鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

Mr.Children - himawari

7/26、Mr.Childrenが37枚目のシングルhimawariをリリースした。

 

 今年のシングルCDは約半年前に出されたヒカリノアトリエに続いて2枚目である。1年に2枚もシングルをリリースするのは約10年ぶりだと思う。これも25周年というアニバーサリーマジックなのか。

 

 

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タワーレコード渋谷店。問答無用でセンターに君臨しているこの風格こそがMr.Children

 

 

表題作"himawari"は映画「君の膵臓をたべたい」の主題歌として書き下ろされた。公式にネタバレを喰らった方も多いと思うのでもう悪びれもせずに書くが、現在行われているツアー「Thanksgiving 25」において披露されている。わたしも東京ドーム公演で聴いてきた。

 

 

シングルというにはあまりに贅沢な収録曲たちをさらっと紹介する。

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1.himawari

このシングルを購入して、聴いて、レビューに手をつけたところでやはりタイアップ先を知らずに書くのはあまりにも無知な文章になってしまうのではないかと考え、せめてという気持ちで原作を読んだ。

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住野よる「君の膵臓をたべたい」。7/28(金)から映画も公開されている。

 

あらすじを書いたり本の感想をつらつらと述べたりすると話が逸れてしまうので多くは話さないが、印象に残ったのは膵臓を病に侵された少女・桜良の語った「生きる意味」と、最後まで名前が伏せられてきた「僕」の本名だった。

 

 

わたしの感想はいいとして、この主題歌である。

原作を読んで印象が変わったことの一つは、シングルのアートワーク。

 

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これがCDショップにおいてはわたしたちに見えるように置いてある面。

 

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こっちは手に取った人にしか見えない面。

 

 《暗がりに咲いてるひまわり》というのはダイレクトに桜良ちゃんのことを思い起こすけれど、この2面はかなり考えさせられる。自分の考えをここに記すつもりはないし恐らく答えなんてないのだろうけど、本を読む前の「病気のお話だから暗く、そんな中でも凛とした女性の象徴だから向日葵なんだろうな」なんていう自分の思考に雷が落ちた。考えれば考えるほど、物語のいろんなシーンが頭に浮かぶ。

 

もうひとつ大きく変わった印象は、タイアップそのものについてである。

好きなアーティストがタイアップを取ったとき、「ベースとしてタイアップ相手に関する知識は入れたが、完全に寄せて書いたわけではなく自分たちの書きたいことを書いたら作品と絡み合う部分があった」みたいなスタンスが好きで、がっつりとした書き下ろしは一つの解釈を残して他はすべて不正解と言われるような気がしてあまり好きではなかった。

今回はがっつり書き下ろしで、作者の住野先生も「Cメロは主人公の心情に踏み込んでいる」なんてツイートしていて八方塞がりだなあと考えていたけれど、原作を読んでから聴いてそれは杞憂だったとわかった。

おそらくこれはMr.Childrenだからできることだけれど、大衆性を失わない完璧なタイアップを体現できている。作品に飲まれることもなく、バンドが主張しすぎることもなく、共存している。

 


2.メインストリートに行こう (Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ)

拍手からはじまる音源。ライブ音源である。

桜井さんのこの声色よ。歌っている表情まで、その所作まで、会場の空気感さえも伝わってくるようである。

表題曲とは雰囲気は真逆だけど、この流れで聴いていくと「病気に侵されていない桜良ちゃんと『僕』はこんな風になってたかな」なんて想像してしまう。病気が無かったら彼らはこんな未来を「選択」 していただろうか、なんてね。ちょっと考えすぎね。

ちょっと使うには気恥ずかしい《ランデブー》なんて言葉も桜井さんが使うとワクワクしてくるから不思議。

「行けるか?」「行くよ後ろ!」「来い、三重?」「もう1発!」

先日ワンマンに行ったばかりなのにまた行きたいって心が叫んでる。

 


3.PIANO MAN (Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ)

ライブ音源なのはわかっているんだけど完成度に鳥肌が立った。

元々この曲を収録しようと思っていたのか、いいアクトだったから収録することにしたのかはわからないけれど、後者は間違いないと思う。収録曲同士の毛色がぶつかり合わないように考えられているなあという印象。

こういうちょっと突き放してくる曲がちゃんと入ってる所がミスチルの好きな部分の1つ。

コバタケの匂いが少しだけ懐かしいな、なんて。

 

 


4.跳べ (Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ)

この曲に関して、とても個人的なエピソードを書いておこうと思う。

5月、「スガフェス!」を訪れた際のことである。当日わたしは1人で、もちろんMr.Childrenのアクトも観た。いつも通りはじめから号泣していたのだが、"跳べ"に入る前にティッシュの持ち手がなくなってしまった。

涙を止めることはできないしどうしたものかと思案していたら近くにいた20代であろう背の高い男性が黙ってティッシュを差し出してくれた。余裕のなかったわたしはそれを受け取った。その男性は少しだけわたしに近づいてミスチルのアクトを最後まで一緒に観てくれた。

終わった後すぐお礼を言ったが、あまり話す時間も持てず人に紛れて見失ってしまった。ミスチルのグッズを身につけていたこととなんとなくの顔しか覚えていないけれど、心の中で再度お礼をした。

 

その後月日は流れ6月、ミスチルのツアーである。わたしはお昼過ぎに物販列に向かった。

そんなに並んでないな、1時間もかからず買えそうだな、なんて思いながら最後尾に着く。

ふと横を向く。

ドラマってあるんだ。

 

先日のそのティッシュをくれた方だった。

 

彼も覚えてくださっていたようで、「あのときはどうも」なんて生々しい挨拶。

物販も終わって相手のお友達が来るまでずっとお話してた。「今度飲みましょう」という社交辞令を残して去っていった。わたしもその後すぐライブを一緒に観てくれる友達が到着してテンションが上がったからそんなこと忘れていたけど。

 

その後のことを書くと長くなるので割愛するが、こんなこともあるんだなあって話。

 

このエピソードもそうだし、元々"跳べ"は自分の中でかなり思い入れのある曲なので、このシングルに入っていて嬉しい。

 


5.終わりなき旅 (2017.4.23 YOKOHAMA)

ONE OK ROCKツアーの横浜アリーナ公演にゲスト出演した際の音源だそうだ。

この2017年にこの曲のライブver.が円盤になるということがすごく嬉しい。基本的に音源が好きな身ではあるが、やはり"終わりなき旅"はライブで聴いてこそ価値があると思っている。

実際に生音でこの曲を聴く時はJENのカウントから既に泣いているからライブ音源にしてくれることで少しだけ客観的に、より壮大なスケールでこの楽曲を感じることができる。

《どこかに自分を必要としてる人がいる》を当たり前のように「あなたを」と言い換えて歌うけれど、何度聴いても、そう歌うとわかっていても、胸に刺さるフレーズだ。

 


6.忙しい僕ら

2015年のライブハウス2マンツアーで初披露され、いつ音源化されるのかな、表題曲感はないしもしかしてお蔵入り?なんて思っていたらこのタイミングでのリリースとなった。世武裕子さんのアレンジがより楽曲を美しくさせている。

わたしたちはこのまま同じでなんていられないし、同じ瞬間はずっとは続かない。永遠なんて存在しないし、何をしていても時は進んでいく。

スケジュール的な忙しさももちろんだが、心も忙しい。忙しく動かなきゃいけない。そんな毎日をどう過ごしていこうか。

生きている限り、わたしたちはずっと忙しい。

 

 

7. no sound track

あれ?このシングルCDって6tracksよね?なんで7あるの?

 

 

8.ファスナー(w/スガシカオ)

こういうサプライズは良くない。

嘘、嬉しすぎて言葉にならなかった。

 

桜井「さあ、お招きします。僕のえー、多大なる影響を与えてくれたリスペクトするソングライター、スガシカオ!」

 

一言一句、しっかりと覚えている。

「スガフェス! 」が開催されると決まった時、間違いなくスガさんはMr.Childrenを呼ぶと思っていたし、4人も彼に呼ばれると思っていただろうし、出たらコラボだってするって、わかっていたはずなのに。

"ファスナー"。選曲一つでやられる。桜井和寿の作ったメロディとワードをスガシカオが紡いでいく。感慨深さが凄い。

このフェスの当日、わたしはまだ就活が終わっていなかったし、卒論で苦戦していたし、モヤモヤ考えていたことも多かった。ちゃんと乗り越えられるもんだなと思いながら、貴重なコラボを噛み締める。

この曲本当に好きだなあ。

 

桜井「スガシカオ!」

スガ 「ありがとう!...あー嬉しい!ミスチルの演奏で歌ったよ俺!すげー嬉しいありがとう!Mr.Childrenに大きな拍手を!」

 

 

コラボで思い出したけど、ミスチルファンなら皆さまご存知Quattro Formaggiの活動の行方も気になる。SHO"Camembert"WADA、KOJI"Parmigiano"HAYASHI、YOSHIFUMI"Cheddar"YOSHIDAの3人は元気だったけど。個人的には結構待ってます。あの付属CD本当に嬉しかったんだから。

 

 

 

 

そしてDVDについても少しだけ。

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1.Documentary Of himawari
その名の通り、表題曲ができるプロセスを追ったドキュメンタリーである。

 

"himawari"の歌詞もメロディも最初は違ったこと。助詞ひとつで印象がまるで違うこと。

ムードメーカーJEN。

「優しさよりも荒ぶる気持ちがもっと欲しくて」とオーダーする桜井さん。

ガツガツ意見出し合う4人。

ナカケーの近くにあるスタバのタンブラー。

健ちゃんがeditを聴く凛とした姿。

桜井さんマスクと眼鏡しててもかっこいい。

「真夏に咲く向日葵だったら意味が無くて」「暗がりの部分とかを音で表現したい」という桜井さんの意志。

Mr.Childrenの音楽は、桜井さんだけでは作れないこと。

ビッグバンドだからこそ、一音一音に向き合っていること。妥協は一切ない。

そんな突き詰めた先に見えたワンテイクが、わたしたちの耳に届くこと。

 

 

Mr.Childrenは常にトライするバンドだと思っている。「REFLECTION」の後の規模の小さい活動にいろいろと憶測が囁かれていたが、わたしは全くそのようなことは思わなかった。

彼らがもう大きな活動をしないなんて想像ができなかったし、事実Mr.Childrenというバンドはホールツアーから「演奏の繊細さ」を手に入れてまた大きい所に戻ってきた。

 

当たり前だ、彼らはPOPSAURUSであることを自覚しながら音楽と遊んでいるんだから。

 

 

 

2.君がいた夏 (25th Anniversary Day -2017.5.10 NAGOYA-)

件の中止された公演の振り替え日であり、Mr.Childrenの記念日であり、特別な日の、特別なテイク。

Gジャンがこんなに似合う男性をわたしは他に知らない。異論は認める。

この曲が発売されたときまだ生まれてない。わたしの人生より長く走り続けてきたモンスターバンドを、これからも追いかけて行きたいと思った。

ラストの4ショットがグッとくる。

 

 

そしてDVDのディスクには仕掛けが施されている。何がと書くつもりはない。発見した時の愛おしさはこの上ないものだった。

 

 

 

Mr.Childrenを最近好きになった人は、まず今年出たシングル2枚を買ってみてもいいんじゃないかな、と思った。何度も言うように「シングル」という言葉で括るのも恐縮だけれど。

 

 

 

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TRICERATOPS - AFTER PARTY 日比谷野外音楽堂

7/23。ついにこの日が来てしまった。

TRICERATOPS20周年ツアー「ROAR×20」が一昨日の豊洲公演で一段落し、その総括とも言えるAFTER PARTY。日比谷野外音楽堂で行われた。

 

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入口のツアービジュアルで既に泣きそうになる。ついに集大成。

20周年って本当にすごい。改めておめでとうございます。

 

 

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FCチケット。番号隠したけどAブロック林さん側。野音はこれまでに何度か訪れているけれどCブロックでしか観たことなかったから、ステージの近さにそわそわ。林さんのマイクまで3mくらい。

