鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

音楽をカテゴライズして敬遠するのは勿体無い

聞きたいことがたくさんあるのにその人に会う機会がない。話したいことが山ほどあるのにその人に会えるのは来月。論破したーい。言っていたこととやっていることが違うじゃーん。学生だからってバカにしてるのそこの社会人。性格だけがどんどん悪くなっていく。それでも音楽はやって来る。わたしの救世主。

 

 

さて本日1/25、Suchmosのセカンドアルバム"THE KIDS"がリリースとなった。昨日フラゲしたが、立ち止まってMVを観たり試聴している人が多くて驚いた。もし予約していて今日以降に購入される方がいれば、聴いてから気が向けば読んでいただきたいです。 

 

 

まずはSuchmosの話をしよう。

2013年、神奈川県出身者を中心にYONCE(Vo.)、TAIKING(Gt.)、HSU(Ba.)、OK(Dr.)、KCEE (DJ)、TAIHEI(Key.)の6人で結成された。バンド名の由来はジャズジャイアンルイ・アームストロングの愛称サッチモである。

 

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Honda「VEZEL」のCMに起用された"STAY TUNE"。聴き覚えのある方も多いと思う。

 

彼らのやっている音楽は何かと尋ねられると非常に困る。アシッドジャズだのシティポップだのネオソウルだのと言われているが、正直なところどれにもぴったりは当てはまらないと思う。確かにブラックミュージックの影響はゴリゴリに受けているし、YONCEのMV中の動きでJamiroquaiを連想した方たくさんいるんじゃなかろうか。

 

しかし聴くとわかるのだけど洋楽の系統を踏みながらJPOPを体現している。形容が難しい。

 

メンバーの中には音大を卒業している人もいるし、各々の音楽の趣味もJPOPの歌モノから洋楽、ジャンルも様々だ。フロントマンは「俺はSuchmosはロックンロールバンドだと胸を張って言い切れる」と言っている。それぞれがそれぞれの感性に影響を与え合い、自分たちのやりたいことを取り込んで新しい上質な音楽を生み出している稀なバンドだ。

 

彼らは既存の価値観にはめられることを嫌がっているようだから、"Suchmos"というジャンルでいいんじゃないですかね。

 

 

 

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話を戻してフラゲ日のタワーレコード渋谷店。1階の大スクリーンで既にMVが流れていた。

  

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中央のドアを入るとど真ん中にポップが。こんないい位置に……思わずにやける。

 

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3階上がってすぐのところにも。大体この場所は大御所に持って行かれがちでこの右側に続く新譜コーナーに並んでいることが多いのだけど、堂々たる席巻。

 

 

 

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こちらが購入した初回限定版(CD+DVD)。ステッカーついてきた。Suchmosのアートワークはどれも洋楽好きの心をなかなかくすぐるんじゃなかろうか。

 

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ちなみにDVDはこちら。白の部分が銀盤だったら好みドンピシャだった。 2016.10.28、恵比寿リキッドルームで行われたTOUR MINT CONDITIONのライブの模様が収録されている。

1. Pacific
2. YMM
3. JET COAST
4. GAGA0
5. Dumbo
6. STAY TUNE
7. MINT
8. Life Easy

わたしはこの日Zepp DiverCity TOKYOでUNISON SQUARE GARDENのワンマンを観ていたので、DVD化してくれて本当に嬉しい限りである。

このライブ映像を観ていただけるとわかると思うが、彼らは予想以上にライブバンドだ。

 

 インタビューでYONCEはこんなことを言っている。

 「どのフェスのどのアクトも俺には代わり映えしないものに見えたんです。ステージに立つ演者はみんな『踊れー!』『手を挙げろー!』って同じようなことを言ってフロアを煽り、お客さんもその指示に従うようにみんなで同じ手の動きをして盛り上がってる。そういう光景を何度も目にして、俺はヤバいと思った。もちろんそういうことが好きな人がいるのもいいと思うし、否定するつもりはまったくないけど、俺はそれぞれが勝手に楽しめばそれでいいと思う。人はそれぞれ違うし、世界もそれぞれ違う。その多様性が俺は好きだから」(SWITCH 2月号)

 

確かにレディクレで観たときYONCEは煽るMCを全くしなかった。いわゆるライブキッズたちが動揺しているのが手に取るようにわかった。「リズムに任せて身体を揺らす」ことが苦手な人が多いという現実へのカウンターとして、いい役目を果たしてくれそうなバンドだ。

ちなみにYONCEがオールバックにするシーンが好きでした。観た方感想待ってます。

 

 

さてCDである。

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CDのデザインがお洒落。かわいい。ロゴこれになって本当によかったなあ。

1. A.G.I.T.
2. STAY TUNE
3. PINKVIBES
4. TOBACCO
5. SNOOZE
6. DUMBO
7. INTERLUDE S.G.S.4
8. MINT
9. SEAWEED
10. ARE WE ALONE
11. BODY

 

各曲感想を書き連ねたいところだが今回はアルバムのリード曲について少しだけ。他はCD買って・借りてゆっくりじっくり聴いてね。

 

アルバム1曲目でありリード曲、"A.G.I.T."。

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メンバーも言っていたが、"STAY TUNE"からこの曲に飛んできた人は少し驚いたのではないだろうか。印象的なギターリフから始まり、グルーヴを形成しながら後半へと高まっていく。まずはYouTubeでぜひ聴いていただきたい一曲だ。


彼らの音楽は枠にはまらなくて、どこまでも自由だ。特にYONCEの歌がそれをより確固たるものにしていると感じる。彼は滑らかに歌っているようで声色の変化の付け方がとても上手い。音程の切り替えも器用にやっている。adidasが大好きなフロントマン。すごいボーカルが出てきたなあと思う。

 


TAIHEIがこんなことを言っていた。
「ドラムが地面を作り、ベースが道を整備する。その上にDJやギターが建物や木を作っていく。そうしてできた『街』を歩くのがボーカル。じゃあキーボードは何をするのか、というと、その街に流れる空気や空の色を作っているんです。」(SWITCH 2月号)

Suchmosの強いところはその編成にある。
ベースはVo.+Gt.+Ba.+Dr.という一見ロックバンドだが、そこにKey.とDJが加わっていることが彼らの音楽の幅を広げていると強く感じる。2人の存在は大きい。しかし6要素でSuchmos。当たり前のようでこの通り。

 

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余談ではあるが、先日SWITCH2月号を購入した。ポスターまで付いてきた(写真)。ほとんど1冊Suchmosなので、このバンドについていろいろ知りたい方はぜひ。

 

目指すところはMr.Children横浜スタジアムグラストンベリー。もう誰も笑わない。好きなようにやってほしい。彼らは現代の音楽シーンをどこまで変えてくるのだろうか。

 

「おしゃれすぎるから」「洋楽みたいでわかんないから」ってカテゴライズして敬遠するのは勿体無い。