鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

fun time COUNTDOWN 2021-2022(UNISON SQUARE GARDEN×女王蜂)

年末年始、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

筆者は昨日くらいからようやく年越し感が押し寄せています。大晦日はまず紅白観ました。マツケンサンバⅡと藤井風さんが本当に最高でした...

 

 

そして22:30からはUNISON SQUARE GARDENと女王蜂の対バン配信に移動。2015年のDI:GAに思いを馳せながら。

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対バンだから前半女王蜂、後半ユニゾンかな〜なんて考えていたら見事に裏切られた。お互いのステージが向かい合っていて、それぞれ相手ステージの上手側から自分のステージへ、すれ違うように同時入場。斎藤さんとアヴちゃんがすれ違う足元のショットかっこよかった。

 

しかも初手ユニゾン。"Catch up, latency"、いつ聴いても好きなのにいつ聴いても苦しいんだよな。これを1曲目に持ってくるとは...

斎藤「fun time COUNTDOWNへようこそ!」

 

 

画面は切り替わって女王蜂。アヴちゃんの後ろ姿が照らされ、振り返って"雛市"。ライブの時はいつも《僕は一晩》の方で歌ってるのかな。このフレーズ違うだけで全然印象変わって聴こえた。

 

続けて"火炎"。横揺れするやしちゃんのスカートが綺麗で、よく見たら裾のデザインがめちゃくちゃ可愛かった。この曲好きなんだよな。アヴちゃんの舞にぶち抜かれた。

 

"夜天"の堕天バージョン。どっちも好き。ここから"BL"の繋ぎ、めちゃくちゃ痺れた。ロックバンドのボーカルに使う言葉として適切かわからないけど、アヴちゃん表情管理完璧すぎん???そして舌なめずりありがとうございました...

 

 

またユニゾンに戻って"君の瞳に恋してない"。希望と絶望の高低差で耳キーンなる。この差は意図的な気もするし、ユニゾンが徹底して希望を謳ってきたバンドだからこそ生まれる自然な対照性でもあるんだろうな思う。それがロックバンドとしての「正しさ」では無いとしてもね。

斎藤さんのソロ、下からのショット強いなー。

 

"シャンデリア・ワルツ"。対バンに対する喜びとメラメラが入り交じってて普段のライブとはまた別の種類の輝きが加わってた。貴雄ちゃんスティック回し多め。

 

"cody beats"、もはや「いいんですか...?」という気持ちにすらなる。逆にこれだけ長く応援していてこんなに新鮮な気持ちで聴けるのも不思議。

 

 

貴雄ちゃんのカウントから"催眠術"、女王蜂のターンへ。この曲絶対にライブハウスで聴きたい。「カモンやしちゃん」「カモンルリちゃん」の振りがベタついてなくて、めちゃくちゃあっさりしていて好み。

 

アヴちゃんとの対談で田淵さんがMVを褒めていた"KING BITCH"。そう、あの対談色んな人に見てほしい。お互いへのリスペクトも感じられるし、アヴちゃんの言葉選び(選んでいるというより内側から湧き出てくるような)が最高だった。「ユニゾンが後ろ手に花束隠してる」っていう解釈素晴らしすぎる。

 

"PRIDE"始まりの雄叫びかっこよすぎた。声色の使い分けも賢さを感じる。これはアヴちゃんにしか歌いこなせないわ...

 

アヴちゃん「ありがとう。UNISON SQUARE GARDEN、誘ってくれてどうもありがとう。行くよ!」からの"HALF"。脳天ぶち抜くジェスチャーとイッちゃってる表情、仰け反り曲線の美しさが頭から離れない。

 

女王蜂に「捕食」されたようにUNISON SQUARE GARDENが繰り出したのが"Own Civilization (nano-mile met)"。"エアリアルエイリアン"よりもお蔵入りすると思っていたから嬉しい。このグランジっぽい雰囲気も、女王蜂との対バンだからこそ引き出される薄汚さみたいなものがかっこよかった。

 

"パンデミックサドンデス"。赤照明のイメージがあったから、青・緑っぽいのがまた新しくて良かった。あと未だに納得できない《瞑想中で迷走中でmain soulは宇宙》。

 

そして完全伏線回収の"マスターボリューム"、ありがとうございます。田淵さん、珍しくセトリ組み乱されてるなあ(それもまた一興)。この曲に限らずだけどアクト全体通して齋藤さんの表情や視線の治安が荒めで痺れた。

 

 