いつもライブのときはネイルをイメージカラーにして行くけど、文字とか入れると流石にイタいかなあと思ってずっと単色かバイカラーしかできてなくて。今回グラデーションで嬉しい。

 

 

 

早速約3時間、伝説の一夜を振り返る。

 

 

 

17:00少し過ぎたあたりでスモークが焚かれはじめてStay with Meがかかり、3人が下手から登場。

 

わだしょ→キャメルスーツ、グレーの柄シャツ、茶革靴
林さん→紺スーツ(赤の細ストライプ)、ボルドーの柄シャツ、ボルドー靴下、茶ブーツ
佳史さん→黒スーツ、半袖シャツ、黒スリッポン(下の方白い)

 

やっぱりスーツかっこいい。

わだしょ「オウイェ」連発。3人ともちょっと緊張してたかな、でもいい表情。

 

 

"King Of The Jungle""Shout!"の流れは今ツアーそのまま。この始まり方本当に好き。開演前雨も少しぱらついたけどこの頃はもう降っていなくて、晴れ間すら見えていた。

 

 

和田「日比谷〜!みんな元気〜?」

これ豊洲公演で言ってた「語尾がア行だと言いやすい」のくだりをなぞってるよね。ちょっと含みを持たせた笑顔でわだしょがオーディエンスに呼びかける。

 

和田「TRICERATOPSです!AFTER PARTYへようこそ。雨やんだね!AFTER PARTYってついてるからお酒飲みながらこうヘラヘラやって終わりだと思ってるでしょ。違いますよ。ゴリゴリのロックンロールをお届けするからね」

みたいなこと言って"SECOND COMING"へ。ツアーでは"TATTOO"だったからセトリ同じというわけではないんだな、と認識。"GOTHIC RING""Groove Walk"とツアーでやってきた曲で3人のグルーヴを見せつけながら、次の曲。"トランスフォーマー"である。

5年前、15周年の時にはエンドロールとして使われたこの曲。先日DINOSAUR ROCK'N ROLL 7 (http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/dinosaurrocknroll7)でUNISON SQUARE GARDENとセッションしたのも記憶に新しい。今回ツアーのセットリストには入っていなかったので、ここでやってくれる特別感を噛み締める。また野音で聴けて嬉しい。

 


佳史さん林さんがステージからはけ、ピアノや椅子の用意がされている間にわだしょが上手側で歌なしの"Over The Rainbow"を弾いて魅せてくれる。豊洲公演ではここで少しアクシデントがあったから、今回は何事もなく一安心。心地よい音色とセミの鳴き声のハーモニー。そのまま"Fly Away"もソロ+ピアノで歌い上げる。
そして2人がステージに戻ってきての"if"。林さん足組んでベース弾くのかっこよすぎたなあ。《もしもこの手が君を包むために》のところの三声に酔いしれる。林さんが目を閉じたり手を胸に当てたり「堅さん」みたいにして音とってたのがセクシー。

 

 

林「ここから観てるとさ、皆さん結構うちわとか扇子とかお持ちなんですね」

前のお姉さま2人が「そりゃ持ってるわよ〜」って言ってたんだけど、本当に年上の方って扇子とか携帯しているんだよね。その奥ゆかしさわたしも身につけたい。

和田「みーんなパタパタしてるんだから。俺たち3人とももう40代だけど目だけはいいんだよ」

林「そう。だからさ、20年もやってると毎回来てくれてる人の顔覚えちゃうんだよね笑」

さわおさんみたいなこと言っててにやけた。林さん一回目合うとずっと見てるもんなあ。

 

アイドルのコンサートでよくあるうちわを持ってきてた人をわだしょが見つける。

和田「(指をさしながら)ほらあれ!『唱』って書いてある!あーいうのアイドルっぽくていいよね、ありがとうありがとう。俺らKinKi Kidsとデビュー日一緒なんだよね。ほら、俺らも昔アイドルだったから。ヒップホップ→アイドル→ロックバンドっていう」

佳史さんめっちゃ笑ってた。うちわを裏返すと「林」の文字が

吉田「なんで俺のはないの?!」

拗ねる佳史さんかわいい

離れた席に「幸治」「佳史」で表裏になってるうちわを持った人が。

和田「君たち友達なのにそんな席離れてるの?笑 まあいいや」

 

 

トライセラマニア」のくだりをやって"ラストバラード"へ。野音ではさすがに外れると思っていたので聴けて嬉しかった。野外で聴くのもまた一興。

 

 

和田「次はゲストをお呼びして一緒にやりたいと思うんですけども、以前もご一緒させていただいた方で。大人になったらこんな大人になりたい、という人です。紹介します、仲井戸"CHABO"麗市!」

以前12-BarのゲストだったCHABOさん。緑のベレー帽をかぶって満面の笑みを浮かべながら下手から登場。3人とグータッチ。

CHABO「どうも、シークレットゲストです。でも秘密は嫌いです。もう2.3日前から言いたくて言いたくて。やっと言えます。改めてTRICERATOPS、20周年おめでとう!」

和田「ありがとうございます!こちらこそCHABOさん、我々のライブに駆けつけてくださってありがとうございます」

CHABO「俺が出る前にさあ、客とうちわの話始めたでしょ?俺そのとき『CHABOさんそろそろスタンバイお願いします』って言われて袖で待機してたら話長くて...嫌になっちゃったよね笑」

和田さん「全部見られてたんだ!笑」

CHABO「佳史も変な所で拗ねやがって」

吉田「すいません笑」

CHABO「ステージ入るとき林がさあ、こいついっつもクールじゃん?だから入ってきても無表情なんだけど、今日は笑顔で出迎えてくれた」

仲の良さが滲み出る。

和田「前来てくれたときはアコースティックだったけど、みんな、CHABOさんのエレクトリックなライブ聴きたいよね?」

大歓声。

以前アコースティックコラボした"GIBSON"をバンドスタイルで披露した後、"New World"はわだしょとCHABOさんのギター合戦でオーディエンスを圧倒してくれた。CHABOさんとわだしょが背中合わせになって弾いてた時お互い内側の脚でのってたのがさらにかっこよさ引き立ってた。

こんな豪華なステージが見られるなんて...CHABOさんありがとうございます。

 


再び3人になって"SMOKE""ロケットに乗って"ではイントロで跳ねてた林さんのベースストラップがぷつんと切れてしまうアクシデントが。スタッフさんが駆けつけるも元に戻らず、新しいストラップを持ってきてもらう。膝立ちでベースの機体を抑えながら引き続けるすごさを見せつけるが、思わず笑ってしまう林さん。可愛い。焦るスタッフさんを横目にわだしょと佳史さんはニヤニヤ。新しいストラップに無事つけ代わり、林さん少し照れた表情。

 


今度はわだしょがステージからはけて、"Hayashi & Yoshifumi Groove!!"。林さんがステージ中央まで出てオーディエンスを煽る。ツアーのとほぼ同じだったけど、佳史さんソロが長くなってたような...?気のせい?キメのところで佳史さんが右のこめかみをポンポン叩くのが可愛かった。

 

林幸治吉田佳史!」と言いながらわだしょが戻ってくる。するとすぐに2人がはけ、「また1人になっちゃった」とわだしょ。アコギに持ち変える。


和田「次はね、自分のルーツの曲をやります。一人じゃなくて、友達を呼んでます!最近よく冬に会う友達です。...友達なんて言いましたが、大先輩です」
小田和正さんでした。髪型短くなってた。昔の電話が描いてある白Tシャツで登場。

一昨年の"クリ約"のマイケルメドレーを再現すると言って披露した"Heal The World""The Girl Is Mine"。わだしょが「she is mine」って言った瞬間矢継ぎ早に「nonono, she is mine」って小田さんが返してて取り合いみたいになってたのちょっと笑ってしまったけどやっぱり洋楽カバーは嬉しいな。

終わりしな林さん佳史さんが戻ってくる。

 

小田「当時監督してた映画(緑の街)のシナリオを作ってたときトライセラのアルバムをずっと聴いてて。ああ日本にもこんなバンドがいるんだって思ったの覚えてるよ」

12-Bar中野サンプラザ公演と同じMC。

和田「ありがとうございます」
小田「いや俺は本気で言ってんだよ」
和田「本気でありがとうございます!笑 小田さん野音で演奏するのは何年ぶりくらいなんですか?」
小田「40年ぶりくらいかなあ。その時はCHABOや内田裕也さんとか...チューリップとかも。その時のトリは...最後にやったのはガロでしたね。すごい人気だったなあ」
和田「へぇー。ちなみにそのライブ見たよって人、いる?」

いなかった。やっぱり40年は伊達じゃない。

和田「次は我々の曲を一緒にやっていただこうと思うのですが...小田さんが新しいメロディをつけてくださいまして。それがもうね、小田節炸裂で本当かっこいいのよ」
小田「大袈裟だよ。軽ーく、なんとなく聴いてくれれば」


"Fever"。小田さんアコギ×わだしょエレキが最高だったなあ。これは圧巻としか言い様がなくて、4人の上手さにやられた。わだしょが擦り寄っていっても全く意に介さない小田さんも可愛かったなあ。

小田さんと桜井和寿さんをシークレットゲスト予想にしていたのでまさか小田さんCHABOさんが同じ日に見られるなんて。ゲストでこのメンツ、やっぱりTRICERATOPSは強い。

 

 

再び3人に戻って"スターライト スターライト"。ベースライン好きすぎ問題。ラブアンドピースもできて満足。
"赤いゴーカート"、ツアーでは"Jewel"との交換枠だったのかな、聴けてなかったので嬉しかった。《夜明けの空で赤く点滅してるビルのライト達》のところで周りのビル見上げて野音にいることを感じさせてくれた。

"GOING TO THE MOON"も安定のかっこよさ。前回の野音でトップバッターだったの思い出してた。林さんがコーラスしてるの見過ぎてわだしょが踏んでるのいつも見れてなかったので、この日は徹底して足元見ました。かっこよかったっていうそれだけなんですけどね。

 

本編はここで終了。既に終わりたくない気持ちが強すぎる。

 

アンコールで再登場してくれた3人。

わだしょ→メンバーイラストTシャツグレー
林さん→メンバーイラストTシャツ白
佳史さん→ツアーTシャツ

順番にランウェイして決めポーズ。林さんのときドラム台に座ったわだしょと佳史さんがひそひそ話しててなんだか微笑ましかったな。

最後は佳史さんを中心にお花みたいなポーズ。両手でめっちゃ手振るやつもまたやってたなあ。

 

わだしょと佳史さんのワンツースタートの"Believe The Light"。思い返しても贅沢なセトリ。

「今日初めてTRICERATOPS観に来たよって人!」のくだり今日はここでやってたなあ。いろんなタイミングで好きになってくれた人がいると思うけど、みんなにありがとうと。

 

今ツアー1番グッときたMCは、

和田「なんで僕・私が こんな目に遭わなくちゃいけないの?ってことがこれからもたくさんあると思う。でもそういうときにトライセラの音楽をぜひ使って!また次会うときは笑顔で」

ってやつ。音楽を「使ってくれ」と言える強さと信頼関係。次会うときは笑顔で3人に会えたらいいな。

 

和田「しばらくライブはないです...いやちょくちょくイベントは出るんだけどね、ツアーはまだ先かな、っていうのもツアーまわってるとき曲書けないのよ!」

田淵智也さんは書けますけどね(挑発)

それぞれバンドのペースがあるからねえ。

和田「またCDとか出せると思うんで、楽しみにしててください!」

 

からの"Raspberry"。今ツアーはいつもとは立ち位置が違うなあと思った。大体キラーチューンというか、BUMP OF CHICKENでいう"天体観測"のような、UNISON SQUARE GARDENでいう"シュガーソングとビターステップ"のような、お名刺的役割が多かったと思うけれど、今回はやはり20周年を印象づける意味合いが大きかったように感じる。デビュー当時から1人も欠けることなく駆け抜けてきたスリーピースロックバンドの誇りがその1曲に込められているような、威厳と確立されたロックンロールを放った"Raspberry"だった。

 

 

本当に圧巻の3時間でした。

 

音楽を好きな自分、TRICERATOPSを好きな自分に感謝したい。《愛して愛し抜いた時知れる喜びがあると知った》とはこのことかしら。

わだしょがしきりに「俺たちの音楽は所謂JPOPとは少しずれてるけど」とか「JPOPを王道というなら俺らの音楽は真逆にいるんだけど」とか言っていたけど、そこに凛と立っている素晴らしい音楽を見つけ出せた自分のことは誰に自慢するでもなくひっそりと誇りに思うことにする。

 

TRICERATOPS20周年本当におめでとうございます。日本が誇れるスリーピースロックバンドだとわたしは思っています!

