して色んな意見があると思います。今日来てくれた人も、『今はやめとこう』って人ももちろんいると思うので、そういう人たちがまた気軽にライブに帰って来られる場所を守り続けていけるように、我々は出来るだけライブをやり続けたいと思います。このツアーが終わったらね、また新曲作ってそれを披露できるようにがんばります。

よし、アンコール行きます!」

 

と言いながら振り向くとスティック構えず斎藤さんを見つめる貴雄ちゃん。ずっこける斎藤さん。もぞもぞフード被ってぬるぬる始まる"crazy birthday"。あの温度感からバチバチにかっこいい音鳴るの強い。


"オトノバ中間試験"。アンコールではあるもののセトリに入ったことに感謝。斎藤さんの歌い方が感情的だったかどうか、またちゃんと聴けなかった。個人的に特別すぎるのでイントロだけで身体のあらゆるネジが吹っ飛ぶ。

斎藤さん×田淵さんの間奏戯れ、貴雄ちゃんの荒ぶりも一興。


"春が来てぼくら"。"オトノバ〜"で高揚感MAXになってからこの美しいラストはもう感情の置き所がない。《神様がほら呆れる頃きっと暖かな風が吹く》で照明がピンクからオレンジ色に変わるのにじんわり来た。

 

最後はける前に斎藤さんが客席に向かって拍手していて、いやいやこちらこそという気持ち。

 

 

 

UNISON SQUARE GARDENは今日もどこかでライブをやっている」と思うだけでこれまで何度も活力を貰ってきた。音を鳴らし続けるということを2021年においても彼らのやり方で継続してきたのは本当に凄いし感謝しなくてはいけない。好きなロックバンドを改めて誇りに思う。

 

 

年明けの公演が早くも楽しみ。

 

 

 

11/11 UNISON SQUARE GARDEN - TOUR 2021-2022「Patrick Vegee」@カルッツかわさき

1.Simple Simple Anecdote
2.Hatch I need
3.マーメイドスキャンダラス
4.Invisible Sensation

5.フライデイノベルス
6.カラクリカルカレ
7.Nihil Pip Viper
8.Dizzy Trickster

9.摂食ビジランテ
10.夜が揺れている
11.夏影テールライト
12.オーケストラを観にいこう
13.Phantom Joke

14.ドラムソロ~セッション
15.世界はファンシー
16.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
17.天国と地獄
18.シュガーソングとビターステップ
19.101回目のプロローグ

en1.crazy birthday
en2.オトノバ中間試験
en3.春が来てぼくら

 

 

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