鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

TRICERATOPS - GLITTER & MIRACLE

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5/9、TRICERATOPSが両A面シングル「GLITTER/MIRACLE」をリリースした。前作「Shout!」からはなんと約3年ぶり。両A面シングルのリリースは「ROCK MUSIC/赤いゴーカート」以来かなあ。

 

先日Zepp DiverCity TOKYOでツアーを終えた彼らだが、今ツアー開始前の2/28にはYouTubeでドキュメントムービーを公開。新曲たちにアレンジを重ねるレコーディング映像に加え、動画の最後には"緊急告知"と題しツアー会場先行リリースもサプライズ発表されたのは記憶に新しい。

 

 

"GLITTER"は本当にトライセラらしいグルーヴ感というか、ああこれは得意分野だなあと一聴目でわかるサウンド。一瞬"LOONY'S ANTHEM"を思い出したけど、あれよりも色気増しすぎてる...ジミヘンコードもいい感じ。ツアー行ったばかりなのに早くも踊りたくなる。

 

Hey Music アゲてくれ 一気に銀河の果てまでも
そしたらうまくいく 今なら それでうまくいく
Hey Music 飛ばしてくれ 一気に夢の果てまでも
そしたらうまくいく 今なら それでうまくいく

これってもしかして

ラズベリー踊ろうよ 全て忘れ身をゆだねて
ラズベリー踊ろうよ それで全てうまくいく

"Raspberry"のオマージュ?いずれにせよトライセラ流の魔法の言葉。本当にうまくいくような気がしてくる。

 

昔からあるけどフェードアウト終わりは正直あまり好きじゃないんですよねえ...個人的には!せっかくかっこいい曲だからバシッと終わって欲しかったけど好きなサウンドだから許してしまう。

 

 

CDショップなどのレビューを見ていると"MIRACLE"は「新境地」と称されていることが多いし、実際本人たちもそう語っていた。言いたいことは何となくわかるけど、やっぱり根本的なところ、芯の部分はトライセラだなあと思わせてくれる1曲だと思う。

ビートはしっかり刻まれているのにいろんな思い出が蘇ってきてちょっぴり哀愁も漂っている。それでいて唱さんの歌い方に慈愛も感じるから、思わず目が細くなる。

トライセラが3人で21年の道のりを歩んでこれたことがMIRACLE、佳史さんが辞めなかったこともMIRACLE、唱さんが樹里ちゃんと結婚したこともMIRACLE、TRICERATOPSに出会えたことがMIRACLE。全部MIRACLE。

ツアーに行った方はもう体感されたと思うけど、こんな綺麗なハーモニーでMIRACLEとか言われたら本当に全部奇跡のように思えてきますよね。本当に鳥肌立った。

 

 

 

20周年を経て、本当に選ばれしバンドしか歩めない域に入ってきていると思う。決して順風満帆ではないし、めちゃめちゃ売れているわけでもない。それでも彼らの音楽は求められているし、あの色気と茶目っ気には誰もかなわない。新たな楽曲を生み出すたびに、その唯一無二感に磨きがかかっていく。

 

 

トライセラの音楽は楽しい。それで全てうまくいく。

 

 

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SKY-HI - Diver's High

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4/13、SKY-HIの新曲"Diver's High"が配信リリースとなった。

本作は4月からスタートしたTVアニメガンダムビルドダイバーズのオープニングテーマとして書き下ろされ、プロデューサーとして亀田誠治が、そしてギター&コーラスとして斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)も参加している。

 

 

何だこの絵面良すぎるMVは。ギタリスト斎藤もめちゃめちゃかっこいい。歌詞出てくるところちょっとダサいけど(東市さんごめんなさい)それも気にならないくらいの2人の素晴らしさよ。

 

 

高校の先輩後輩である2人。昨年は宏介さんの自主企画「SK's Session2」のゲストとして日高くんが呼ばれ、素敵なセッションを見せてくれた。

 

 

この作品の書き下ろしに当たって悩んでいる時に、高校の一個上の先輩でもある斎藤さんに相談をしたら、「それって、俺はどのくらい参加して良いの?」と想像もしてなかった返事をいただき、まさかのギター(しかもめちゃくちゃ凝ったギター重奏を!)と、さらにコーラスまで参加してくれました!

SKY-HI×ユニゾン斎藤、高校の後輩&先輩コラボ曲"Diver's High"を明日配信より

 

返しのセンスが本当に斎藤宏介。クリープハイプ尾崎さんの言葉を借りるなら最高宏介。UNISON SQUARE GARDENのリズム隊2人が絶賛していたギターも本当に個性的でかっこいい。褒めどころしかない。

 

 

日高くん自身で行ったという打ち込み×宏介さんのギター&コーラス×亀田さんのベース×THE SUPER FLYERSの演奏。融け方が最高すぎる。

SKY-HIがどんなアーティストに影響されているか正直なところあまり良く知らないのだけど、マイケルジャクソンやジェームスブラウンのような色気であったり、豪華絢爛かつクールな歌声&ラップがしっかりと刻まれていて心を鷲掴みにされた。闘う人々へ送るメッセージをファンキーなロックチューンにのせる、SKY-HIだから出来た1曲。

 

 

