鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

UNISON SQUARE GARDEN TOUR2016「Dr.Izzy」 DVD/Blu-ray

どうも就活生です。
同い年が着実に終わらせていく中まだまだ納得がいかずあと1ヶ月続ける阿呆だけど、苦しいときに苦しいと口に出せるようになってきたから少しは成長したかな。聞いてくれる人の懐の深さによって助かっています。

 

 

 

DANDANANDDNA・NOOK IN THE BRAINのライブレポ、BABELのディスクレビューと書きたいことが溜まってしまった。パスピエは書き上げていて公開しようとした瞬間にやおたくや、もとい矢尾拓也の脱退が発表されたために書き直しているし、ピロウズはもうひたすらにかっこよすぎたしさわおさんの色気すごいし、9mmの新譜は一言で言うと「滝さん」。いろいろ抱えすぎて語彙力が低下している。そんなときでも書けるバンド、UNISON SQUARE GARDEN

 

 

昨年7/15のオリックス八王子から12/24のミュージックタウン音市場(沖縄)まで全48公演をまわったツアー「Dr.Izzy」。追加公演である横須賀芸術劇場公演(11/21)が映像化された。

この日わたしも会場を訪れたが「BSフジの特番のために」カメラが入る、とあちこちに書かれていたため円盤になると聞いて本当に嬉しかった。

 

 

DVDとBlu-rayとの2タイプ。わたしは後者を購入。同じお値段で美しい映像ならこっちでしょう。

 

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特典はポストカード。宏介さんの表情、臨場感ありすぎ。

 

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タワレコではパネル展も実施された。写真は新宿店。

 

 

さて、今回は感想をさくっと。本当に個人的な見解を書き連ねただけの回です。購入されるか、購入しないと決めてからどうぞ。

 

 

 

 

SEのときの青色の光はいつ見ても良き。

鉄柵の意味わからなかったけど映像になるとミステリアス感出ててかっこいいね。

 

 

エアリアルエイリアン

「〇〇、Dr.Izzy」聴き取れず。

ライブでは柵の向こうが見えなかったから嬉しいカットがたくさん。特に貴雄とかほぼ見えなかったから手元まで映してくれて嬉しい。ちょっと目がチカチカするけど。

宏介さんちょっと声擦れてる。まだブランク(11/3から11/18まで少し空いた)抜けてないのかな。

 


・アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")

斎藤「ようこそ」

張り上げるでもない置きに行く「ようこそ」が心地よい。

田淵さんの「ライブ1曲目のいつもの表情」を映してくれていて臨場感がすごい。あの表情です。

宏介さんBメロの乗り方かわいい。フレーズ終わりの笑顔が素敵。ほんとにライブ好きなんだね。

Hey, section2chorusのrの巻き方すき。

《NonstopでAttract》の田淵の右手モーションへのフォーカス。

斎藤「こんばんは神奈川ー!」

ジャッジャッジャ ジャッジャッジャ

斎藤「UNISON SQUARE GARDENですっ!」

ジャン

 


・場違いハミングバード

貴雄「ワンツースリーフォー!」

観て思い出したけど田淵さん、イントロのところはふらふらしててベース入るところから急に回りながら動き回るパターンだったわ。このフォーカス素敵です。

《こちらの》で宏介さん越しの指差し田淵さん入れたのはいいけど、《アドレスまで》の怖い顔まで映して欲しかった。

斎藤ギターソロアングル、ずっと下からだと目のやり場に困るからありがたいカメラワーク。

舌打ちのフォーカス良いんだけど、確か後ろで貴雄ちゃんがスティック使って宏介さんのこと(かフロア)指してたからそこまで映るアングルならなお良かったなあ。

 


オリオンをなぞる

叩く音を口ずさむ貴雄氏かわいい。歌詞を口パクしてる時もドラムの音を確認してる時も両方すき。

田淵「暫定ロマン」

貴雄「暫定ロマン」

田淵「最高ロマン」

カメラの絶妙な切り替えよし。

《軽く テンション MAX》・《ココデオワルハズガナイノニ》は田淵さんもかわいいから遠目のアングルで欲しかった。

《Perfectly, Euphoria!》のコーラスくっきり。

斎藤「はぁいこんばんは!」

 


・マジョリティ・リポート(darling, I love you)

田淵×貴雄グルーヴ、映像に残して欲しかったので嬉しい。

 斎藤「よしじゃあ自分だけのやり方で最後まで自由に楽しんでってくださいぃよろしくっ!

ワン、ツー、ワンツースリーフォー」

→田淵さんへの指差し。

宏介さんの乗り方が終始グルーヴィーで好きすぎる。

サビの貴雄ちゃんコーラスが軽快ではね気味、かわいい。

青い珊瑚礁》で青くなる照明、何回見ても素敵だなあ。

意図的か偶然かわからないけど、宏介さんソロのとき田淵さんがちょっとマイクから下がるの粋だなと思ってた。

《あー読めない》の表情・口の動きめっちゃいい。けだるさ出てる。

 


マイノリティ・リポート(darling, I love you)

イントロのドラムとギターがかっちりはまってきた頃ので良かった。速いところから始まって普通になって、またギターで加速していくイメージ。そう考えるとベースの安定感すごいな。

この曲の照明も雰囲気出てて結構好き。

ツアー通して1番成長したのは間違いなくこの曲だと思う。素人目から見ても難しそう。

 


・Miss.サンディ

セッション好きすぎ。ドラムだけで高まる。

ベースラインにかぶせてくるギターめっちゃいい。こんなにうねりあったっけってくらい。

斎藤「ヘェイ!」

宏介さんのAメロの手が好きという意見はわかるのだが、同意なのだが、なんせAメロのベースラインが好きすぎてですね...

サビのコーラスうますぎて震えた。田淵さんがどんどん高音コーラス上手くなってる。

イルミ中田淵がかわいいのに...!映して...!

何よりも《ですよね》の引きのショット完璧すぎる。宏介さんは右手つんつんしてるし、田淵さんは右手真横に指さしてるし、貴雄ちゃんは下手つんつんしてる。合ってないのに合ってるスリーピースロックバンド。

間奏中のたぶちさんのニコニコ歩きからの回し蹴りよき。

サンディ君をもっともっダダダン!はないバージョンねそういえば。

 


パンデミックサドンデス

Aメロで田淵さんが宏介さんの後ろぐるぐるしてて好き。

本当に赤の照明が似合う曲よね。

《冷淡たる》斎藤宏介の顔結構好きです。

間奏で田淵さんが蹴り出すところのアングルがないから惜しい。

宏介さんこんな汗だくなの知らなかった。シャツ着てこんなに歌ってこんなに弾いてるんだもんね。

最後田淵→全体のカメラワークかっこいい。

 


・8月、昼中の流れ星と飛行機雲

甘いの言い方があんまり甘くない。個人的ベストオブ甘いは8/7の神奈川公演でした。

全体としてはオリックスの"8月〜"が良かったかなあ。

《君がくれるページの》のところでシンバル打ちながら肘徐々にあげる貴雄ちゃん好きすぎる。

くしゃくしゃ感もあまりない。もっとくしゃくしゃしてた所あったよね。大好きな曲なのでちょっと厳しめに。

《しないで》の田淵さんの顔の上げ方は100点。

《なりながら》の宏介さんの右脚の曲げ方も100点。

 


・君はともだち

暖かみのある照明が好き。

コーラス好きすぎてライブ中も目を閉じて耳を澄ましていた記憶。最近本当に田淵さんと貴雄さんの調和度がすごい。お気に入りはサビ前の「フゥー」

サビ終わりに田淵さんが手元見るところで少しだけ微笑むのがかっこいい。

《守りたいものはできるよ できた時にきっと少し優しくなれるだろう》を毎回口ずさんでいた田淵さん。映像では確認できず。

《(なま)えを僕》の田淵さんよき。

ラララ田淵さん好き。照明がオーディエンスにも当たるのエモい。

 


・等身大の地球

めっちゃ楽しそうな顔でヘッドホン外しながら踏む貴雄ちゃん。胸元のふえるとフレンズの手に線が引っかかっちゃっても笑顔で丁寧に外すところが紳士。

クラップちゃんと聴く田淵さん好き。必ず目線が右になる。

宏介さんのAメロの右手の動きうるさくていいよね。一躍とかヒーローとか

《等身大のあたしを愛してよミニチュアなんかじゃなくて》のところでの田淵さんの肩回しがエロい。映してくれてありがとうございます。

宏介さんと貴雄ちゃんが向かい合って弾いてる。楽しそう。ベースソロに入る所で宏介さんが田淵さんを指す。続いて貴雄もにこにこしながら田淵さん指す。なんだ君たち仲良しか。

ベースソロにかぶせてくるギターラインが良すぎて痺れる。

12秒⤴︎ ま・え・に!の歌い方最高。

連続する踊って〜の田淵さんの乗り方好き。

 


・23:25

"等身大〜"からの繋ぎかっこよすぎか。

きの↑うの

ニュート↑ラル

の指上げと

《花盛り》のところの右手の動き良い。

《未定の空模様》直後のギターめっちゃキメてる。

遠目だけど田淵さんが舌出すのかわいい。

貴雄ちゃんが上手側にスティッククロスするの、多分宏介さんに向けてやってたんだろうな。ええやん。

田淵ばきゅーんも最高。

 


・mix juiceのいうとおり

斎藤「次の曲です!」

MC綺麗にカットされてる。

宏介さん両手上げた後、映ってないけど貴雄ちゃん指さして2回振り下ろしてる。はず。

《ちゃちな理性に挟まれて》のところの田淵さんの裏ノリが好きすぎて、というか自分の体感と合ってて楽しい。

2番田淵さん、けんけんぱに見えてけんけんぱっぱなんだよねえ。

シュビドゥバくっきりだし田淵さんの動き映っててよき。

手元見ないで両サイド叩く貴さんほんとすごい。素人目線だけど惚れる。

最後の田淵氏のあの動き入ってて完璧。

 


・ドラムソロ

斎藤「オンドラムスタカオスズキ!」

超楽しそう。表情すき。

トゥトゥとかパンパンパパンとか口ずさむ貴雄ちゃん好き。

スティック持ち手と逆に掴んでもさりげなく持ち直すのかっこいい。

本当にこのドラマーすごすぎるな。うっとりするドラムソロ。

 


・BUSTER DICE MISERY

2人カムバック。

Wait for (        ) MISERY BUSTER!

かっこの部分は正直お手上げです。4回とも違うように聴こえるし貴雄とかもはや聴き取れぬ。backにもburstにもthatにもgotにもlackにもknockにもdiceにも聴こえる。なんて言ってるかわかったら教えてください。

タイトルコールの発音好き。

Aメロの田淵さんの動き何回見てもわらう。

ばっつぅーのとこ、田淵さんが首こてんとするのばっかり見てたけど宏介さんこんなエロい顔してたのね。知らなんだ...

《伊達じゃなし》は田淵フォーカスやろー!

キメのところ真剣に貴雄ちゃんの様子伺う宏介さん。かわいい。

 


・オトノバ中間試験

斎藤「よっ!」

イントロから楽しすぎて無理。

サビの田淵さん右脚ダンダン好きすぎ。

《穴掘ってミュージシャン》は田淵さんの両脚キメ映してえ

上手→下手に貴雄ちゃんとアイコンタクトしながらじり戻る田淵さん

...と思ったら!《僕なんで》で貴雄ちゃんのど目の前に後ろ向きで立って右手で宏介さん指す田淵さん!好き!つられて貴雄ちゃんも宏介さん指してるし!仲良しか!

《出来損ないのスラップ》は田淵さんが左手ぶらぶらしてるから映してえ

《Oh, pardon me?》、今回は裏返ってないね貴雄ちゃん。

間奏で立ち上がる貴雄ちゃんを指さす田淵さん。

貴雄「ワンツースリーフォー」

台に乗る宏介さん。

田淵さんの一連の大好きな動き両手抑えから入れてくれたの本当にありがとう。ちなみに新潟公演ではウインクも付いてました。口パクからの制限タイムありがとう。笑顔込みで250点です。

でも!《追試でございましょう》は田淵さんよ!惜しい。

 


シュガーソングとビターステップ

宏介さんのソロよき。ドラム台に乗る田淵さん可愛いけど多分降りる時の方が可愛かった。

イントロの手もフォーカスしてくれてありがとう。

Aメロのベースライン世界一好きです。

ママレードアンドやん。誰よ「に」っていった人。

蓋然性合理主義、このときはちゃんと誰かにやってくれてるけど最近フロア見ないこと多いんだよなあ。

間奏のremixで宏介さんの声入ってるの最近気付いた(アホ)

ぎゅいーんは宏介さんの足下映すとこやん!

貴雄さん立ってるー!

ラスサビ前の田淵さん指差し。

《また一興》は貴雄ちゃんー!

 


・シャンデリア・ワルツ

連続の多幸感攻撃。

《眠れない夜》の言い方!すき!

左脚スピーカーにかけてAメロ弾く田淵さんかっこいい。脚のラインと表情が素敵すぎる。

サビ前スティックで客席指すのかっこいいよ貴雄ちゃん。

田淵さんが2番Bメロで嬉しそうに客席見回すの本当に好き。

世界が始まる胸ポンポン

向かい合って弾くの楽しそうすぎるけど一瞬照れてるみたいな表情するの可愛すぎる。

 


・Cheap Cheap Endroll

サビ前田淵さんの左手好き。荒いようでコーラス完璧なのわらう。

《非難轟》、結構高いキーから攻めるなと思ったら更に張り上げていて恐れ入った。

ハンドスプリング田淵。

ブレイクのところ、ずーっとどっちが正解かなと思っていたけどちょっとは盛り上がった方が流れいいね。関西関東、地域によっても反応が違ったのが印象的。

楽しそうに《君がもっと嫌いになっていく》って歌うバンド。

斎藤「サンキュー」

 


・徹頭徹尾夜な夜なドライブ

斎藤「神奈川最高でしたどうもありがとう!ラスト!」

貴雄のカウントいっつも荒くて好き。

田淵さん足あげのときベースに当たらないよう上げたり下げたり配慮してるの良き。

Aメロ腰振り久々に観れた記憶。

《オオカミ》のオオの発声の仕方好き。

ドラム修正梅さん。

2番Bメロスピーカーに脚くんで座る田淵さん、沖縄でど目の前で経験したので思い出してはときめきが止まらない。

5678宏介さんもいいけど田淵さんかっこいいから映してえ

夜な夜なマイク抱えて移動はわらう。根っこつかむからスタンド大丈夫かとヒヤヒヤしてた。

イェーの顔がポストカードになったのかな。

最後「ダアレ!」な貴雄ちゃんよき。

夜な夜なドライブ夜な夜な→斎藤「バイバイ!」

本編をちゃんと完結させてて相変わらず好き。

貴雄ちゃんの階数確認エモいなあ。からの胸トン、指差し、ぱーん。

 

 

en.
・フライデイノベルス

田淵さんが上まで眩しそうな表情で見上げるの好き。

斎藤「アンコールありがとうございます」ポロロン。牛さんTシャツくたびれすぎ。

普通にこの曲難しいよね。宏介さんの歌うとこ。

サビ田淵首こてこて。でもサビ前の田淵さんも可愛いので映して欲しい。

 


・何かが変わりそう

これだけ言わせて。この曲もめちゃ好きということを先に言っておいて、"like coffeeのおまじない"と"スカースデイル"も入れて欲しかった。なんなら"リニアブルーを聴きながら"も。こう思い始めたらきりがないからやっぱりセトリ統一の方がいいのかなと思ったり思わなかったり。

イントロギターでばんざい田淵。

《考えてる》いつもだけどr最高。

5階まで映る絶景。良きかな。

2番Aメロ左のイヤモニ抑えるのグッとくる。普段極限の上手側から見ないから尚更。

サビ前の貴雄ちゃんの正確さ、当たり前のようですごい。

 

 

 ・桜のあと(all quartets lead to the?)

今日よく宏介さんの後ろ行くなあ田淵さん。ホールの中でもステージ広めね。

サビ前のドラムを口ずさむ貴雄ちゃん。

曲自体がイベントやフェスとはやっぱり違う顔を持ってる気がしちゃう。

わがままにスイッチ押す田淵さん。

クラップまじ?と思いながらもそれも自由。

スティックでフロア指す貴雄ちゃん。

 

 

斎藤「またね!

楽しかったですどうもありがとう!」

2人がはけた後貴雄ちゃん「ぱぁん!」→スティック投げる

胸トン、指差し、ぱーん。

最後は観客全員とグータッチするかのような拳。

 

 

 

1階のお客さん、思ったよりみんな同じ動きしてるじゃんと思ったことは内緒。どんな乗り方だって自由。恥ずかしさなんてどこにもない。

 

 

UNISON SQUARE GARDENのライブってなんでこんなに楽しいの。一面的ではなく、たくさんの「楽しい」をくれてありがとう。

これからも素敵な音楽に背中を蹴られに行きます。

 

 

 

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スガさんアーティスト生活20周年おめでとうございます

昨日までVIVA LA ROCK2017が開催されていた場所。私も二日前に来ている場所。

その面影を残したまま、さいたまスーパーアリーナスガシカオ主催のフェス、「スガフェス!」が開催された。

 

今年でデビュー20周年とのこと。本当におめでとうございます。

そのお祝いのために多くのアーティストが駆け付け、20年に一度のミラクルフェスが開催された。早速振り返る。

 

 

タイムテーブルはブレイクタイムを挟んで二部構成。

 

アリーナ内に入るまでの出店はビバラとあまり変わらなかったのでは。スガさんお馴染みのかけすぎ部があったくらいかな。

 

 

順を追って見ていこう。

 

 [第一部]

怒髪天

怒髪天 に対する画像結果

セットリスト

1. セイノワ
2. オトナノススメ
3. グライダー(The ピーズ カバー)
4. 赤ら月
5. 酒燃料爆進曲
6. 夜空ノムコウ(w/スガ シカオ)

 

 

13:00、怒髪天のアクトがスタート。

スガさんとの関連はというと、増子さん(Vo.)が参加している1966年生まれの集まり「ROOTS 66-Naughty 50-」で共演している。

トップバッターを任された彼らは"セイノワ"からアクトをスタート。今日まで怒髪天を知らない人も中にはいただろうがそんなことはお構い無しで会場のボルテージを上げていく。

増子「今日は長いぞ〜!ちゃんと準備運動しろよ!」

そのまま"オトナノススメ"。大人最高。

増子「こんにちは怒髪天です!まだ1時だよ。こんな時間からビールの歌とか歌っちゃうのが我々なんですけども。だって普通ね、今ぐらいに起きるでしょう。

改めましてスガくん、デビュ−20周年おめでとうございます!俺らもデビューしてもう33年になりまして、一応武道館とかやってるんですよ。出演アーティストの名前が発表されていくうちにだんだん俺ら顔が青ざめていきましたから。だってヒット曲が無いの俺らと稲川淳二さんだけだもん」

その後話題はThe ピーズに。来たる武道館公演の応援のために"グライダー"をカバーしてくれるというサービス精神。新曲"赤ら月"と続き、"酒燃料爆進曲"で駆け抜けた。

ラストにはメンバー全員が赤いはっぴ姿で登場。歌詞を見ながら"夜空ノムコウ"を歌っているとスガさんがステージへ。4人の反応の仕方が芸人さんのよう。

増子「ただいま!さいたまスーパーアリーナにて!スガ シカオとカラオケしてまーす!!」

スガ「俺いま封印中なんだけどこの曲笑」

会場の笑いを誘いながらも、名曲と共にフェスのスタートを飾った。

JAPANESE R&E(リズム&演歌)、かっこよかったです。

 

 

 

THE BACK HORN

 セットリスト

1.罠
2.刃
3.あなたが待ってる
4.With You(w/スガ シカオ)
5.コバルトブルー

 

 

続いて登場したのはTHE BACK HORN。来年結成20周年を迎える彼らはスガ シカオと所属レーベルが同じという共通点もあり、菅波栄純(Gt.)とはタッグを組んでフェスやイベントに出演してきた仲でもある。

SEと共に4人がステージに登場。まずは"罠"→刃"でテクニックをみせつけ、フロアを魅了。岡峰さん(B.)がすごく好きなのだが目の前であの指弾きを観ることができて鳥肌立った。続けて宇多田ヒカルと共作の新曲"あなたが待ってる"を披露。もうそれだけであったかい。

山田「次はお待ちかね、あの方を招いて一緒にやりたいと思います!マイク邪魔だね」

スガさんを呼び込む。照れ笑いしながら登場。

 

スガ「なんか変な感じ。栄純とはいつも夏に会ってるからね。お互い汗臭い状態でね?笑」

一同爆笑
菅波「自分はスガさんに育てられましたんで」
山田「一緒にやるようになってバンドに還元するものが増えた感じするよね」

将司さんのマイクが少しだけ上手に寄せられ、スガさんが中央へ。"With You"をコラボした。やはり関わりが長いだけあって安定感がすごい。


スガさんが去るとラストは"コバルトブルー"でステージを締めくくった4人。12日には大阪でUNISON SQUARE GARDENと約1年半ぶりの対バンを行う。わたしは残念ながら観に行くことができないが、楽しみに待ちたい。

 

 

 

UNISON SQUARE GARDEN

セットリスト

1. 桜のあと(all quartets lead to the?)
2. オリオンをなぞる
3. オトノバ中間試験
4. 天国と地獄
5. シュガーソングとビターステップ(w/スガ シカオ)

 
 
毎度のように彼らの部分だけテンション上がってすみません。UNISON SQUARE GARDENです。
"桜のあと~"、"オリオンをなぞる"といったライブ定番曲を放ちながら観客の心をつかんでいくのが手に取るようにわかる。ただ今回スタンディングブロック前方に煽り屋さんが多くて、わたしも1曲目後ろから男性に「いきってんな」と言われ耳元に腕を置かれた。好きなアーティストのアクトでいきって何が悪いのと思いながらも無視。つまらなかったのか他の人にもちょっかい出してましたが、"オトノバ中間試験"がわからなかったようで適当ノリに移行。そこでやっと振り払えた。アイラブオトノバ。いくらなんでも都合良過ぎるからあんたなんかと踊れない。知名度が上がってくるとこういうカスみたいな人も紛れてくるんだなと少し勉強になりました。結構煽ってたけど意に介さずかっこいいアクトを続けるUNISON SQUARE GARDENが好きすぎる。ビバラで感じた「このアーティストはずっと追っていきたいな」っていう感覚は確かなものだと思う。