 

 

 

 

TRICERATOPSを教えてくれた父と行きたくてチケットを2枚取っていたのだが、持病もあって野外は厳しいということで諦めた。その代わりに父と同じくらい音楽観の信頼できる人に声を掛けて一緒に行ってもらった。ライブ中は世界に入り込みたいし、終わったら感想を言い合いたい。かなりわがままだが、その温度感を理解してくれる人でよかった。


父は林さんの誕生日にわたしの目の前で倒れた。今も予断を許さぬ状況ではあるが、父はこのライブの感想を楽しみにしてくれていたのでなんとか書き上げねばならぬと思った。

 

 

最後の最後で個人的な話になってしまいましたが、ここまで読んでくださったすべての方々に感謝致します。

次のライブが楽しみです! 

 

 

 

TRICERATOPS TOUR「ROAR×20」AFTER PARTY@日比谷野外音楽堂 セットリスト

1.King Of The Jungle
2.Shout!
3.SECOND COMING
4.GOTHIC RING
5.Groove Walk
6.トランスフォーマー
7.Over The Rainbow(SHO SOLO)
8.Fly Away(SHO SOLO)
9.if
10.ラストバラード
11.GIBSON(w/仲井戸"CHABO"麗市)
12.New World(w/仲井戸"CHABO"麗市)
13.SMOKE
14.ロケットに乗って
15.Hayashi & Yoshifumi Groove!!
16.マイケルジャクソンメドレー (Heal The World~The Girl Is Mine)(w/小田和正)
17.Fever(w/小田和正)
18.スターライト スターライト
19.赤いゴーカート
20.GOING TO THE MOON

en.
21.Believe The Light
22.Raspberry

 

 

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TRICERATOPS - ROAR×20 豊洲公演

7/21。日本が誇るスリーピースロックバンドTRICERATOPSが"Raspberry"を引っさげてデビューした日である。

それからまるまる20年経った2017年、豊洲PITにてツアー「ROAR×20」の最終公演が行われた。

 

おそらく現時点では日本で1番キャパの大きいライブハウス(公式発表では3,103名)。

 

 

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 ストラップかわいい

 

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スターライト×20

 

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入口の看板

 

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お花たくさん

 

 

開演前SEはMr.Tambourine Man(The Byrds)〜IORR(The Rolling Stones)〜Stay with Me(The Faces)。からの暗転、3人が登場した頃には19:15を回っていた。

 

 

野音もあるので簡単に印象に残ったこと

 

 

*MC

・最後が「う行」の豊洲は言いづらい(福岡ぁ〜、名古屋ぁ〜、大阪ぁ〜、豊洲ぅ〜)

豊洲の高層マンション住んでる人いる?→30階に住んでる人がいた。武蔵小杉42階も。林さんから「高い所でお酒飲むと気圧の関係で高山病みたいになるから気をつけて」とアドバイス

・林さん高い所苦手 3階が限界 お酒たくさん飲むには丁度良い

・林さん、2020年には高層マンションの上の方の階でバスローブ着てウイスキーグラス片手に窓の外を見下ろして「東京の街も変わったな」って言うのが理想像だったらしい

・わだしょ、最近は美女と野獣を観た。ここでさっと弾けるような大人なバンドになりたいけど、今日は練習してきた→"Beauty and the Beast"

・佳史さんは「ポリスヒーロー」。これも弾く。サビでいきなり林さんがメイン張り出して会場爆笑。演奏後、「これ適当に歌ってないからね。ちゃんと広東語だから」

・特にトライセラマニアに捧げる"ラストバラード"

・わだしょのラストMCはめっちゃ良かったから秘密 

 

 

*わだしょ
・キーボードが出てくる転換のとき上手でめっちゃエモエモにギター弾いてたけど、途中で弦に違和感。ローディーさんにぷんっと引っ張ってもらい、今度は上手くいってにやり。
・Beauty and the Beast最高でした
・アンコールで下手まで来てくれたけどコードが絡んでスタッフさんが少しあせる

 


*佳史さん
・Grooveのときの真剣な表情と林さんの2020話聞いてるときの笑い方のギャップ
・芝刈り機並みに両手振る→客からのリアクション→もっと振る(満面の笑み)
・"スターライト スターライト"のときのLOVE & 「PEACE」でちゃんとピースサインしてた

 

*林さん
・スーツで跳ねるの可愛い、急にやめるのも可愛い
・スーツで足組んでベース弾くのだいぶ罪
・コーラス綺麗すぎる
・佳史さんの芝刈り機に気付いて後ろチラ見→ちょっとだけ笑う→かっこいい
・スタッフさんの方見ないでベースチェンジするのにグッときた

 

 

*アンコール再登場

わだしょ→ツアーTシャツ
林さん→メンバーイラストTシャツ白
佳史さん→メンバーイラストTシャツグレー

Tシャツの主張が激しい登場。お花くわえた佳史さんを中心に3人でポーズ取りまくる。佳史さん一回その花を添えちゃいけないところに当ててて笑ってしまった。良い子は真似しないでください。

 

 

*お客さんとノリ方

・人と人との間が最前ブロックですら空いていて快適の極み。同時に自由に楽しむスキルも求められていて、ゾクゾクする。

・メンバーはクラップも煽るけど、やるもやらないも肯定してくれる感じがすごくて最高

 

 

*ごめんよJewel

セットリストは見ずにライブへ行ったので今ツアーの変更枠だと知らなかったのだが、「Jewelやらなかった」というツイートだけ事前に見てしまったので諦めていた。本当に嬉しい。

 

 

 

ツアーはこれにて終了。

本日はいよいよ日比谷野外音楽堂にてAFTER PARTYです。楽しみすぎる。

 

 

 

 

 

TRICERATOPS TOUR「ROAR×20」@豊洲PIT

セットリスト

King Of The Jungle
Shout!
TATTOO
GOTHIC RING
Groove Walk
Second Coming
ポスターフレーム
スターライト スターライト
Over The Rainbow〜Fall Again
2020
if
ラストバラード
SMOKE
ロケットに乗って
Hayashi & Yoshifumi Groove!!
Jewel
GOING TO THE MOON

en.
Believe The Light
Raspberry

 

 

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米津玄師 - RESCUE Day2

7/14-15、2日間にわたって米津玄師がライブ「RESCUE」を開催した。

 

場所は東京国際フォーラム ホールA。いくつもホールがあり同日にいろんなイベントが開催される中、1番大きなホールへ足を運ぶのはちょっと照れくさくもあり誇らしくもある。キャパは5012席。

 

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米津さんがワンマンを行うのは昨年12月のはうる以来。2017年の活動はかなり活発に行っており、秋冬のツアーも決まった中でのこの2日間。わたしは2日目に訪れ、2階席上手前列で観たのだが演者の表情がわかるほどステージが近く感じた。

早速2日目の公演を振り返る。

 

 

 

18:00。定刻で暗転。 The xxの"A Violent Noise"をSEに、まずは下手からバンドメンバーの須藤優(B)、堀正輝(Dr)、中島宏士(G)が登場。続いて米津玄師も下手から出てきた。この時点ではまだステージ暗め。

米津さんは白シャツにタックの入ったベージュパンツ、翡翠色のジャケット。

(ナタリーの記事はこちら)

 

ステージは菱形の台4つで1つの菱形を形成していた。1番高い後ろの台に堀さん、中段左がすってぃー、右が中ちゃん、そして下段中央1番前が米津さん。

堀さんのバスドラにNINMARIマークがついててニンマリ。

 

 

01.ナンバーナイン

この曲はやっぱりトップバッターに相応しい。「はうる」のときも1曲目だった。

イントロが流れ始め、照明がつくと米津さんが両手をばっと広げる。「ああ、本当に米津玄師のライブに来れたんだ」という実感。アップチューンというわけではないのに会場のボルテージが高まるのがわかる。

今回も2番冒頭の《眩しくてさ》は歌わなかったんだけど、ライブではパスするようにしたのかな。

 


02.フローライト

"ナンバーナイン"とこの曲空気感似てるから繋ぎが心地よい。イントロの入りが少し長め。既に米津さんが汗かいてるのが見えて、「上着脱いでいいよ」って思った記憶。

サビ前にぴょんぴょんはねるすってぃー。

間奏の「ラーラーラーラー」では両手を広げてフロアを煽る。シンガロングが心地よい。ギター引き倒す米津さん。

 


03.メランコリーキッチン

個人的に大好きすぎる曲なので膝から崩れ落ちそうになった。1音目で震える。イントロのリズムがワクワク感を掻き立てられる。

オレンジベースの照明。曲に合わせてメンバーが乗る台の縁も光る。ライトの変化も見応えがあった。ガツガツ切り替わっててかっこよかった。

ライブのときちょっとキーが違う《もう一度!》をいつも楽しみにしてるんだけど、今回も然りでにやける。

 


04.あたしはゆうれい

イントロから沸き立ち方が尋常じゃなかった。ライブでもう聴ける機会ないんだろうなって思っていた矢先だったから。

バックがレモンイエローでまさに《ひたすら心に檸檬を抱いた》。シンプルでより可愛さが際立つ。

らーるらのところで手拍子する米津玄師。しかも左肩あたりで。可愛い。

地声ひゅーるるがすごく良くて、喉が強くなった証拠かなあと思った。曲最後のドン、で4人にスポットが当たる。

 


05.翡翠の狼

米津「どうも、米津玄師です。今日はよろしく!」

 

ライトな挨拶が心地よい。

エメラルドグリーンの照明が綺麗。翡翠色かな。

この曲のハイライトはやっぱり米津狼の遠吠え。2回やったかな。まさにはうるでした。必ず右を向くのは何か意味があったんですかね。

中ちゃんがギター投げ捨て気味に置いてドコドコし始めたのとても微笑ましかった。

 


06.Black Sheep

どこかのレポートに久々だって書いてあったけどはうるでもやってくれたよね。

イントロでノイズがなる。スクリーンには液晶が水没した時に出るようなカラフルなバグのような映像。ラスサビ?にも同じ演出。曲中は硝煙のような少しけむたい映像。ライトはホワイトベース

最後の方結構声絞り出してて圧巻だった。今までの米津さんだったらここで喉潰して早くも声ガラガラ、みたいな流れだけど今日はこれくらいじゃノーダメージでした。感動。

 


07.砂の惑星 (新曲)

米津「新曲やります!」

 

ステージ上部のLEDディスプレイが降りてきて初音ミクの映像と共に"砂の惑星"の文字が大きく映し出される。「マジカルミライ 2017」のテーマソング。一応名義としては「ハチ feat. 初音ミク」なのでセルフカバーでした。まさかやるとは思わなくて驚き。

《あなたと私でランデブー》って聴こえた気がする。"マトリョシカ"の頃の魂は今もなおそこにあるってことかな。あと《ハッピーバースデー》って言ってました。

次のアルバムにセルフカバー入るかしら。

 

米津「ありがとう」

 


08.orion

満天の星空より綺麗なんじゃないかと思うくらい夜空のイメージバックが眩しくて少し眩暈がした。

途中から姿を現したミラーボールがラスサビで一際明るく光る。そこを起点として放たれるたくさんの光線が2階席にまで届く。星と星を繋ぐ線のように。

こういう切なくてあたたかい曲はやっぱり指定席で聴くのが好き。

 