SKY-HIはイベントで何度か観たことがあるけどワンマンは行ったことがない。友人に話を聞くと例えようがないくらい圧倒されるとのこと。近いうちに一度必ず訪れようと思う。

 

 

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ジェニーハイ - 片目で異常に恋してる

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 3/16、ジェニーハイのデビュー曲"片目で異常に恋してる"が配信リリースとなった。

 

 

もともとこのバンド、BSスカパー!で放送されている「BAZOOKA!!!」の企画としてスタートした。過程を知っている人にはおさらいになるとは思うが、少しだけ触れておきたい。

 

小籔千豊くっきー(野性爆弾)中嶋イッキュウ(tricot)の3人にスタッフから「BAZOOKA!!!バンドを結成しよう」という話を持ちかけられ取り組みがスタート。Mステを目標に設定するも、作曲できる人が欲しいという話になり小籔さんが川谷絵音(indigo la Endゲスの極み乙女。他)を挙げる。難しいと思われていたがなんと絵音さんは快諾。小籔さんのドラムとくっきーのベース(&ボーカル)の技量を見つつ構想を膨らませていく。音に厚みが欲しいとのことでキーボードが入るといいなと絵音さん。それを聞いた小籔さんが「俺の知り合いで一番えげつないキーボード」と称し推薦したのがあの新垣隆。こうして5人が揃った。

 

小藪さんによると、バンド名は絵音さんが「このバンドにはそれぞれ違う形の天才が集まってると思う」と考えたことからフランス語で天才を意味する「ジェニー」、そして自分たちで天才を名乗るのは恥ずかしいということで天才を超えていくニュアンスを込めた「ハイ」を付けたことで生まれたそう。

 

 

さて、バンド紹介はこのくらいにしていろいろ褒めたい。

 

 

まずイッキュウちゃんにこの絵音系統の曲を歌ってもらったのが一つ目の成功だと思う。個人的にはtricotのイッキュウちゃんよりも好きだなあ。そういえばZAZEN BOYSの向井さんはトリコのことトリコットって言ってたね。

当初はギターボーカルをやる予定だったけど、絵音さんがギターに入ることでボーカルに集中できたのも大きいのかな。絵音さんの独特な曲や歌詞に上手くフィットしていてすごい。イッキュウちゃんもまた歌声が独特だから、絶妙な中毒性を生み出していて痺れる。

 

 

また、絵音さんがキーボードが欲しいと言い出した通り、彼は鍵盤の引き立て方を本当に熟知しているなあと思った。まさかあの新垣さんが参加してくれるとは視聴者としてもびっくりだったけど、キーボードじゃなくてピアノが入ったのは楽曲にとってすごくいいエッセンスになったのでは。実際ピアノの担う音の分量は結構多い気がしているけど、前面に出過ぎないように全体を支えている感じがして、やはりそこはプロだなあと感動した。

 

 

番組の話になるが、もともと「BAZOOKA!!!」を観ていたのも小藪さんが大好きだったからなのだが、贔屓目なしでも本当にいいドラマーだと思う。コピーをやっていた"私以外私じゃないの"のドラムを絵音さんの前で披露していたが、絵音的リズムの刻み方が身体に刻まれているという意味でも適任だなと改めて感じる。ちょっとニヤニヤしたまま叩くのも好き。

 

 

正直なところくっきーに関しては脱力タイムズのVTRだけ真顔で観ているタイプなのであまり魅力が掴めていなかったのだけど、ベースってずるいですよね。好きに決まってるじゃないか。しかも上手い。

先述の通りこの曲はピアノと、あと絵音さんのギターに音圧を頼っているところがあるけど、そのうちリズム隊にガッツリいってもらいたいなあと思う次第である。

 

 

そして何よりも絵音Pにひれ伏す。彼を褒めるのに必要な語彙力を持ち合わせていないことだけは申し訳ないのだけど、ジェニーとはまさにこの人のことだなあと思う。個性的すぎる4人を上手くミックス出来たのは絵音さんだからこそ成せた技であると確信している。

 

 《苦しゅうない 苦しゅうない》のフレーズが一聴目からこびりつく。歌詞も絶妙だよなあ。そもそも「片目で異常に恋してる」ってどんな状況?って思っちゃうあたりからもう絵音ワールドにのめり込んでいるし、《狸寝入りした最高潮の私の潤い》《漬け物みたいに塩分強めな脇役》ってなに?!でもなんかすごいわかる、口当たり好き、ってなってしまう。もう沼。

 

 

YouTubeにフルがあるわけだけど、これは250円かけてでも配信購入してほしい。騙されたと思って買ってほしい。

音質が明らかに違うし、もっと音に感動するし、そこに気づける自分にも誇りが持てる。いいことしかない。これはとにかく買おう。

 

 

 

いずれフェスに出たいから持ち曲12個くらいほしいなあなんてくっきーが言ってたけど今年本当にフェスデビュー。今のところ決まっているのは ALIVE 2018(7/14 北海道 いわみざわ公園)とWILD BUNCH FEST. 2018(7/29 山口 山口きらら博記念公園)の2つ。ぜひ観にいきたい。

 

 

 

 

