鯉の滝登り

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UNISON SQUARE GARDEN - TOUR 2021-2022「Patrick Vegee」@千葉県文化会館

※この記事はUNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021-2022「Patrick Vegee」のネタバレを含みます。

 

 

初日の埼玉公演から早2週間。

↓埼玉のレポはこちら

 

年内は行く予定がなかったのだけど、待ちきれなくて来てしまった。千葉公演に参加するのも相当久々。大好きな市川市文化会館は改装中なんだっけ。

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前回と同じく上手側前方の段が上がり始める席で視界良好。コロナ禍になってからこの画角と縁があるようだ。

 

久々の両隣ありのフルキャパ(売り切れてはなかったかも)。あの快適さに慣れたと思ってはいたけれど、横に人がいる感覚というのは意外にすぐ戻るものだなと自分でも驚いた。

 

 

前回は初見の衝撃が凄くて噛まずに飲み込んだ感が否めなかったが、本日はそれよりは落ち着いて見られたと思う。

全体のレポというより、千葉公演に参加して気付いたことを掻い摘んで書き記しておきたい。

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ブレブレ文化会館。入場列長くてびっくりした

 

"Simple Simple Anecdote"の冒頭アレンジ、夢じゃなかった。埼玉の時終わってから「あのフレーズ好きすぎるがゆえの幻聴だったかな?」と非常に不安だった。

 

"Hatch I need"の照明は赤の印象が強かったけど今日よく見たら黄緑×青×白もあった。あの配色はシリアスになり過ぎなくてとてもいい。

後にも出てくるけどこの曲のイントロとかベースの魅せ場で、田淵さんのことをスティックで指して盛り上げる貴雄ちゃん大好き。


最近筆者の中でマイナーキーブーム来てるかもしれないと、"マーメイドスキャンダラス"をライブで聴いていて感じた。

冒頭3曲は音源よりBPMやや遅めに感じたけど、普段音源聴いていても日によって感じ方に差があるからあまり参考にならない。

 

以前もこの話した気がするけど、"Invisible Sensation"の1B、「誰にだって」を「誰に/だって」と捉えて「だって」を「誰に」に近付けた歌い方するのいいよね。

 

"フライデイノベルス"、以前と変わらずサビで首こてこてする田淵さん。横で斎藤さんは0.5倍のリズムの取り方してたけど、それぞれの拍の取り方が違うときニヤッとしてしまう。裏で取るか表でとるかもそう。3人のパートの作りにもよるんだろうけど、「各々」が前面に出てるのがまさにアンバランスでバランス取ってるみたいな感じ。

そして高音が難なく狙い打てているの、本当に凄い。


"カラクリカルカレ"、個人的にサビよりイントロが好きだなと最近気付いた。斎藤さん今日特に治安悪くていいね。


埼玉で一聴目を迎えた"Nihil Pip Viper"はあれからめちゃくちゃ聴いていたから好き度が爆上がりしており、そんな中改めて聴くと良すぎて終始爆笑していた。イントロのフーフーは3人で言ってるんだね。ドキュメンタリー見てからだとよりこだわりを感じられて良かった。「ポーズで」と「スレェエイヴ」とかね。

曲を把握してから聴いたからよりそう感じたのかもしれないが、"Dizzy Trickster"への繋ぎがめちゃくちゃ良い。キメと相性がいいのかな。

今日の曲終わりは「サンキュー」でした。

 

"摂食ビジランテ"は赤ベースの照明が終始めちゃかっこいいし、特にサビで3人のシルエットが映えるのが好き。

埼玉の時どうだったか覚えていないのだけど、《ヘイドクター メス曲がってる》の「てる」のメロディの上げ方がギュイーーン!って感じの歌い方(上手く表現出来ない)だったのが刺さった。