09.ゆめくいしょうじょ

メンバーがモニターに覆われて見えなくなる。曲中ずっとそのままで、完全に世界観を作り出したいという意図が見えた。


モニターには絵画的なアニメーションが繰り広げられる。寝ているピンク髪の女性とゆめくいしょうじょのお話。加藤隆さんが担当者されたようで納得。
アカペラの時にハートの風船が浮かんでいて、その後ろに時折見える米津さんに何か神秘的なものを感じた。
最後には夢から覚めた女性が風船を持ったまま馬に乗って去ってゆき、ゆめくいしょうじょも森の中に消えていった。あのアニメーションもう一度観たい。口で説明しようとすると陳腐なものになってしまう。

 


10.ゴーゴー幽霊船

米津「まだまだ行けますか?後半もよろしく!」

 

冒頭歌詞間違えた気がしたけど気のせいかな。

フロアの盛り上がりが本当にすごい。ぶち上げチューンたるぶち上げチューン。

「なら全部忘れて?」の煽りで客の「ワアワアワアワア」の声の圧が半端じゃなかった。

「わ↑らうので 」「は↑びこれば」のライブキーが好きすぎる。音源にはない絶妙な加減。

1.2.3.4.5.6.7.8.のカウントでチカチカする照明良かった。「エイッ」のはね方が可愛い26歳。

この後"パンダヒーロー"来るんじゃないかと構えてたけど来なかった。

 

 
11.駄菓子屋商売

イントロで沸く。

いつも普通の顔して手でネズミ作ってチューチューチューチューするけど冷静に考えなくても可愛い。指揮からのネズミ本当に可愛い。

1日目この曲でステージから落ちたと聞いたのでステージ際に来るたびハラハラしてしまったけど今日は大丈夫でした。

diorama期特有の不穏なサウンドが心地よい。暗いようではつらつとしてるこの感じも好き。

 


12.ドーナツホール

おなじみの。赤×青の照明でギラギラ。今回のテーマカラーっぽさある。

堀さんがサビでアレンジ仕掛けてきててにんまり。2番終わりすってぃーもアレンジしてた。

ラスサビ前の部分で中ちゃんとすってぃーがクラップで煽る。

個人的にはボカロを通っていないので当初あまりこの曲に関心を示していなかったけれど、セルフカバーでアルバムに入れてくれて大好きな曲になりました。"砂の惑星"も期待してます。

 

米津「ありがとう」

 


13.アイネクライネ

"ドーナツホール"からの流れでスタート。この位置に来るとは思っていなくて不意討ち感。

青系の照明→ラスサビにかけてカラフルになっていくのがMVを想起させた。

演出ははうるのときの方が感動的だったけれど、演奏は間違いなく今回の方が良かった。それこそ音楽隊のときと比べても、後半負けしなくなっているのが顕著にわかるアクトだった。

唯一無二の名曲だなあと改めて思う。

 


14.LOSER

この流れ知ってるなと思えばはうるも同じだったっけ。イントロ、MVほどじゃないけどライトに踊ってた。

長い前髪で前が見えてない人が実際に《長い前髪で前が見えねえ》って歌ってるの観るのなんかシュールだよね。

「聞こえてんなら声出していこうぜ!」の煽り、今日イチの盛り上がりだったのでは。

あとフー!のところいいよね。

《ただどこでもいいから遠くへ行きたいんだ それだけなんだ》

 


15.ピースサイン

来ましたRESCUEの大本命。

赤と水色の照明でヒロアカ感。

ディスクレビューで書いたAメロクラップですが、やってる人とやってない人がいて個人的にはすごく好きな空間でした。

《さらば掲げろピースサイン》ではみんな思い思いにピースサインを掲げていて、あの光景はグッときましたね。ステージからの風景はどんなだったかなあ。

Bメロですってぃーがリズム取りながら足パタパタさせてたの可愛すぎて見つめてしまった。

バンドメンバーアイコンタクトしすぎ問題(楽しそう)

 

 

 

米津「元気? みんな」

 

MC完璧には覚えてなかったので概要だけ。

・子供の頃の記憶を思い出すことが最近多くなった。曲もそういう所からできている。

「自分が子供の頃を思い返せるようになるくらい大人になったのか、ただ子供に返っていっているのかわからない」

・次やるのはかいじゅうずかんに封入された"love"

・その後にやる新曲も子供の頃のことを歌っている。最近レコーディングを終えたばかりだそう

 


16.love

こちらもアニメーションとともに届けられた1曲。鶴みたいな鳥とか、イルカとか、いろんな形が見える大木とか...うまく説明出来ないけれど、ラストに「YANKEE」のジャケットの骸骨が出てました。これも加藤隆さんだって。

前回ライブで聴いたときはまだ音源を持っていなかったからイメージがふわっとしていたけど、今回はきちんと壮大なバラードとして受け取ることができた。

 


17.fogbound (新曲)

次のツアータイトルじゃないですか!アルバム出るかな...!この曲がツアーの軸になるのかしら。

照明はカラフルで、Aメロはエフェクトかかる→外れる→かかる→外れる を繰り返してた。後ろの映像はHQさんが担当。

ここまで16曲歌って、しかも新曲なのに堂々としていて素晴らしい。ハンドマイクのかっこよさが印象的。

 


18.春雷 (新曲)

これはHQさんと大橋史さんが担当。オイルペインティングのような映像。パスピエDDADのNHKホール公演でなっちゃんが書いてたやつに近いイメージ。

あたたかくて優しくて、シングルにはならないかもしれないけど個人的にはすごく好きな柔らかい曲。

サビ前は結構矢継ぎ早に言葉を紡いでいたけど、刺々しさはなかった。一部鼻歌でごまかした気がしたけど気のせいかな。

音源化を楽しみに待ちたい。

 

 

 

米津「どうもありがとうございました!米津玄師でした!」

 

颯爽と去っていく。

 

 

暗転中、拍手に紛れてずっとタムのリハが聴こえてた人は曲予想できてたのでは。



en1.アンビリーバーズ

米津「どうもありがとう」

アンコールで即ボルテージを上げられるほどすっかり成長したこの曲。青く照らされる中、すってぃーが序盤からクラップを煽る。

ちょっとぴょんぴょんしてた米津さん。つられてフロアもはねる。

どうしても原キーが好きなのでそこだけ毎回惜しいなとは思うけれど、かっこいいから許す。歌いやすさとかもあるもんね。
アウトロではスティックを持って軽くドコドコ。

 

 

 

米津「メンバー紹介していいすか?」

すってぃー→堀さん→中ちゃんの順に紹介。中ちゃんのときの歓声がすごい。


米津「中ちゃんね、幼馴染みなんですよ。もう小4?とかからの付き合いで。中ちゃん、今日あれやってないよ。2階席〜!ってやつ」
中島「あー」
米津「これ今日の公約にしてたんですよ」
客席から「やってー!」の声


中島「2階席〜!」
大歓声


米津「1階席もだって」
中島「1階席〜!」

大歓声

 

米津「えっと次で最後の曲なんですけど」

え〜?の声

 

米津「あ、うん、ありがとう。で」

こらこら、そこは「夜通しやっちゃう?」でしょうよ。唯一のMCだったから余裕がなかったのか、はたまたただのツンなのか。

 

MCこんな感じ

・子供の頃は「自分のいる場所から早く出ていきたい」「遠いところへ行きたい」という気持ちが強かった、徳島好きじゃなかった

・上京してバンドメンバーや袖にいるスタッフ、今日来てくれてるみんなと出会えてよかったありがとう

・言えることがあるとすれば「遠くへ行け」ってことかな

 


en2.Neighbourhood

最後にこの曲ってねえ。本当にいろんな思いが込められているラスト。

彼自身、早く地元から抜け出して遠くへ行きたいと思っていた頃の気持ちを思い出して書いたという。こういう気持ちって誰しも持っているんじゃないかなあ。大人になったら正解がわかるのかな。そもそも正解ってあるのかな。

自分をごまかして生きるんじゃなく、自分の意志で切り開ける強さが欲しい。

 

 

 

素敵な1時間45分をありがとうございました。

 

 

 

米津玄師は音楽を表現しているというよりも音楽で自分を表現していると言った方が適切かもしれない。

子供の頃自分のいる場所にフラストレーションを感じていた彼は、ボーカロイド、アート、ミュージックと、自分を放出する手段を自分の力で手に入れた。「米津玄師」を音楽で表現できるようになった26歳の彼が、遠くへ行きたいと願っていた幼い頃の彼自身に差し伸べることができるその手、音楽こそがまさに「RESCUE」なのではないか。

 

わたしたちだってきっと同じように過去の自分を救済できるはずだ。そこから掲げるピースサインは、きっと何よりも清々しい。

 

 

 

 

■米津玄師 2017 LIVE / RESCUE
東京国際フォーラム ホールA
7月14日・15日

 

 

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sumika - Familia

※この記事はsumikaのアルバム「Familia」のネタバレを含みます。購入されてからか、購入しないと決めてからお読みください。いつもありがとうございます。

 

 

 

 

7/12、sumika「Familia」をリリースした。4枚のミニアルバムを経て初のフルアルバムである。

 

 

 

Familia。家族。7年前から1stにつけるならこれ!と決めていたというこのタイトル。

Familyじゃないの?と思う方もいると思いますが、スペイン語ではFamiliaですね。かの有名なサグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)と同じです。イタリア語もFamiliaだったかな。ちょっと自信が無いですすみません。結局何語だと思ってつけたんだろうねこれ。

 

一つの作品を通して聴いてもらうことに強いこだわりを持ち、これまでフルアルバムを作らずにミニアルバムを続けてリリースしてきたsumika

 

彼らのこれまでをまとめながら、蔦谷好位置山口寛雄、東出真緒(BIGMAMA)、桑迫陽一、ハヤシベトモノリ(Plus-Tech Squeeze Box)、河原太朗(ampel)、田口恵人(LUCKY TAPES)、鈴木正人(LITTLE CREATURES)といった豪華プロデューサー・ミュージシャン陣を迎え、新しいsumikaを放出していく作品に仕上がった。

 

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タワーレコード渋谷店、フラゲ日に訪れたら展開はこんな感じでした。

 

 

 

まずは全14曲を。知ってる知識だけで書いたので間違いもあると思いますが大目に見てやってください。事実確認をしていないので訂正してくださらなくて大丈夫です。

 

 


01. Answer

蔦谷好位置プロデュースの楽曲。およそ80秒。

最初のアカペラ部分からもうワクワクが止まらない。1曲目に相応しすぎて震える。

この曲、今作の中では1番最後に出来たんだそう。歌詞も蔦谷さんに会ってから書き直したとかなんとか。

しかしやはり蔦谷さんのプロデュース力たるや。sumikaも知らないようなsumikaの良さを根こそぎ引っ張り出しておきながら、とんと背中を押すだけの感覚。蔦谷カラーはもうバリバリに出てるけど、「蔦谷好位置の曲」にしちゃわないのが蔦谷さんのいいところ。

「なるべく最短で、これまでの音楽人生の答えを出し切る」というコンセプト。今までのアーティストとは逆の発想だなあ。

ベースがすってぃーなの本当にぴったり。こじつけだけど、sumikaと米津玄師はまとめてfun time ACCIDENT3に呼ばれてください。

 


02. 春風

価格設定自由という販売方法で話題を集めた最新シングル「Dress Farm #3」の1曲目。大々的な企画に負けない曲の繊細さと強さが際立つ。

ロックでもポップでも勝負できるメロコアという印象。片岡さんもこの曲が出来上がって「闘える!」と思ったそう。おがりんが入ってから鍵盤ベースのポップな名曲をいくつも作り出してきたが、この曲はある意味原点回帰とも言えるギター主導。2曲目に組み込まれたことでこのあたりのプライドや主張を垣間見ることができる。

サビ終わりから刻まれるビートが爽快感を生み出している。

 


03. Lovers

ライブの定番。

単独で聴けばアルバム2曲目あたりに入りそうだなと思っちゃうこの曲がこの位置に入った。

先ほども少し触れたが、おがりん加入後sumikaはポップに振れるようになり、それがリスナーからもポジティブな反応があった。この"Lovers"や"MAGIC"はその良い例だと思う。ただsumikaのイメージを"ふっかつのじゅもん"や"雨天決行"だけにおいたリスナーには必ずしもいい進歩には捉えられなかったようだ。

そこでこの曲順である。sumikaの根底が変わったわけではなくて、選択肢が増えたのだと示せるように。いいなと思ったのは、ポップまっしぐらにならないような配置であったことに少しだけ安心したからかもしれない。

 

 

04.KOKYU

ファンクもできるんですね皆さん。

片岡さんが体調を壊したときにヨガにハマり、ヨガの思考法と呼吸法を反映した一曲。セミナーみたいな曲」だって。

この曲を聴いて思ったのは、例えばだけど"くの字"に折れ曲がったものがあるとする。「これ投げてみたら帰ってくるかな?」とメンバーの1人が提案する。物体に角度をつけたり模様を描いたりする。投げてみる。戻ってきた。じゃあこれをブーメランと名付けよう、みたいな。

何が言いたいかというとものすごく「発見家」で「発明家」なバンドだなあと思うんですね。トライの幅が広い。

そしてバイオリンが入ってると思えばまさかのBIGMAMA真緒ちゃん...!素人耳なので聴いただけでは真緒ちゃんとはわからなくて、でもバイオリン...?と思ってたら彼女でしたね。曲のアクセントになってる!