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尾崎世界観(クリープハイプ)・Radio Bestsellers - FM802×TSUTAYA ACCESS! キャンペーンソング "栞"

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尾崎世界観(クリープハイプ)が作詞・作曲を担当した「FM802×TSUTAYA ACCESS!」のキャンペーンソング"栞"のフルMVが公開され、ついにCDのレンタルが開始となった。

 

https://youtu.be/_hr9e4hxygc

 

Radio Bestsellersと称して集められたボーカリストは、片岡健太(sumika)GEN(04 Limited Sazabys)スガシカオあいみょん斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)に尾崎さんを加えた6名。

 

コンポーザー含め豪華なメンツだなというのは多くの人が感じるところであろうが、この楽曲のすごさはそれだけじゃない。それぞれの持ち味があざとすぎるほどに活かされている。

今回はディスクレビューを書くというより、各ボーカリストにフォーカスしていこうと思います。全員をべた褒めするだけの回です。

 

 

 

 

片岡健太(sumika)

ブレない片岡感がすごい。どっちがいい悪いの話ではないけど、この人が歌うと全部sumikaになるのがすごい。筆者も好きな歌声・好きな歌い方どストライクなのだけど、いい所そのままクリープハイプに飛び込んだって感じ。

嘘だよ ごめんね 新しい街にいっても元気でね

尾崎さんなのかな?彼にこのフレーズを振り分けた人に100万回の土下座。音程も歌詞もこれは片岡健太。

sumika、実はワンマンの雰囲気があまり得意ではなくてライブに行くのをやめてしまったのだけど、やっぱり片岡さんの歌い方は満点。ラスサビの前(Cメロ?)のスガさんの裏を歌っても確かに存在する片岡健太。滲み出る貫禄。

 

 

GEN(04 Limited Sazabys)

GENちゃんのあざとさはこの曲には不可欠ですね。1番なんて尾崎さんからのバトンタッチなのにすんなり自分のペースに持っていく感じさすがです(別に尾崎さんが悪いわけじゃない)。

それでいうと1番のサビも尾崎さんの裏を歌ってるわけですが、ちゃんと尾崎ボイスと絡み合ってて驚いた。GENちゃんも結構特徴的な声だけど、下からハモるとこんなに化けるのかと個人的には新しい発見でした。そして直後の片岡健太がやばい。何度もすみません。

「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」

めちゃめちゃ尾崎さんぽい部分を丁寧に汲み取っていて最高。

 

 

スガシカオ

さすがスガシカオ。彼がこの企画に加入することの影響はものすごいと思う。幅広い層に聴いてもらいたいと思ったとき、スガさんがいるのといないのとではまるで結果が違うはずだ。声色に情景がのってるのは経験値ですね。

この気持ちもいつか 手軽に持ち運べる文庫になって
懐かしくなるから それまでは待って地面に水をやる

このCメロをまるまるスガさんに与えた人(尾崎さん?)ありがとう。筆者はスガシカオと言うと割とダークサイドの曲をよく聴いていたので、こういうアオハルチックなホワイトシカオはなんかドキドキしますね。片岡さんとの声の相性も抜群。

 

 

あいみょん

J-ROCK界隈が誇る高音の使い手が多く集められた中で放たれる紅一点のイケボ。筆者は恥ずかしながらあいみょん名義の曲を聴いても正直あまりピンと来てなかったのだけど、この曲におけるあいみょんは素晴らしすぎて惚れる。これが尾崎世界観によるわからずやには見えない魔法なのだろうか。

あのね本当はね あの時言えなかったことを
あとがきに書いても 意味不明な2人の話

《あのね》だけでもうゾクゾクする。こんなかっこいいんかい。素敵だ...!2サビのコーラスも男前で安心して聴ける。語尾のまとめ方も好きです。

 

 

斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)

大好きなバンドの大好きなギターボーカルなのでちょっと熱がこもってしまうのは許して欲しい。

 2サビまで引っ張るなどという特別扱いを受けている斎藤宏介。尾崎さん最高。

ありがちで退屈などこにでもある続きが
開いたら落ちてひらひらと風に舞う

この《舞う》の「う」をちゃんと発音する感じが尾崎さんぽいなと思った。コンポーザーの指示なのか、宏介さんが化けたのか。

今回の宏介さんを観ていてなぜかウェルシャンに出たときのシーンと脳内でリンクしたのだけど、ソロで参加する企画における斎藤宏介とバンドでの斎藤宏介って同じだけど違うなあと個人的には思っています。どれが合っててどれが合ってないとかそんな短絡的な話ではなくて、単に「宏介さんが歌うことで1番かっこいいように作られた楽曲」か「宏介さんが歌うことで彩りが生まれる楽曲」か、という違いなのかなと。

前者を作ることに関して最も長けているのは誰がなんと言おうと田淵さんです。これは間違いない。ただ後者に関しては割と幅が広くて、ボーカリスト・斎藤宏介の実力の見せ所になるのでしょう。もちろんUNISON SQUARE GARDENの楽曲だってそうだけど。

今回は宏介さんのためだけに作られた楽曲ではないので少し話がずれてしまったけど、彼なりに与えられたフレーズをどう表現するかというのはめちゃめちゃ考えたんだろうなあと思います。ストイックさが好き。