"摂食ビジランテ"→"夜が揺れている"の繋ぎもいい。バスドラムの一部が透明でペダルが見えるようになっており筆者の席から丁度いい画角だったのだが、曲の終盤にかけてとにかく物凄い頻度でペダルが動いていた。貴雄ちゃんの足捌きに鳥肌。


"夏影テールライト"、Cメロ終わりの間奏のドラム、貴雄ちゃんの右手の打ち方がしなやか過ぎて驚いた。タータ、タータ、って、あの部分個人的に注目ポイントすぎる。

コーラスが濃いこともあってかいつもはサビの時ほとんど手元見ながら歌ってる田淵さん、今日はかなり顔上げて歌ってた。


ズル演出の"オーケストラを観にいこう"。

落ちサビの斎藤さんスポット部分で貴雄ちゃんが後ろ向いてワサワサしだしてトラブル?と思ったらしっかりお水飲んでた...それでもちゃんと入りに間に合う鈴木プロ。

暗転前の田淵さんの表情まで含めてズル。


直後の"Phantom Joke"はやっぱり「拍手と余韻の時間欲しい」と「このぶった切り方嫌いじゃない」の狭間で揺れる。ところでサビでクルクルしてる照明、"Nihil Pip Viper"の《くるくるくるくる》と同じ柄だよね?ひらがなの「よ」を4つくっ付けたみたいなやつ。

 

ドラムソロはほんとに立つところが好き。いつもプレイ中は座ってるから余計にスタイルの良さが際立つしなんだか色気凄い。

セッションのキメ打ちはランダムかもしれないな。こないだは8とかあったけど今日は1,2,3からの2,7,7,7だった...貴雄ちゃんが2人を操るあのターンにいつも痺れる。

ドラムソロ直後の拍手がかなり長めで、再び盛り上がって来たところで右手上げてスティックをくるっとひと回しするだけで静まるフロア、鳴り出す三本柱、かっこよすぎか...あの瞬間は貴雄ちゃんが文化会館を掌握していたね...


セッションから続く"世界はファンシー"、カウントで貴雄ちゃんが「セカイハファンシーワンツースリーフォー!」って言ってた気がする。

1Aのコソコソ感が薄まってた。埼玉のとき本当に内緒話感凄くてドキドキしたんだよな。

バケツパートは左スティックで空中叩いてた。


"スロウカーヴは打てない (that made me crazy)"、サビ前の「チョッキューデス!」が相変わらず好きすぎるのであの歌い方永遠にやって欲しい。

間奏で背後から田淵さんにちょっかいかけられながら"オリオンをなぞる"のイントロフレーズ入れてくる斎藤さん、斎遊記って感じ。他の公演どんな感じなのか気になる。埼玉では普通に弾いてたような...


「"天国と地獄"」の言い方良かったから今日のやつも音源化してほしい。元々考えていたセトリにこの曲が入っていたのか物凄く気になる。

 

"シュガーソングとビターステップ"、何を書こうかと思ったけど幸せすぎてあんまり覚えてない。最近血界戦線読み返したんだけど、スティーブンの「イザコザはこの街のBGMみたいなもんだしなあ」ってセリフがまさに1Aの歌詞そのものだなとしみじみ。タイアップとノンタイアップ、どちらのシングルもいいよね。


埼玉ではかなりズレが見られた"101回目のプロローグ"のまぐれパート、ちゃんと仕上げてきていて意地を感じた。この曲も虹色の照明使われているところがあるけど、"Nihil Pip Viper"の雑多でわくわくするようなカラフルさとはまた違って、バンドとしての意志が垣間見える七色なのが沁みた。

斎藤さんアカペラパートでイヤモニ外し①。

 

アンコール。

斎藤「アンコールありがとうございます!(斎藤さん、イヤモニで手遊びしててマイクがその音拾ってた)よし、やるか!...あれ、ちょっと待って(貴雄)座ってるんだけど。なんでそんな所に?笑」