ファンクって言い切っちゃったけど、正確にいうとファンク風にもできるっていうまたこの天才感。フルアルバムだからこそ出せた曲。

 


05. Someday

来ました梅酒ソング。どう考えても自宅で梅酒ロックと手作りおつまみで迎え入れたい一曲。

お昼でいうと喫茶店かな。渋谷の少しはずれにある古めのお店を彼氏と二人で訪れる。入口で「カランカラン」ってなるドアを開けて、わたしはドリップコーヒー、彼はラテ。ここ重要。

席に着く。お互い少しだけ話したと思えばそれぞれ別の本を読み出す。マスターが運んでくれた目の前のマグカップにも気付かない。

おもむろに本を閉じる。二人同時にカップに手をつける。ここで彼が一言。

「冷めちゃったね」

これでいい。「猫舌だから別にいいんだけど」って強がるわたしに「ハイハイ」って笑ってくれれば120点。

 


06. アネモネ

花言葉「儚い恋」。ファンならお馴染みのトピック(片岡健太ギャルには耳の痛い話かもしれない)だろうが、片岡さんの「高校生の頃自分がコピバンやってた時代にオリジナル曲やってたバンドに奪われた彼女」 の話である。宣言通りの「フラれたあとに振り向かせた編」、やってまいりました。何人と付き合っても基準になってしまうという元カノ、どんな人なのか気になる。

意外にこの曲、アルバムのリードチューンというかキラーチューンのような役割も果たしているのでは。切な爽やかさがMAX。落ち着いているようで感情はかなり膨らんでいる。

わたしも鎌倉の134号線走らせながら聴きたいな。

 


07. ここから見える景色

ウエディングシンガー業の経験があるという片岡さん。人生の喜怒哀楽のピークに関わることで自身も成長できるのではないかと思ったそう。片岡さん結構なんでもやってるんですね。そりゃ音楽の幅も広いわけだ。sumikaはソングライターが3人もいるからバンドとして持つジャンルが本当に多岐に渡るなあと思う。

間奏のピアノがすごく綺麗で印象に残った。

ストリングスアレンジが林田さんというの本当に納得です。

アコギベースで仕上げてるから弾き語りでもいけるんじゃないかな。それも狙いなのではと思うので、いつか聴けるかなとこっそり願いながら。

 


08. ピカソからの宅急便(Instrumental)

SEで使用している楽曲の作曲者ハヤシベトモノリとの共作。

インストって結構飛ばす人多いと思うんですけど、この曲に関しては飛ばすのがあまりに勿体無さ過ぎる。最近同じような感想持ったなと思って思い返してたら、「Fabula Fibula」でした。詳しくはリンク貼るので読んでみてください。書いてなかったらすみません。

 

溢れ出る遊園地感。この盛り上がりを序章に携えて、"MAGIC"へと繋いでいく。

同じインストでも単にメンバーの技量を見せつけるトラックだと胸やけしちゃうんですよね。世界観にそっと引きずり込むための一曲、なかなか効果的で痺れる。

 

宅急便で思い出したのだけど、魔女に仕える猫の姿した精霊のことを「familiar spirit」とか「familiar」とか言いますね。全然関係ないけど。

 

 


09. MAGIC

こちらもライブ定番曲。

単体でもはじけるような多幸感で溢れているのに、インストからの高まりでみずみずしさが頂点。身体が動かないわけないじゃない。

 《さあ始めるよ》で転調するところ、初めて聴いたとき本当に鳥肌たった。

どんなに嫌なことがあっても、疲れきっていても、何もかもやめたくなっても、魔法をかけてくれる曲ってあるんだなあと再認識した一曲。

 


10. アイデンティティ

おがりん曲は本当に素直で、彼のパーソナリティが染み出ているなあ。

ギターリフが印象的。sumika流応援歌。

何かテレビでもタイアップつけてもらいたいくらい。ドラマか、CMか、アニメでもいい。ってくらいの圧倒的な疾走感。

歌詞が本当にいいなあ。誰しもあと1歩の勇気が欲しいときってあるよね。

trailerに渋谷がうつってて驚いた。あんなところにsumika普通にいるんだ。

 


11. Summer Vacation

冒頭の「Summer Vacation」、MV限定仕様かと思ってたらちゃんと収録されていて嬉しい。

MVに出てる菅沼ゆりちゃん大好きです。「チュートリアルの徳ダネ福キタル」を観たことある方にはお馴染みでしょう。

最近のシティポップブームを意識してるのかしら。Suchmosの爆発的な売れ方(Suchmosをシティポップに分類しきってしまうのは少し癪だけど)しかり、急上昇のACCしかり、2017年のJamiroquaiしかり。

ゆったりしたBPMで大人の雰囲気を纏ったジャジーなポップ。ひとつひとつの音符も長くもたせている。こういう曲にはやはり鍵盤が活きる。

ここまで幅が広いと一つのバンドだとは思えなくなってくる。本当になんでもできるんですね。

 


12. まいった

インタビューで意外に触れられないなあと思っていたけど、こんないじらしい曲だったなんて。でもこれきっと聞きづらいよね。聴いてる方が恥ずかしくなるくらいの可愛さ。

思い出すのが《赤い鼻の事》っていうのが妙にリアル。これ確か作詞は隼之介さんだったはず。可愛い。

空気感としては優しいのに、もどかしくてこちらから声掛けたくなるくらい。

「君だけが頭の中から消えないみたい」

 

すごく個人的な感想だけど、back numberを感じる。伝えたら同意してくれた人はいたので安心して書く。

 


13. 「伝言歌」

これもライブ定番中の定番と言っていいでしょう。8曲目くらいかなと思っていたけれど大正解だと思う。1枚を通して聴くというコンセプトで14曲構成なら、最後の山は結構がっちり固めなきゃだもんね。そもそもアルバムに入ったことがすごく嬉しいけれど。

この曲の裏話がドラマチックというロマンチックというか...鳥肌立ちました。

愛に溢れたエピローグにぴったりの一曲。

ちなみにDVD観た人、伝言板になってるのはわざとですか...?

 


14. Door

"「伝言歌」"で締めたと思いきやふたたびドアを開けだすsumikaちゃん。どこまでも前向きで積極的。

フォークっぽい要素が入っててこれもまた新鮮。アルバムの締めという落ち着きよりも、送り出されるような感覚。Familia - 家族という住処から、「いってらっしゃい」「いってきます」が聴こえてくるような、あたたかさも前向きさも兼ね備えた楽曲。

いつだって楽しいことの後は現実が待っている。この曲はそっと背中を押してくれる。つらくなったらまた"Answer"に戻ってくればいいじゃない、ってね。

 

 

 

いやーまいった。別に上手いこと言おうとしてるわけじゃなくて、本当にまいりました。

1枚通して聴いてほしいという彼らの願いが上手く反映されたアルバムだなあと思いました。

主観で書いてるので下手なこと言ってたらごめんなさいね。

 

 

通して聴いた感想としては、徹底的に人たらしな音楽を作るバンドだなあということ。キメすぎてない、人間らしさ全開だけど素直でキャッチーで、こんなの誰もが好きになっちゃうじゃない、みたいな。この点においては現在の星野源がダントツの爆走状態だと思っていたけれど、新たなるたらしが見つかりました。褒めてます。

 

個人的にはポップが大好きなのでポップに強いバンドが出てきたのはすごく嬉しいことだけど、彼らのさらに好きなところはその最大の武器に頼りすぎていないところ。

なんでもやる。なんでもできちゃう。でもやっぱり彼らの音楽。不思議だなあ。

 

 

どうかライブ当たりますように。

 

 

 

 

sumika 「Familia」
2017.07.12 Released

▪️CD
01. Answer
02. 春風
03. Lovers
04. KOKYU
05. Someday
06. アネモネ
07. ここから見える景色
08. ピカソからの宅急便(Instrumental)
09. MAGIC
10. アイデンティティ
11. Summer Vacation
12. まいった
13. 「伝言歌」
14. Door


▪️初回限定盤DVD
02/25 sumika『SALLY e.p』Release Tour Final
@Zepp DiverCity TOKYO


01. Lovers
02. ソーダ
03. カルチャーショッカー
04. MAGIC
05. 1.2.3..4.5.6
06. sara
07. まいった
08. 知らない誰か
09. リグレット
10. リフレイン
11. グライダースライダー
12. チェスターコパーポット
13. マイリッチサマーブルース
14. ふっかつのじゅもん
15. オレンジ
en1. 雨天決行
en2. 「伝言歌」

・オーディオコメンタリー収録

 

http://sumika.info/familia/

 

 

 

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the pillows "NOOK IN THE BRAIN" SHIBUYA O-EAST公演

(遅ればせながら5月分の記事です。)

 

※この記事はthe pillowsのツアー「NOOK IN THE BRAIN」のネタバレを含みます。ライブに行かれてからか、行かないと決めてからお読みください。いつもありがとうございます。

 

 

 

 

今年3度目のピロウズ

 

1度目は昨年から今年はじめにかけて行われた対バンツアーのファイナル公演(http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/2017/01/27/214742)、2度目はUNISON SQUARE GARDENの自主企画、fun time HOLIDAY6の札幌公演(http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/fth6sapporo_pillows)。

 

そして今回、同タイトルのアルバムを引っさげた「NOOK IN THE BRAIN TOUR」。ワンマンは今年初、1年半以上ぶりに足を運びました。

 

 

 

5/14、渋谷公演。

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久々のO-EAST。キャパは1300名くらいかな。AXがなくなってしまって唯一の頼り。渋谷にもZeppみたいな箱作って欲しいなあ。

フロアが横長だけどあまり雪崩が起きないのも好きなところ。コインロッカーも十分。

 

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LINE LIVEで一部生中継されたこの公演を振り返る。

 

 

18:00を少し過ぎた頃に暗転。大歓声とともにメンバー登場。さわおさんめっちゃ気合入ってたなあ。Tシャツのゆる絵とのギャップよ。peeちゃんはロンTがとても似合う。

 

 

アクトは"Envy"からスタート。エンジンかけるにはぴったりの選曲。徐々に上げていって"Hang a vulture!"が始まった途端MAXになるあの感じ、最高。挑発的なタイトルコールからの"I think I can"。フロアの熱気が上がるのを感じてか、さわおさんの雄叫びも増えていく。

 

 

山中「あー久しぶりじゃないですか!NOOKですか!NOOK!NOOKがあれば何でも出来る!はじめまして!the pillowsです!...はじめまして...なんて初めて言ったわ笑
暗転したときにわー!ってすごい歓声上がってねえ、安心したよ」

札幌でもサンシャインthe pillowsやってたしこのサービス精神はなんなんだ。
フロアを慈愛に満ちた目で語るさわおさん。好き。


山中「じゃあ最後まで仲良く楽しく。よろしくね!」

 

 

そのまま"MY FOOT"→"New Animal"のオールドラインへ。アカペラスタートの"Last Holiday"にもグッとくる。"POISON ROCK'N'ROLL"のラストではさわおさんとpeeちゃんが同時にギターを掲げてて、その風格にやられた。かっこよすぎません?