UNICITYのライブでしか聴けないと思っていた宏介さんのコーラスがSKY-HIや尾崎世界観によって引き出されている...溶け込んでるのに程よく甘い感じも良きかな。

 

 

尾崎世界観(クリープハイプ)

この人本当に天才なんじゃないかな。

栞から「本」「文庫」というワードが出てくるのも好きだけど、《空気を読むことに忙しくて》っていうフレーズは痺れましたね。センスという言葉で括っていいのか悩むほどに美しい世界観の世界観。

最近クリープハイプver.も各所で披露してるらしいですね。尾崎さんが参加してるとはいえこれだけクリープ色が出てるのもすごいし、それに流されない各ボーカリストもすごい。

歌い手の振り分けも絶妙すぎてこわい。聴いてから言うと全く説得力ないけど、尾崎さんパートも含めて「このフレーズはこの人が適役」というところに100%ハマっている感じがする。自分の作品でもちゃんと外向きの視点から見ることが出来てるんだろうな。

 

 

 

レンタルオンリーなのが勿体なさすぎる。このCDに限らないけど、ただ聴ければいい取り込めればいいのではなく所有したいという思いが強いので、ぜひ売ってください。お願いします。

 

V.A.の楽曲って下手すると共倒れになるからいつも聴くの怖いけど、"栞"に関してはすべての柱の長さが違うのにこの6本でしか建物として成立しないような、そんな絶妙なバランスの文化財を見ている感覚です。

 

 

 

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Suchmos - YOU'VE GOT THE WORLD TOUR@パシフィコ横浜(4/28)

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すごくいいライブを観たなあという率直な満足感と、この6人はいつだって地に足をつけて活動しているんだという安心感。終演後に感じたのはその2つだった。

 

 

4/28、SuchmosによるYOU'VE GOT THE WORLD TOURパシフィコ横浜でファイナルを迎えた。この公演はいろいろな媒体でストリーミング配信されたとのこと。配信については後で触れる。

 

今ツアーは横浜・名古屋・大阪の3都市で開催しており、チケットは発売と同時に即日完売。全6公演で2万人を動員とのこと。数字だけで判断するのは好きじゃないけど、純粋にすごいことだと思う。

 

さて、まずは一通りライブを振り返る。筆者視点のレポートなので正確性に欠ける点・主観で書き進めてしまう点はご了承頂ければと思います。

 

 

 

ライブレポート

18:00を少し過ぎた頃、SEのS.G.Sと共に登場した6人。歓声に包まれるパシフィコ横浜

YONCE「おはよう」

カーキのジャケットにジーンズのYONCEがギターを持ったままオーディエンスに呼びかけ、新曲からスタート。歌詞にmountain topって聴こえた気がする。「oh yeah pacifico」「We're Suchmos from here」も織り交ぜてた。

 

YONCE「Thank you. 横浜ただいま!今日はみんなのイイ感じのところ見せてもらいますよろしく!Good Vibration見せてくれ!」

からの"PINKVIBES"。イントロのギターリフ良きかな。heyの言い方が今までになく吐息っぽくて痺れた。2サビからはハンドマイクにして身体を揺らす。曲間ではTAIKINGが、最後はYONCEがオーディエンスを煽る。

 

YONCE「ありがとう。Everything's gonna be alright. Yokohama, be alright」

赤の照明に照らされて"ALRIGHT"。YONCEとHSUが向かい合うところでオーディエンスも高まる。 

YONCE「"ALRIGHT"って言ったら"ALRIGHT"って言ってね!横浜!声ちっちゃめだね!」

「It's Alright」「ALRIGHT」のコールアンドレスポンスではYONCEが盛り上げる。サウンドと照明も上手く絡み合って絶好調。

 

YONCE「改めまして、Suchmosです! YOU'VE GOT THE WORLD TOUR、横浜公演2日目、即ちファイナル!パンパンにしてくれてありがとう!

今日は音楽好きなみんなが何か面白いことがあるだろうと思ってこの会場をパンパンにしてくれてるという事実が本当に嬉しいです。俺たちは音楽好きな人たちの前に立つと安心します。今日はみんながイイ感じになっている所を何度でも見させてもらいますよろしく!

みんなの直感にリスペクトを捧げてお届けしたいと思います」

 
"WIPER""Come Together"。アレンジ効きすぎててたまらん。ギターからベースに旋律が移動するところがナチュラルすぎてゾクゾクする。ギターの音本当に太くなったなあ。"Come Together"がひたすらに最高。


そして"STAY TUNE"。前もこの話した気がするけれど、この曲はBUMP OF CHICKENでいうところの"天体観測"のような、UNISON SQUARE GARDENでいうところの"シュガーソングとビターステップ"のような、そのアーティストを第一線に押し上げる役割を担っていながらも「にわか判定曲」としても使われてしまうような、名曲でありながら複雑な立ち位置の曲なのである(deerさんみたいな長い文章になってしまったことを反省しています)。それでもやっぱり好きだしやっぱり楽しいんですよね。みんなが知っているからこそ絶妙なアレンジも効かせていて、また新しい"STAY TUNE"の表情を見ることができた気がする。