斎藤「いやーほんとにこの空気あったかいね。だって今日うちのお客さん一人もいないと思ってたもん。だって最前にユニゾンのタオル持ってる人全然いないじゃん!(何人かユニゾンタオル掲げる)…ああ、いたいた笑。えっと次で最後の曲なんですけど…僕ら普段3人でやっててゲストを迎え入れて一緒にやるってことはないんですけど、今日は特別に、あのスペシャルゲストをお招きしたいと思います。…いやあのね、みんなが想像してる人じゃないと思う。もうね、想像もつかないような…もしかしたらここにいる人のほとんどが知らないかもしれない。『え!?この人!?!?』っていう。……あのね、何回も呼ぶと新鮮味が無くなってくるから、皆さん、フレッシュな感じであたたかく迎え入れていただいてもいいですか!紹介します、スガ シカオーゥ」
にこにこしながらスガさん再登場。宏介さんを指さしながら歩いてくる。

スガ「あのーねえ、UNISON SQUARE GARDENはね、個々の演奏能力が高すぎるんですよ。リハを見るまでほんとに生演奏してるとは思ってなかったから笑」
斎藤「ユニゾンの曲をやるってなってメールのやり取りをさせていただくようになったんですけど、途中から週に1回くらいのペースでネガティブなメールが来るようになって。我々は大先輩を慰める側に回るっていう。『大丈夫ですよ』って笑
...ではさっそく『スガーソングとシカーステップ』を、やりたいと、思います」

 "シュガーソングとビターステップ"よりはちょっとBPM遅めの"スガーソングとシカーステップ"。田淵さんが緊張してたのか3人じゃない違和感なのかめちゃおとなしくて笑った。

スガさんもあんなこと言いながら上手だけど、それを毎回余裕の表情で(そこには見せない努力があるのだろうけど)こなす3人は本物のスーパーミュージシャンだ。

 

演奏後は3人と握手、ハグ。コラボしないスタンスは先輩によってどんどん崩されていっているけど、3人という原点がぶれなければ何してくれちゃってもかっこいい気はする。

 

 

ふなっしー

セットリスト

1. ふな ふな ふなっしー♪〜ふなっしー公式テーマソング〜 

 

ニゾン終了直後会場が暗転し、"We Will Rock You"と共に登場したのは、移動型ステージに乗ったふなっしー。後方からの登場であったため前方や後方から中心部に走り寄る人もちらほら。"ふな ふな ふなっしー♪"を歌い、外に出ようとしたお客さんも思わず足を止める。生で見たのが初めてだったのでなかなか嬉しかった。

 

スガ「基本スガフェスの出演者ってガチ友なんですけど、実はふなっしーだけ会ったことなくてずっと会いたかったの」

最後は一緒に「梨汁ブシャー!」

合間の登場であるはずが、かなりの盛り上がりを見せていた。

 

 

 

RADIO FISH

 セットリスト

1. 黄金時代
2. ULTRA TIGER
3. 進化論
4. PERFECT HUMAN

 

 

続いてはオリエンタルラジオ率いるRADIO FISH。こちらも生で見るのは初めて。"黄金時代"→"ULTRA TIGER"と続けてダンスナンバーを披露。遠くから観てても動きが揃っていて鳥肌。

中田「実は僕が高校時代からスガさんの大ファンで、その関係でお仕事も一緒にさせていただいたこともあって。いろんな相談に乗ってもらったりプライベートでもお世話になっていたんです」

あっちゃんきっかけだったのね、と思いきやShow-heyが"コノユビトマレ"のMVにダンサーとして出演していたことも今回の出演に至る大きな要因であったようだ。

新曲"進化論"→お馴染み"PERFECT HUMAN"で会場を一気に盛り上げてくれた。

時間は短くともアクトは強烈。

 

 

 

稲川淳二

セットリスト

1. オープニングトーク
2. 脂ぎった顔
3. エンディングトーク

 

フェスに稲川淳二。フェスに稲川淳二。音楽の祭典に稲川淳二

正直まったく予想していなかったので、発表されたとき10回くらい見てしまった。

旧友であるという稲川さんとスガさん。ラジオでも共演し、スガさんの"クライマックス"(2004)のMVにも出演経験があるそう。

 

セットリストとか書いたけど稲川淳二は歌わず怪談を。

苦手な方もいらっしゃると思うので割愛するが結構こわかった。稲川さんの怪談を生で聞いたのは初めてだったが臨場感がすごくてさすがという感じ。いい意味でブレイクタイムにならなかった。フェスで怪談聞くなんて経験、貴重すぎる。

 

 

 

Mr.Children

セットリスト

1. fanfare
2. 擬態
3. Tomorrow never knows
4. 跳べ
5. 終わりなき旅
6. ファスナー(w/スガ シカオ) 

 

このフェスを開催するにあたり、真っ先に桜井和寿に出演依頼を出したよう。お互いが影響し影響されている、そんな関係。

"fanfare"はマイナスキーバージョンだったかな。改めてこのフェスのメンツやばいなあとそんなことばかり考えていた。

そして"擬態"。思い入れがありすぎて号泣していたら隣に立ってたお兄さんがポケットティッシュ丸々くれた。あーいろいろ思い出しちゃうけどほんと好き。

桜井「スガ シカオになりきるためにサングラスをしてきたんだけどさあ...似過ぎじゃない?自分の顔みて引いたんだけど笑。

次の曲は一緒に歌ってほしい。"Tomorrow never knows"」

いつ聴いてもいい曲。続く"跳べ"に至っても終始泣いていてあまり思い出せない。ミスチルのライブはこれからも泣かずには聴けないかもなあ。前向きな意味で。スクリーンに映る田原さんの微笑みで更に泣く。

 

"終わりなき旅"は高校時代何度も助けられた。歌詞を丁寧に紡ぎながら、力強く歌い上げる桜井さんの姿、しかと目に焼き付けた。

桜井「もうそれはそれはね、僕は影響を受けているんですよ。今から最もこの人の匂いがプンプンにおってくる曲をやりたいと思います。もうみんなも飽き始めてるかもしれないけど拍手で迎え入れてくれますか!お招きします。僕に多大なる影響を与えてくれたシンガーソングライター、スガ シカオ!!」

からの"ファスナー"ですよ。えぐいよね。お互いの世界観がそれぞれの生み出す楽曲に影響を与えているということがひしひしと伝わってきた。"ファスナー"を聴けたのもかなり久々だったし、それがこんなにも豪華な形でひたすら感謝しかない。


スガ「わー嬉し!俺ミスチルの演奏で歌ったよ!わ~ありがと〜」

こちらからもありがとう。こんな贅沢なフェス、他にあるかしら。

 

6月のワンマンが楽しみだ。

 

 

[第二部]

SKY-HI

セットリスト

1. Double Down
2. 19才
3. スマイルドロップ

 

 

最初にバックバンドのkōkuaが登場し、"夢のゴール"を披露した後SKY-HIが登場。
1曲目は"Double Down"。生で聴いたのはビバラが初めてだったが、すっかりこの曲にはまってしまった。彼が語っていた通り、はじめましての人でも巻き込まれていくアグレッシブなナンバー。

 

日高「この曲マージで好きなんだよ!大人も子供も今だけは"19才"に戻ろうぜ!」

"19才"。この曲SKY-HIに合うなと思っていたから純粋に嬉しい。スガさんとSKY-HIが交互に歌う。

日高「今から俺とkōkuaでフリースタイルのジャムセッションやろうと思うんだけどついてこれますか!」

なんと曲中に即興演奏vs.即興ラップを披露。冷静に思い出すと鳥肌立つわ。みんな天才かよ。そして本当に日高くん頭いい。

ラストはディスコティックな"スマイルドロップ"。圧巻のアクト。二日前よりもはるかに大きいステージ、多いオーディエンスの前で最高の笑顔を魅せた。

ビバラの記事で彼への思いは書いたから割愛するけれど、本当にすごいアーティストが出てきた。武道館は通過点と語った彼のこれからが楽しみすぎる。

 

 

 

スガンプーユ

セットリスト

1. 夜空ノムコウ
2. 福笑い
3. 星に願いを
4. 家族になろうよ(福山雅治 カバー)

 

山村隆太(flumpool)と高橋優のコンビにスガさんが加わる形で結成されたというスガンプーユ」

スガ「今回、3人でこのイベントの為だけに結成しようと思って。ぶっちゃけMVP狙いです。」
山村「え、SKY-HIの後にそんなこと言います?」

高橋「じゃあ引きの美学で笑」

右から優くん、隆太さん、スガさんの順にアコギを持って立つ。1曲目は"夜空ノムコウ"。 一瞬怒髪天のアクトが頭をよぎるが、一転こちらはムーディーな演奏で会場を包み込む。

 

高橋「次は僕の曲をやりたいと思います。"福笑い"という曲なんですけど」

スガ「いやーこの曲ほんといい曲だよね。この曲練習してたら泣いちゃったもん俺」

震えた。優くん音源よりめちゃいい声。声量あるし、心臓をつかまれるような声色に魅了された。

 

3曲目はflumpoolの1stシングル"星に願いを"。隆太さんの声とアコースティックアレンジに酔いしれた。安定感が半端じゃない。

スガ「3人で何をやろうかと考えたんだけど、今回ポルノさんも来てくれてるから…あ、みんなが思っている人とは違うんだけど笑、ここ2人ともアミューズだし、アミューズのパイセンの曲がいいんじゃないかなと」

山村「ここ抑えとけばみたいな」

スガ「あ、アミューズではこの人抑えとけばいいんだ?笑」

高橋「いやそういうわけではないんですけど。皆さんも聴いたらわかると思います」
福山雅治の"家族になろうよ"をカバー。リードの優くんが本当にうまくて震えた。

終了後も山村いじりなど盛り上がる彼ら。3人でのアクトがこれきりなんてちょっぴりもったいないな。

 

 

 

水樹奈々

セットリスト

1. ETERNAL BLAZE
2. はじまりの日 feat. Mummy-D
3. 恋想花火

 

 

スガ「さあ、次は今日ただ一人の女性アーティスト!」
奈々様のご登場だ。想像以上にペンライトが多くて「あらあなたもそうだったの」状態。思わずスタンディングエリアから見まわしてしまった。そして歓声が尋常じゃない。

1曲目は"ETERNAL BLAZE"。奈々様全然詳しくないけどすごく楽しかった。そして当たり前のようだが奈々様めちゃ歌上手い。坂本竜太(B.)にも歓声が。

スガ「今回なぜ水樹さんを呼んだかと言うと、俺がレーベルも事務所も全部やめて独立して、何の仕事もなくなった時に『僕らの音楽』という音楽番組のデュエット相手に僕を指名してくれたのが彼女だったんです」

水樹「実はその前に私のライブの東京ドーム公演に来てくださっていて、でそのライブについてすっごく熱いブログをアップしてくださっているのを見て感動して。『レディ・ガガだ!』って言ってくださったんです」
スガ「あの時は残念ながらいろんな大人の事情でお断りせざるを得なかったんですけど、その2011年の時に果たせなかったステージを是非やりましょうと言って今日お招きしました」

続けて"はじまりの日 feat. Mummy-D"。奈々様が声優として出演していたアニメ「テガミバチ」のOPだそう。来るかなどうかなと見せかけていたMummy-Dもこの一曲のためだけに登場。豪華すぎる。

ラストはスガセレクトで"恋想花火"セッション。こんなに深いかかわりがあったなんて知らなかったなあ。二人にとってもファンにとっても思い出深いステージとなったことだろう。

 

 

ポルノグラフィティ

セットリスト

1. アゲハ蝶
2. スガ シカオ メドレー
  黄金の月〜SWEET BABY〜コノユビトマレ
3. ハネウマライダー 

 

 

個人的に2年半ぶりのポルノグラフィティ。登場の瞬間泣きそうになった。なんたって好きになって早15年ですからね。

1曲目は"アゲハ蝶"。お決まりのシンガロングとクラップが心地よい。kōkuaによる演奏も加わり、オーディエンスの心を掴んだ。

岡野「ご近所なんです。なんか照れくさいねえ。普段パジャマみたいな格好に慣れちゃってるからオンステージのスガ シカオ緊張する。さっきめっちゃ気持ち悪いんですけど『シーカオに逢えた それだけでよかった』って替え歌してしまいました笑。気持ち悪いですねえ。うちらは、ミュージシャン界イチのスガマニアですから」
スガ「今回ポルノが出てくれることになって打ち合わせしてたんだけど『俺ら、他の人がやらないことをやっていいですか?』って言ってきて。聞いたらこんなに出来ないよってくらい曲を上げてきて笑」

岡野「その中から厳選して今日のためにメドレーを作ってきました。完全に趣味の世界です。だってスガマニアですから笑、こんなに嬉しいことはないんです」

いつだったか『僕らの音楽』でセッションした"黄金の月"→めっちゃ昭仁さんの声色に合ってる(と個人的に思ってる)"SWEET BABY"→スガ流ファンクの代名詞"コノユビトマレ"。なんという贅沢なメドレー。ひたすら昭仁さんに酔いしれる。

ラストはお馴染み"ハネウマライダー"。ロマポルタオル持ってきてよかった。久々にぴょんぴょんぶんぶんしてしまいました。

ポルノは本当に大きい会場を得意としているなあ。わたしの大好きなポルノグラフィティはまだそこにいた。ワンマン近いうちにまた行こうっと。

 

 

kōkua

 セットリスト

1. 午後のパレード
2. Progress

 

 

スガ「どんどんと時間が過ぎていって、この伝説の手作りのフェスも終わりに近付いていっています。でも、もうちょっとだけ最高の時間と、最高のグルーヴを味わいたいと思います!」

予習動画も配信されたこのフェスの軸といっても過言ではない"午後のパレード"から。多くの人が事前に販売された「午後パレ公式サングラス」を装着して踊る。日本のファンクの先駆者の一人は間違いなくこの人だなあと思わせるアクト。

そしてもう一曲は"Progress"。

スガ「番組の企画で始まってから10年が経ちましたが、今ではこのバンドでしか出せない音が出せるようになりました。

《あと一歩だけ、前に 進もう》というこの曲のメッセージに自分自身、何度も勇気づけられました」

シンクロライトの白い光があまりに綺麗で言葉を失った。

誰もが知っている曲。でもその道のりを知ってから聴く曲の表情は違う。

スガ「スガフェス!やってよかった!」

 

 

スガ シカオ

セットリスト

1. アイタイ
2. Real Face〜ドキドキしちゃう〜91時91分
3. アストライド
4. 奇跡
5. Re:You
6. 19才
EC. したくてたまらない

 

 

鹿野氏の言葉を借りるなら、ヘッドライナーはこの人。スガ シカオ。kōkuaに代わって自らのバンドを従えて再び登場。1曲目は"アイタイ"。雰囲気ががらりと変わる。
スガ「さて、いい人のスガ シカオは終わりました。ここからはダークサイドのスガシカオです。このさいたまスーパーアリーナを、ファンクで埋めようじゃないですか!

俺はずっと10年間ギリギリで生きてきた。みんなはどう?そんなみんなのために歌います」

"Real Face"ってスガさんがKAT-TUNに提供してたのね。恥ずかしながら後日知りました。続けて"ドキドキしちゃう"→"91時91分"。会場にファンクの渦を作り上げる。


休む間もなく"アストライド"から"奇跡"への流れ、これでもかというくらいスガ シカオを突き付けてくるから目が回りそう。

スガ「自分が選んだこと、一つ一つが間違いじゃなかったことを確信しました」
続いて"Re:You"。独立後、再出発を印象付けたナンバー。彼自身、孤独と戦う中で得たものがたくさんあったんだろうなあ。

ラストは"19才"。

スガ「ありがとう!ミュージシャンになって一番最高の時間だった!」

 


そしてアンコールに再び登場。

スガ「もうちょっとだけ行こうか!」

移動型ステージに乗り"したくてたまらない"を歌う。移動ステージに乗りアリーナ中を一周する。後ろまで行くとスガうたダンジョン優勝者の女の子&ガスさんも合流。

ステージに戻る直前に怒髪天THE BACK HORN、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)、ふなっしー、RADIO FISH、稲川淳二桜井和寿(Mr.Children)、SKY-HI、山村隆太(flumpool)、高橋優、水樹奈々Mummy-Dポルノグラフィティ、kōkuaと、この日の出演者全員がステージに再集結。桜井さんからケーキを渡される一幕も。

スガ「2011年、俺は事務所もレーベルもやめて、たった一人になって、もう一回自分の音楽をやろうと思って、インディーズから音楽を始めました。本当に独りで、周りに誰もいなくなって、そんな時に声をかけてくれたのが、今日のフェスをオーガナイズしてくれた鹿野さんでした。鹿野さんは俺に『今はみんなに存分に頼れ。甘えろ。それは後から返せばいいんだ』と言われました。そこから数年かけて、今、ここさいたまスーパーアリーナまで辿り着きました。やっとです。そして今日のライブはファンへの、そして一緒に頑張ってくれたスタッフへの恩返しの第一歩だと思っています。集まってくれたアーティストのみんなも、ここに来てくれたみんなも、今日は本当にどうもありがとう。気を付けて帰ってね!」

終始あたたかい空気の「20年に一度のミラクルフェス」。本当に行けてよかった。

贔屓のバンドが多くて彼らはもちろんかっこよかったのだが、初見MVPは高橋優くんかな。

音源ではわからない彼の声の魅力に心を掴まれた。もっと観たい。

 

 

スガさん、改めて20周年おめでとうございます。

これからも日本のファンクを、ロックを、引っ張っていく存在であり続けてください。

 

大阪のスガフェスはどんな感じになるのかなあ。詳細に期待したい。

 

 

 

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VIVA LA ROCK 5/4

今年もついにフェスシーズン。本格的に始まるのは夏だからプレスタートかな。

JAPAN JAMに行かれた方も多いと思いますがわたしはVIVA LA ROCK2017へ行ってまいりました。

 

昨年はGW中にさいたまスーパーアリーナの改修工事が行われていたため5月末に2daysだったが、今年は無事3日、スガフェス(後日記事上げます)含めて4日間の開催となった。

個人的な行動録になってしまうが、このフェスの2日目(5/4)を振り返りたい。

 

 

タイムテーブルは公式サイト参照。

主催者曰く「新しい音楽を生み出す可能性が極めて高いアーティスト」を集めたとのこと。いろいろ説明してくれていたけどソースを貼れなくてごめんなさい。確かラジオだったかと。

 

 

以下のアーティストを観ました。

キュウソネコカミ

水曜日のカンパネラ

THE BAWDIES

東京スカパラダイスオーケストラ

SKY-HI

VIVA LA J-ROCK ANTHEMS

Suchmos

ストレイテナー

サカナクション

UNISON SQUARE GARDEN

 

スケジュールとしてかなり過密だったがとても濃い1日だった。早速振り返っていきたい。

 

 

 

キュウソネコカミ

セットリスト

1. MEGA SHAKE IT !
2. ビビった
3. ファントムヴァイブレーション
4. たまにいるタラシくん
5. 家
6. No More 劣化実写化
7. DQNなりたい、40代で死にたい
8. オリジナリティ

 

10:30少し前。VIVA STAGEに詰めかけた多くのお客さんの前に登場したのはキュウソ...ではなく総合プロデューサーの鹿野淳。軽くMC。みんなを目覚めさせようとキュウソをトップバッターに起用したとのこと。

 

定刻でコナンのあの曲が鳴り響くと5人が登場。フロアからは大歓声。

先日タイマンツアーの名古屋公演(w/UNISON SQUARE GARDEN http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/taimannagoya )で観たこともあって何故か親目線になってしまう。

セイヤさんが「鹿野ーーーー!みんなの目覚ましのためにお前らを呼んだって言われたけどなーーーー!なにDENIMSとかぶらせとんねーーーーん!鹿野ーーーー!」って叫びだしたときはさすがに笑った。裏ではさん付けという従順さよ。

お馴染み"DQNなりたい、40代で死にたい"では「ヤンキーこーわいー」のコールアンドレスポンスの最中にセイヤさんがフロアへ乗り込む。

 

セイヤ「一番負けたくない後輩はーーー!SHISHAMOだーーーー!!」

ヨコタ「そうなの?笑 俺らもそれ今初めて聞いたわ」

SHISHAMOえげつないほど上手いもんねわかる。

 

昨年はStar Stageだったために来年はあのステージに戻ると宣言。コミカルバンドとして全く嫌味がなくてすごく好き。面白いことばかりやっているかと思えばセイヤさんの音楽に対する真摯な姿勢や愛情に心が震えるときもある。

これからもどんな形で笑わせてくれるのか、泣かせてくれるのか、盛り上げてくれるのか...次に観るときを楽しみにしたい。

 

 


水曜日のカンパネラ

 セットリスト

1. ナポレオン
2. シャクシャイン
3. ディアブロ
4. ツイッギー
5. ウランちゃん
6. ユタ
7. 桃太郎
8. 一休さん

 
キュウソ終了後急いで向かったのはStar Stage。生で観るのは昨年のロッキンぶり。昨年のCAVE STAGEでのアクトに引き続きビバラ2年目である。

このステージにおいてはトップバッター。"ナポレオン"のイントロと共にお神輿に乗ったコムアイちゃんが後ろの出口から登場。普通には始まらないのが水カン。

水曜日のカンパネラ初めてライブで見る人?」という問いかけには多くの人が手をあげる。ちょっぴり意外。

"ディアブロ"では「いーゆっだーね」「いーゆだね!」のコールアンドレスポンスの応酬。どんどん声を小さくする要求も。

コムアイ「今入ってきた人ビックリしてるよ」

"ユタ"が宮古島の雨乞いの歌から来てるって初めて知った。その曲の歌詞かなにかをゴニョゴニョ言いながら説明してくれたコムアイちゃん。彼女ほんとに頭良いんだなあ。

皆さんご存知"桃太郎"では透明のバルーンに入ってスタンディングエリア中央を縦に転がっていく。ちゃんといいタイミングで中央まで辿りついてた。続く"一休さん"では白いステージに乗りながら歌う。スタッフさんが何か付けようとするも踊り続けるあたりの自由さはさすがすぎる。