 

 

山中「えー改めまして、the pillowsです。今日は寒くもなく、暑くもなく、ちょうどいいお天気の中、ありがとうございます...(peeちゃんに向けて)なんか今の、違和感あるでしょ?笑」

peeちゃんにやけながら頷く。
山中「いや昨日さ、シュリスのイベントに行ったんだけど...若い子たちがやたらと『ありがとうございます』って言うから、その度お客さん拍手するんだよ。だからpeeちゃん、全く関係ないテレビとか今日の弁当の話でもした後にありがとうって言ってみ」

真鍋「今日のお弁当は辛かったです!ありがとうございます!」

パチパチパチパチ

山中「今日こんなにいるのに入り待ち1人でした!ありがとうございます!」
パチパチパチパチ
山中「な?日本人ってすげーな。俺なんて沈黙になるの何も怖くないからそんなこと言う必要まったくねえけどな」

かっこいい(盲目)



山中「じゃ次は"インスタント ミュージック"って曲です。ありがとうございます!」

"インスタント ミュージック"嬉しすぎる...。《くたばっちまえよ》の親指下に向けるアクションかっこよすぎた。"Ride on shooting star"は1月の田淵セッション思い出して無理ですね。Zepp DCで号泣しました。激エモってこういうこと言うんだな。"王様になれ"はアルバムの中でも好きな曲。Bメロのメロディですごく笑顔になれる。からの"Blue Drive Monster"でいい流れ。

 

 

山中「こんなにたくさん人が集まってきてくれてるのに入り待ち1人!ありがとうございます!」

結構根に持ってる

山中「いや別に入り待ちしてくれたからって
優しくするわけじゃねーけどな」

客「出待ちします!」

さわおさん「え?今出待ちするって言った?...今日はなかなか出てこねーぞ」

大歓声。笑

山中「えーっと...ここからLINE LIVEの中継始まるのかな?俺ちょっとファンデーション塗り直しに行っていいかな笑」

ファンデ塗ってたんかい。

 


山中「おし、じゃー次は新曲!」

LINE LIVE1曲目は"どこにもない世界"。バラードから入れるあたり媚びてなくて好き。
"GOOD DREAMS"→"ジェラニエ"の流れ、少しだけ予想してたので驚き。"ジェラニエ"の前はこれかな、みたいな。歌うのきつそうだったなあ。

 

さわおさんカーディガン脱ぐ→大歓声
もう1回着ようする→笑い
結局着ない→かわいい
山中「大丈夫?俺ってまだわかる?カーディガン脱いでも山中さわおってわかる?笑
俺サングラス取ってても全然気付かれないからなー...タモリさん状態だよ笑。
今回のアルバムでさ、"ジェラニエ"みんな好きだろ?ジェラニエは愛情のこもったラブソングなんだけど、次の曲はまっっっったく愛情のこもってないラブソングだから」

 

からの"Coooming Sooon"!!!ハンドマイク!!!「変なポーズ」キメまくっててひたすらにかわいい。以上。シンちゃんのドラムソロがよき。そのままハンドマイクで"パーフェクト・アイディア"。一足先に札幌で聴けたの嬉しすぎて1人で盛り上がったの鮮明に覚えてる。両手上で束ねて腰くねらせてたのエロかったね笑。

ハンドマイクのときちゃんと左右の端っこまで来てくれるさわおさんの優しさよ。

 

山中「山中さわお、1968年生まれ、ピンクレディー世代です!」

謎のダンスはUFOだったのね笑

 


ドラム台に腰かけてメンバー紹介。

 

アリエッティ
有江「NOOKのツアーにようこそ」
NOOKのツアーの語感の良さよ。
中継が入ってるから緊張していることを上手く説明できずさわおさんに助けを求める
山中「何モゴモゴ言ってんの」
バンドマンあるあるの夢の話
有江「でも今日はちゃんと知ってる曲だし、いつもの位置に立ってるし、大丈夫みたいです。今日は最後まで楽しんで帰ってください!」

 

・シンちゃん
佐藤「私の着てる衣装は...山中がベトナムから取り寄せて...」

突然の衣装紹介に場が和む。さわおさんめちゃ笑ってる。
山中「MADE IN VIETNAMね笑」
佐藤「ありがとうございます。そしてなぜか、胸ポケットがあるのにお腹のところにもあって、4つもポケットがあります。でもドラム叩きながら気付いたんですけど、さすがにライブ中にこのポケットは使わないなって。でもね、せっかくいただいたんで、これからこのポッケと共にツアー周ってきます」
山中「そこはありがとうじゃないのか笑」
佐藤「ありがとうございます」


・peeちゃん
真鍋「えー、今日はなんだか不思議な気分です。というのも、時間が経つのが早い!さっき始まったばかりなのにもう次で最終ブロックですよ。」

山中「もう16曲やってますね」

真鍋「ね。きっと今日終わって、一人になって、今日のことを思い出して余韻に浸ると思います」
山中「真鍋くん、じゃーあれやろうよ。あのさ、よく地名叫んでイェー!みたいなのあるじゃん?普段は絶対やらないけどやってみようよ」

ピロウズ大好きなベーシストを思い出すわたし


真鍋「準備はいいかー!」

イェー!
真鍋「渋谷ー!いくぞー!」

イェー!

メンバー笑ってた

 

そして"BE WILD"。コール?BE WILDのとこ、ダサいのにかっこいい。楽しい。
さわおさんが前に出てきてギターを弾き倒してゆっくりアリエッティを指さしてからの"Sleepy Head"。
"Where do I go?"→"Advice"で本編終了。

山中「サンキューベリーマッチ!ありがとう!!」
LINE LIVEもここまで。たっぷりの本編に圧倒された。



メンバー再登場。

山中「アンコールサンキュー!
客「今日、楽しかったよー!」
山中「おお、1人だけかよ笑。いつもと同じくらいの曲数やってるはずなのに時間が経つの早い!笑

...え?まだ聞きたい?気が合うじゃねーか!俺もまだやりたい!笑

このツアーは今日で...4本目かな。で、どこもとても気分良く周ってきて。今日もいい気分にさせてくれた君たちに、"プロポーズ"を」

曲フリ完璧な"プロポーズ"。最高。"Funny Bunny"のサビはみんなで大合唱。何度も言わないからこその「ありがとう」五臓六腑に染み渡る。


山中「前回のツアーはとても気分良く周れて、行った所行った所でたくさん曲を作ったのね。今回のこの『NOOK IN THE BRAIN』に入ってる曲だけじゃなくて、全部で20曲くらいかな。で今回のツアーも絶対いい気分で周れるってもう分かってるからさ、きっと前回同様たくさん曲を作れると俺は思ってる。東京よりは、各地のホテルや移動時間なんかにね。

今年でthe pillows結成28年でアルバムが21枚目なんだけど、今回のアルバムも『11か月ぶりのリリース』とかって書かれるともういい加減そんなに急いで出さなくてもって思うんだけど...新曲ももちろんいいんだけど、28年のキャリアの中で普段ライブでやれていない曲っていうのももたくさんあって。今回久しぶりに"MY FOOT"とか"GOOD DREAMS"とかやれたけどさ、そういうあまりやっていなかった曲をやるライブもこれからやって行きたいなって。(大歓声)

今俺たちはすごく自由で、いつまでにリリースしなくちゃいけないとかないからとてもいい状態なんだ。

じゃー東京はまだあと2ヶ所あるからね!また遊びに来てよ」

MC長かったので曖昧です。メンバーがステージを去る。

 

SEがピーズの曲に戻り、ダブルアンコール。ビール片手に再々登場。

山中「Theピーズは今年で30周年、6/9に武道館やります!武道館までもう1ヶ月切ったな~シンイチロウ何着るの?ピロウズでは俺が用意してあげてるけどさ」
佐藤「え?そうですね...じゃピロウズからお借りしてこのシャツを」

山中「お借りしてってなんだよ笑。黄色のカラアゲTシャツは絶対やめろよ!アラバキでハルくんは革ジャン着てカッコよかったのに後ろで黄色いカラアゲTシャツ着てるのが気になっちゃって」
佐藤「有江くんに絶望的に似合ってなかったって言われましたから笑」
山中「ああいうのは上級者じゃないとかわいく着れないんだよ。黄色って難しいじゃない?
シンイチロウは襟があった方がいい!シャツの方がいい!」
パチパチパチパチ
山中「真鍋君はVネック似合うでしょ」
パチパチパチパチ
山中「俺は何を着ても似合っちゃうんだなー」
そこかい。似合うけどさ。フロアからは口笛も。

 

山中「ピーズのチケットもう買ったって言う人?」
結構手が上がる
山中「何が何でも行かないってやつは?」
上げたらどうするつもりだったの笑

真鍋「こないだピーズの武道館の夢見たのよね。すごい楽しかった」
山中「みんなで行こうぜ~。ま、俺はみんなとは違って金は出さねーけど笑。...って言い方悪いな笑。えーとご招待されてね。

...てかオカマなの?今はオカマって言わないのか?そもそもオカマって語源なんだろうね。俺昔丸ノ内線でさ、おすぎとピーコ見たんだよね」

真鍋「どっち?両方?」
山中「え?どっちなんてわかんないよ。だって見分けられなくない?なんとかな方が...ってもういいかこの話笑」
脈絡なくて笑う

 

山中「ピロウズは何となく新曲をみんな待ち望んでるって感じになってるじゃない?でもさっき新曲の話した後に古い曲をやるライブをやろうかって話したらその5倍くらいの歓声が来たなあ」

さっきフリーズしてたのはそれか


山中「ピロウズは珍しく新曲も昔の曲もどっちも求められてるバンドってことだな!」

さわおさんはこう明るくまとめたけど、思うところあったんだろうな

 

ラストのラストは"ハイブリッド レインボウ"。有名曲かつ昔の曲。これがここに置かれている意味を、もう一度考えたい。

 


ベテランバンドに勇気をもらった。彼らの向上心には圧倒されました。

今ツアー、もう一本行こうかな。



 

セットリスト

1.Envy
2.Hang a vulture!
3.I think I can
4.MY FOOT
5.New Animal
6.Last Holiday
7.POISON ROCK’N’ROLL
8.インスタント ミュージック
9.Ride on shooting star
10.王様になれ
11.Blue Drive Monster
12.どこにもない世界
13.GOOD DREAMS
14.ジェラニ
15.Coooming sooon
16.パーフェクト・アイディア
17.BE WILD
18.Sleepy Head
19.Where do I go?
20.Advice

en1.

21.プロポーズ
22.Funny Bunny

en2.