クラップを煽っての"808"。配信限定でありながら、CM曲の認知度は本当に凄いと認めざるを得ない。TAIHEIの上コーラスが本当に綺麗。波打つようなライトとレーザーが絡み合う演出が美しかった。

 

YONCE「ありがとう。度々言うけど、2日間このパシフィコに来てくれて本当にありがとう。なんか不思議な気持ちで昨日もやってて...見慣れた風景でもあるから、この周囲とかは。だからその中にあるこんなでかい所に俺たちだけを観にウン千人、パンパンに人が集まって音楽に身を任せに来てくれてるっていう事実が凄いことだなと思うし、改めてこのステージに立てていることの幸せをこのツアーを通じて噛み締めることが出来ました。ありがとう。

...まあ堅苦しいことはいいんだよ!なんか、やってよ!適当に(手を払う仕草)いい感じでさ。それぞれの楽しみ方ってあるし。こっちがあーしろこうしろって言うのなんか、ナンセンスでしょ。だから今日はお互いイイ感じでいようぜ。

じゃあこれから皆さんをよりイイ感じにするいつものナンバーを、ちょっと違う景色でお届けしたいと思います。"Pacific"」


"Pacific"。夜の海岸を思わせるミドルスローなサウンドのイントロに合わせてYONCEが歌う。「揺れよう」「身を任せよう」「Pacifico」

後ろのスクリーンの日が昇ったり沈んだりのライティングも印象的。TAIKINGとYONCEの綺麗なハーモニーに思わず身を委ねたくなる。

YONCE「ありがとう」


続けて"Fallin'"。「THE BAY」の頃からこのサウンドがあったという事実に震えが止まらない。"Pacific"からの雰囲気作りが上手すぎるし、この言葉の少ない楽曲に身体が深く沈み込んで行くような気分だった。


暗転した後、両側からOKがライティングされる。"MINT"をこの位置に持ってくるのがまた憎いですねえ。

YONCE「"MINT"! This is YOU'VE GOT THE WORLD TOUR!! ノリ方は自由!横浜baby」

ミントカラーの照明かわいい。

「歌声聴かせて 横浜baby」とオーディエンスに歌わせる一幕も。耳を傾ける6人の表情がすごく良かった。

YONCE「ありがとう!」

 

キーボードの音だけが響き渡る中、TAIHEIとYONCEが向かい合う。「Pacifico」と繰り返す。

YONCE「横浜 ブルースの街 yeah...好きだ!

煙草が好き そう 煙草が好き ここらで一服しようよ...寂しいね 終わりだって このツアー もう終わりだって あと少しだけで 終わりだって だけどさ...」

すぅー...と言いながら煙草を吸う仕草、Jamiroquaiの"Space Cowboy"のオマージュっぽかったな。

YONCE「Are you ready, Yokohama?」

"TOBACCO'"TAIKINGがAメロでクラップしてたんだけど、叩く合間に手がノリノリだったの可愛かった。

間奏でTAIHEIのソロが炸裂する中TAIKINGHSUとOKが向かい合いながらニコニコ弾いてたのも良き。そこに後ろから入っていくYONCE。最後はピンクとブルーの照明に照らされた。

YONCE「どうも」

 

しばし暗転してからのMC。

YONCE「パシフィコ!かなりいい波見させてもらってます。あと、タダの人。タダで観てる人。ありがとう。タダはタダでいいよね。俺結構好き。タダ。でも金を払った人の方が絶対に楽しいと思う。音楽って形もないし、ただ耳に入ってくるものだからお金とかを付けたりするのすっげー難しいなってやっぱやってて思うんだけどさ、でも価値を見出して来てくれる人がこんだけいるっていう事実はさ...やっぱいいよなあ!

金だってそりゃちょっとは欲しいけど、君たちに観て、来てもらうことの方が欲しい。そして俺たちが納得いくもの、大好きだと心の底から思える音楽をステージでやることの方がやっぱり幸せだし、それをしたい、ほしい。

だからこれからもあなたたちとそんな関係でいられるように、お互い頑張りましょう。あとSuchmos以外も聴きましょう笑。音楽まじやべえってなるから。いっぱい聴いて。聴く笑。

えっと...いろいろ迷っていた時期があって、何が正しいとか悪いとかいいとか悪いとかね、そういうの自分のジャッジが全くあてにならないなって思って、なんか悩んでた時期があったんですけど、それでもやっぱりいろんな景色を見たいっていう気持ちとか、自分たちがでかいステージに立ちたいっていう気持ちに嘘偽りはないから、迷いながらでも、傷つきながらでも、頑張っていきたいな、自分自身変わっていきたいなと、そういう気持ちを込めて作った曲があります。聴いてください、"You've Got The World"」

ロディアスなサウンドKCEEのスクラッチが効いたイントロから始まる新曲"You've Got The World"。日本語の歌詞が染み渡る。なによりYONCEがギター持つとアツいね。アウトロみんなで向かい合うところにグッときた!ラストの放射状のブルーライト綺麗。

YONCE「ありがとう」

 

YONCE「Pacificoまだのれんの?まだ踊れんの?...Alright, c'mon DJ KCEE!」

"YMM"KCEEHSUのラインたまらん。

YONCE「改めましてNice to meet you, we're Suchmos from この辺」

「from この辺」で爆笑するTAIHEIが可愛い。

Master HSUのパート後もなかなかHSUに絡むのをやめないYONCEに笑ってしまった。

 