嵐のようなアクトだった。毎回ハラハラさせられる感覚は嫌いじゃない。Tバックおすすめされたのはさすがに笑ったけど。

 

 


THE BAWDIES

セットリスト

1. 45s
2. HELLO
3. IT’S TOO LATE
4. MEDLEY(JUST BE COOL/KEEP YOU HAPPY/ROCK ME BABY/JUST BE COOL)
5. NEW LIGHTS
6. KICKS!
7. HOT DOG
8. SING YOUR SONG
9. THE EDGE

 

そのままの席で腹筋崩壊させ師のROY大先生率いるBAWさんを。昨年のラブシャ以来なのでそこそこ久々であった。

先に言ってしまうと今回Star Stageの錚々たるメンツの中でも非常に印象に残るアクトをしたと思う。ひたすらにかっこよさを見せつけてくれた。

個人的には"NEW LIGHTS"にどこか懐かしさを感じて好きでした。

そして曲中に何故か魔女の宅急便がはじまる。魔女の宅子(TAXMAN)がソーセージ(に見立てた?ギター)に乗ってパン屋さん(JIM)を訪れる。

宅子「ここで働かせてください。わたし、ここで働きたいんです!」

MARCY(黒猫?)「ソーセージに乗った宅子がパン屋さんで働きたいなんて、まるで"HOT DOG"だね」

 

そうきたか...劇は笑ったけど演奏はめちゃかっこいい。ROYの声、本当にどうやって出してるのかなと思うくらい声量も勢いもあるししゃがれた声色がセクシー。ワンマンも久々に行きたいなと感じる次第である。

 

 


東京スカパラダイスオーケストラ

セットリスト

1. Paradise Has No Border
2. DOWN BEAT STOMP
3. Routine Melodies
4. 道なき道、反骨の。
5. SKA ME CRAZY
6. (there’s no) King Of The Ants
7. ペドラーズ
8. All Good Ska is One

 

こちらもStar Stageのスカパラ兄さん。UNISON SQUARE GARDENの自主企画「fun time HOLIDAY6」の名古屋公演で対バン予定だ。行けないので今日という日に目に焼き付けておこうと思った。

同じテイストのスーツで登場。人数圧がすごい。ステージで音を出す人たち全員が楽しんでいるとこちらまで楽しくなってくる。

 

谷中「みんなはスカって知ってる?スカ知ってる人!(歓声)...おー!マジ?嬉しいね。僕らのデビューした頃はスカを知ってる人はほっとんどいませんでした。スカはジャマイカで生まれた音楽なんだけど、本国では3年しか流行らなかった。僕らはそれを28年やってます。その音楽を信じてずっとやってきて、海外も...28ヶ国も行くことができたんです」

 

スカパラのアクトは誰もが楽しめる音楽を鳴らしていると思う。幅広い年齢層の人たちが思い思いに体を揺らすその光景は、まさにボーダーレス。

ラストを"All Good Ska is One"で締めたスカパラ兄さん。本当にかっこいいな。

 

 


SKY-HI

セットリスト

1. Seaside Bound
2. Double Down
3. メドレー
  Turn Up
  Welcome To The Dungeon
  Enter The Dungeon
  Tylant Island
4. Silly Game
5. How Much??
6. メドレー
  Limo
  Countdown
7. スマイルドロップ

 

スカパラ終了直後急いでVIVA STAGEへ。なんとか間に合った。フロアが埋まっていなくてただただびっくり。全身白のスーツで勢いよく登場。5/2.3とソールドアウトした武道館公演をこなし燃え尽きる間もなくビバラ初出演に至った。

日高「今日の主役が誰か知ってるか?こうやって遊びにきてるお前らだ!はじめましての人も、いつも応援してくれるFLYERSのみんなも、一緒に楽しめる方法教えてやるよ!」

と"Double Down"。はじめて生で聴いたけどめちゃめちゃかっこいい。"How Much??"ではフラッグを持ったダンサーたちも登場し、会場のボルテージを上げた。

 

アイドルグループの一員が片手間にラップしているという偏見に屈せず、お客さん5人という厳しい状況の中から這い上がってきたSKY-HIの魂を感じるアクトだった。お客さんの入り方や乗り方を見ても、彼の音楽を大衆に浸透させるにはまだまだ時間がかかると思う。それでも何か変えてくれるという期待感がある。日本にファンクを突きつける猛者であってほしい。

 

日高「2017年のビバラでSKY-HI観てっけどって、必ず自慢できるようにしてやるからな!」

 

 


VIVA LA J-ROCK ANTHEMS

セットリスト

1. ultra soul
2. 世界の終わり
3. 名もなき詩
4. カブトムシ
5. ベスト10メドレー
今夜はブギーバック/天体観測/勝手にシンドバッド/アイデンティティ/LOSER/おしゃかしゃま/Dragon Night/そばかす/会いたくて 会いたくて/楽園ベイベー/今夜はブギーバック
6. 小さな恋のうた

 

今年で3度目のこの企画。豪華なバックバンド×豪華なゲストボーカル達が日本のロックシーンを彩ってきた曲を次々とカバーした。

今回の「アンセムズバンド」のメンバーは以下の4人。本当に豪華。

亀田誠治(B.)

ピエール中野(Dr.凛として時雨)

加藤隆志(G.東京スカパラダイスオーケストラ)

津野米咲(G.赤い公園)

 

開始前に過去の映像が流れることを知っていたので急いで向かった。昨年斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)がカバーした"若者のすべて"(フジファブリック)が聴けて感無量。フジファブリックをちゃんと聴き始めてまだ5年くらいのわたしでもそう思うんだから、志村正彦のいた時代を知っている方が生であれを聴いたら膝から崩れ落ちるだろうなあと思う。

 

 

1曲目は石毛輝(lovefilm)が登場。B'zの"ultra soul"を披露してくれた。特攻の炎の熱さがこちらまで伝わってくる。なぜかみんなでXポーズまでした。トップバッターに相応しい高音ボイス。

 

次に出てきたのは菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)。この日GARDEN STAGEに登場する予定ですごく観たかったのだがストレイテナーと丸かぶりという鬼畜さよ。ここで観れて本当によかった。卓郎さん曰く自分のルーツでありながらこれまでカバーしたことがなかったから、今回がいい機会だと思ったというミッシェル・ガン・エレファントの"世界の終わり"。当たり前のような感想だけど歌めちゃ上手い。

 

続いてはホリエアツシ(ストレイテナー)。と思いきやイントロで泣いた。Mr.Childrenの"名もなき詩"だ。桜井さんの表情モノマネをするホリエさん。泣きながら笑った。いつかホリエさんの歌声でミスチル聴きたいな〜なんて夢程度に思っていたものだから感情が迷子になった。最高。

 

そして宮崎朝子(SHISHAMO)はaikoの代表曲"カブトムシ"を。1番を津野ちゃんのピアノのみと共に歌い上げ、会場が息をのむのがわかった。本当に怖いほど上手いし、歌声に溢れんばかりの感情が自分の心臓を突き抜けるような感覚があった。朝子ちゃんさすがです。

 

その空気を切り裂くようにSKY-HI×ぼくのりりっくのぼうよみで"今夜はブギーバック"。曲中にはメドレーも。BUMP OF CHICKEN"天体観測"→サザンオールスターズ"勝手にシンドバッド"→サカナクション"アイデンティティ"→米津玄師"LOSER"→RADWIMPS"おしゃかしゃま"→SEKAI NO OWARI"Dragon Night"→JUDY AND MARY"そばかす"→西野カナ"会いたくて 会いたくて"を交互に歌い、RIP SLYME"楽園ベイベー"を2人でセッションして"今夜はブギーバック"へ。

SKY-HIはぼくりりくんを弟のように思ってるのかな、「可愛いなお前」を連呼。一方のぼくりりくんはアクトで魅せた表情からは一変、気の抜けたような様子で「緊張したあ」と一言。すごくレベルの高いコラボでした。

 

ラストを飾るのは谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)。「俺の大好きな友達が18歳の時に作った曲を歌います」とMONGOL800の"小さな恋の歌"を歌い始め、会場が湧く。曲の途中には朝子ちゃん以外のゲストボーカルが再登場し、ステージ上のメンバーもお客さんも肩を組む。「周りを見回してくれ、これが音楽の力だ!」

 

こんな贅沢な時間があっていいのかしらと終始考えていた。

 

 


Suchmos

セットリスト

1. A.G.I.T.
2. STAY TUNE
3. YMM
4. PINKVIBES
5. WIPER
6. DUMBO
7. GAGA

 

Star Stageに登場したのはSuchmos。定刻に始まらなかったのって彼らくらいなんじゃないの。

TAIKINGのギターを響かせながらの1曲目は "A.G.I.T."。アルバムでもツアーでもトップバッターだったから、ある種自然な流れで形成されるグルーヴ。

「Turn on the radio!」の声と共にはじまったのは...そうです"STAY TUNE"。曲を知りもしないのにアンチサチモスな方々もさすがに知ってるでしょうというこの1曲。これだけ多くの人々を揺らしているという光景がなんとも感慨深かった。

DJ KCEEに呼びかけ"YMM"のスクラッチ。"STAY TUNE"に劣らぬ湧き方で、YONCEも絶妙に体をくねらせる。

 

YONCEのMCが独特で好き。

「みんな地元好き?埼玉好き?今日からもっと好きになろう。次は俺らの地元の曲です。」→"PINKVIBES"

大宮アルディージャ戦、新加入選手を紹介します」→"WIPER"

「Are you ready? Time to Rock’n’Roll! Please, Mr.HSU!!!!」→"DUMBO"

 

彼は本当に凄いボーカリストだ。彼らの音楽は自由に楽しめるということを彼自身がその歌声で、動きで、表情で、フロアに伝えている。

ツアーを通して全員の演奏技術も上がった。もっと大きいところへ。更なる高みへ。

 

 


ストレイテナー

セットリスト

1. Little Miss Weekend
2. From Noon Till Dawn
3. DAY TO DAY
4. Alternative Dancer
5. Discography
6. 彩雲
7. Melodic Storm
8. シーグラス

 

これだけ「粒揃い」(ホリエ談)のテクニカル集団なのにVIVA STAGEというのが彼ららしい。

ホリエ「昨年に引き続き2回目の出演になります、ストレイテナーっていいます。去年はニューアルバム(COLD DISC)の曲ばっかやってみんなを困惑させたけど、今日はアゲてこうと思います!」

シンペイちゃんが終始サングラスかけててちょっと笑った。

 

"From Noon Till Dawn"などのフェス定番曲で会場の温度を上げたところで、「VIVA LA ROCKに捧げよう、愛のダンスを」→"Alternative Dancer→“Discography"というテナー流ダンサブルライン。

ホリエ「ここには屋根があるけど、ちょっとだけ空が見えてますね。そこに虹色の雲があると想像してください。その雲の下で大切な人と一緒にいることを想像して聴いてください。"彩雲"という曲をやります」

鳥肌。一人で聴いたけど鳥肌。ホリエさんの声に酔いしれる瞬間。

"Melodic Storm"→"シーグラス"もお馴染みの流れだが、全く飽きることなく最後までわたしたちを連れて行ってくれる。シーグラスBメロのひなっちが最高なので皆さまぜひ観てください。

みんなわかってるのに「ストレイテナーでした!」と改めて挨拶するところに彼らの驕りのなさを感じる。最後は全員で肩を組んでお辞儀。これだけのキャリアと技術を持ち合わせながらもこんな謙虚なバンド、素敵すぎる。

 

 


サカナクション

セットリスト

1. 新宝島
2. アルクアラウンド
3. 三日月サンセット
4. SORATO
5. ミュージック
6. 夜の踊り子
7. アイデンティティ
8. 多分、風。
9. 目が明く藍色

 

テナーおじさんたちに酔いしれすぎてふわふわしてたら既に1曲目がスタートしており、スタンディング前方ブロックが入場規制に。やられたと思いつつも最後列で観た。

実はかなり聴いていた時期があってワンマンも度々足を運んだことがある。フェスでは最近だと特にユニゾンと時間帯がかぶっていてなかなか観れていなかったので嬉しい。

"三日月サンセット"がセトリに入っていたのが嬉しすぎて動けなかった。まさか今日聴けるなんて思わないじゃない。

 

一郎「皆さんVIVA LA ROCK楽しんでますか?これからしばらくの間、自分のステップで自由に踊ってください!」

一郎さんがキレッキレの動きを魅せるとフロアは一瞬でダンスホールへと変化。

各ソロの後暗転。再びステージが明るくなると5人のシルエットが。"SORATO"のコーラスはホーリーすぎて衝撃。

サカナクションが生み出した曲の中で1番好きなのが"ミュージック"なのだが、相変わらずリズミカルで痺れた。

彼らの凄いところは演奏だけじゃない。音楽を鳴らす空間をあっという間にサカナクションの色で染めてしまう。フロアもステージも意のままに操る。想像の1km先を、誰も読めないブレーキとアクセルの使い分けで進んで行く。

今年でデビュー10周年を迎える5人。アクト終了後には鹿野氏がケーキを持ってステージに登場。これからも斬新でスマートな音楽を期待しています。

 

 


UNISON SQUARE GARDEN

セットリスト

1. エアリアルエイリアン
2. シャンデリア・ワルツ
3. カラクリカルカレ
4. 桜のあと(all quartets lead to the?)
5. mix juiceのいうとおり
6. チャイルドフッド・スーパーノヴァ
7. instant EGOIST
8. セッション〜天国と地獄
9. オトノバ中間試験
10. オリオンをなぞる
11. ガリレオのショーケース
12. シュガーソングとビターステップ

 

今日出ているアーティストは自分の中でかなり好きな人たちが多いけれどやはりUNISON SQUARE GARDENは特別なので贔屓していろいろ書きますね。

Star Stage。しかも大トリ。何たる花道。

唯一丸々1時間割り当てられるため曲数が多いというのが1番嬉しい。

 

転換が大体終わり19時を少し過ぎたところで貴雄がステージへ登場。サウンドチェックを始める。青いデニム生地っぽいロングカーディガン着てたっけな。

19:15をまわったところで斎藤・田淵が登場。徐々にセッションへ。

斎藤「one, two, three, four, five, seven, eight, nine, tenイェッエーウォーイェー⤴︎ イェー⤴︎イェー⤴︎ フゥーーーー⤴︎ 」

田淵「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」

マイクチェックも無事終了し、3人は一旦袖にはける。

 

19:30、暗転、スクリーンにUNISON SQUARE GARDENの文字が浮かぶと会場からは大歓声。

一転して青色の光がステージを照らし、絵の具が鳴る。鈴木→田淵→斎藤の順に登場。田淵さんはサメTシャツ、宏介さんは肩から腕にかけて黒いやつ。ギターボーカルは凛々しい表情のままステージ中央で立ち止まり、右手をあげて一礼。

 

絵の具がぷつりと切れる。不具合かと思いきや、会場に流れたのは"エアリアルエイリアン"。昨年末まで行われていたツアー「Dr.Izzy」でお蔵入りしたと思っていたが...ビバラでのカムバックににやける。この曲をトップバッターにしたということは即ち彼らは今日のオーディエンスにも運営側にも媚びる気が全く無い。いつも媚びてはいないけれど、「自分たちのやってる音楽はこれです」というメッセージかと思うくらいの堂々たる選曲。

 

斎藤「UNISON SQUARE GARDENです!」(ドコドコドコドコ)

この始まり方の"シャンデリア・ワルツ"最高。そこから"カラクリカルクレ"、桜のあと(all quartets lead to the?)とまあ忙しいこと。田淵先生ほんと"桜のあと〜"好きね。いい曲ですよね。

次は"mix juiceのいうとおり"。ピアノのイントロで湧く瞬間が好き。最近田淵さんのAメロくねくねがなかなかセクシー。シュビドゥバの2つのフリはいつも通りでした。

 

"チャイルドフッド・スーパーノヴァ"では宏介さんが華麗な笛さばきを披露し(斎藤ギャルに言わせるともたついていたらしいが)、続く"instant EGOIST"では間奏で宏介さんが悦に入る中で田淵が華麗なステップを魅せる。ひたすらくねくねする田淵さんを見て満面の笑みを浮かべる貴雄ちゃん。ああ、青春が止まらない...こらこら、あなたたちバッチバチに仲悪い風にしなきゃ。

 

鈴木→田淵→貴雄の順にソロパートを含んだセッション。改めて3人とも本当にスーパーミュージシャンだなあと思う。そしてこのBPM、この調、もしかして"天国と地獄"...?

デーデーデーデーデーデーデーデー

デーデーデーデーデーデーデーデー

デーデーデーデーデーデーデーデー

デーデーデ デーデーデ デ「天国と地獄」

3回繰り返すのもなんとなく想像出来た。理由はない。OK people one more time?のときの貴雄ちゃん、立ち上がってスティックをクロスさせてフロアを一突き。あの表情ほんとゾクゾクする。

柴さんも書かれていたけどシングルカットされていなくてこの知名度すごいよね。リクステじゃないけどYouTube説ある。

ここから"オトノバ中間試験"への流れがすごく良かった。この曲は大衆にバズるなあとよく感じていたのでこういう使い方は素敵だと思う。

あれだけ多くのオーディエンスが踊る空間に向けて《いくらなんでも都合良過ぎるからあんたなんかと踊れない》って楽しそうに言い放つスリーピースロックバンド、好きすぎる。あと制限タイムありがとうございます。

《斎藤に任せといて》みんな宏介さんばっかり見てるでしょ。田淵さんが指差しながら誇らしそうな顔してるの知らないでしょ。可愛いんですよ。

 

続いて"オリオンをなぞる"。何度聴いても名曲。貴雄が本当に楽しそうに叩くのでフロアにも笑みが広がる。

そしてなんと久々の"ガリレオのショーケース"。昨年のビバラでもやってくれたけど、バンドとしてはラブシャ以来。田淵さんの縦横無尽さよ。宏介さん側に走って行ったと思いきや狭いドラム裏を通って帰ってきた。貴雄ちゃん、意に介さず叩き続ける。

 また田淵さんがステージに寝そべる。ただでさえにやけたのにタイミング良くこんな歌詞が響き渡る。

《くつろいでたら置いてっちゃうよ》

直後にひょいと起き上がる田淵さん。偶然とはわかっていても感心してしまう。

 

斎藤「皆さん朝からほんとお疲れ様です。次で最後の曲なんですけど、アンコールもやらないんですけど...

今日色んなバンドを見たと思います。新しく好きになったバンドだとか、やっぱり自分の贔屓のバンドが最高だぜ!って人とか。ここで僕からみなさんにお願いがあります。どうか明日、そのバンドの音源を聴いてください。そして必ずワンマンに行ってください。ワンマンに行くとそのバンドが更に好きになると思います。どうか、これからも、ロックバンドをよろしくお願いします。」

唯一のMCがこれ。

先日のandropとの対バンでもワンマンへ行ってという話をしていた。彼ら自身がワンマンを愛し、自信や楽しさを見出している証拠だと思う。

フェスのトリに相応しい、素晴らしい発言に震えた。自分たちの信念を曲げない彼らがロックバンドを代表し挨拶したという事実。アツい。

 

 

そして最後の曲。見覚えのあるセッション。

そう、「プログラムcontinued」ツアーのあれである。

斎藤「シュガー ソングとビターステーップ!!」

シュガーのこの使い方よ。ここに置くセトリおじさんよ。エモい以外の感情がない。

ラストに相応しい曲で、フロアの熱気も最高潮。素晴らしいアクトだった。

 

これからも彼らなりの音楽で、信念で、世界中を驚かせ続けてほしい。

 

 

 

1日まわって再認識した。

ロックバンドは、楽しい。

 

 

 

 

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ご協力感謝申し上げます。

fun time HOLIDAY6 新潟公演

※この記事はUNISON SQUARE GARDENの自主企画「fun time HOLIDAY6」のツアーネタバレを含みますが、前半はネタバレを踏まないよう留意して書きました。andropの部分だけでもぜひ読んでやって下さいませ。いつもありがとうございます。

 

 

 

 

 

5/3(水)。昨年Dr.Izzyツアーで9月に訪れて以来の新潟県である。

GWはフェスが詰まっているのであまりうだうだ書いてもいられない。早速公演を振り返る。今回はそこまで細かくMC書きませんご容赦下さいませ。

 

 

会場はお馴染み新潟LOTS。キャパはおよそ700名。やや縦長の箱。

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17:30、定刻で暗転。どの会場でも遠征になりうるので時間通りに始めてくださることのありがたみを感じる。スタッフさんの努力の賜物ですね。本当に感謝です。

 

 

 

まずはandrop

実はワンマンに2回しか行ったことがなく、最近ではLIVE HOLICでのアクトを見た。

 

 

1.Voice

オープニングに相応しいナンバー。押しに押されて5列目あたりで見ていたが、ユニゾンファンの人たちにも知名度のある楽曲だなあと強く感じた。

何回聴いてもAメロで鳥肌が立つ。特に前田さんがえげつない。爽快な楽曲であるもののすごくテクニカルで、ついつい聴き入ってしまう。

 

 

2.Boohoo

聴き覚えのあるベースラインでフロアの熱気も上がる。暗さを纏った赤の照明がさらに会場を煽る。聴きたかったので嬉しい。

激情的なサウンドの中で際立つ内澤さんの凛とした歌声に惹かれる。わたしのandropイメージは「静と動の間」なので、まさにそれの象徴たる楽曲。伊藤さんがめっちゃ前田さんのこと見てる。

サビになると結構張り上げるけど荒ぶるだけじゃない。そこにもちゃんと芯があってくっきりとしている。

 


3.MirrorDance

あたたまったフロアにクラップ音とギターの音が。だんだんとダンサブルなイントロになっていくのにAメロはスロウ、でもドラムは手数多いというなんともトリッキー。この曲めっちゃドラム見てたんだけど、伊藤さんと貴雄、ドラムのフレーズ?の組み方少し似てる。こんなこと言ったら貴雄拗ねそうだけど。

拓ちゃん横向いてにこにこしながら弾いててかわいい。

ラストサビ中だったかな、雪崩が発生。結構多くの人が倒れてしまってなかなか起き上がれない人が多く、とりあえず何人かを起こす。うっちーが心配そうな顔でフロアを見渡すも安定の歌声。

 

 

内澤「大丈夫?全員いる?みんなで一歩下がろっか。せーの!...はい」

ものすごくBUMP OF CHICKENを感じてひとりでにやけた。

 

内澤「周りに困ってる人いたら助けてあげてね。君たちに何かあったらユニゾン先生に怒られちゃうからさ笑」

 

 

4.Ryusei

5/10に発売されるシングル「Prism」の2曲目。

聴くのが2回目なので正確にはわからないんだけど、

これが夢なら夢でもいいからさ

もう何もかも全て忘れなよ

もう祈るように 祈るように

君は泣いて泣いて 泣いていたんだ

好き

 

 

5.BGM

こちらも新曲。ニューシングルの3曲目。

LIVE HOLICのときうっちーが入りミスって仕切り直したのは可愛くて笑ったけど、今日は完全に世界観を創りあげてた。

シングルのクオリティ、めちゃめちゃえげつないのでは。

 

 

6.新曲

曲名がわからなかったのだけど、どうやら昨年夏頃からやってる新曲らしい...?まだ音源化してないのかな?

