鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

UNISON SQUARE GARDEN - LIVE(on the)SEAT@東京・有明ガーデンシアター(10/14 17:30~)

※この記事はUSG2020 「LIVE(on the)SEAT」のセットリストには触れておりませんが、これから参加される皆さんでネタバレを好まない方は回避されることをおすすめします。いつもありがとうございます。

 

 

 

 

2020年初のUNISON SQUARE GARDENワンマンライブです。

 

 

個人的に今年彼らを目撃したのは2月に豊洲PITで行われたMelodiX! Fesのみ。彼らが客を入れてライブをしたのは(この表現もすっかり慣れてしまいましたね、以前なら「ライブ」といえば当たり前のように客を入れる催しを指していたでしょうに)あのイベントと、04 Limited Sazabysのツアーにシークレットゲストとして登場した、たった2回きり。あれから今日までの日々についてはきっと皆さんもほぼ同じような状況でしょう。

筆者は所謂「自粛期間」においても通常と変わらない業務量をこなし、医療関係の方々とは比べものにはなりませんがそれなりに忙しい日々を送っていました。むしろ忙しい日々を送っていた、ただそれだけです。

 

 

 

世が一気に暗転し、ライブに行くことはおろか開催すら難しくなりました。

 

今現在の体感としてイベント開催に対する見方は、かなり目くじらを立てられていた一時期よりもだいぶ緩和されたのかなと感じます。されど元通りはまだまだ遠そう。今年はフェスもほとんどが中止。遠征なんて気軽に出来なくなってしまったし、暫くは我慢するしかない...

 

 

 

と思っていた矢先の、ロックバンドからの知らせ。ツアーやるってよ...

 

正直迷いましたが、このままでは自分の心が死ぬ一方なので、1公演地元のみと決めて参加しました。何かあったとき確実に矢面に立たされるのは自分の大好きなロックバンドですから、それだけは何があっても避けたい。

※20201117追記:こんなこと言いながらリセール成立しまして大宮公演も行きました。過去の自分本当に当てにならないなと思いつつ、また元気を貰えたので後悔はしていません。

 

 

ライブオンザシート。席について見るライブ。ツアーのコンセプトとして今回新しいのは、文字通り「座って見る」ロックバンドという点ですね。「見る」というより「観る」に近いかも。「観賞」でもあり「鑑賞」でもある。むしろこちらの方が正しいホールの使い方かもしれません。

 

「立つの禁止なんだって。いつも通りじゃなくて残念だね」ではなく、「座って見られるんだヤッター!」なのが本当にユニゾンらしい前の向き方で大好きです。筆者は背が高いのであまり気にしておりませんでしたが、背の低い方々にとっても視界がクリアでありがたいらしいのです。オンラインライブに引き続き、また新たなライブの形を定着させてくれそうですね。

 

 

今このときにライブを全国で行うということにはファンも含め賛否両論あると思います。リスクだってもちろん伴うし、誰も感染しない・させない・していないとは限らない。それでも今出来る万全の対策をもってこのツアーに挑んでくれていること、感謝しかありません。御三方、同行スタッフの方々、各会場の皆様、本当にありがとうございます。

 

 

 

前置きはこのあたりで、国際展示場駅へ。

 

電車を降りてエスカレーターで上がっていくだけでもう泣きそう。国際展示場駅、そこまで思い入れあるわけでもないのに。

正直なところ当日までライブの感覚があまり戻っていなかったのですが、ワクワク感と人の流れに乗って会場に進んでいく景色だけで見事に蘇ってきました。鳥肌が止まらない...

 

 

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こういう写真撮っちゃうのももう何億年ぶりかと感慨深くなっちゃいました。

endの時間まで記載されてるの新鮮ですね。

 

 

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有明ガーデンは商業施設やシアター、スパ、ホテル、マンションの総合体になってました。ここのマンション調べたら住友不動産億ションだった...そうですよね...宝くじ当たったら最上階買おう。

 

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入場時には自動検温(これは会場によりけりかもしれません、もしかしたら手動のところも?)→COCOAのインストール確認→セルフチケットもぎり→手指消毒が行われ、さあいざ中へ。

ガイドラインにも記載されていますが、集合時間はあくまで混雑解消のための目安であり、必ずその時間に来ないと入れないということではありません。仕事などでギリギリになる方もきっといらっしゃいますよね。

 

 

席に着く。聞こえるのは人の動く音だけ。

開演前BGMでMe In Honeyかかっただけで泣きそうになる。ロックバンドのことになると涙腺緩くてだめだな...

 

 

ツアー中なので詳細は書きませんが、着席でも、着席だからこそこんなに楽しめるんだと終始目頭の熱くなるライブでした。この状況を脱しても、またぜひやってほしい。

 

 

本当に「やっと生き返った」感がすごい。酸素とか、塩分とか、ビタミンとか、太陽光とか、欠乏していたものたちを一気に補えた気分です。欠乏しても補う術がなかったから、ずっと見て見ぬふりしてきたんだな...

斎藤さんの歌声とギター、田淵さんのベース、貴雄さんのドラムを全身に浴びられたことそのものが、自分の生存確認になりました。

 

 

ロックバンドの息吹で自分も生かされていると改めて認識できたライブでした。オンラインライブだって嬉しかったけれど、それはそれ、これはこれ。やっぱり生のライブはプライスレスで、何物たりとも代わりにはならない。

 

ライブがずっとなかったことで感覚が麻痺して、こんな毎日の繰り返しが、お金の使い方が、普通の社会人の生活なのかもしれないと一瞬でも受け入れようとしていた自分を殴りたい。やっぱりロックバンドが派手に音鳴らさない世界で生きていくなんて無理じゃんか。

 

 

 

行脚は12月まで続きます。最後まで誰一人として気を抜かず、関わった全員が行ってよかった、やってよかったと思えるツアーになりますように。

 

 

 

 

次のライブで必ず、また会いましょう。

 

 

 

 

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