キメで終わった直後にHSUが続けるベースソロ。TAIKINGがギター持ち替えてたかな。YONCEは胡座でHSUの方向いて座ってる。手叩きながら。

腰振りながら盛り上げるOKも、前後に揺れるTAIHEIも、エフェクター踏みながらのるTAIKINGも、正座に直って見つめるYONCEも、5列目からも見えるくらい満面の笑みのKCEEも、本当に楽しそうにのっててこちらまで楽しくなってしまう。HSUのベースサウンドは重くないのにセクシーで耳に残る。

 

セッションを挟んで赤い照明と共に始まったのは"Burn"。サングラスをとったHSUのベースがより鮮烈に響く。こういう激しく燃えるようなバンドサウンドを前面に出した楽曲も素晴らしい。

YONCE「Thank you! ありがとう!」


OKのみがライティングされてのドラムソロ。理性的なドラマーだなと思うけど、その中に宿る魂みたいなものがビートに表れていて好きですね。YONCEの「OK is heart beat」も言いたいことわかる気がする。


徐々に聴いたことのあるイントロへ。"SNOOZE"。YONCEとTAIKINGHSUがドラムセットを囲んでいて、TAIKINGなんてドラム台に乗ってる。アツい。終盤に来てこのぶち上げラインはずるい。

 

YONCE「Show me your groove...ラストナンバー!パシフィコ踊りまくれ!!」
"GAGA"。Aメロでマイクスタンド傾けながら歌うYONCEがエロすぎた。《横浜なら5分で》の歌詞替え。

「Let's show me a groove」にはちょっとはてなマークだったけど軽率に横浜ピーポーになってしまったよ。楽しかったよ。

間奏でYONCEがたわわに実ってて笑ってしまった。

 

音に酔っているうちに本編はあっという間に終わってしまった。

 

 

アンコールに応えて再登場してくれた6人。ジェラードのユニに着替えてきたYONCE。わたしも同じの持ってる。

YONCE「ありがとう!昨日もそうだったけど、霧がかって見えるのはなんだろう?って昨日観に来てくれた友達に話したら、『それバイブスだよ』って笑。おかげで俺も...みんな(メンバー)もそうだし、君たちもそうだと思うけど、バイブスでベトベトです笑。

6月20日!ミニアルバム!『THE ASHTRAY』を、我々Suchmos、発表致します。そしてそれに伴い、11月24日土曜日及び25日日曜日に、なんと、横浜アリーナで2daysワンマン公演を行います!ついに来た!...いや、ここ(パシフィコ横浜)だってついに来たって思ってんだぜ笑?だけどアリーナ2days、決まりました。今日ここに来た人たちは絶対に来ないといけません。なぜなら、俺とお前らの仲だから。

というわけで、色々詳細はなんか後で、なんか見れるじゃん今(スマホスクロールみたいな仕草)。俺は苦手なんだよこういうのが。あのー、見れるから、見てくださいチェックしてください。よろしく!じゃあアンコール、2曲ほどお付き合いください!

...ビッグになるとか、成り上がるとかって、何かを犠牲にしなきゃいけないと思いがちですが、俺たちはなんかそうはしたくなくて、何かを失った代わりに何かを得るみたいなことはあんまりいいと思えないし、人より多くのものを欲しいとも思えないし、むしろ面白いとか楽しいとか幸せっていう気持ちをこの音楽とかステージを通じてみんなとシェアしたいからやってるっていう気持ちがやっぱり強いから、なんかこう人を蹴落すようなやり方みたいなのがどうしても俺は見ると傷ついちゃうというか、なんかやだなって単純に思うんです。でもそういういいことも悪いことも乗り越えていきたいなと強く思って書いた曲です。"One Day In Avenue"」

 

新曲、"One Day In Avenue"。イントロの入りでTAIHEIが鳴らすピアノの音に強く意志を感じたし、それに絡んでいくベースが心地よい。YONCEのシャウトにも芯があったし、Suchmosがこれから歩んでいく道のような楽曲だった。

そしてTAIHEIのソロ。力強くも美しい鍵盤の音に思わず鳥肌。カウントからの"Life Easy"

YONCE「あなたが明日から隣の人を思いやりながら悠々自適に生きられますように。お別れです、"Life Easy"」

アンコール感があって好き。本編に組み込まなかったところがまた好き。存分に揺れた。存分に音に身を任せた。幸福度が振り切った。

 

YONCE「ありがとうSuchmosでした!」

少し目に涙を浮かべていたメンバーもいたような。いやでも本当に最高だった。6人ステージの中央に並んで拍手したりお辞儀したりしてくれたシーンがよかった。

YONCEは最後に肉声の「ありがとう」を残してステージを降りた。

 

 

 

ファイナルを終えての感想

"STAY TUNE"のヒットから、簡単に言えばもっと表に出てくると思われていたSuchmos。彼らはどんな音楽人よりも慎重だった。自分たちの音を見つめ直し、徹底的に音楽を作り、音楽シーンを客観視した。地に足がついているからこそここまで上がってこれたのだと思った。