レゲエ調というか、ゆったりその音の波に身を委ねたくなる楽曲。でも正直今歌えって言われたら思い出せない。結構好きだったのでまた聴きたい。

 

うっちー×拓ちゃんMC、概要としては

・ユニゾンandropの秘密を探ってる

・どうやらラジオ(USG RADIO)の企画らしい

・斎藤くんにピコ太郎できるみたいなこと言われたけどやらないよ

・斎藤くんこそ片手に黒ラベル持ってフリースタイルラップやるよね、という逆フリ

・拓ちゃんよく喋るな

 


7.Prism

ニューシングル大本命。

イントロのリフ、暗いわけじゃないのにすごく心にくる。痛みや悲しさを乗り越えるんじゃなくて、それらを纏って新たな一歩を踏み出すんだという決意のようなものがすごく感じられた。

うっちーのコメントからも「andropの次なる道しるべ」のような思いが伝わってくる。前述だがこの3曲でシングルとは恐ろしい。

 


8.Sunny day

新曲が続いたところで定番曲でぶちあげる。

キラキラした曲たちとは対極にいるエッジの効いたナンバーもちゃんとした形で生み出してくるのが本当にすごい。

サビになるまでうっちーめっちゃ早口だけど表情にも歌声にも焦りがなくて、逆にその淡々とした感じがすごい。すごく荒れ狂う波、サーファーにちょうど良いくらいの波、平穏な波、心地よい波、波のない状態...いろんなうねりを使い分けていて聴いている方が踊らされる。

 


9.One

これ狙ってやったとしたらandrop好きすぎる。

もしかしたらこの世界は
小さな箱庭になっていて
神様とかいう誰かが
空から覗いたりなんかして

箱庭ー!

レア曲ではないしやってもおかしくないけど、これ意図的だとしたらすごく嬉しいなあ。一生言及されないだろうから都合の良いように思っておく。

それ抜きにしてもめちゃめちゃ好きなんです。キラキラ感の疾走感のバランスが絶妙。andropのコール?一緒に歌うところ?は嫌味がなくて好きだなあ。

 

 

10.Yeah! Yeah! Yeah!

ご存知三ツ矢サイダー

andropって本当にAメロおばけ。ゴリゴリ過ぎて鳥肌。こういうバンド好きなんだよなあ。

ラストに相応しい盛り上がりや知名度もありながら、ギリギリまで魅せる4人。最高。

 

 

 

andropのアクトをみて早くも「あー今日新潟まで来て良かった」と強く思った。本当にかっこいいし本当に上手い。またワンマンあるよと言っていたけれど、近いうちに観たいと素直に思った。

 

 

 

※ここからツアーネタバレあります

 

 

 

 

 

約20分の転換を経てUNISON SQUARE GARDENの登場。いつも通り絵の具、いつも通りの順番。宏介さんが中央であいさつ。ゲストの時は両手を開き、ホストの時は右手を堂々と上げるというのは今のところ外れてない。

 

 

1.to the CIDER ROAD

1曲目からセトリ変えてきたー!

前回の札幌公演(http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/fth6sapporo_pillows)では"メッセンジャーフロム全世界"を披露。どこかいじってくるだろうと思っていたら1曲目からとは...。

イントロからぐっと来すぎて正直あまり覚えていない。アルバム「CIDER ROAD」が大好きな数多ある理由のうちの一つがこの曲。

 

 

2.Silent Libre Mirage

ご存知最新曲。潤いに満ちてる。

やっぱりライブ向きだなあと再認識。新曲をライブで聴けるありがたさよ。

《漂って癪に障るけど》の直後のギター、ライブバージョンがとても好き。まだ聴いてない方はお楽しみに。

 


3.桜のあと (all quartets lead to the?)

なるほどー!"Silent〜"と順番が入れ替わりました。

1-3曲目のテンポの良さがすごい。"桜のあと〜"のラスト曲感。田淵さんは本当にこの曲に愛着や自信を持っているし、だからこそちゃんとセトリに入ってくる。本当に名曲。この系統でこの曲を超えられるナンバーに期待したい。

 

4.プロトラクト・カウントダウン

サビの田淵さんの顔が怖くて好き。その感覚は理解できないとよく言われる。貴雄ちゃんが雄叫び上げてたのってこの曲だったっけな。間奏のところ。

ポップラインから一転して鋭い楽曲を差し込んでくるのとても好きです。

 


5.instant EGOIST

札幌でも思ったけど最初の入り方変わったよね。前はカウントしてたと思ったけど今はダカダカダカダカダン!になった。どっちも好き。

間奏の田淵ステップが好きなのはもう何十回も言ってるけど、その時のギターで悦に入る宏介さんの表情もいい。

 


6.オリオンをなぞる

あっ"23:25"はずしてきたー!固定だと思っていたので少し驚き。

《軽くテンションMAX》で本当にぶち上がってしまったな...やっぱり好きだわオリオン。

 


7.光のどけき春の日に

今日の演奏は100点。いや120点。

本当にコーラス綺麗すぎる。思わず目を閉じて耳を傾けてしまった。調和度合いににやけが止まらない。

宏介さんに対して後光のような広がり方の光が当たるところも雰囲気出てて良し。

 


8.ため息 shooting the MOON

ここも札幌と変わったー!かっこよさをより見せつけてくるセトリ。

3人のソロのところ、貴雄ちゃんの表情が本当に色気だだ漏れすぎてだいぶときめいた。ひたすらにかっこいい。

 


9.フルカラープログラム

ドンタンストントで涙腺がやられる。本当にいい曲ですよね...

完全無欠のロックンロールをこれでもかというくらい見せつけてくるから感情が追いつかない。

 


10.徹頭徹尾夜な夜なドライブ

田淵さんもうちょっとマイクで遊んでくれぇ〜⤴︎ 

いつものように何かを探すようなフリはするけど、正面なんですよね。そろそろまたリンボーとかやろうぜ。あのクレイジーさかなり好きなのですが!別にいいっちゃいいけども。

 


11.場違いハミングバード

《負け惜しみならさあこちらのアドレスまで》のところ、いつもはこちらって下を指す田淵さんが今日は前に指さしてた。

イントロだけでぶち上がる。終わりが近づいてるのもわかるけど。

 


12.mix juiceのいうとおり

イントロ、貴雄ちゃんの「ツッツッツッ」のところで

斎藤「次が最後の曲です!」

 

この曲ラストなのほんといい。まだリリースされて1年も経っていないのに堂々たる風格。

2番Bメロで事件発生。田淵さんのベースが鳴らなくなった。べんべんするも全く音が出ず、お手上げポーズ。すぐにベースを置いたと思ったらスタンドマイクを両手で握りしめ、大熱唱。手を横にへらへらしながらも、大熱唱。宏介さんは一瞬にやっと田淵さんを見るもすぐ真顔に。いつもは宏介さんだけのパートの部分もかぶせて歌ってて笑った。サビ中にはちゃんとベース再開。

曲の終わりにベースの脇腹(?)にキスしたのが良かった。なんだかんだ言いながらもちゃんとベース愛ある。

 

 

 

本編は1.6.8曲目がチェンジ、2曲目と3曲目は順序入れ替えというセトリでした。

 

en.

13.シュプレヒコール~世界が終わる前に~

×ピロウズのときはあのオマージュ曲だったから今回はなにやるかなあという今世紀最大の関心事。新曲も期待したけどこの曲なら許す。

最後のところでフロアも照明が当たっててグッときた。宏介さんめっちゃ声に力入っててかっこよかったなあ。

 

 

14.アトラクションがはじまる(they call it “NO.6”)

ハローNO.6。何回考えても6枚目のアルバムを出した翌年に6回目の自主企画ってすごいよね。狙ったか偶然かは知らない。

ジャッジャッジャー ジャッジャッジャー ジャッジャッジャーーーー(シャンシャンシャンシャン) ツッツッツッツッジャッジャッジャジャッジャッジャ

斎藤「UNISON SQUARE GARDENで し た!」

ジャン

大好きですありがとう。

 

 

 

斎藤枠のandrop、すごく冷静で情熱的なアクトを魅せてくれました。本当に上手いなあいい曲作るなあというただそれに尽きる。

あと宏介さんのフリースタイルラップ(?)良すぎた。詳細はTwitterとか見てください。彼ほんと頭良い。最高。

 

まだ2/12公演しか終わっていないのに既にカラーが違う不思議。各アーティストへの思いも、関係性も、バンドの方向性も、全部違って12色。次の福岡公演(×9mm Parabellum Bullet)には残念ながら行けなくなってしまったのだが、楽しみに待ちたい。

 

 

お次はビバラ。エモすぎて記事が進みませんがなんとか書き上げます。

 

 

 

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Suchmos THE KIDS "EXTRA SHOW"

4/26。田淵智也さんお誕生日おめでとうございます。あなたの作る曲に幾度も背中を蹴られてきました。32歳になっても変わらず楽しさを乗せた音をたくさん鳴らしてください。大好きな宏介さんにプレゼント貰えるといいですね。

 

 

さてそんな日にわたしは新木場へやってきた。

ご存知、あまり得意ではないSTUDIO COASTである。

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Suchmosのツアー「THE KIDS」の追加公演1日目。

今年1月に発売された同タイトルのアルバム(http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/2017/01/23/235656)は累計10万枚の売上を記録し、ツアー各公演も続々sold out。本編ではわたしもチケットが取れず、今回も譲っていただいた。本当にありがとうございます。

 

 

会場に着く。いつもの新木場じゃない。

私服が多い。わたしも今日はバンTを着ていない。荷物みんな持ったまま入ってる。ドリンクも取って入る。人と人の距離がある。なんだこれ最高か。

もちろんグッズのタオルかけてる人も結構いるけど、スーツもニットもジャージもTシャツもいる。homie。

heinekenを開けながら開演を待つ。

 

 

19:35、徐々に暗転。歓声。SEが鳴る。

5人がわらわらと位置につき、最後にYONCEが登場。かっこえー。

 

 

セットリスト

1.A.G.I.T
2.YMM
3.Alright
4.PINK VIBES
5.BODY
6.INTERLUDE S.G.S.4
7.MINT
8.Tobacco
9.Wiper
10.GAGA
11.SNOOZE
12.DUMBO
13.STAY TUNE

en.

14.Miree

15.SEAWEED
16.Pacific

 (間違ってたらすみません)

 

 

*客層の話

年齢層が広い。でも10代はあまり見かけなかった(と思う。大人っぽい子もいるからわからないね)。20代半ば〜後半の男女がそこそこいた。あと40〜50代であろうおじさま方。会社で役職持っているような雰囲気でスーツ着てる。昔ブイブイいわせていたであろうちょっとおしゃんなイケてる方々。男女比もほぼ1:1だったし、本当に様々な人がいらしていた。

Suchmosを「懐かしい」と思う人々と「新しい」と感じる人々が交錯しているフロア。

 

 

*ライブの流れの話

めちゃくちゃリズムが良い。曲間のYONCEのMCが全くいやらしくないし、ライブのテンポを潰していない。後ろではBGMのように音を鳴らす。総合的に見て本当に退屈する暇がないなと思った。

どんなに曲が好きでもライブに足が向かないアーティストというものは多くいる。それを判断する要素の一つが「ライブの流れ方」である。曲を聴きにお金を払っているのにそれ以外のことがライブ中に多すぎるともう二度と行かない。しかしSuchmosにはそんな思いを抱かなかった。純粋に音だけを楽しむ空間がそこにあった。今日のライブ、チケット代もっと高くても行ってたなあ。

 

 

*自由の話

YONCEはこういうことをよく話す。

「どのフェスのどのアクトも俺には代わり映えしないものに見えたんです。ステージに立つ演者はみんな『踊れー!』『手を挙げろー!』って同じようなことを言ってフロアを煽り、お客さんもその指示に従うようにみんなで同じ手の動きをして盛り上がってる。そういう光景を何度も目にして、俺はヤバいと思った。もちろんそういうことが好きな人がいるのもいいと思うし、否定するつもりはまったくないけど、俺はそれぞれが勝手に楽しめばそれでいいと思う。人はそれぞれ違うし、世界もそれぞれ違う。その多様性が俺は好きだから」(SWITCH 2月号)

 

一見ビッグマウスにも捉えられるかもしれないがそうではない。最高度の自由をオーディエンスに託している。実際メンバーは演奏中「俺らはこんな風に自由に楽しめているんだぜ」と言わんばかりに自分たちの鳴らす音楽に酔いしれている。「君たちはどう?」と。

普段心から音楽に身を任せて波に乗れる空間は多くはない。ライブにはいろいろな楽しみ方があるけれど、ダイブとかサークルって感情が爆発しているようで実は理性的だなあって思う。だって瞬時にせよ感情表出手段として既存のそれらを選んでいるのだから。

自由って難しいよね。この議論は一体感至上主義の話にも繋がるんじゃないかしら。

 

 

河西洋介の話

話逸れるけどSuchmosは全員サチモネーム的なものがありながらも本名を明かしているところがいいよね。それだけです。

さてご存知YONCEである。彼は本当に凄いボーカリストだなと改めて思った。

まず歌が本当に上手い。滑らかに歌っているようで声の緩急の付け方がすごくテクニカル。素人耳でもわかる。そこに彼なりのバイブスを乗せて音として作り上げてくるから恐れ入る。バイブスの正しい意味は知らない。

そしてフロントマンとしてのプライドをしっかり持っている。それでいて独りよがりじゃない。1/6であることをしっかり理解している。

なるべくステージの端から端まで行って歌おうとする意識が素敵だ。彼のようなボーカリストだから為せる技ではあるけれど。

全身で自分たちの音楽を魅せつけてくる。受けた感想としては米津玄師を観たときのイメージに近い。自然に溢れる動きを惜しみなく放つ。色気がすごいよね。

本当にすごいボーカルだなあと改めて思う。

 

 

*バンド編成の話

普通のバンドスタイルに加えてキーボードとDJがいるから強いという話は以前にもしたが、その6ピースがちゃんと役割をわかっているなあとライブを通して思った。Suchmosの音楽を形成するにはどの要素も欠かせない。

 

 

*YONCE語録

「踊ってる方が可愛いよ」

→めっちゃ甘い声。噂に聞いてはいたけど固まった

「みんな踊り疲れた?踊り疲れた時が踊り時」

→ちょっと意味がわからない

「もっと大きい所でもやりたい。君たちという波に乗りたい」

→わたしもスタジアムを揺らすSuchmosが見たいよ

「明日は平日、スヌーズ機能使って起きよう」

→いきなり現実。がんばる

「これから今日みたいな楽しい時間じゃなくて、本当に辛い夜があるかも知れない。だけど音楽があれば、音楽さえあれば、きっと大丈夫。俺たちもそうだったから」

→これは泣いた

「仙台の方が上手かったなあ。焚き付けといて悪いけど、もうやらないからね」

→こらこら。次はがんばります。

 

 

簡単に以上です。レポよりも感想になってしまいました。

色々思うところがあるライブだったなあ。とても楽しかった。次はビバラでのアクト楽しみにしています。

 

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN presents Shoegazer speaker in swanky street "reprise"

※この記事はUNISON SQUARE GARDENの自主企画「fun time HOLIDAY6」のネタバレを含みますが、文章の前半はツアーのネタバレを踏まないようにしました。the pillowsのアクトが気になる方、公演自体の詳細(ユニゾンのアクトは除く)を知りたい方、よければ読んでやってくださいませ。少ない記憶と狭い知識、拙い文章で構成されております。

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札幌。わたしにとって第二の故郷である。

生まれてから12年間をイギリスで過ごし(何度も日本に来てはいたが)、ちゃんと日本に住み始めたのが北海道・札幌市。

高1で東京に帰ってきたのだが、トータルでは10年間自分と関わりがあった土地だ。

昨年11月、UNISON SQUARE GARDENのワンマンツアー「Dr.Izzy」で5年ぶりに帰った。中学の友人にサプライズもしてもらい。非常に有意義な帰省になった。

 

 

それから半年。4/21(水)。

UNISON SQUARE GARDENがまたZepp Sapporoでライブを行う。どうやらツーマンライブらしい。しかも初日とな...?

発表されてまだチケットも申し込めるかどうかくらいのタイミングで飛行機とホテルを取った。LCCで"往復"7000円〜で行けるのよ。下手したら夜行より安いよ。

 

 

札幌公演のちょうど2ヶ月前、すべての対バン相手が発表された。札幌のお相手は

 

the pillows

 

言わずもがな3人の(特にベーシストの)大好きな先輩だ。

今年の1月、the pillowsの自主企画Shoegazer Speaker in Swanky Street」に呼ばれてすぐの対バン。正直しばらく観れないと思っていたのでかなり驚いた。さわおさんと真鍋さんが北海道出身っていうのも関係あるのかな。

今度はピロウズが先攻。

先に申し上げておくと時間配分は大体以下の通り。

19:00 開演(ピロウズアクトスタート)

19:55 ピロウズ終了

転換

20:12 ユニゾンアクトスタート

21:15 ユニゾン終了

21:30 アンコール含め終演

 

 

会場はこちら。お馴染みZepp Sapporo

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今ツアーの中ではかなり大きいキャパシティの箱。2009名でしたっけ(違ったらすみません)。

 

 

余談だが、LIVE HOLIC Vol.10に際して組まれた特番で宏介さんがスープカレーのロケに行っていたのを観た方も多いと思う。今回その1軒目のお店「Suage +」さんに行ってきた。

 

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斎藤宏介をなぞるスープカレー

お店の方にサインの場所も教えていただき、撮影許可をいただいた。ありがとうございました。

 

 

 

話が逸れた。

 

まずはthe pillowsのアクトである。

 

19:00、ほぼ定刻で暗転、4人が登場。

さわおさんがフロアを見渡す。この人もちゃんとお客さん個々の顔を見る方だよなあ。

 

 

以下セットリストと共に追っていくが、前回の対バンShoegazer Speaker in Swanky Street」と半分以上同じ曲構成だったなという印象。札幌での再演ということかな。

 

 

1.‪プロポーズ‬

生で聴いたのは初めてだったのだがまさか今日やってくれるとは思っていなかったのでこの曲スタートはとても嬉しかった。

初めて聴いたとき歌詞の意味わからなさに笑ったけど今では好きな曲です。さわおさん右肘から下めっちゃ回すなあ。

 


2.‪Ritalin 202‬

この曲来た時点でもしやこれはZepp DCの再演なのでは...?となんとなく思った。

田淵リクエストが本当にただのファンで微笑ましい。Ritalinなんて1年半くらいやってなかったんじゃないかな。ユニゾン武道館の1週間前ちょうど大阪にいて、BIG CATでやったアバウトアロックンロールバンドに行ったんですがそのときに聴いた記憶がある(やってなかったらすみません)。

 

 

3.‪ノンフィクション‬

あっもうこの流れは笑

演奏を止めて水を飲み、再びマイク前に戻ってくる。

 

曲途中のMC

さわおさん「Yeahー!...後輩バンドを愛しー!そしてユニゾン田淵にめちゃくちゃ愛されたバンドー!こんばんは、サンシャインthe pillowsです!」

いきなり大きい声出すからびっくりした

後輩の企画でネタやってくれる懐の深い先輩

この後も「ボゴォッ」とかやってくれて本当に優しい

 

さわおさん「いやこれ歌う前に喉やられるね、今も演奏途中なのにね笑。...今日朝入ってくるじゃん?斎藤くんはもうね、オーラがキラッキラしてましたよ!(両手をヒラヒラ)貴雄はねえ、普通。

前回1月に俺らの対バンツアーのファイナルに来てもらって、で今回はユニゾンのツアーの初日、ということで...あのー、ユニゾンがいいなって思うのはさ、田淵と2人で飲みに行って、結構酔ってくるじゃん?そしたら『俺ほんと斎藤くんのこと大好きなんですよ〜』って言ってくんの笑。いやいや、貴雄は?っていう笑。『斎藤くんね〜もうほんと大好きなんですよお』って。知らねえよ笑」

斎藤くん大好きな田淵さん。知ってた。それをさわおさんに言っちゃう田淵さんの可愛さな。

 

さわおさん「田淵に今日何やってほしい?って事前に聞いたのね。今日時間的にやれて12.3曲なんだけど、あいつ20曲ぐらい送ってきやがって笑。」

安定の過剰リクエストネタありがとうございます。この「20曲くらい送ってきた」のは前回と同じリストを指してるのかしら。真相は不明。

 

さわおさん「今やったプロポーズからこの演奏中の曲まで、全部田淵リクエストです!そしてこの話は全て"ノンフィクション"です」

 田淵さんがピロウズさわおさん大好きなのはもちろんだけどさわおさんも田淵のこと大好きだなあ。そしてユニゾンのことも。さわおさんの言葉の端々に愛が溢れていて微笑ましいな。

 


4.‪HAPPY BIVOUAC‬

もう言いませんけどなぞってます。

この曲の真鍋さんのギターすごく好きなんだけど、同時にサビのコーラスがものすごく自然にさわおさんの声にフィットしていてすごい。

 28年もやっていれば余裕で音も声もまとまってくるものなんですかね。

《誰の真似もしたくない》のところのさわおさん本当に本当にかっこよかった。歌声も表情も。

 


5.‪WALKIN’ON THE SPIRAL‬

Ritalin同様これもBIG CAT以来1月に久々やってくれたんだと思う。田淵さんのおかげで。

ここら辺から拍手や手を挙げる人が増えていく。どう聴くかなんて自由なんだけどね。やっぱり普通に見たらマイナーといえばマイナーなセトリだし、そもそもユニゾンファン多かったし。the pillows古参ファンの「最近ワンマンだとゆるい!」と仰る方々も、今日のアクト観たら唸るんじゃないかしら。

 


6.‪Funny Bunny

シンちゃんの右手の動きがなんか可愛くて見つめてしまった。

いつ聴いてもこの曲好き。もう当たり前のように有名だけど、サビの歌詞は本当に好き。時折見せる真鍋さんのゆらゆらがいい。

 

 

7.‪日々のうた‬

さわおさん「次もまた田淵のリクエストです笑。今から...16.7年前かな?俺らがちょうどユニゾンの3人の歳ぐらいの時に作った曲で、the pillowsとしてもユニゾンとちょうど同じくらいのときで。そう、今年でバンド結成して28年になります!俺も48歳!ユニゾンピロウズと同じように歩んでいくとしたら...お前らいいな!あと10年20年は楽しく生きていけるぞ!