23.ハイブリッド レインボウ

 

 

the pillows NOOK IN THE BRAIN TOUR

▪️05月05日(金)高崎 club FLEEZ
▪️05月07日(日)長野 CLUB JUNK BOX
▪️05月12日(金)水戸 LIGHT HOUSE
▪️05月14日(日)渋谷 TSUTAYA O-EAST
▪️05月18日(木)岐阜 Yanagase Ants
▪️05月20日(土)岡山 YEBISU YA PRO
▪️05月22日(月)徳島 club GRINDHOUSE
▪️05月24日(水)京都 MUSE
▪️05月26日(金)金沢 EIGHT HALL
▪️05月28日(日)新潟 LOTS
▪️06月03日(土)赤坂 BLITZ
▪️06月13日(火)浜松 窓枠
▪️06月15日(木)松江 canova
▪️06月17日(土)広島 CLUB QUATTRO
▪️06月19日(月)松山 SALON KITTY
▪️06月21日(水)鹿児島 SR HALL
▪️06月23日(金)那覇 桜坂 Central
▪️06月25日(日)福岡 DRUM LOGOS
▪️06月30日(金)宇都宮 HEAVEN’S ROCK VJ-2
▪️07月02日(日)仙台 Rensa
▪️07月04日(火)盛岡 club CHANGE WAVE
▪️07月06日(木)青森 Quarter
▪️07月08日(土)旭川 CASINO DRIVE
▪️07月09日(日)札幌 PENNY LANE24
▪️07月15日(土)大阪 なんばHatch
▪️07月17日 (月・祝) 名古屋 DIAMOND HALL
▪️07月22日(土)東京 Zepp Tokyo

 

 

 

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9mm Parabellum Bullet - BABEL

(遅ればせながら5月分の記事です。)

 

 

5/11、9mm Parabellum Bulletが7枚目のアルバム「BABEL」をリリースした。

 

 

 

 

ご存知の通り滝さんがライブ活動を休止してから初のアルバムである。

前作「Waltz on Life Line」ではメンバー全員が作詞作曲に関わったが、1年経った今作は収録された全曲を新譜で挑み、作詞は卓郎さんが、作曲は滝さんが担当した。前作よりも「アルバム1枚を通して聴く」という付加価値が深く刻み込まれた印象。統一された荘厳さとロックなシンフォニーが胸に響く。

速弾きやタッピング、ギター・シンセが巧妙に練り込まれており、各楽器が思い思いにアンサンブルを紡ぐ。そしてありえないほどクサい(褒めてる)歌詞の応酬。

 

 

わたしは「The World」で9mmを知り、当初はかなりの熱量で追っていたのだが「Movement」あたりで離れてしまった。新譜だけは追っていて、もちろん好きな曲も山ほどあるのだがそこそこくらいの感覚。なぜかもやもやがすごくて。

そして畳み掛けるように滝さんの不調・休業。相手にする病気がジストニアなら、希望も不安も持てない。

 

 

そんな中でわたしの光となったのが"インフェルノ"である。今作に収録されている訳では無いが、この曲にタッピングを入れたことが転換のきっかけになったのでは。

 

 

今作は「原点回帰」とも言われているように、初期のサウンドを強く感じるアルバムとなった。正しく言うと、「新しい9mm Parabellum Bulletが昔の9mm Parabellum Bulletを弾く」みたいなイメージ。そこはかとなく懐かしいのに、その演奏技術は昔のものではなくひたすらにえげつない。ダサいのにかっこいい、絶妙な歌謡曲感。自分の中でも久々に9mmに引っ張られている感覚がすごい。

 

 

全10曲、約36分。主観とともにさくっと追う。

 

 


1. ロング・グッドバイ

1曲目から非常に飛ばしております。いきなりタッピングとブラストビートかましまくりのパワフルで激情的なイントロ。Aメロは穏やかに、サビは哀愁漂う四つ打ちディスコティック、プラス、ブラストビート。ドラムも恐ろしい。これぞ9mmたるクールさを見せつける。

 


2. Story of Glory

すごく1stの匂いがする。

またもやブラストビートでイントロへ。荒々しくも凛としたリフやブラストビートも絡んで疾走感がすごい。2曲目にして早くもメタリックなキラーチューンを入れてきた。歌謡曲っぽさも身に沁みる。

やっぱり卓郎さん上手くなってる。昔から彼の歌声は好きだけど、さらにレベルアップした歌唱力に引き込まれる。

 


3. I.C.R.A

最初曲名ざっと見たときイクラだと思って本当にごめんなさい。読めなかった。

タイトルとは裏腹にドラムが暴れまくっていてものすごい疾走感。歌謡曲の雰囲気も顕在。途中のスラップが印象的ですごく良い。久々にシャウトもありで、ああこれぞ9mm Parabellum Bulletという一曲。

個人的には滝さんソロ→和彦ソロ(ソロではないかも)へのトランスポートが最高。



4. ガラスの街のアリス

イントロからダサくてキャッチーで心を鷲掴みにされた。キメに絡むちーちゃんのドラム、本当に圧倒される。リフめっちゃ滝さんだなあ。

Aメロステイ→サビで爆発という9mmお気に入りの流れ。

なによりもアウトロ入りのギターにときめいた。これはやばい。動けなくなる。

リード・チューンらしい正統派。

 


5. 眠り姫

このアルバムに対して一つだけ言うならば、この曲はBABELっぽくないなと思った。前作の方が雰囲気は合ってる。実際に前作の時点でワンコーラスはできてたらしい。入れちゃっても良かったなあ。寝かせた方が良かったり、早く入れて上手くいったり、アルバムというのは難しいものですね。

でもベースはかなり上位に入るくらい好き。ありがとう和彦。

 


6. 火の鳥

メタリックたるメタリック。変拍子を駆使したキメがもうまさにメタリック。

「怒涛の弾丸音が猛スピードで連射炸裂する」とはまさにその通りだなと思った。タッピングの入れ方が最高すぎるキラーチューン。

自分の中の奥の奥の方に眠っているものを呼び起こされるような楽曲に仕上がっている。生命力がすごい。

 


7. Everyone is fighting on this stage of lonely

今作9mmっぽさ全開の歌謡ロック多いなあ。とても好き。
メロディは怪しげだけど、ブラストも入ってて焦燥を煽られる。サビがエモい。絶妙な歌謡感。ギターソロもエモい。メロディアスなパンクさを怒涛のカッティングが引き立てる。

 


8. バベルのこどもたち

バベルの名の通りかなりどっしりと構えた楽曲。終焉に向かっていくこの位置で、強い存在感を放つ。

リズム隊が最高。間奏では和彦の断末魔が久々に登場。

 


9. ホワイトアウト

バラードながらもこれまた歌謡感。冬を想起させるエモーショナルなテイスト作りはさすがです。

9mmはダサいのがかっこいいと思っているんですけど(褒めてます)、ちょっとおしゃれでびっくり(褒めてます)。艶やかでジャジーなエロいサウンドが印象的。

 


10.それから

ラストにキラーチューンぶち込むお決まりの展開。リフの迫り来る感じすごい。ほんとに滝さんすごい。アップテンポ曲だけどサビでは落とすクサい曲。好き。間奏がめっちゃダサい。好き。

シャウトや"Vampire Girl"以来(たぶん)の語りパートも盛り込まれている。

変則アレンジながらも爆走して去っていった。

 

 

 

めっちゃ良かった。本当に良かった。

旧約聖書バベルの塔の神話は神に逆らう人間が天高く塔を築いて破壊されるけれど、9mm Parabellum Bulletは塔を破壊しながら誰も届かない高みへ突き進んでいる印象がある。

彼らにしか鳴らせない音楽をこれからも鳴らし続けて欲しい。

 

 

 

5/10 fun time HOLIDAY6の福岡公演、非常に行きたかった。就活で行けなかったのだけど。

LIVE HOLICでアクトを観てとても満足したのだが今回のアルバムを聴いてやっぱり滝さんが帰ってくるまで待とうと思った。武田さんはじめとしたサポートの方々がめっちゃ上手いのはすごくわかるんだよ。

 

 

でもわたしのなかで9mmは滝さんなんだ。

 

 

「方向性の違い」なんていう覚悟の欠片もない理由で脱退・解散するバンドが多い昨今だが、ライブで十分なパフォーマンスができない状況に陥っても「9mmでやりたいことはまだまだたくさんある」と語る滝さんが好きだ。オリジナルメンバーの重要性を改めて感じる。完全復活するまでワンマンは行かないでおこうと思う。

 

 

 

特典DVDは以下の通り。 

[DVD]
■「TOUR 2016 “太陽が欲しいだけ"」 16.11.05 At 豊洲PIT
太陽が欲しいだけ
Discommunication
モーニングベル
インフェルノ
ロンリーボーイ
スタンドバイミー
反逆のマーチ
Lost!!
The Revolutionary
生命のワルツ
Talking Machine

 

■特典映像「BABEL」レコーディングドキュメンタリー

 

 

これからがますます楽しみになった。

 

 

 

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パスピエ DANDANANDDNA NHKホール(ファイナル)

(遅ればせながら5月分の記事です。)

 

 

2017年5月10日。

やおたくや(Dr.)の脱退が発表された。

書いていたライブレポートをすべて消した。

あれが5人のパスピエ最後のワンマンであったなら、汲み取るところはもっと他にあるはずだ。

自分の中でこの事実を消化するのにかなり時間がかかってしまったので、さくっと振り返りたい。 

 

 

5月7日。

パスピエが3月から行ってきたワンマンツアーDANDANANDDNANHKホールでファイナルを迎えるとのこと。迷わずチケットを取った。

 

 

このツアーは今年1月に発売された自身4枚目のアルバム「&DNA」を引っさげている。今年は全体的にかなり豊作だが、その中でも極めて上位にランクインすると思っている。本当に傑作なので、お時間があればぜひ聴いてほしい。

 

 

 

さて、ツアー最終日である。

 

セットリスト

1. ヨアケマエ
2. ギブとテイク
3. とおりゃんせ
4. 永すぎた春
5. チャイナタウン
6. やまない声
7. ああ、無情
8. DISTANCE
9. くだらないことばかり
10. ON THE AIR
11. S.S(2017 ver.)
12. おいしい関係
13. トキノワ
14. メーデー
15. マイ・フィクション
16. ラストダンス
17. ハイパーリアリスト
18. MATATABISTEP
19. スーパーカー

en1.
20. シネマ
21. 最終電車

en.2
22. フィーバー

 

 

18:10。真っ白なステージに登場したのはなっちゃん。下手に置かれた台の前に立ち、オイルアートを始める。「リキッドライティング」というものらしい。バックスクリーンにその様子が映る。はっきりとした色合いで生命を宿すようにカラフルに彩ってゆき、最後にはツアータイトルが浮かび上がる。同時にメンバーも登場。

 

 

"ヨアケマエ"からライブが始まる。「&DNA」のラストに収録されているシングルでありながら、このアルバムの原点ともいえる曲。

"ギブとテイク"〜"チャイナタウン"の流れも豪華。"永すぎた春"では露さん・三澤さんもアクティブに動き、楽曲の生命力の強さを見せつける。"チャイナタウン"をこんな早い位置で演奏しても後半倒れないくらい強いセットリスト。

 


大胡田「いやー、ここからの景色、すごいよ?こんないい眺めなかなかないよ。正直、超嬉しいです。『&DNA』というアルバムを作って、いま私たちがやりたいこと・表現したいことを表現できたと思っていて。今日は私たちの遺伝子を生で感じて楽しんでもらえたらいいなと思います!」

 

 

中盤には「&DNA」の楽曲が次々と披露される。"やまない声"の露さんソロ、手元はほとんど見ていないにも関わらず弾いたフレーズは繊細かつ複雑で、思わず息を呑んだ。"ああ、無情"ではなっちゃんの歌声とナリハネさんのキーボードがなぞるメロディラインが絡み合っていて耳が心地よい。その流れを纏いながらもやおさんが骨格を形成する。"DISTANCE"におけるフレーズでは三澤さんによる「タッピング奏法」がリードになっている(奏法はじめて知った)。このバンド、スーパーミュージシャンしかいない。

 

 

印象的なのは今回のツアーのためにリアレンジされていた"S.S"。そのセルフアレンジからはひとつひとつの音が生きているということを主張されているような感覚をもらった。曲の途中では突然のブレイクから全員のソロに突入。オーディエンスからもメンバーの名前がコールされる。期待以上の完成度と盛り上がり。

 


個人的にアルバムでいちばん好きな曲、"おいしい関係"。曲のテイストも歌詞も楽曲そのものもポップなのに、やっていることはかなりロックで最高。"トキノワ"、ファンにとってはすごくエモーショナルな1曲になりましたね。"メーデー"→"ハイパーリアリスト"の駆け抜け方も凛としていて、オーディエンスのボルテージも最高潮。いつも以上の音の結束力、完成度。それが違和感には結びつかなかったけれど。

 

メーデー後のMC

成田「今回ライブハウスとホールをミックスしたツアーになったんですけど、みんなの顔を見てると、どこでどうやるとか、場所とかほんと関係ないなと思って。僕らも楽しくやらせてもらってす。本当にありがとうございます!」

 

本編は"ラストダンス"、"スーパーカー"で穏やかに締めくくった。

 

 

 

アンコールMC。ツアーの感想を語り合う。

やおさん「NHKと言えば『おかあさんといっしょ』……おかあさん!!ありがとーーー!!!!」

わらった

 