MCでYONCEはSuchmos以外も聴きましょう」と述べた。自分の好きなアーティストにこれを言ってもらえるのが本当に嬉しい。1アーティストだけではなく、ワイドにかつヒストリカルに音楽シーンを見つめていくのは音楽を聴く上ですごく大切なことだと思っている。彼らは彼らできっと自分たちの音楽に自信があるし、それもただ有頂天になっているからではなく、視野の広い証拠でもあるのだろう。

先日のスペシャアワードでも感じたことだが、アレンジのバリエーションがどんどん増えている。毎回聴いているはずの曲でも違うサウンドに聴こえたことに進化を感じた。スタンダードなバンド編成にDJとキーボードが入っていることの強みを最大限に引き出せている。

そして何よりも6人が楽しそうすぎるのだ。会場にいる誰よりも、自分たちの音に浸っている。好きなアーティストが誇らしげに演奏している、そのこと自体が誇らしい。

 

YONCEはやっぱり黒髪短髪が似合うよ。英語に関してはなんでもrの発音にしちゃう日本人みたいな発音になってるところがあったから、なんなら巻かないでほしい。帰国子女による嫌な指摘ですみません。でも普通に歌った方がかっこいいんですもの。

ただボーカル力はどんどんえげつなくなっていきますね。センテンスのクローズの仕方が毎回洗練されていくから鳥肌が止まらない。

 

 

 

ストリーミング配信について

今回LINE LIVEYouTubeなど様々な媒体でストリーミング配信されたとのこと。アンコールまでまるまる全部だって、すごいね。

タダ云々の話、YONCEはおそらく会場に来てくれた人に向けて言ってくれたのだろうけど、お金を払いたくてもチケット取れなかった人もきっといるよね。まあ配信はオフィシャルでしてくれてることですし、そこまで深く考えなくてもいいと思うけども。

個人的にはすごく嬉しかったです。父もSuchmosが好きなのだけど、心臓の病気で長時間の外出が難しい。指定席だしチケット取ろうか悩んだけど、結局大事を取ってやめた。

だからこそ自宅で自分のペースで彼らのライブを観ることができたのは父にとっては相当嬉しかったようだ。同じライブ体験を共有できてわたしも嬉しかった。ライブにはお金を払うべき派だったし今もそう思っているけど、こういう仕組みはアリかもしれないと思った次第である。Suchmosと運営の皆さんありがとうございました。

無料で観ることが出来るとはいえ、その中でもお金を払いたいと思っている人はいるはずだ。何かいい仕組みはないものか。

 

 

 

ミニアルバムリリースと横アリ2days

おめでとう。それ以外ない。

新譜は楽しみです。そしてチケット取れますように。

 

 

 

セットリスト

Suchmos YOU'VE GOT THE WORLD TOUR@パシフィコ横浜(4/28)

01.新曲
02.PINKVIBES
03.ALRIGHT
04.WIPER〜Come Together
05.STAY TUNE
06.808
07.Pacific
08.Fallin'
09.MINT
10.TOBACCO'
11.You've got The World(新曲)
12.YMM
13.Bass solo
14.Burn
15.Drums solo
16.SNOOZE
17.GAGA

en.
18.One Day In Avenue(新曲)
19.Keyboard solo
20.Life Easy

 

 

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TRICERATOPS - MIRACLE GLITTER TOUR@川崎CLUB CITTA'

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4/21、TRICERATOPSのツアーファイナルである(追加公演もあるがその話はひとまず置いておく)。初日の赤坂公演は家事都合で断念したため、ようやく参加できる嬉しさよ。

 

さて、当日朝から公式が慌ただしい。場内にカメラが入るとのこと。円盤化?と期待しつつも日テレプラスで後日放映されるのだと言う。

ある意味内輪ノリというか、知る人ぞ知る実力派バンドみたいな所が魅力なんだけどなあと思いつつ、まあ客は客として参加するだけなのでさほど気にせず向かう。

 

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「来てくれてありがとう!!!」

 

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FCチケット。今までチッタでこんなに早く入れたことなかった。

 

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ネイルはROAR×20の使い回しだけど結構気に入っております。時間ないとなかなかグラデーションできないね

 

 

先述の通り指定席の追加公演がまだ残っているためセトリに触れない範囲で感想を少しだけ述べておく。

 

 

やはり全体的に外向けの感じは否めなかった。音もいつもより控えめな気がしたし、唱さんはいつもはしないような凡ミスも連発。花粉症らしく元々高音出しづらそうだなとは思ったけど、ギターはわたしでもわかるミスタッチだった。中盤のアコースティック部分で「ミスした曲が放映されないのが嫌」「みんなに良いもの見てもらいたい」とやり直しを要求。

結局「俺が嫌なの!」と言って照明からメンバーの楽器交換から演奏後のポーズまでリテイクしてた。そのこだわりが唱さんらしいなと思ったけど、それにちゃんと付き合う林さんと佳史さんもめちゃめちゃ良い。佳史さんがトライセラを辞めようと思ってたときはこういう部分での衝突もきっとあったんだろうけど、最近はお互いをわかり合えている感じがする。

 

 