バンドとして10周年も過ぎて考えることもたくさんあって。この曲はいつも来てくれるお客さんへの感謝の気持ちというか...ライブやってるといつも来てくれてるやつは覚えちゃうんだよね。あいつまた来てるなとか、あの子髪染めたなあ!とか笑。

未だにファンとの関わり方の正解はわからないけど...なんつーかなあ、決して直接は話さないんだけど、そこにはシンパシーみたいなものがあるわけよ。言葉が適切かどうかわからないけど。フロアと、ステージと...変な仲間意識みたいなのあるじゃん?同志みたいな。そういう想いを歌にした曲です。」

 

いつ聴いてもじんとくる曲。田淵さんがこれをリクエストした、っていうのがアツい。アクトを思い出しただけで目頭が熱くなる。

 


8.‪TRIP DANCER

語彙力がなくて申し訳ないのだが本当にかっこいい。山中さわおはアウェイに強いのかな。1月のライブよりも殺気を感じる。野生的で、威厳があって、鋭くて、力強い。

その後ろでシンちゃんが安定感を保ったまま叩き続けているのが良かった。

 

 

9.‪パーフェクト・アイディア

さわおさん「そろそろ田淵リクエストじゃない曲を笑。ピロウズ、3月にアルバムを出しまして。そこから1曲!"パーフェクト・アイディア"」

 

今回1番生で聴きたくて少しだけ期待していたので嬉しい。ニューアルバム「NOOK IN THE BRAIN」から唯一の参入。さわおさんがギターを置いてハンドマイク。わたしこの曲ギター2本だと思ってたから、改めて真鍋さんの凄さを知った。

肩を入れて横に乗ったり、両手を上に挙げて腰をくねらせたり。とにかくさわおさんがエロい。やっぱり次からもピロウズは後ろで観よう。あんな近くで観たら倒れるわ

 


10.‪About A Rock ‘n’ Roll Band‬

さわおさんへのときめきが止まらないままロックンロールバンド。

「僕らにも一応代表曲があって、ユニゾンファンの皆さんもベストアルバムとか借りたかもしれないけど、そういうのは田淵くんのリクエストに入ってないのでやりません!」
みたいなことを言ってたけどこれやらファニバニやらやってくれる優しいおじさん達。

 


11.‪この世の果てまで‬

"この世の果てまで"でめちゃ空気変わったなあ。痺れました。すーーーごくよかった。言葉にすると陳腐なものしか出てこなくて彼らのアクトに申し訳ないが、本当に心臓を鷲掴みにされた。28年バンド続けてる人たちの真髄を観た。

 


12.‪ハイブリッド レインボウ

彼らの代表曲と言って良いでしょう。有名どころをここでも。

しかし今日はすごく力強い"ハイブリッド レインボウ"だったなあ。ラスト曲だったからというのもあるけど"この世の果てまで"からの、というのがすごくぐっときた。いろんな感情を突きつけながらも最後は颯爽と去っていく4人、最高。

 

 

どの曲の間か忘れたので割愛しましたが有江さん・シンちゃん・真鍋さんもそれぞれ一言ずつ、ユニゾンに対して愛のあるMCをしてくれた。本当にかっこいいロックバンド。

 

 

 

 

約15分の転換を経て、UNISON SQUARE GARDENのアクトへ。

 

※これ以降UNISON SQUARE GARDENのツアーネタバレを含みます。これから行かれる方はここまでで!本当にありがとうございます。もう行った方、ネタバレウェルカムな方はもう少しだけお付き合いください。

暗転、絵の具。鈴木→田淵→斎藤の順で登場。

宏介さんのいつものお辞儀は手を広げて一礼だけど、今日は右手を高く上げて軽く一礼してた。呼ばれているときと呼んでいるときで違うのかな、と思ったり。

誰もグッズTシャツ着てない!

 

 

1.‪メッセンジャーフロム全世界

久々ー!

宏介さんの歌声に表情を感じてすごく良いスタートでした。

大さじっと小さっじの間の♪ってめっちゃ楽しそうに歌うやん。フロアのこちら側まで楽しくなる。

 


2.‪桜のあと(all quartets lead to the?)‬

田淵先生本当にこれ好きね。わたしもみんなも好きよ。本当に絶妙なる爽快感。ただこのポジションを担う後釜曲がもう田淵さんの手元にあるから今日のセトリに入れてきたのかな、次のツアーにはその曲がポジション取るのかな、とか深読みしちゃう。単にお名詞かしら。

いきなりぶち上げられたのでもう終盤かと錯覚するほどの高揚感。Dr.Izzy引きずりすぎかな。

 


3.‪Silent Libre Mirage

来ましたよやっと。待ちに待ったこの曲。初披露に立ち会えるのは嬉しい。ライブデビューおめでとう。

"桜のあと〜"の直後ということも手助けし、とてもライブ映えする楽曲だなあというのが率直な感想だ。リリース当時、Bメロが好きすぎて(今も好き)サビがガツンと来ないからどうかなと思っていたけど全然気にならなかった。

《漂って癪に障るけど》の直後は音源だとチャラン♪だったので「あ、ここで田淵さんが何かかわいい仕草するかな」とか余計なこと考えていたのですが、本日は宏介さんがギュイーンとギターを鳴らしていました。めっちゃときめいた。ライブの勢いが加速するようなとても映えるギターでした。

 

斎藤「fun time HOLIDAY6へようこそ!

札幌がツアー初日、ということで大先輩のthe pillowsに来ていただいたんですけど」

最初はちゃんと"the"つける宏介さんすきよ というかそのぴょんとはねてる髪かわいいかよ 

位置的にはカチューシャライン(わかって)の真ん中から向かって少し右寄りの髪です。不覚にもときめいた。

 

斎藤「ピロウズとやるのが念願だったので初日にできて嬉しいです。15.6年前かな?(田淵頷く)同じ高校だからよく知ってるんですけど、我々ピロウズが好きでバンド始めたと言っても過言ではないくらい。

そんな大先輩がまさか若手芸人のネタをするなんて笑!サンシャイン池崎のネタをやって盛り上げてくれるなんて笑!いや〜器が大きい。嬉しいことですよ!これも田淵のピロウズ愛が深いからに他ならないですよ。

ちなみに田淵今日何曲リクエストしたか知ってる?
(ブルゾンちえみ風に)...35曲

ちょーキメ顔。ウケたからさらにドヤ顔。動きもつけてきた。

斎藤「先輩がやってくださったのに僕らやらないわけにはいかないから。サンシャイン池崎を超えられるのはブルゾンしかいないからね」

 

ちょっとノリノリなので田淵さんがベースであの曲をさらう。「弾けるの?」と宏介さんが乗ろうとしたところで田淵さんベース止める

斎藤「やるならやれよ笑」

田淵さんさりげなくwith Bの真似。かわいい。

 

斎藤「お前俺のこと好きらしいな」

これbest phrase of the dayだわ。田淵さんを見ずに言ってたのがなおよき。田淵さん、笑いながら両手を胸の中心で重ねてバクバクする仕草。


斎藤「ピロウズの皆さんはいつも俺を褒めてくれて貴雄を最後のオチにするっていう流れなんですけど、こう見えて貴雄が1番繊細なんですよ。それを知っててフォローしてくれる真鍋さんの優しさね」

フロアから同意の歓声

貴雄ちゃんはチチチチシャンシャン


斎藤「大丈夫、俺は貴雄のこと好きだよ!」

田淵さん、笑いながらも表情で「え、斎藤くん俺は?ねえ?俺は?」感があまりにも出過ぎてて笑った。宏介さんは目もくれず。

はねていた髪は3クシャクシャくらいしたらいつの間にか直ってました。結局気付いてたのかな。

 

 

4.‪プロトラクト・カウントダウン

 2番の出だし、宏介さんの声がいなかった気がするけど気のせいだよね、歌詞忘れたわけじゃないよね。

かっこいい曲をここで挟んだのめっちゃ良かった。

皆さん予想当たりましたね。この曲は固定な気がする(こういう事書くと外す)

 


5.‪instant EGOIST‬

あら、ご無沙汰じゃないですか。

We're kidding hahaha〜のところ全然声聞こえなかったんだけどマイクの問題ではなくて単にフロアの歓声の問題かな。

いつもの間奏の田淵ステップ。結構ベース弾き始めギリギリまでくねくねするようになったよね。

ベースライン少し変わった気がしたというかBメロのドラムがちょっとアレンジあったというか3人の音圧が上がったというかとりあえずめっちゃ分厚い音鳴らしてて新しい"instant EGOIST"を感じた。

最後のキメ×3のアレンジ。なにかと×3するの好きね。めっちゃ良かった。

 


6.23:25

ギターが鳴ると共に田淵さんのドヤ顔。わたしが見た中では最上級のドヤり具合。"instant EGOIST"→"23:25"の流れ、いつかやるだろうなと思ったら本当に差しおった。ただ関連があるというだけではなく、流れ方が良かったと思う。

《未だかつてない未定の空模様》のところ、宏介さんがめっちゃ楽しそうに歌ってた。

 


7.‪光のどけき春の日に‬

前後2つずつ、4つの照明が3人を照らす。

コーラスが元々好きなんだけど、 今日完成度というか調和度高くて震えた。田淵さんと貴雄ちゃんのね。

コーラスが音源かと思うくらい綺麗でかつ宏介さんの声の張りでめっちゃ良いアクト。ちょっと高音きつそうだったけど。

最後の1音が消えるまで拍手が鳴らなかったの良かった。余韻だって楽しみたいよね。

 


8.‪デイライ協奏楽団‬

田淵ステップ可愛い。両つま先を交互に上げてお遊戯会のポーズみたいな(表現が拙くてすみません)してたのにときめいた。

アウトロがセッションになってた。やっぱりセッション好きだな〜かっこいい。

 


9.フルカラープログラム

ホール(指定席)で聴く"フルカラープログラム"が1番泣けるんだよなあ。

最後のwow wow...のところまで合唱が凄かったんだけど、それ以上に声を伸ばしてきた宏介さん。意地が見えてにやけた。

 


10.‪徹頭徹尾夜な夜なドライブ‬

対バンで夜な夜な!fun time HOLIDAYで夜な夜な!この位置で夜な夜な!まじすか!!という気持ち

今日のセトリで最も意外だったところ。

田淵さんが全然マイクで遊んでないしコーラスに間に合っちゃったのでやり直し。

 


11.‪場違いハミングバード

安定のぶち上げ曲ではあるけどここかあ。

Aメロ田淵さんの目の開き具合が足りないのでやり直し...と言いたいところだけどやっぱり場違い貴雄氏めちゃくちゃかっこいいので許す。

 

 


12.mix juiceのいうとおり

見覚えのあるピアノの足音。締めとしてふさわしいなと思った。

貴雄のツッツッツッのところで宏介さんが「また会いましょう」みたいなこと言ったけど正確な文言は忘れた。

田淵さんの首こてこて1回しかやらなかったけどシュビドゥバはちゃんとやってました。

すごく贔屓目入るけどこの歌はもっといろんな人に聴いてほしい。こんなに救われる曲がそばにあってよかった。

 

 

en.

田淵さん、着替えたと思ったらBE INNOCENT。宏介さんがロゴT。図らずも宏介さんとお揃いに。貴雄ちゃんはお着替えなかったかな、見えなかったけど中着替えてたかも。

斎藤「fun time HOLIDAYという企画は今回4年ぶりなんだけど、前回は誘ったバンド全員に『ちょっと待って』『検討します』って焦らされた挙句、悉く断られるっていう笑。でも今回はありがたいことにほとんどいいお返事をいただけて、ピロウズさんにも快諾していただいて。

ツアーの初日にピロウズとやるのが夢だったんで今日は本当に嬉しいですありがとうございます!
ピロウズの皆さんも仰ってましたけど、1月にピロウズのイベントに呼んでもらって。でさわおさんに田淵はピロウズのこと大好きで大好きであんっなに尊敬してるのにピロウズの影響全く受けてないよねって言われて。聞いてもらって分かったと思いますけど、全然似てないんですよ笑。それでピロウズの要素を10個くらいをギュッと詰め込んだ曲を作ったんです。

それを1月のライブでやったらさわおさんに「『ユニゾンピロウズに関することは何やってもいい』と言っていただきまして。シンイチロウさんには『パクリじゃん笑』って言われたんですけど笑。

うまくいけば音源化も考えてるんですが、そういえばピロウズファンの皆さんにお伺いを立てていなかったなと思って。今からやろうと思うんですけど、ピロウズファンの皆さん、もし嫌だと思ったら署名とか集めて我々の方に送っていただければと思います。ユニゾンファンの皆さんは"RUNNERS HIGH"っていうアルバムを、ぜひ!買ってください!笑

では今からやってみようと思います。"Runner’s High Reprise‬"」

 

13.‪Runner’s High Reprise‬

期待してたけど本当に2回目が聴けるなんて。reprise of repriseだわ。最高。

RUNNERS HIGHじゃなくてRunner's Highなんだよね確か。ナタリーかなにかの記事で見ました。(追記、RUNNERS HIGHで合ってました)

前回「おっ」と思ったことを少しだけ答え合わせできたので良かった。この曲好きなんですよねえ...

最後のコーラスもめっちゃピロウズなぞってるし田淵がいつもより照れくさそうに歌ってるのが印象的。音源化待ってます。

 


14.‪アトラクションがはじまる(they call it “NO.6”)‬

メジャーのアルバムも6枚目、それを反映させた"アトラクション〜"、今回のftHは6回目。

アトラクション予想、してました。

ただTBCは本編でセトリをちゃんと完結させるタイプなので(本来はそれが普通なのだけど)本編ラスト曲かなあと思っていた。まあいずれにせよ楽しい。ただIzzyの中だけで言うと、締め曲としてはまだ他のいくつかの曲に及んでいないかなという印象。めっちゃ好きだけどね。

 

 

斎藤「またね!」

 

 

今日は転換中のサウンドチェックで鳴らしていたいろんな音で何曲か予想できてしまったが、なによりも"シュガーソングとビターステップ"からの卒業ー!わたし"シュガー〜"大好きなんですけど、「セトリに絶対組み込まれる」という意識が固まりすぎていたので、いつ外せるかなあと様子を伺っていました。思ったよりも早いタイミングで落としてきたのでびっくりしたけど、他の曲でも十二分に勝負できるとは思う。

ただやっぱり今日のセトリならいても良かったな。Aメロベースに愛されたい。多幸感に包まれたい。ああなんという我儘。

 

「fun time HOLIDAYにしては」後半に若干パンチが少ないなと思ってしまったけれど、新曲もrepriseもやってくれたし好きな曲たくさんだし何よりも楽しかったから満足。曲数も予想より1.2曲少なかったけれど、21:30ぴったりに終わってくれたのは本当に素晴らしいと思う。平日遠征組にはありがたいライブになるだろう。

 

 

Zepp Sapporoには幾度も訪れているがフロアの空気感が特殊だなあと思う。ディスではないことを先に申し上げておく。

北海道民が〜」とか「札幌の人は〜」とかそういう話ではないと思う。遠征組も結構いるもんね。

一体感至上主義だし、雪崩に巻き込まれたり人に踏まれた経験が無いのか結構簡単に人のことを押し飛ばす。さすがにそんなのは慣れたけど、あれ慣れてない人が混ざってたらちょっと危ない。現にユニゾンのとき倒れそうな女の子助けたし。野次も飛ぶ。もちろん他の箱でもあるけど。

あとMC中の自己主張が激しい人が絶対いる。手を挙げて「こっち見て!」みたいな。これはディスですね。

 

あと今日は照明で少し気になるところがあってネットでも調べてたんだけど結局わからず。Zepp Sapporoの照明にお詳しい方いらっしゃいましたらぜひ。わたしは詳しいことわかりません。

 

 

さあfun time HOLIDAY6がthe pillowsと共に素晴らしい幕開けを迎えました。

お次は新潟。対バン相手androp

Runner’s High Reprise‬のところは何になるのかな、セトリの変更はあるかな、いろんな想像で期待が高まる。

ライブ本数がえげつない5月が迫ってきた。個人的にもだいぶ切迫した月になりそうだ。自分を見失いたくないので、やるべき事はやってその度にライブで背中を蹴られに行く。

 

 

cody beatsとかノンフィクションコンパスとかスノウアンサーとか云々、今年中に聴きたいです。まだ諦めてません。

 

 

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ご協力感謝申し上げます。

祭!祭!祭!reprise

※この記事はキュウソネコカミの自主企画「試練のTAIMAN TOUR 2017」のネタバレを含みます。これからこの対バンツアーへ行く方は読まないことをお勧めします。

 

 

ブログを始めてから予想以上に良い方の反応をいただいていて戸惑っております。本当に感謝です。ただこのように勝手に文章を書きそれを勝手に発信するということは、読む方々にそれなりの余裕と忍耐力を強いていると思います。主観ベースの戯れ言で構成されているのは見てわかるはずなのに「この人こう言ってるけど本当に知ってる人はそう思わないよね〜」とか言い出す人もそのうち出てくるのかなあと急にビビったので布石を。常識を逸脱していないうちは自由に喋っていたい。逸脱していなければね。まあそんな人はそもそもリンクすらクリックしないだろうけど。いつもありがとうございます!