人気曲"シネマ"、"最終電車"を披露。メンバーがステージから去り、会場の照明が付けられてもコールは止まず、再びステージに登場してくれた。ダブルアンコールだ。

ラストのラストは"フィーバー"でツアーの幕を閉じた。

 

 

 

ライブ中ナリハネさんが「今日はファイナルだけど発表とかはありません!笑 なんか発表できたらよかったんだけどね」とけらけらしたのが今も脳内から消えない。この時既にやおさんの脱退は決まっていた。5人はどんな気持ちだったのかな。

 

 

 

パスピエは本当にライブバンドだなあと思う。セトリにせよ、テクニックにせよ、アレンジ1つ取ってもそうだが、完成度が高くないとライブ映えしない。妥協のないステージをこれからも見せ続けて欲しい。

 

4人になっても歩みを止めないでいてくれることに最上級の感謝を込めて。

 

 

 

今回のNHKホール公演の映像を収録したライブDVD『パスピエ TOUR2017 "DANDANANDDNA" -Live at NHK HALL-』が8月23日にリリースされることが決定。終演後にフライヤーで知らされた。こちらも楽しみにしたい。

 

 

 

 

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BUMP OF CHICKEN 記念撮影

7/5、0:00。

BUMP OF CHICKENが突然の配信リリースをした。

次はCDでシングルを!と思っていたので個人的には悔しさもあるが、大人の事情もあるのだろう。今のところ配信にする理由として許せたのは"You were here"のみだけど。何はともあれBUMP OF CHICKENの新譜がリリースになるというのは嬉しい。

 

f:id:xxkanakoxx:20170705091603j:image

記念撮影

目的や理由のざわめきからはみ出した
名付けようのない時間の場所に
紙飛行機みたいに ふらふら飛び込んで
空の色が変わるのを見ていた

遠くに聞こえた 遠吠えとブレーキ
一本のコーラを挟んで座った
好きなだけ喋って 好きなだけ黙って
曖昧なメロディー 一緒になぞった

やりたい事がないわけじゃないはずだったと思うけど
思い出そうとしたら 笑顔とため息の事ばかり

ねぇ きっと
迷子のままでも大丈夫
僕らはどこへでもいけると思う
君は知っていた 僕も気付いていた
終わる魔法の中にいた事

昨日と似たような繰り返しの普通に
少しずつこっそり時間削られた
瞬きの向こうに いろいろいくつも
見落としたり 見落としたふりしたり

あれほど近くて だけど触れなかった
冗談と沈黙の奥の何か
ポケットには鍵と 丸めたレシートと
面倒な本音を つっこんで隠していた

固まって待ったシャッター レンズの前で並んで
とても楽しくて ずるくて あまりに眩しかった

そして今
想像じゃない未来に立って
相変わらず同じ怪我をしたよ
掌の上の 動かない景色の中から
僕らが僕を見ている

目的や理由のざわめきに囲まれて
覚えて慣れて ベストを尽くして
聞こえた気がした 遠吠えとブレーキ
曖昧なメロディー 一人でなぞった

言葉に直せない全てを
紙飛行機みたいに
あの時二人で見つめた
レンズの向こうの世界へ 投げたんだ

想像じゃない未来に立って
僕だけの昨日が積み重なっても
その昨日の下の 変わらない景色の中から
ここまで繋がっている

迷子のままでも大丈夫
僕らはどこへでもいけると思う
君は笑っていた 僕だってそうだった
終わる魔法の外に向けて

今僕がいる未来に向けて

 

 

歌詞はリリックMVより↓

 

 

6月19日からオンエアされているカップヌードル2017年新CM「HUNGRY DAYS 魔女の宅急便 篇」のために書き下ろされた楽曲。

https://youtu.be/z0kQ6nFN7us

(予告篇)

 

https://youtu.be/LWCUrr6kUTc

(魔女の宅急便篇)

 

初めてこのCMがOAされたとき、藤原基央の声がTVから聴こえてきて驚いた人は多いだろう。わたしもその1人で、藤くんの声間違えなくて良かったとほっとしています。

 

後にこれが「記念撮影」という楽曲であることが判明。CM中には黒板にニコルの絵と「BUMP参上!」という文言が書かれているという遊び心も。

f:id:xxkanakoxx:20170705135145j:image

 

聴いてみての印象としては、今までBUMP OF CHICKENが生み出してきたどの曲よりも「藤原基央」を感じた。

もちろん彼がどんな人なのかは知らないと言った方が適切だし、自分がこのバンドを応援してきた16年、その中でもわたしたちが見える部分は限られているから、「藤原基央らしさ」が何なのか定義付けはできない。

 

それでも、今まで以上に藤くんの歌だなあという気がした。

新曲が出る度に「僕は自分が経験したことしか書けない」「同じ歌詞が何度も登場するのは意図的な部分もあるけど、大半は芸がないんです」と語る。これは彼の曲の強みであって、自身の経験を普遍性の持った歌詞にわざとらしくなく変換できるからこそ多くの人の共感を呼んできた。聴く人それぞれの風景を投影できる幅の広さがある。

 

でも今回の「記念撮影」は、もちろん今まで通り根底にあるものは変わっていないのだけれど、「僕」に対して真っ先に投影したのは藤くんだった。何度も聴く度に強く思う。

 

あんまり歌詞解釈は好きじゃない、というか人それぞれだと思うし、藤くんはきっと「どれも正解だよ」 と言って笑うと思うので特に書かないけれど、これは藤くんじゃないと書けなかったストーリーだと思う。

 

 

今回思ったことはたくさんあるけれど、書くことはあんまりないな。

迷子のままでいいし、終わる魔法の外のどこまでも行ってほしい。

 

 

ツアーがさらに楽しみになりました。

 

 

 

 

 

 

TOUR2017-2018 PATHFINDER
■2017.09.16(土)千葉県 幕張メッセ 国際展示場1〜3ホール
OPEN 16:00 / START 18:00
■2017.09.17(日)千葉県 幕張メッセ 国際展示場1〜3ホール
OPEN 16:00 / START 18:00
■2017.09.23(土)北海道 北海きたえーる
OPEN 17:00 / START 18:00
■2017.09.24(日)北海道 北海きたえーる
OPEN 16:00 / START 17:00
■2017.10.03(火)新潟県 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
OPEN 17:30 / START 18:30
■2017.10.08(日)静岡県 エコパアリーナ
OPEN 17:00 / START 18:00
■2017.10.09(月・祝)静岡県 エコパアリーナ(追加公演)
OPEN 16:00 / START 17:00
■2017.10.31(火)大阪府 大阪城ホール
OPEN 17:30 / START 18:30
■2017.11.01(水)大阪府 大阪城ホール
OPEN 17:30 / START 18:30
■2017.11.18(土)広島県 グリーンアリーナ
OPEN 17:00 / START 18:00
■2017.11.19(日)広島県 グリーンアリーナ(追加公演)
OPEN 16:00 / START 17:00
■2017.12.09(土)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
OPEN 17:00 / START 18:00
■2017.12.10(日)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ(追加公演)
OPEN 16:00 / START 17:00
■2017.12.16(土)石川県 石川県産業展示館4号館
OPEN 17:00 / START 18:00
■2017.12.26(火)徳島県 アスティとくしま
OPEN 17:30 / START 18:30
■2018.01.10(水)愛知県 日本ガイシホール
OPEN 17:30 / START 18:30
■2018.01.11(木)愛知県 日本ガイシホール
OPEN 17:30 / START 18:30
■2018.01.27(土)
福岡県 マリンメッセ福岡
OPEN 17:00 / START 18:00
■2018.01.28(日)
福岡県 マリンメッセ福岡
OPEN 16:00 / START 17:00

 

 

 

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Suchmos F.C.L.S.

※この記事はSuchmosの2Tracks CD「F.C.L.S.」のネタバレを含みます。購入されてからか、購入しないと決めてからお読みください。いつもありがとうございます。

 

 

 

先月末Mr.Childrenのワンマンへ足を運んだのだが、そこで桜井さんがハンドマイクで歌い始めたときのことである。

普段ワンマンを観ていて他のアーティストに思いを馳せることはあまりないが、このときばかりは自分に驚いた。

 

YONCEを思い出した。

 

両者に敬意を表したいので先に言っておくが、動きや音楽が似ているわけではないし、似せてほしいわけでもない。

マイクしか持っていないという状況で、音楽を全身で表現する。簡単なようだができるボーカリストは少ない。

自分自身のYONCEに対する期待と、彼のポテンシャルの高さを噛み締める。

 

 

そんな中、新譜リリースとなった。

「F.C.L.S.」。先日ソニーミュージックエンタテインメント内に発足したばかりのレーベル「FIRST CHOICE LAST STANCE」に所属して1枚目。

 

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相変わらずシンプルさがお洒落。

 

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タワレコのポップ(渋谷店)とステッカー。

 

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TSUTAYA渋谷店。

 

 

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CDは銀盤が好き。SuchmosのCDは本当にシンプルでずっと眺めたくなる。

 

 

余談だが、このリリースに合わせて原宿・渋谷がSuchmosだらけ。

 

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公式ツイートがあった原宿。

 

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山手線渋谷駅ホーム。思わずにやける。

 

この他にもあらゆるCDショップのロゴに隠れていたり、原宿駅の広告ジャックしたりと派手なプロモーション。気合入ってるなあ。

代官山の蔦屋書店でもCD持参でTシャツかバッグにロゴをステンシルしてくれるとかなんとか。時間があればぜひ訪れたい。無地の白Tシャツとか持っていけばいいかな。UNIQLOいこ。

 

 

あまり掘り下げるつもりもないですが、早速CDの感想を少しだけ。大切なことはすべて音楽が教えてくれますからね。

 

 

1.WIPER

あれ!歌詞がYONCEらしくない!と思ったら見事にヒット。HSUさんでした。語感重視。

前回のツアー「THE KIDS」でセットリストに組まれており、VIVA LA ROCKでは大宮アルディージャ戦、新加入選手を紹介します」といって披露されたホープ

イントロからかっこいい。緊張感を纏ったロックにYONCEの艶やかなる歌声が絡み合ってディープな1曲に仕上がっている。

一聴目、YONCEの声色がいつもと違うなって思ったけどそれだけじゃない。本当に上手くなってる。ツアーを通して6人の演奏力が上がっていることは素人耳でもよくわかったが、今回も震えた。このボーカル、どこまでわたしたちを驚かせてくれるのか。

 《じゃれ合いな都会がなんだ》

根底にあるものは変わらない。

 

 

2.OVERSTAND

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こちらの作詞はYONCE。メッセージ性強い。歌詞もそうだけど、YONCEの語りかけるような、訴えかけるような歌い方も印象的。

穏やかなR&Bでありながら彼らの作り続けるブラックミュージック的なグルーヴは顕在。

泥臭いけど心にぐっと来るものがある。Suchmosには懐かしさを求める人や新規性を見出す人、関連やルーツを掘り出す人など様々だが、この曲はオールド感の醸し出し方が強いので強いて言うなら「懐かしい」なのかもしれない。

Suchmos、こっちにも振れるんだ。テイストという意味でも、演奏面でも。

 

 

 

そしてわたしは3曲目ににやけが止まりません。気になる方はぜひCDを買ってね。

 

ツアーも発表された。CDにはシリアルが封入されている。

彼らの地元がないのは正直驚いたが、キャパの問題かな。ファイナルが豊洲PITなのがとても嬉しい。チケット取れるといいな。

 

 

 

TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE

■10月7日(土) 札幌 Zepp Sapporo

■10月13日(金) 広島BLUE LIVE 広島

■10月15日(日) 福岡DRUM LOGOS

■10月16日(月) 福岡DRUM LOGOS

■10月21日(土) 仙台GIGS

■10月28日(土) 名古屋 Zepp Nagoya

■11月4日(土) 大阪Zepp Osaka Bayside

■11月5日(日) 大阪Zepp Osaka Bayside

■11月10日(金) 東京 Zepp Tokyo

■11月11日(土) 東京 Zepp Tokyo

■11月19日(日) 東京 豊洲PIT

 

 

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