暗闇で薄らアヴちゃんが微笑んで、"Q"。令和にこの曲が聴けるの本当に凄いな。胸が苦しくて、でも目を逸らしちゃいけないという気持ちになる。言葉の強さだけじゃなくて、ちゃんと歌や音楽の強さで訴えてくるのが刺さる。

 

続けて"十"。女王蜂のセトリ9,10曲目に"Q"と"十"が入ってるの意図的なんだろうな〜こういうの本当に好き。《身体が十字架》って重い言葉だなと思いつつ、みんなそれぞれの業に対して磔になっているのかもなあと。

 

アヴちゃん「今年最後の曲です。ありがとうございました、女王でした。"Introduction"」

最後に"Introduction"、始まりの予感。覚悟の音、しかと受け止めた。

アヴちゃん「3月3日、日本武道館、女王蜂単独公演『犬姫』、開催いたします。ぜひもうまた来年、お会い出来ますように。良いお年を!」

 

戻ってユニゾンはセッションからら。"Introduction"のリフを織り込んでいて、ユニゾンなりの敬意と愛情が感じられる。

弾けるような笑顔でオンドラムスタカオスズキ。この人色んなことやってるのにちゃんとドラマーとしてスーパーミュージシャン度を更新し続けているのが凄い。

 

3人の音が重なったと思えば"徹頭徹尾夜な夜なドライブ"。歌い出しで爆笑してしまうのはもはや条件反射みたいなものなので許してほしい。

照明が赤プラス青(=紫)なのは安定。《1ページ》のウィスパー混じりの発声良かった。

 

"シュガーソングとビターステップ"。イントロで田淵さんカメラにサービス。いい表情するなあ!いつもより感想のミックスがくっきり聴こえた気がした。

やっぱりこの曲こそUNISON SQUARE GARDENの希望や多幸感の象徴みたいなところはある。年の瀬に聴けて良かった。

 

斎藤「良いお年を」

ラスト。向かい合って「あのセッション」からセンチメンタルピリオド。いつもずるなんだよな。2Aのボーカルの響き方がグッときた。田淵さんと斎藤さん向かい合うところも最高。

 

 

 

いやー、素晴らしかったです。向かい合って数曲ずつやる対バン、とても良かった。出来ることならあの間に挟まって見たかったくらい。

 

UNISON SQUARE GARDENも女王蜂もMCが少なくて余計なものがないアクトを追求しているというのは共通だけど、ユニゾンは配信で見てもやはり真っ直ぐライブやってるな、という感じ。3人だけの箱庭ででかい音鳴らしてそれがシンプルにかっこいいというロックバンド。

一方女王蜂はライブというよりショーに近いような、対談で田淵さんも仰っていたけど本当に映画みたいだった。配信ライブでもまるでMVを見ているかのようで、「映像」という意味では得意分野だったんだろうな、という感じがする。

 

あとは当たり前かもしれないけどお互いが表したいものは違うし、それぞれの表現はそれぞれにしか出来ないんだなとも思った。どこを取っても希望が見えるのはUNISON SQUARE GARDENにしか描けないし、綺麗事だけじゃない魂の叫びは女王蜂にしか映せない。まるで背中合わせみたいで、双方の魅力がより引き立った配信だった。

 

筆者はハッピーエンドが好きなのでユニゾン派と思っていたけど、それを凌駕する女王蜂の生き様を見せつけられて、最高の気分です。ちゃんとワンマン行かなくてはね。

 

UNISON SQUARE GARDENは2022年の活動が発表されましたね。やっとfun time HOLIDAY8!4/1はvs.女王蜂@札幌!そしてシングルツアー!今年も馬鹿みたいな本数のライブに行くのが目標です。

 

 

12/31 fun time COUNTDOWN 2021-2022 セットリスト(usg=UNISON SQUARE GARDENqb=女王蜂)

usg1. Catch up, latency
qb1. 雛市
qb2. 火炎
qb3. 夜天(堕天ver.)
qb4. BL
usg2. 君の瞳に恋してない

usg3. シャンデリア・ワルツ
usg4. cody beats
qb5. 催眠術
qb6. KING BITCH
qb7. PRIDE
qb8. HALF
usg5. Own Civilization (nano-mile met)
usg6. パンデミックサドンデス
usg7. マスターボリューム
qb9. Q
qb10. 十
qb11. Introduction
(usg セッション〜ドラムソロ〜セッション)
usg8. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
usg9. シュガーソングとビターステップ
usg10. センチメンタルピリオド

 

 

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