 

あと藤原基央さん、38歳本当におめでとうございます。たくさんのありがとうとこれからもよろしくお願いしますの気持ちを込めて。

 

 

  

記事を書く前に2015年10月31日のことを振り返る。

 

 

その日わたしは兵庫県にいた。わたしが遠出をする理由の7割はライブである。今回も然り。

兵庫県立大学姫路工学キャンパスの新体育館でROCK KIDS 802の企画「学園祭 SPECIAL LIVE 祭!祭!祭!」キュウソネコカミUNISON SQUARE GARDENが対バンをした。これ決まったとき結構ざわついたよね。「かなり方向性逆だけど大丈夫?!」って。

 

わたしは当時関西住みの美女3人と共に兵庫県立大学を訪れた。

 

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ちなみにこの日は1400枚で切ってたと思う。

でも結局セイヤさんのおかげで無理せず2列目まで行けた。わたしが整番を気にしなくなったのはこの頃からかもしれない。後述。

 

何よりもユニゾンのセットリストが好きだった。

"カラクリカルカレ"を皮切りに"instant EGOIST""リニアブルーを聴きながら""like coffeeのおまじない""crazy birthday"といったポップラインに加えて当時未発表曲の"オトノバ中間試験"を披露。《制限タイムはあと少し?》の田淵さんのフリ、個人的にはこの日とDr.Izzy新潟公演が可愛さで群を抜いていると思う。

 

一方のキュウソはセイヤさんが体育館の後ろ側のバスケットゴールを目指したり(前に行けたのはこのとき)、全身白タイツでオリオンなぞったり(肝心のユニゾンは触れもせず演奏もせず)やりたい放題で最高でした。

 

 

わたしの記憶ではその日中に岡山へ移動したと梅さんのツイートで知ったような。プログラムcontinuedの初日・岡山公演が控えてて、打ち上げもなかった模様...記憶は曖昧だけれども。

 

 

 

そんな対バンが1年半前にあったよという話。

 

 

 

 

さて4/12(水)、Zepp Nagoya

キュウソネコカミの自主企画「試練のTAIMAN TOUR 2017」の愛知公演が行われ、ゲストとしてUNISON SQUARE GARDENが招かれた。

 

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ここに来るのは実に1年以上ぶりである。昨年3月、THE ORAL CIGARETTESの自主企画「唇ツーマン」UNISON SQUARE GARDENをゲストにした対バンライブをここで行った際に足を運んだ。ここ2年ほどのUNISON SQUARE GARDENの対バンはすべて行っているが、あの時のアウェイ度を超える対バンはまだない。そもそもオーラルの自主企画であり、ゲスト発表もギリギリで、UNICITY先行もなかったというのが理由ではあるけれども。

宏介さんがドヤ顔で「MCなし!最後まで」って言い放ったあのライブ。

 

UNISON SQUARE GARDEN、今年のライブは4回目。先輩→同期→先輩ときてついに後輩とのツーマン。昨年は後輩とばかりやっていたからあまり違和感もない。ただここ数ヶ月ルーツを探る旅が続いていたから、年下とのガチ対バンの行方や如何に。

 

 

まずはゲスト・UNISON SQUARE GARDENのアクトから。

19:00 ほぼ定刻で暗転。

今日は準備にあまり時間がかからなかった様子。56分くらいには終わってた。スタッフさんがいつも以上に腕時計気にしてくれててありがたみを感じる。

最前ブロックの左の壁に「楽しくてもおもいやりとマナーを忘れるな(ё)」という垂れ幕が。キュウソはこういうところ徹底してて好きだなあ。ファンがちゃんと出来てるかどうかは別問題だけど。

 

バック一面にキュウソメンバー5人のキャラクターが映る。口だけ動いてて、ヨコタさんが前説。たまに全員の口の動きがリンクしてたのめっちゃ面白かった。概要だけ。

ヨコタ「こんばんは〜!名古屋いいですねえ!今夜のTAIMANはUNISON SQUARE GARDEN。対バンするのは2回目ですね。まずはUNISON SQUARE GARDENとの出会いから紹介していきたいと思います。ユニゾンと出会ったのは2015年、兵庫県立大学の学園祭。その時我々はいつも通りの力技で乗り切ったのですが、一方ユニゾンはすごい演奏力で素晴らしくて我々も観ていてただすごいすごいと言っているだけでした。ほんとにユニゾンのライブめちゃくちゃかっこいいんです。でもその時のライブは打ち上げもなく終わってしまい、我々もっとユニゾンと仲良くなりたい!ということで今回対バンに呼ばせていただきました。

いけんのか名古屋!(的なコールアンドレスポンス4回くらい)

さあそれではTAIMANツアー、まずはUNISON SQUARE GARDENの登場です!」

 

ファミコン的な絵が登場。今回のTAIMANツアーの対バン相手すべてが選べるような感じ。この絵めちゃくちゃ可愛かったです。メンバーがちゃんとキャラクターになってた。

 

ニゾンを無事選択し「キュウソネコカミ×UNISON SQUARE GARDEN」とスクリーンに出たあと、再度暗転。青色の光。

最近お店で青色の光見るだけで脳内に"絵の具"流れるからだいぶライブ不足。一瞬は盛り上がったけどSEがかかると静寂に包まれるフロア。

いつも通り鈴木→田淵→斎藤の順でステージへ。斎藤、手を広げて一礼。両サイドの淵に貼ってあるネズミくんがシュール。

 

 

*サイレンインザスパ

前回の対バンと打って変わってかっこよく攻めるのかな、という予兆。

ヘイ未遂の皆さまこんにちは。でもこれ一種の風物詩のようなものだし、全員綺麗にやらなかったら絶対こわい。

1曲目、ノリ方が掴めない対バン相手のファンの方がこの5曲目後あたりからUNISON SQUARE GARDENの音楽に魅了されていく様を見るのが好きです。

押しはまあまああったけどこんなもんかな、くらい。むしろ最近のピロウズトライセラが快適すぎたんだよね。

安定のぶち上げチューンたるかっこよさ。ここ数回貴雄ちゃんのドラムが緊張感を纏っていたけど、今日はなんだか凛としている。

 

斎藤「UNISON SQUARE GARDENです!」

 

 

*マスターボリューム

ドラムがぜんっぜん違って震えたんだけど気のせい...?久々に聴いたから...?

"サイレン〜"からのこの曲というのはちょっと不思議な感じもしなくないけどかっこよかったからノープロブレム。やってくれて嬉しい感がひたすら強い。かっこよさの流れを確信。

宏介さん今日めっちゃ声の調子良い。というか最近ずっと良い。

 

 

*23:25

 "マスターボリューム"からの曲の繋ぎがめっちゃよかったです。やっぱりこの曲のイントロはすごく象徴的だなあ。

Aメロのギター、ちょっとはっきりめに確かめるように鳴らしていたのが印象的。音がくっきりしていて心地よい。

田淵さんのベースソロ好きすぎる。ベースラインも好きだけど、2.3.2.5で2人が盛り上げてくれるところも、貴雄ちゃんがスティックで田淵さんを指さすところも、その後めちゃくちゃかっこいいセッションも、ぜーんぶすき。

 


*チャイルドフッド・スーパーノヴァ

最高にして問題の曲。今日は歌い方にしても演奏にしても力入ってたなあというのがこれ。

田淵さんの入りで「!!!(声にならない叫び)」

宏介さんの笛シーンを今日はちゃんと見ようと思ってガン見してたのですが、いやあセクシーですね。特に吹き終えた後の吐き出し方(?)。すーごいキメ顔。颯爽と歌い出す様もいとおかし。

《オンネノン》をちゃんとon and onの発音に崩す斎藤宏介が好き。田淵さんも最近?崩しててよりコーラスの調和度が上がってた。

 


*アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")

Dr.Izzyツアーが終わっても定期的に顔を出してくれるのがとても嬉しい。この曲聴くとなぜか安心する。先日ツアーDVDのトレイラーが解禁になったけど、このときよりも更に上手い。

意図的なのかわからないけど、「ハロー No.6!」のとき最前ブロック下手側には空調の風が一瞬吹いた。タイミング良すぎて最高。

ツアー中はたまにずれることはあったコーラスも、今日は本当に完璧。ラジオでボーカルの音域に寄るみたいな話があったけど、最近は2人が歌っているというよりちゃんと声が密に絡んでいる気がする。

笛を床に投げた後の宏介さんの表情が本当に忘れられない。なにあのしたり顔。

 


*天国と地獄

後輩との対バンは大体この曲で荒れる・押しが強くなるというのがいつものことだけど、今日はあまりそれも感じず。

Aメロのクラップって本当に謎。クラップは否定しないけど、見入ってるからわたしはできないなと思っただけ。

サビ前田淵氏、今日は両方とも両手広げてたなあ。毎回思うけどなんであんなに足上がるの。

このあと一旦MCを挟むからか、いつもより締め方に余韻があった。

 

斎藤「いやー、ライブ久々にするけどあっついね」

お兄さん、前回のライブから1ヶ月経ってないですよ?でもファンだって1ヶ月も我慢出来ないですからね!!!

 

斎藤「どうも、UNISON SQUARE GARDENです。最初のあのファミコンみたいなやつ、すげえ嬉しかったです。でも俺らが一番弱そうだったよね。レキシさん辺りが一番強そう。

前説で言ってたようにキュウソとは今回2回目の対バンなんだけど、最初こう...見た目からくるイメージしてたバンドとは全然違うなと思ってて。早く来てリハもすごくしっかりするし、メンバー同士の打ち合わせもちゃんとやってるし…あんまりこういうこと言わない方がいい?これ営業妨害かな?」

田淵さん、すかさず口元で右手をラッパ→右手を上げてゴーゴーみたいなリアクション。言っちゃえってことだったみたい。

MC中田淵さんは機材に寄りかかったまま宏介さんをじっと見つめる。貴雄ちゃんは立ち上がって右手ぶらぶら、髪わしゃわしゃ、両手ぶらぶら、ストレッチ。

 

斎藤「ほんとにキュウソはちゃんと打ち合わせをするしいいやつらなんですよ!
それに引き換えうちの田淵くんときたら…今日楽屋に入るなりあのセイヤくんがいつも使ってる絵文字みたいなやつあるじゃないですか。田淵は中2から...あのガラケーで自分で打って顔文字を作ってた時代ね?あれからずっと愛用してたから自分の方が先だっていうんですよ。だからセイヤくん自分に挨拶がないぞって。ホント嫌なやつですよね。田淵最っ低」

ずっと笑ってた田淵さんも最後の一言でちょっと切ない表情になるのかわいい。

 


*mix juiceのいうとおり

そのまま次の曲へ行くあたりユニゾンらしい。カウントの前に貴雄ちゃんが何か言ってた。「ハッ」みたいな。イントロで宏介さんを指す。

3人ともいつも以上に楽しそうで...って何回も言っている気がするけれど、本当に毎回「いつも以上に楽しそう」にしている。Bメロで田淵さんがそれいくつで刻んでるの?ってくらい細やかなくねくね。すごく楽しそうな笑顔を魅せる。

シュビドゥバのフリもいつも通り。あのコーラス最近無理がないなと思ったんだけど、よくよく思い返してみれば彼"クローバー"(w/TRICERATOPS)でサビ全部上でコーラスしたばっかりだった。これからハモりの幅も更に広がりそうで楽しみ。

 


*BUSTER DICE MISERY

多幸感の後は攻撃を。

最初のコールはなかったけど、ベースの音が活きててこれもまた一興。イントロのドラムがドス効いてて好き。

「ばっつぅー」のところでちゃんと向かって右側に頭倒す田淵さん、プライスレス。

キメがかっこよくてゾクゾクした。素人耳で聴いてもわかるくらいにツアーの時よりも格段に揃ってて震えた。

 


*kid, I like quartet

ひたすら感情を爆発させていてよく覚えていないけれど、 今日ここに来てよかったと最も強く思った。泣いた。こんな感想ですみません。

 


シュガーソングとビターステップ

 斎藤「ラスト!」

梅さんがヘッドホンを貴雄ちゃんにつける+ラストの曲=(まだやってない)シュガー

って思えちゃう状態の自分が悲しい。この曲はめちゃ好きだけど、セトリを組む才能がめちゃあるおじさん、お願いしますね。今年はこれに頼らないセトリが観たいし、十分に出来ると思います。

しかし世界一好きなベースライン(Aメロ)でたぶさんが多幸感に満ちた顔でいつも以上に細かめなくねくね。

 

 斎藤「次はキュウソネコカミ!(下手を指差しながら)」

 

 

久々にタジタジしてない(悪い意味ではない)堂々としたアクトが観れて余は満足。今まで後輩とやる時は「殺気を持って颯爽と」という印象だったけど、少し丸くなった感じもありそれでいて勢いやかっこよさは失っていない、凛としたアクトで嬉しかった。

マイノリティ/マジョリティはお蔵入りなのかしら。聴きたさがすごい。わがままばっかりですいません。

 

 

ビール投入してからキュウソネコカミの登場。

ステージ後ろに幕が上がる。

キュウソのアクトを見るのは昨年のベリテン以来かも。セトリだけで許してください。

 

*MEGA SHAKE IT !
*サギグラファー
*御法度
*ファントムヴァイブレーション
サブカル女子
*家①
*NO MORE 劣化実写化
*Scary song
*わかってんだよ
*家②
*ウィーアーインディーズバンド!!
*良いDJ
*邪邪邪ジャスティ
*ビビった

en.
DQNなりたい、40代で死にたい
*ハッピーポンコツ

 

MC概要

家の前

セイヤ「今から優雅な曲が流れるから、タマホームで豪華な家買って過ごしてるような気持ちでいて」

 

ヨコタ「(セイヤさんのユニゾンやばない発言に乗って)あのリフ、俺らならあれで一曲作ってるわ。ユニゾンは1曲中にありえへんようなリフが5個も6個もあるからな。贅沢!」

 

セイヤさんの理想のギタボ像
セイヤ「無茶をするギターボーカル。弾きすぎ!っていう。斎藤さんなんてまさにそれ。あれ歌いながらあんなんなって弾いてて凄いなーって思って。ほんで曲作ってるの田淵さんやん?もし仮に俺がユニゾンの一員になってあれ渡されたら泣くわ。お願いだからもう一人ギター用意してって言う」

 

さいとうMCを受けて

ヨコタ「さっき言ってたこと間違いやんな。全然リハとかせーへんし」
セイヤ「なんならさっき着いたしな。SE鳴った瞬間タクシー着いたし。ほんまに。ギリギリに着くので有名なの、矢沢永吉か俺らかってくらい」
ヨコタ「嘘です。めちゃリハします」


セイヤ「俺がいつも使ってる絵文字(ё)、田淵さんが先に中2から使ってたんやね。さっき楽屋で挨拶したんやけど、別バージョンも知ってて。タバコ吸ってるやつとか。うわ!ほんとに俺より先に使ってはる!パイセンやん!って。

あと一番びっくりしたのユニゾンが俺のTwitter見てた事やんな...もしかしたら公式の中の人はたまにメンバーかもしれんよな」
ヨコタ「いやたまたまでしょ。たまたま見てただけでしょ」

 

さいご

セイヤ「明日もね名古屋やるから!今日と出し物違うから!」

ヨコタ「出し物ってお前笑」

セイヤさん、本日はUSGにかけてうさぎの出し物をしておりました。可愛かったです。

 

 

素人ながらにライブの感想を。

めっっっっっっっっちゃたのしい

コミカルバンドとしての地位をちゃんと築いてるけど、メロディや演奏が良いからただのおふざけにならないところが好き。実はライブハウスで見たのが初(前回は体育館)だったので、より勢いも感じられて良かった。

それでいてユニゾン愛がすごい。ヨコタさんとか本当にただのユニゾンファン(褒めてる)。

前回は外部の企画であったために割とあっさり終わってしまったけれど、今回はちゃんとお互いの関係性も深められたようで観ている側も嬉しい。

 

改めてUNISON SQUARE GARDENってすごい。3人ともスーパーミュージシャンだ。

 

 

さあ次のライブはいよいよfun time HOLIDAY6札幌公演です。この文章打ってるだけで泣きそう。ピロウズ先輩との対バンアゲイン、どんな素敵なツーマンライブになるかなあ。オトノバ中間試験、頼みます(ё)

 

 

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Fabula Fibula

※この記事はBIGMAMAのアルバム「Fabula Fibula」のネタバレを含みます。購入してからか、購入しないと決めてからお読みください。いつもありがとうございます。

 

 

 

私事ではあるが、最近TRICERATOPSのFCに入会した。UNISON SQUARE GARDENに続いて2つ目である。トライセラのライブはワンマン・アコースティック・フェス・イベント・わだしょソロ含めても行ったのは15回くらいだけど、先月のDINOSAUR ROCK'N ROLL7 (http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/dinosaurrocknroll7)でいとも簡単に陥落した。

 

過去にFCに入っていたアーティストはポルノグラフィティが8年間、Mr.Childrenが3年間。同じくらい好きなアーティストは他にもいるが、私の中でFCに入る際の明確な基準が2つある。

1.ライブで底知れぬ感動体験をした

2.FCに入るメリットがある

当たり前のようにこれだけである。ポルノはチケットをlove up!で取らなくてもいいなと思うようになった(遠くからでも楽しめるとわかった)し、ミスチルに関してはF&Mですら取れなくなってしまったため継続しなかった。アーティストへの愛は変わらない。

 

 

近況はこのくらいにして。

 

 

3/22、BIGMAMA7枚目のアルバム、ファフファフィ...失礼、ファファファファ...あれ、「Fabula Fibula」がリリースされた。茶番ですみません。

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読み方はファビュラ・フィビュラ」らしい。普通に「Populas Populas」と同じ発音だと疑わなかったのに。詳しくはR&R Band Wagonの3月中旬回にて。

 

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ポスターも。

 

発売から1週間が過ぎてしまったため大きいポップはなかった。まさに金井が恐れていた現象そのもの。後述。

 

もう今のメンバーになって10周年なのね。深澤・横田がいた時代を知っている人はどのくらいいるのかな。それほど今のBIGMAMAが音楽シーンに与えている影響が大きいということでもある。

 

 

BIGMAMAが発明をする」というコンセプトのもと、「世界で、日本で、BIGMAMAにしかできないことをやろうという意志が一番高まったときにできた作品」とのこと。アルバムタイトルも発明品のひとつだって。ふぁふぁふぁ...

 

 BIGMAMAは1枚のアルバムに現実逃避を求めている。音楽に没頭し、それを突き詰める。

確かに彼らの作品は今作に限らず引き込む力がすごい。ブレない世界観が金井やメンバーに内在している証拠だと思う。

 

 

「Fabula Fibula」に関するあらゆるインタビューのうち、印象に残っているのは「長く愛されるものにしたい」という発言。

 

「CDショップで自分たちのCDがお店に並ぶ。ポップが大きく出る。とてもありがたい。だが1週間、2週間、1ヶ月すると新作がどんどん出てくる。みんなが次々と作っているから当たり前ではある。でも愛を込めて作り上げた作品がそうして押しやられていくのが悔しいし悲しい。どうやったら長く楽しんで、遊んで、好きでいてもらえるんだろうというのを自分たちなりに形にしようと思って作った」

 

うわーーーめっちゃ好き。

まず構想がCDベースなのが好き。感謝。

今回忙しくて取りに行くのが結構遅くなってしまったから、タワレコに行くのがよりつらかった。当たり前のことだけどそうだよなあって。

 

やっぱり生き残るには何よりもオリジナリティだと思う。誰かの真似じゃない君だけのスタイルで。

 

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 一通り聴いての感想は、このバンドは本当に彼らの作り上げた世界へ楽曲で引き込むのが上手いなということ。1曲、1枚、そして総合的な歴史として見ても各々が意志を持っていて、存在証明をされているうちに聴いている側もそちらの空間にすっぽりはまっている。都合がつかなくて断念したようだが、UNISON SQUARE GARDENの自主企画「fun time HOLIDAY6」でも観たかったなあというのが正直な感想だ。

あと金井・柿沼のKKコンビ、声がどんどん似てきている。柿沼が寄っていってる印象。1フレーズくらい歌えばわかるけど、1音じゃおそらく識別できない。

 

 

CDについてだが、ラジオで金井が度々述べていた「曲ごとに街を作った」というのは1曲1曲にコンセプトがあることの例えだと思っていたのだが違った。彼らは本当に街を作った。

 

権利的に載せていいのか微妙なので気になる方は買ってみてくださいとしか言えないが、曲という少し抽象的なものを街という形で具現化している。左に街の絵と概要、右に歌詞。恐ろしいなこのバンド。才能がこわい。

 

 

曲の数だけ都市があり、

曲の数だけ法律があり、

曲の数だけ物語がある。

  

 

ここまで明確に形成された世界観はものすごくドキドキする。本当に法律とか作っちゃってるもん。

 

 

さて全14曲、気が向く方はわたしの感想をどうぞ。【】は街の名前。

 

 

 

1.ファビュラ・フィビュラ

【裏切りの都市"ファビュラ"】

一言でいうと荘厳。わたしはこの曲が1曲目じゃなかったら購入を決めてなかったかもしれない。

多くのCDをタワレコで試聴する。最初の3曲でピンと来なかったらどんなに好きなアーティストでも、まずその日は購入しない。このアルバムも正直購入しようかダウンロードで済ませようか悩んでいたのだが、3曲目まで行かずとも即決だった

媚を売りにいきがちな1曲目で絶望の淵に立たせる。ゾクゾクする。これで爽やかポップ曲が最初に流れてきたらわたしはこのアルバムにお金を出してないと思う。

《信じるものはすくわれるかって? 足元にご注意》のところ、「救われる」だと思って聴いてたら「足元」ってきた瞬間に鳥肌立った。全体的に歌詞の遊び心が効いている1曲。

 

 

2.MUTOPIA

【音楽の楽園"ミュートピア"】

あなたはアルバムに入るなら絶対2曲目でしょうと思っていたよ。"ファビュラ・フィビュラ"の余韻を拾い上げて「これぞBIGMAMAな世界へと誘うのはこの曲しかいないかもしれない。

なんて幸せなアップチューン。ライブでこの曲来ると問答無用でテンションが上がる。文字通りの楽園。

Put your hands up guys in the air
Put your hands up girls in the air
Drop your guns no more need here
Put your hands up all over the world

ここ絶対カラオケで必要以上にr巻いて「英語の発音上手い俺・私」演じる人おるでしょ。全然上手くないからね

金井の英語は帰国子女的にも聴きやすいと思う。わたしも英語そんなに上手くないから説得力ないけど、ネイティブの友達に聴かせたら褒めてたレベル。さすが中大。

めっちゃButterfly(BUMP OF CHICKEN, 2016)とリンクするけど、EDM×クラシックという新たな発明をしたのはBIGMAMAだ。誰も文句なんかつけらんないから

 

 

3.ヒーローインタビュー

【忘却の街"ロアロア"】

この曲はラジオで結構かけてもらっていて、メロディラインがめっちゃBIGMAMAだなあというのが一聴目の感想。これはぜひコンセプトから読んで欲しい。こういう考え方は本当に好きだし、美しいと思った。

《君の記憶の片隅に僕の居場所はありますか?いいえ隅でなく真ん中を空けておいてよ》

傲慢なように聴こえるけど顔を上げれば真剣な眼差し。わたしの記憶の真ん中に入りたがってくれる人はいるんだろうか。わたしは記憶の真ん中に誰かを入れることができるんだろうか。

個人的な感想としては《ヒーローインタビュー》の歌い方がめっちゃ遊んでそうな歌い方だなあって思った。偏見御免。

 

 

4.Make Up Your Mind

【時が止まってしまった集落"クロックル"】

おいこら、副題どこ行ったよ。

〜運命に着火する〜

絶妙にダサくて最高にかっこいいから結構好きだったのに。バージョン違うのかな。

シンガロングを耳にするだけでCDJ1617(http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/2017/01/03/182007)のあの空間に戻れる。「ここに似合うと思うんだよね」という金井の言葉が忘れられない。ここ、という言葉が幕張メッセなのか、GALAXY STAGEなのか、それとも漠然と大勢の人が居る場所なのか、具体的に何を指していたのか今でもわからないけれど、金井が目を細めながら言うから似合うんだろうなという気がしてくる。

エスかノーか。するかしないか。友達のままか恋人か。夢で終わるか現実か。真面目に生きるかズルするか。

この渦に打つ終止符に救われる。いや、すくわれているのかな。

逃げても隠れても必ず次の明日へ どちらを選んでも間違いじゃないから

 

 

5.BLINKSTONEの真実を

【山奥にひっそりと佇む石像だらけの秘境"ブリンクストン"】

こういう楽曲はバイオリンがより映える。全部の楽器にかっこいいところがありすぎて震える。特に1番と2番の間にワンフレーズだけ入るギターがかっこよすぎる。ライブで5人がこの曲を最高にかっこよく弾くのを棒立ちで聴いていたい。

この曲に関しては都市でも街でも町でもなく「秘境」。ちょっと変わりダネな感じ。

行った人が帰ってこない、その場所には人の形をした石像ばかり...ここから「人が石にされちゃう怖い場所なのかも!」とは思いたくない。もう一返しあってほしいな。

本当に大切なものは目に見えないものばかり

 

 

6.Merry-Go-Round

眠らない街"インソムニアーク"】

インソムニアを模した造語なんだろうか。これも彼らの発明の一つか。

この曲を聴いてふと思ったが、彼らの曲は歌詞でも物語を作っている。だから「曲ごとに街を作る」という試みだって安っぽくならない。もう既に街は作られていたんだなあ。

イントロではメロディも担うバイオリンがAメロではリズム隊と同じラインになってるのが痺れる。万能か。

柿沼ソロかっこよすぎ。これ目の前で見れたらほんとインソムニアーク」に行っちゃうわ。

 

 

7.Weekend Magic

【運命の赤い糸が実際に見えてしまう街"アカイト"】

むずむずするほどの多幸感。一言目の歌詞とか金井だったら本当に言いそう(偏見)。こういう嬉しさを運んでくれる曲好きだなあ。歌詞とも街とも関係ないけど、楽曲自体に雨上がりのキラキラ感がある。

この街では実際に赤い糸が見えるけど、絡まったりして上手く行かなかったり人々は定めに反して自分の意思を貫いたりしちゃうらしい。でもこれ現実でもそうじゃない?