鈴木「人前疲れちゃって」

斎藤「そういう時あるよ笑」

斎藤さんが後ろ振り返ったら貴雄ちゃんがドラムの下手側に腰掛けてた。人前疲れちゃったのにガッツリマイク引き寄せて話し始める貴雄ちゃんラブい。


斎藤「いやー、始まる前裏方の人が名乗っただけで拍手してくれてたでしょ、今日のお客さんちょろいわ〜!(悪い顔)」

そう、ここ1年くらいの関東圏のライブに入った人はわかると思うが、開演前にVINTAGE ROCKの若林さんによる注意喚起含めたご挨拶がある。「皆さんこんにちは。私関東地区イベンターを務めております、VINTAGE ROCKの若林と申します」で拍手起こったの、少なくとも筆者が参加した中では初だった。開演前からほっこりしてたのだけど袖で聞いてたんだね。

 

斎藤「アルバムがリリースされてから1年くらい経っちゃったけど、こうやってマスクを付けて声を出さずに見るライブが当たり前になってきて。今日だってみんなマスク付けてるとかあんまり意識しないでライブやってたけど、それはこの期間だからこそ出来ることだったり、どうやったら楽しいことが出来るかを考えてライブをやり続けてきたからこそだと思うし、そうやってUNISON SQUARE GARDENが作り上げてきたものだと思います。また必ず、ライブでお会いしましょう。じゃアンコール行きます!」

我々が思うように会場に足を運べない間も変わらずライブと真摯に向き合ってきたバンドだなあと改めて思う。ピックを持った右手を上げながら「ライブで」を強調してたのが、このバンドにとっては当たり前のことなんだろうけど、世の状況とも重なって痺れたな。

 

声出し禁止の中繰り広げられる"crazy birthday"、完全に癖になっちゃう。普段もあんまり出してないけど、みんなも出せないっていう前提の元で聴くの最高すぎる。


次に"オトノバ中間試験"が来るってわかっていても、条件反射みたいに溢れ出す楽しさを止められない。先日プログラムcontinuedのライブ音源聴いていたらCD音源より斎藤さんが「感情的」でめちゃくちゃ良くて、今どんな歌い方だっけ?って耳を傾けようと思ってたのにゴリラ化して逃してしまった。これは次回の課題。

貴雄ちゃんが間奏珍しくかなりアレンジして遊んでた。


"春が来てぼくら"で歌い出しとほぼ同時にイヤモニ外し②。右手でちょっと乱暴に外すの良。またいつ付けたかわからなかったけど、落ちサビでイヤモニ外し③してた。

 

 

 

当たり前のことだけど、フルキャパで開催したら行ける客が多くなるんだよなあと改めて実感した。最近チケット全然当たらなかったのも筆者の運の悪さではなく、キャパの少なさが原因だと思いたい。

 

行けるライブには行く、という信条はあまり変わっていない。もちろんまだ遠征をするつもりは無いんだけど、ライブを目撃することをサボってはいけないなと。それはもちろん自分の為にね。

 

Patrick Vegee、本当にいいツアー。Ms.Carryを各地に連れ出せる日も近いといいな。

 

 

 

10/19 UNISON SQUARE GARDEN - TOUR 2021-2022「Patrick Vegee」@千葉県文化会館

1.Simple Simple Anecdote
2.Hatch I need
3.マーメイドスキャンダラス
4.Invisible Sensation

5.フライデイノベルス
6.カラクリカルカレ
7.Nihil Pip Viper
8.Dizzy Trickster

9.摂食ビジランテ
10.夜が揺れている
11.夏影テールライト
12.オーケストラを観にいこう
13.Phantom Joke

14.ドラムソロ~セッション
15.世界はファンシー
16.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
17.天国と地獄
18.シュガーソングとビターステップ
19.101回目のプロローグ

en1.crazy birthday
en2.オトノバ中間試験
en3.春が来てぼくら

 

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