生活していて「この人と一緒になるべきなんだろうな」となんとなく察する。でも謎の自信から他を選ぶ。幸せになれる道が見えているにもかかわらず。それってとても愚かだし、赤い糸を無視する自分に酔ってるだけなんだよねきっと。そろそろ歳も歳だし、ちゃんと赤い糸を辿りましょう。

 

 

8.Heartbreak Holiday

【心に傷を負う人が集まる町"トラウーマ"】

失恋休暇とな。一昨年のわたしにこの町を教えてあげたい。この曲を聴かせてあげたい。絶対ボロ泣きする。これからも自分が傷ついたときには音楽を頼らずにはいられないだろうなと改めて思う。

歌詞はさほど多くないけど、楽曲が傷を包み込んでくれるあたたかさを持っているから何回聴いても晴れやかな気持ちになれる。

「都市」「街」「町」、使い分けているのは何か意図があるのかな。規模かな。

誰かが君を探しているのさ 見つけやすいように さあ

 

 

9.737 3rd Ave, RT 10017

インストゥルメンタル。この辺りで挟むのは何か意図があるのかな...と聴き進めていたら、あれ、雨音が。"Heartbreak〜"から次の曲に繋げるのは少し強引だし、良いスパイスなのでは。

インストって結構飛ばす人多いと思うけどちゃんと聴いて欲しい。すべての曲が意志を持ってそこにいる。

 

 

10.レインコートになれたなら

【誰かが涙を流す度に雨が降る街"レインティア"】

切ない空気を纏った金井の歌い出しから始まる印象的な1曲。《透けた傘》「易い嘘」って読ませるアーティストをわたしは他に知らない。結構無理矢理なのにこれが嫌じゃないんだよなあ。不思議。

"737 3rd Ave, RT 10017"のように直接的な雨の音はないのに、雨の景色が自然と見えてくるし1音1音が雨音に聴こえてくる。

この街の人は虹を知らないらしい。「♪淡路島に虹が出た〜」みたいな虹、見せてあげたいな。

 

 

11.ALL RIGHT

【人情の港町"ワッカ"】

声にエフェクトがかかっている感じというか、そもそもサウンドにどこか懐かしさを感じる。ちなみにわたしの父のおすすめはこの曲

歌詞が結構あらあら金井やってんなという感じだけど、それ以上に応援歌の要素が強くて許せる。

普通に下ネタやんけ。ってクスクスしてたらギターリフきっかけで拍子が変わる。やられた。遊び心満載。後半のカッティングめっちゃかっこいいやん。

 

 

12.SPOON DIVING

【空飛ぶ庭園"ブロークン バーキン"】

メロディがめっちゃポルノグラフィティ。いやパクりとかじゃなくて、岡野昭仁が歌っているのが想像できるメロディライン。これでもう少し口数が多くて2番の歌詞2回歌っちゃったりしたらもう完全に岡野昭仁。特に《綺麗事ならべて行こう》のとこ。伝われ。

キメがいちいちかっこいい。

39秒という数字には何か仕掛けがあるのかしら。意味なくてもいいなと思ってしまって特に調べたりはしていない。

 

 

13.SPECIALS(FFver)

【絆創の都"スマイルワン"】

この曲は結構思い入れがある。

昨年UNISON SQUARE GARDENを呼んだ企画が"You Are The SPECIALS"だった。あの日もやっていたけど、歌詞を聴いて色々考えた。BIGMAMAにとってUNISON SQUARE GARDENはSPECIALSのひとつなんだなあ。メンバー単位でも、バンドでも。

わたしにとっての"SPECIALS"って誰だろう。

最高の共犯者。お洒落。

 

 

14.愛はハリネズミのように

【幻覚の島"ドープランド"】

エンドロールには早すぎず遅すぎず。

金井政人という人間を考えた。

彼は某テナーのボーカルがよく食べ物をSNSにアップする時に用いる「〇〇という概念」という表現を多用したり、さりげなく「死ねない理由」とか言ってみたり、お洒落な言葉を恥ずかしげもなく並べたり。しかしそれでいて音楽の方向性や芯はこわいほどブレない。媚びているようで媚びてない。家族への愛情を痛いほど感じる日もあった。思わず愛してしまう存在。

この曲を聴いていてなんだかそんなことを考えた。穏やかなエンドロール。

 

 

 

以上です。

このアルバムのある曲・あるフレーズをきっかけにわたしはあることを決断した。ずっと悩んでいたのに金井の一言でそのドアが開かれた。鍵なんてもともとなかったのかな。開けようとしないから知らなかっただけ、かも。

これが達成できたら間違いなく「Fabula Fibula」のおかげだなあ。

 

 

 

ここまでアルバムをベタ褒めしてきたが、実はBIGMAMAのスタンディングライブが苦手だ。不快な気持ちになったらそれは申し訳ない。

 

先ほども話題にしたが、昨年6/2.3に行われたUNISON SQUARE GARDENとのツーマンライブ、「You Are The SPECIALSに足を運んだ。まあ荒れ様がすごい。ダイバーが多いのはわかっていたけど、開演前からサークルを作り、メンバーが出てきても演奏が始まってもステージに背を向けたままの人が多すぎて引いた。いやいや、BIGMAMAの音楽ってBGMレベルじゃないでしょうよ

もちろんそんな人たちは少数だし純粋に音楽や彼らのアクトが好きな人はたくさんいるということはわかっている。それでも印象はよくない。そういうものなのだ。

 

だからこそ武道館が嬉しい。あの神聖な場所を彼らが痛切に大事に思っているのはよくわかる。10周年、今このタイミングを逃したら順番がまわってこないかもしれない...恵比寿での武道館公演発表はあっさりと行われたが、武道館という場所への心持ちは非常に強く、感慨深いものがある。やはり若いバンドがやすやすとワンマンをしていい場所ではない。がんばってきたとか知らないから。

 

10/15、避けていた彼らのワンマンを観に行ける。本当に嬉しい。自分だけの場所で、わたしと5人の1対1。めいっぱい彼らの音楽に酔いしれてこようと思う。

 

 

安井、飛ぶかなあ。

 

 

 

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LIVE HOLIC Vol.10

自分のライブ歴を確認してみたら今までに結構な数行っていることに気付いた。UNISON SQUARE GARDENポルノグラフィティBUMP OF CHICKENMr.Children。この4バンドの観たライブ数は圧倒的に多いが、数回ワンマンに行っているバンドも結構ある。行きたいときは我慢しない。行けないときは仕方ない。今年もたくさんのライブを観たい。

 

 

さて3/20(月・祝)、場所は新木場。

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自身としては昨年6月に行われたパスピエの自主企画「印象E」(w/UNISON SQUARE GARDEN)ぶりのSTUDIO COASTである。

ニゾンとしてのアクトもあの時以来ということだ。

このライブハウスは自分がライブに行った回数としては1位2位を争うレベルだが、正直なことを言えばあまり良い思い出はない。

治安が悪い。何故かわからないけど、ワンマンだろうがツーマンだろうが必ず何か起こる。自分が嫌な思いをしなくても、誰かがTwitterで不満を漏らすことが比較的多いと個人的には感じる。

 

今日のイベントはどうだったか。主観とともに軽く振り返りたい。

 

 

*フード

出演アーティストとコラボしたフードが販売された。

その中で我らがユニゾンのギターボーカリスト斎藤宏介が本場・札幌で5食も試した末に作り上げたスープカレー「Dr.Curry」を購入。

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美味しかった。ライスにかけるレモンが付いていたのがよかったし、宏介さんが食べ歩いた際にインスパイアされて取り込んだチーズonライスや具材のチキンが効いていた。ごちそうさまでした。

 

 

*セットリスト一覧

〇TOTALFAT

01.宴の合図
02.夏のトカゲ
03.スクランブル
04.ONE FOR THE DREAMS
05.Place to Try
06.PARTY PARTY

 

〇MY FIRST STORY

01.ALONE
02.Smash Out!!
03.Last Call
04.Missing You
05.モノクロエフェクター
06.SECOND LIMIT
07.不可逆リプレイス

 

〇アルカラ

01.サイケデリンジャー2世
02.LET IT DIE
03.キャッチーを科学する
04.振り返れば奴が蹴りあげる
05.部屋のない鍵
06.半径30センチメートルの中を知らない
07.やるかやるかやるかだ

 

9mm Parabellum Bullet

01.Lost!!
02.Answer And Answer
03.反逆のマーチ
04.インフェルノ
05.新しい光
06.Talking Machine
07.生命のワルツ
08.Discommunication

 

androp

01.Voice
02.One
03.Ryusei
04.BGM
05.Sunny day
06.MirrorDance
07.Prism

 

04 Limited Sazabys

01.monolith
02.fiction
03.mahoroba
04.warp
05.climb
06.letter
07.Terminal
08.midnight cruising

 

UNISON SQUARE GARDEN

01.桜のあと(all quartets lead to the?)
02.ワールドワイド・スーパーガール
03.場違いハミングバード
04.パンデミックサドンデス
05.シュガーソングとビターステップ
06.天国と地獄
07.crazy birthday

en.
08.Cheap Cheap Endroll

 

 

*ユニゾンレポ

ニゾンだけざっくりと。

 

19:15、貴雄がステージに登場。一定のリズムを叩きながら徐々に叩き方を変え、すべてのサウンドを自分の耳で確認・調整。

19:23、スタッフさんが準備する中で田淵・斎藤が続けてステージ上へ。

ほぼ休むことなく叩き続ける貴雄。真上から急に光が向けられたと思えばすぐ避ける田淵。カッティング試しながら2回変顔、笑ったと思えばまた真顔に戻る宏介さん。各々の調整が済んできたところでセッション風のリハ。フェスやイベントはこれが観れるから好きだなあ。

田淵と貴雄がアイコンタクトをしながらタイミングを合わせ、宏介さんはマイクチェックで声を出す。張り上げる声に酔いしれる。個人的には「フゥーーー フゥーーー⤴︎ 」が好き。セッションがぴったり終わるとフロアからは拍手も。

宏介さんが貴雄の方を向き、右手で口元にラッパを作り開いたり閉じたりして貴雄に合図。たぶん声出してみてってことだったんだと思う。

19:33、3人が一度袖にはける。

 

19:35、ステージ向かって右側のスクリーンに「Final Artist」の文字。続けてUNISON SQUARE GARDENが映ると会場からは大歓声。

SE前は静まった。本当に良かった。

いつも通り鈴木→田淵→斎藤の順に入場。宏介さんはステージ中央で手を広げてからお辞儀。

 

 

ギターをじゃーんとひと鳴らしすると、

斎藤「始めたいと思います!」

 

01.桜のあと(all quartets lead to the?)

チュートリアルの徳ダネ福キタル」でもフォーカスされていたのでやるだろうなあと思っていました。今年2回目の披露。大合唱だったけどDr.Izzy引きずりマンなのでひたすらに好きという感情しかなかった。久々にクラップ発生。純粋な感情の人だけは認める。

 


02.ワールドワイド・スーパーガール

3日前にやったばっかりなのに...嬉しい...と思ったけど、3日前にやったからこそ意図的に組んだのかな、とも思いました(練習面で)。

すみません、やっぱりサビ田淵が可愛い。うさ耳を意図的に仕掛けてくるもうすぐ32歳、ギルティ。

貴雄の奇声がちょっと違うバージョンだった。

知名度がない曲は盛り上がらない、という時代は彼らの中で終わったなあと実感。かと言って煽るわけでもない。歌を含めた演奏力による引き込み方に圧倒された。

 


03.場違いハミングバード

貴雄のカウントに殺気すら感じる。いつもぶち上げチューンだけど、つらめスタンディングのときにくると結構周りが無駄に荒れる。でも今日は割と快適でした。

この後"天国と地獄"出てくるけど"場違い〜"の後釜だと勝手に思っていたのでどっちかでもいいな。どっちも好きだからどっちもでもいい。

最後の宏介さんの舌打ちのところで貴雄がめっちゃキメ顔しながら宏介さんのことスティックで指したのかっこよかった。フロア指すときもあるよね。

 

 

斎藤「みんな疲れたでしょ?もうすぐ終わるからね」

これ痺れた。颯爽とこういうこと言うし、フロアからの「えー!」という声もガン無視で次の曲へ。

 

 

04.パンデミックサドンデス

この曲も3日前に。照明はダイナソーの方が好きだったけど、演奏の勢いは今日の方があった。今日のアクト、何よりも殺気がすごい。宏介さんの歌声にも、田淵の動きにも(これは通常営業かも)、貴雄のビートにも、刺されそうな雰囲気。只者ならぬオーラが演奏から伝わってくる。

貴雄のドラム好きって強く感じる1曲。

 


05.シュガーソングとビターステップ

知名度以上にちゃんとダンスチューンとして成立していたなと感動。間奏で振り回したいという田淵の思惑、ちゃんと機能していると思います。

歌詞カードに載ってる部分の最後の《一興去って一難去ってまた一興》のところで貴雄が右スティック上げるの好き。

すごい今更というか改めてなんだけどサビのママレード&シュガーソング》の「&」はちゃんもアンド(エン)って言ってると思う。

 


06.天国と地獄

はいきましたー、という感じでもなかった。かっこよさ全面。

ベースが鳴らなくなるハプニングもあったものの、貴雄が多めのアレンジしててあまり気にならなかった。おそらく本人に聞いても「別に田淵の為じゃない」って言うのだろうけど。そもそもわたしの聞き間違いかもしれないし。

田淵、《余りある殿方にお任せ》では大体手を横に広げてにやってするのに今回は指さしてた。

 


07.crazy birthday

斎藤「ラスト!」

今日絶対やると思ってたー!最後に相応しかったのでは。3人ともイントロから楽しそうでこっちまでニヤニヤしちゃう。

《birthday? oh, crazy birthday!》の田淵、相変わらずコーラス上手くて好き。ちょっとマイク遠めから歌い出して後ろに陥落していく感じ。

《そのポテンシャルは大したものだろう》の後のheyを宏介さんがちょっと低め息多めで言ってたから観客のheyが聴こえて、貴雄と田淵がにやりとしてました。

田淵の「バカだぞバカだぞバカバカバカバカアーアー\バカー!/」で笑った。みんなで叫ぶ所で割と脱力した声の出し方してた。

半年以上ぶりに聴いたけど最高。

 

 

斎藤「バイバイ!」

 


en.
08.Cheap Cheap Endroll

再登場。何も言わずに弾き始めるUNISON SQUARE GARDEN好きだー!

確固たる締め曲に成長していて感動。去年のフェスでやっていたときとはまた違う印象。

《…ってうるせえ!》の前、ツアーの時は結構ためててそれに慣れてたけど手短でもかっこいい。

ただの弾き逃げではなく、最後まで3人の演奏力をこれでもかというくらい印象付けたアクトだった。

 

 

斎藤「LIVE HOLIC、ありがとうございました!」

 

 

fun time HOLIDAY6終わったら"シュガー〜"から抜け出せるかしら。めっちゃ好きだけど、なくてももう十分行けると思う。それくらい今日は支配力のあるライブだった。セトリ組む才能がめっちゃある人、期待してます。

 

 

*思ったこといろいろ

音に自由に乗れない人が多いのは現状として結構厳しいなと思った。個人的にはダイブとかはあまり気にならない方で、アーティストを選べば何の問題もないと思っている。派手な怪我だけしないでほしい。しかし「踊れ!」と煽られてみんなツーステしだすのはさすがに危機感を覚える。

昨今のバンドブームで、「みんなと揃えること」しか体験していない人が多いのだと思う。音に任せるみたいなのって体験できる空間が少ないのも事実。ファンクとか通ってれば別だけど。

聴いたことのない曲を聴いた反応でわかると思う。みんなが手を叩いてるからとりあえずやってみる。ここサビっぽいから右手上げてみる。あ、Aメロだから降ろすのか。...もっと気楽で自由でいいんじゃないかなあ。

曲が好きでもライブを好きになれないというアーティストはわたしの中で結構いる。入れない空気をアーティストとファンが作り上げてしまっていると、もうその時点で二度と足を運ばないと誓ってしまう。

だからこそ、UNISON SQUARE GARDENはヒーローになれると思う。理由は言わずともここまで読むくらいの物好き音楽大好きマンの方々のならわたしよりもわかっていると思います。を。

ビバラ5/4のメンツもとても楽しみだ。

 

あとその延長で物申させていただくならば、やっぱりサークルモッシュだけは頭悪そうだなと思ってしまう。アーティストによるのだろうけど、行為自体にあまり美しさを感じない。いつもの!みたいな優越感に浸る術と知らない曲をごまかす手段を兼任してるとしか思えない。21歳の戯れ言と思って流してください。

 

 

 

次は4月。キュウソ×ユニゾン、fun time札幌、REQUESTAGEに行く予定です。それまでに日常のいろんなことを片付けていきたい。

 

 

 

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3ピース最高峰対決

3ピースのバンド自体そう数は多くないものの、その中でも「最高峰」と称されるような2バンドを観ることが出来た一夜。

 

はじめに記しておきますが、長くなります。MC等すべてわたしの記憶に基づいておりますので間違いもご愛嬌でお願い致します。

 

 

 

3/17(金)、場所は六本木。

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TRICERATOPS主催の企画「DINOSAUR ROCK'N ROLL7」がEX-THEATER六本木にて行われた。

 

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1日目の本日はUNISON SQUARE GARDENをゲストに迎え、対バン形式のライブが繰り広げられた。

この会場はキャパ約1700名で、スタンディングがB2階、指定席が2層に分かれて設置されていて結構天井が高くなっている。今回は前半を前の方で、後半を真ん中あたりで観たが、どこから観てもステージ全体が観やすい。低音が響きやすい印象。

 

この日はOP18:15/ST19:00の予定だったが、開場時間がかなりずれ込んだ。そのため開演も15分押し、終演時刻は22:30を過ぎていた。

この件に関して言いたいことがあるのだが、打っていたらこの話で記事が終わってしまいそうになったので割愛する。

 

 

 

19:15、暗転。青色の光。

SE"絵の具"と共に、鈴木→田淵→斎藤の順に登場。宏介さんが中央に立ち、両手を広げてから手を膝に当て、顔をフロアに向けたまま少し微笑んで一礼。

本日の服装は以下の通り。

斎藤:襟元中央に黒の縦プリーツが入った白シャツ、白ネクタイ、ダークグレーのストレッチスキニー
田淵:78と書かれたTシャツ、クラッシュしすぎデニム、(オレンジ紐靴)
貴雄:長め青パーカー(デニムシャツ生地っぽい?)に冬グッズの缶バッジ(たぶん)、ヨットTシャツ、絶妙なカラーのサルエル

 

 

*mix juiceのいうとおり

見覚えのあるピアノの足音が。

今回勝手に「Dr.Izzyの曲は"シュガーソングとビターステップ"以外やらない」と予想していたのだが、最初から外した。

イントロから3人ともにこにこしてる。貴雄さんがいつも楽しそうに叩くから、こっちまで笑顔になる。

宏介さんの声の調子が最初から絶好調。仕上げてる、というより自然な歌い方だった印象。去年の3-5月あたり少し声が擦れてて花粉症かな?って思ってたけど今年は大丈夫なのかな(勝手な心配。花粉症かどうかは知らぬ)

田淵さん、シュビドゥバ1回目は真横に。2回目はいつも通り控えめに手を広げる。

《欲しくないぜ》のところで田淵さんがにやっとしてた。宏介さんの歌い方に対してかな。

Dr.Izzyがリリースされてまだ1年経っていないという事実に驚く。

 

リニアブルーを聴きながら

ポップライン最高。"mix juice〜"からのラインがテンポ良かった。昨年行われていたツアーでも何箇所かのセットリストに組み込まれていたが、また一段と成長したなあ。

宏介さんの方を観ると膝を軽く曲げて、意気揚々と歌っている。偉そうで申し訳ないのだが、力んでいないなと思った。

《意図も狙いもせず心が繋がった瞬間に》で田淵さんと貴雄さんの表情が似ていたのが印象的。

 
*きみのもとへ

 ドンパンドンパンドンパンパンパン...イントロで田淵さん見たら前髪がトサカみたいになってた。

やるかな、やるかな、と思って意外にやらなかったので、おそらく昨年のベリテンライブ(9/4)以来約半年ぶりの披露であった。

《枕濡らす様な夜が コンビニを使う数と重なっても》のところ宏介さんの手うるさくて最高。

ベースソロの前のクラップに対し、田淵さんの表情が悦に入る。EXシアターがベースの音拾いやすいというのもあったかもしれないけれど、一音一音がすごくクリアだった。

田淵さんが両人差し指を立てて終始くねくねオリジナルダンス。中間部の《インスタントばかりが目立つあの晩の献立にもう》ではこれでもかと言わんばかりにくねくねし《しびれを切らした君は》のところは宏介さん側を向いて右手で窓を横にキュッキュッて拭くような仕草。《君は》に合わせてキュッキュッキューって右に流してたのがかっこよすぎた。

 

 

斎藤「DINOSAUR ROCK'N ROLL 7、初日の対バン相手に選んでいただき光栄です。UNISON SQUARE GARDENです。

今日明日とここ六本木でやるでしょ。初日が僕らで、明日がシークレットゲストってことで...この対バンをやるにあたって先月くらいからリハーサルとか打ち合わせしてて、トライセラの3人に会うたびにずっと『ゲスト誰なんすか?』って聞いても『いや〜?』とか言って教えてくれなくて。で僕今朝ひらめいちゃって。ピーン!ときちゃって。もう自分の中ではその人しかいないなって思って。今日楽屋入りして3人に言ったんです。『僕ゲストわかっちゃいました!言っていいすか?』『その人、マイクゴツいですよね』『いやどうかな…』『その人、家の庭に噴水ありますよね?』『え?ないと思うけど…』『その人、GACKTさんですよね? (会場爆笑)

…違いました」

 

 

*ワールドワイド・スーパーガール

ありがとうございます。結構やっていると思ったけど昨年もビバラ(5/29)のみの披露であった。武道館DVDの見過ぎかもしれない。

Bメロ宏介さんの腰ノリが最高。

サビ田淵...片手万歳→うさ耳→片足2回ずつ横に蹴り出す→蹴り上げる→可愛い

デンデンデン!ワーッ! デンデンデン!ワーワイッ! デンデンデンデンデンデン スーパーガール!

デンデンデン!ワーッ! デンデンデン!ワーワイッ! デンデンデンデンデンデン Super Girrrl

この後のキメの部分かっちりハマっていて思わずにやけた。貴雄さんの奇声はデフォルトになったのかな。


*クロスハート1号線(advantage in a long time)

"ワールドワイド〜"が終わって間隔があいたので、「ゆっくりめの曲来るな」って思ってたらまさかのこの曲。今日やるなんて思わなくて唖然としてしまった。歌い出しで3人のドヤ顔。なんと2013年8月17日に行われたRSR以来(訂正:実は同年9月15日に青森中央学院大学で行われた対バンでも披露されていたようです。情報ありがとうございます!)。実に3年半以上...よくもまあこんなにためたものよ。

Bメロのベース好きなので目の前で見れて良かった。

改めて歌詞を噛み締めると本当に可愛い。みんなが「何だそれ」って笑い飛ばすようなこともわかってくれるし、暗い話をしててもいつの間にか笑い話に変える魔法を持っている。この「君」みたいな人になりたい。

歌い終わりの宏介さんの表情がものすごく晴れやかで本当に楽しそうだった。久しぶりの曲は演者にとってもまた一興のよう。

 

 

斎藤「TRICERATOPSはデビュー20周年なんですよね?おめでとうございます!!

トライセラは僕が中学生くらいの時に出会ったバンドなんだけど、うちの兄がアルバム持っててそれをずっと聞いてて。それこそ自分の音楽人生みたいなものが始まった頃で。TRICERATOPSはスリーピースの最高峰としてずっと活躍してて、コピーもたくさんしたし、僕と田淵は同じ大学のサークルでもやったりして。

で当時のバンドの曲に"これをやれば鉄板"って曲があって、ライブの最後の曲にしたりすごく自信満々に演奏してて。"ロック・ショー"っていう曲なんだけど、めっちゃいい曲出来たなと思いながらライブでずっとやってて、ある時『この曲"Raspberry"パクってるよね』って。で改めて"Raspberry"を聴いたらまあ似てる似てる。そりゃかっこいいわけだ!って。でこれはまずい、ってなって色々弄ってできた曲が今でもライブでやってる曲で..."箱庭ロック・ショー"という曲です」

 

 

*箱庭ロック・ショー

 昨年プログラムcontinuedツアーを終えてからCDJまで聴けなかったこの曲。今日やるだろうと思ってはいたものの、やっぱりかっこよさに痺れる。田淵さんが前後に小刻みにのるのめっちゃ好き。宏介さん途中でピック落として一瞬指弾き。何食わぬ顔でスペアを取る。

×ピロウズのときもそうだったけど、こういう対バン相手との繋がりやユニゾンの原点が垣間見える瞬間も悪くない。トライセラってやっぱりどこまでも先を走るスリーピースロックバンドだなあと感じるとともに、ユニゾンも負けてないんじゃないかな、と思った瞬間。

 
パンデミックサドンデス

 照明がめっちゃかっこよかった。Aメロではに照らされ、宏介さんの横顔がものすごくかっこいい。Bメロは。田淵さんがスピーカーに足を乗せて弾く姿、そこから蹴る姿、そのに照らされて色気むんむん。

2番の前のところで田淵さんが不敵な笑みを浮かべていてゾクゾクした。

貴雄さんの手数が相変わらず多くて好き。


シュガーソングとビターステップ

 お馴染みの。トライセラのファンの方々もここではゴリゴリ踊り狂っていてにやけた。

もう600回くらい言ったと思うので仏のような笑みで読んでくださいね、この曲のAメロベースが好きすぎて結婚したいレベルなのですが、そのラインを田淵さんが跳び跳ねながら弾いてた。膝から下を曲げる跳び方で宏介さんの後ろの方まで行って戻ってきた。

《こんな日常を平和と見間違う》で今日は覗きこまず天を仰ぐ宏介さん。


*シャンデリア・ワルツ

ラスト。ぶち上がるけど、これで9曲...後で絶対何かあるなと推測。後述。

本当に好き。前半の加速役も、中盤の山を作る役も、クロージングもできる曲。強い。

3人の顔がとても輝いていた。

ハローグッバイ ハローグッバイ
行き着いた先に 何も無くても
息をする僕らは構わない 世界が始まる音がする
ハローグッバイ ハローグッバイ
ローリングは進行中 願いを放て
君が握るその何でもなさそうな想いはもう輝きだした
だからこそ今 大事な約束をしよう さあ、ワルツ・ワルツで

 

 

 

ドリンクを交換しているうちに転換が終わり、続いてTRICERATOPSのアクトである。好きなバンドの次に好きなバンド。幸せ。

 

SEがない。拍手と共に吉田→林→和田が入場。

3人の服装

和田さん:ストライプスーツ

林さん:黒スーツ

吉田さん:黒スーツ+黒ハット

大人の色気むんむん。林さんなにそのエロい表情。

わだしょが放つ「Oh yeah.」「Yes!」でもう既にかっこいい。

 

*FUTURE FOLDER

色気を纏った疾走感のあるイントロが好き。

歌い出しからもう既に唱さんワールド全開。Aメロで結構同じ音が続くのに、そこに表情を付けられるのはトライセラの強さだなあと思う。サビ前のキメが好き。リズム隊の相変わらずの安定感。


*I GO WILD

唱さんのギターソロから始まると、林さんが真顔で跳ね出す。可愛い。急にやめる。可愛い。

Aメロの佳史さん、手数多いのにすごいニコニコしながらオーディエンスを見ていてすごいなあと思った。

サビの林さんのコーラスしてるときの表情がエロすぎて見れなかった。


*スターライト スターライト

今日実は1番聴きたかったのが"Jewel"とこの曲だったのでテンション上がった。印象的なギターリフにドッドッて入ってくるドラムが好き。あとデテ↑デテ↑デテ↑デテ↑っていうベースラインが遺伝子レベルで好き。Aメロの唱さんなかなか右手うるさくてにやけた。

佳史さんのこの曲のドラムは派手じゃないのに存在感があるのがすごい。チチチチって鳴らすだけでもすごく音がくっきりしていて痺れた。

「LOVE & PEACE」のレスポンス楽しかった。ダサくなりそうなのにかっこいい、トライセラマジック。

 

*Happy Saddy Mountain(Pf.)

エレクトリックライブに慣れないと愚痴りながらも唱さんがギターを置き鍵盤の前に座る。「ユニゾンスクエアマウンテン♪」とちゃかしながらもちゃんと"Happy Saddy Mountain"を披露。改めて唱さんピアノめちゃうまいな。

《人生はHappy Saddy Mountain》

 軽く歌うけど軽視出来ないフレーズ。

 

*僕らの一歩(Pf.)

ゆったりふんわりした曲の雰囲気が唱さんの声にすごく合ってる。歌い方を変えるわけじゃないのにフィットするのすごいなあ。

紅茶を飲みながらモノクロの名画を観る
目をこすりながら君は付き合う
すると僕らの世代には馴染みのない
僕の好きなスターの名が 君の口から出る
歩幅が合うって凄いよなぁ

…凄いよなぁ。

 

 

和田「まずこのDINOSAUR ROCK'N ROLLっていうイベントの趣旨から説明しましょうかね。今年で7回目なんだけど2001年からやってて。...ん?2000年?」
吉田「2000年じゃない?」
和田「ちょっとトライセラマニアの人なんか反応頂戴よ、2000年?だよね。
今で言うフェス的なやつね、そう、最近の若いバンドはすぐ主催したがるんだよね。お前らいつの間にそんなに偉くなったんだよ!ってね。まあそういうのの先駆け的なね!

我々今年でデビュー20周年でして。ユニゾンは何年だっけ?結成13年?デビューだと何年?ユニゾンマニアの人答えてよ〜。俺の記憶によるとたしか9年?合ってる?ほら〜俺ユニゾンマニアだから。
斎藤ちゃんとはね、たまに飲みに行くんだけど...あ!最近誘われてない!」

吉田「よく飲みに行くんだ〜って話じゃないんだ」

和田「そう、斎藤ちゃんいつでも誘ってよ(袖に向けて)!...斎藤ちゃんは飲みに行くとね、必ず後輩を従えてるんだよね。で子分を引き連れて親分的な感じなんだけど、そこに俺が入ると必然的に俺が親分になっちゃう」
吉田「和田親分」
和田「そうそうそう。俺結構その感じ好きなんだよね...斎藤ちゃん可愛いよね。あんな感じだけど実際はついて来いよオラオラ〜みたいは俺様タイプだと思うな」
吉田「王子様キャラだけどね」

和田「ね〜。...(林に)なんかない?」

林「(苦笑いしながらマイクに近付く)いや…...斎藤くん可愛いよね。なんかフィギュアスケートとかやってそう。トリプルアクセルとかできそう(ポーズ)」
和田「トリプルアクセルはわかんないけどバックでは滑れると思う(ふりつき)」

林「たぶん滑れると思うんだよねー(ふりつき)」

和田「小さいときにやってたとかね」
吉田「今度一緒に行ったら?ユニゾンスケートガーデン」
林「子分引き連れてね」
和田「この模様は会報誌でお届けします!」

 

*Going To The Moon

ワン!ツー!ワンツースリーフォー!

トライセラで有名な曲のひとつに入るのでは。わたしが最初にトライセラを知ったのもこの曲でした。

《どこまで行けるか 確かめてみたくはなるのさ》のメロディがめっちゃ好き。

意図せずとも自然に身体が揺れる感覚を体験できる曲。

 

*MIRROR

"MIRROR"きたー!サビのキメの唱さんと林さんの動きが重なっててかっこよかった。メロディも、サウンドも、言葉も、少ないのに分厚いのはなぜだろう。この少しの余韻が20年の足跡なのかな。さんのギターソロ、表情だけじゃなく一音一音が非常にエロくて困惑。


*Raspberry

 "MIRROR"来たから"Raspberry"来るって思ってたらビンゴ。「舞台袖で眼鏡をかけた田淵さんが"Raspberry"のとき踊りつきでノリノリだった」Twitterで知る。宏介さんはもちろん田淵さんもこれ参考に曲作ったくらいだから相当好きなんだろうなあ。

最初の唱さんの「うぉぉううぉううぉー」で高まる。吉田さんの表情柔らかくて好き。

少し話が逸れるけど"Raspberry"がUNISON SQUARE GARDENの曲だとしたら、ラズベリー踊ろうよ》の部分は田淵・貴雄パートになって宏介さんは手元見ながらギター弾いてると思う。

 

 

和田「ちょっと待っててね!」

 

 

お??すべてのセットが2つずつ出てきたぞ...?マイクスタンド4本あるし、ドラムセットも2個?右側UNISON SQUARE GARDENのロゴ入ってるぞ??

 

 

このイベントのTシャツを着たわだしょーさんと宏介さんが登場。宏介さん、下手から上手に向かってバックでスケートするフリ。スピンしてからマイク前でそれらしいポーズ。

和田「使ってくれるねえ」
斎藤「いやいや、あんだけ弄って頂いたらやりますよ」
和田「スケートはできるの?」
斎藤「わかんないですけど、たぶんバックはできます」

和田「え?スケートやってたの?」
斎藤「スケートっていうか…くだらない話していいすか。僕ずっとローラーブレードっていうのはやってて。あの車輪が一列についてる。」
和田「うわ!ジェネレーションギャップ!俺らのときはまだローラー"スケート"だった!4つ車がついてるやつ」

斎藤「笑。で僕結構それ得意だったんですよ。だからスケートも行けるんじゃないかなって」

...
和田「では斎藤くんと2人で1曲やろうと思います。これは斎藤くんの選曲で、洋楽なんだけど...」
斎藤「あ、ちょっと待ってください(ギターの音が出ない)」
和田「待つよ待つよ!なんなら俺今練習したいもん。じゃあ喋ろうじゃないの」
斎藤「喋りますか。あのね、飲むときに後輩連れて行くのは理由がありまして。僕和田さんのこと日本で一番かっこいいギターボーカリストだと思ってて」

和田「俺ピアニストだけどね」

斎藤「だってギターも歌も上手くて性格も良くて...その和田さんを独り占めしたらダメだなって思うから後輩を連れてくんですよ」

和田さんにやにや。なんか言ってたけど忘れた

斎藤「(ギターの音が戻る。踏み忘れ?)あ!すみません僕の凡ミスでした!大丈夫です!」
和田「斎藤ちゃんかわいーとこあんのよ。で次やる曲は斎藤くんセレクトで。みんな知ってるの?」

斎藤「(スイッチ入った顔で)知ってると思います。」

 

*Yesterday Once More / Carpenters (和田唱×斎藤宏介)

かく言うわたしも一応帰国子女なので「斎藤さんの英語の発音よかった〜♡」みたいな今更なことを言うつもりはなかったけど、やっぱり宏介さんの英語最高だなって思いました。イギリスで生まれ育った者としてはだいぶグッときた。音域が彼に合ってて最高。

思わぬ所でSK-Ⅱ。唱さんとのハモりもめちゃめちゃ綺麗で、涙してしまった。素敵です。

 

 

和田さん「じゃあみんなも呼びますか!カモン!」

 

鈴木・吉田・田淵・林 登場。田淵さん掌合わせてくねくね。

 

斎藤「あのー、私事で恐縮なんですけど、実はバンド13年やってきてバンド同士のセッションって初めてで」

和田「え!じゃあユニゾンのセッションバージンを我々が奪ってもいいですか?」
斎藤「よろしくお願いします!」

和田「次はユニゾンの曲をやってみようと思います!この曲はあんまりライブでやらない?」
斎藤「そんなにはやってないですね…最後にやってたのいつだろ?でもすごく大事な曲です。」

 


*クローバー(TRICERATOPS×UNISON SQUARE GARDEN)

はぁっクローバー...1番を宏介さん、2番を唱さんがメインボーカルとなり、6人でセッション。

ベースは田淵さんがいつものラインを弾き、林さんがそれの枠をさらっていく形。手数が多く多彩なユニゾンと、一音に余韻を持たせてまとめあげるトライセラの違いが見えてにやけた。

弾き方も林さんはすべての指を基本的に伸ばした状態ではじいていたけど、田淵さんは毎音すべての指をくしゃっと曲げていて、並ぶとこんなに違うものかと思った。

ドラムも貴雄さんがメインを叩き、佳史さんがサポートする形。佳史さんは終始貴雄さんの方を見ていたが、貴雄さんはイントロとアウトロしか佳史さんの方見れてなかった。佳史さんの親分のような安定感がすごい。

コーラスは1番:田淵+林、2番:斎藤+田淵でやってたんだけど、田淵さんにたまげた。

《君がここに居ないことであなたがここに居ないことで》全部上で歌ったのだ。全部上で。音域の広さにまたときめいてしまった。

またラストの部分。いつもは「『また、会おう』って言ったんだ 『好きだよ』って言ったフローリア」と宏介さんが1人で繋げるが、今回はツインボーカル。わだしょの魔法。

「また、会おう」って言ったフローリア

「好きだよ」って言ったフローリア

 

 

和田「世代的にアニメはどんなの見てた?」

唐突すぎて会場にはてなマーク。
斎藤「僕は、クレヨンしんちゃんですね」
和田「今もやってるのに?」
斎藤「まだ始まったばっかりのときですね。シロがまだいなくて、ひまわりも生まれてない時代の。」
和田「ごめん全然ピンとこない」

斎藤「あとはドラゴンボール。」

 

*摩訶不思議アドベンチャー(少しだけ)

田淵さんが弾き始め?打ち合わせありかわからないけど、こういうの普通にすぐ弾けちゃうのプロだなあ。かっこよかった。

 

和田「そこは俺らも被ってるよな!(林、小さく頷く) ユニゾンは全員同い年?(田淵頷く、宏介さん小声で「そうですね」)...林と俺がほぼ同世代で、佳史がだいぶ上なんだけど。アニメもまだ紙芝居。(林に)だってローラーブレード?だってよ、俺らローラースケートだったよな?光GENJI世代だもんな?4輪だもんな?...佳史はあれでしょ?下駄でしょ?横に2本(会場爆笑)

 

和田「俺さあドラゴンボールのさあエンディングが好きなんだよね」

 

ロマンティックあげるよ (少しだけ)

貴雄カウント始まりだったかな。唱さん歌詞うろ覚えながらこちらもワンフレーズ。

 


斎藤「こんなところで20年培ってきたものを無駄遣いしないでください(苦笑)」
和田「いやここで披露するためにやってきたから。...佳史世代だとなんのアニメなの?」

吉田「え?俺世代のロマンティック?」

和田「いやいや。ロマンティックでもいいけど笑」

林「ロマンティックといえばさ?アニメにブルマっていうキャラクターがいて。でそのブルマのシャワーシーンがあって、小学生だったからすごいモヤモヤしちゃって。それで"ロマンティックあげるよ"なんて言われたら」

和田「確かにロマンティック」

林「そう。すごいモヤモヤしてた」

林さん。イケメンが真顔でなんちゅーこというんですか。可愛い。

 

和田「じゃ次はみんなでアニメの曲をカバーしてみようかと思います!これ知ってるかな...?ユニゾンファンの子は再放送とかで知ってるのかな、結構男くさい曲です」

 

愛をとりもどせ!! / クリスタルキング (TRICERATOPS×UNISON SQUARE GARDEN)

北斗の拳ちゃんと観たことないんですがこの曲は知ってました。宏介さんメインボーカル。声を張る張る。彼は本当にすごいな。演奏後わだしょーに褒められてました。

おじさんたちのアニソンカバー、めっちゃかっこよかった。

 

 

和田「楽しい時間はあっという間だね。みんなほんとありがとう。ユニゾンもありがとう。また一緒にやろうね。
最後に俺らの曲を一緒にやります。歌える所があるので、知ってる人良ければ一緒に歌ってね。知らなくても簡単なので、何回も聴いてたらわかると思うから。適当でもいいので、一緒に歌おう。」

 

トランスフォーマー(TRICERATOPS×UNISON SQUARE GARDEN)

ニゾントランスフォーマーめっちゃ合ってる。素敵なセッション。

最後オーディエンスだけに歌わせたところで田淵さんずっと下向いてた。耳を澄ませてたのか、何か考えていたのかはわからないけど。

「いいね!」「最高だね」桜井和寿を感じる。

空気があったかすぎてずっとここで浸っていたいと思った。

 

 

 

大歓声、拍手。

 

田淵可愛い話にも花が咲く。

当の本人はネクタイしめるふりしたり首の横あたりでうさ耳作ったりでめっちゃ可愛い。

林さんから田淵さんの音域に対する話もあった。

 

和田「てか斎藤くんグッズのTシャツ着てくれてるんだね。」
斎藤「ありがとうございます。リハの時は全員着てたよね、だから24時間テレビみたいになってて。7って書いてあるから7時間テレビですね」
和田「あとこの黄色いタオルね!そこ(物販のある方を指差して)で売ってるんで!」
宏介さんがそのタオルを広げて被ったため、会場がどよめいた。

 

和田さん「写真撮ろ!」

 

UNISON SQUARE GARDENが写真?!?!?!?

 

ばっちり撮ってました。

いとも簡単にユニゾンの奥の奥まで入ってくるTRICERATOPSというバンド、やっぱり最高級の香りがする。

 

なんと最後は全員で手を繋いでお辞儀まで。

田淵さんが両手繋いでお辞儀してるう...

素敵なツーマンライブ、ありがとうございました。

 

 

男性スリーピースロックバンドでアクトの立ち位置も同じ、プレイヤーの質も全員高い。

しかし作曲者がボーカルvsベース、オール既婚者vsオール未婚者(?)、40代vs30代、一音をふくよかに余韻を持たせるvs手数多く彩り豊か...異なる点もたくさん見つかったライブだった。

同じ線上の先輩を追いかけているというよりは、重ならない同じベクトルの先輩を斜め前に捉えて進んでいるという印象。

 

 

伝説の一夜の余韻が抜けない。

いつかまた対バンを観れることを願って。

 

 

 

1万字超えましたごめんなさい!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

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