終演後Twitterを眺めていたらやはりこういう外向けのライブであったことに否定的な意見も多く見られた。その感覚はわかる。同じお金を払って観に行った公演が公録のような雰囲気だったら悲しい気持ちにもなるだろう。唱さんの話が長いとかそういう理由ではないからね。

 

 

今回のことで離れていくファンを変だとは全く思わないし、感じ方は人それぞれで当たり前だけど、個人的には「ああやっぱりトライセラ好きだなあ」と思えた3時間ではあった。

 

現在自分の中ではストレスフリーなライブ空間をUNISON SQUARE GARDENと米津玄師に任せているので、他のアーティストには求めていないという部分も否めないと思う。好きなバンドはたくさんあるけど、やはり彼らのライブを好きだと胸張って言えるのは今のところこの2組しかいない。

 

トライセラに関しては彼らの音楽が好きだから、ライブで何が起こっても特に幻滅したりしない。ただそのバランスは人によって違うだろうから、感じ方もそれぞれなのだろうと感じた次第である。

 

 

感想書き始めからだいぶネガティブなことをたくさん述べてしまったけど、それでもあの3人はかっこよかった。

リズム隊は本当に安定してますね。いつものHayashi & Yoshifumi Groove!!も上手すぎてよくわからなかった。林さんのスラップはエロすぎて文字通り膝から陥落しそうになった。

 

唱さんのMCも相変わらず長いけど、グッとくるトークもあって憎めないんだよなあ。円盤へのこだわりもチラつかせてくれて、なんとも魅力的なギターボーカルである。

 

 

唱さん×佳史さんの掛け合いも良き。

和田「フライヤー帰り道でもらってね!」
吉田「…帰り道?」

和田「(眼鏡のくだり)わぁ〜!シャッキリ!」
吉田「シャッキリ?」


唱さんリサーチだとトライセラファンは川崎の人が多いんだよねっていうフリからの実は横浜の方が多かったり笑、唱さんはほんと天然というか自由というか...今に始まった話ではないけど、この奔放さをいい方へ導けるのはある意味林さんと佳史さんしかいないのかも。

 

 

セトリの組み方も流石だなあという気持ち。ぶち上げて、しっとりさせて、また上げる。新旧織り交ぜながらスタイリッシュに進んでいくこの感覚はずっと変わらない。

 

 

そしてツアータイトルにもなっているから言ってしまうけど、新曲"MIRACLE""GLITTER"もすごく良かった。いろいろ語りたいながらも正式リリースは来月なので控えておく。しかし、2曲に共通しているのは3人の音に迷いがないということ。安心して音楽に身を任せられる。

 

 

 

DiverCityで指定の追加公演を控えている。どんな形で締めてくれるだろうか。彼らの音にずっと踊らされていたい、酔いしれていたいと、ただそのことだけを考えている。

 

 

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THE BACK HORN 20thAnniversary「KYO-MEI対バンツアー」~情景泥棒~ w/UNISON SQUARE GARDEN

※この記事は4/1に行われたTHE BACK HORN 20thAnniversary「KYO-MEI対バンツアー」~情景泥棒~のUNISON SQUARE GARDENアクト部分のみレポートしました。THE BACK HORNはツアー中のため、一切のネタバレを回避しております。

 

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2018年度初日、THE BACK HORNの対バンツアー。20周年おめでとうございます。最近20年・25年あたりのアニバーサリーイヤーを迎えるバンドが多くて、どれも素晴らしいメンツ。長く続けるべきバンドってこのことですね。

 

なんだか毎年春になるとZepp Nagoyaを訪れている気がする。去年の12月に来たときはめちゃめちゃ弾丸だったからあまり周りの様子とか見てなかったんだけど、随分拓けましたね。

 

2組の対バンは2015年のKYO-MEI以来かも。スガフェスみたいなイベントは除いても、fun time HOLIDAY6の大阪公演は就活で行けなかったから本当に楽しみにしてきた。バクホンのメンバーはユニゾンの3人をすごく可愛がってる印象があります。岡峰さんのベースを田淵さんが持ってる写真は震えたなあ。

 

さて、日曜のためO-16:00/S-17:00とちょっと早め。UNISON SQUARE GARDENのアクトは今年に入って何度か観ていてAFOCのイベント以来だし、その後TSUTAYAとR&R Bandwagonのイベントにも参加したので実際にはそんなに月日は経っていないのだけど、やっぱり待ち遠しかった。

 

約5分遅れの17:05、暗転。DVDでは味わえないこの空気感、やっぱり最高だ。

鈴木→田淵→斎藤の順で登場。

 

【服装】

斎藤:肩から腕にかけて黒い白シャツ、黒タイ、右尻白〇黒スキニー
田淵:ScopeMoonTシャツ、ズタボロジーンズ、オレンジ紐靴、リストバンド
鈴木:刺繍セットアップ、白Tシャツ(THE BACK HORN)、茶ショートブーツ

 

アクトは"Silent Libre Mirage"からスタート。久々のライブに演者もオーディエンスも感情が溢れて来るのが伝わる。1曲目ではあまり明るい表情を出さない田淵さんもニコニコしていて、本当にライブが好きなんだという気持ちが伝わってくる。
意外にレア枠?な"ため息 shooting the MOON"。各々のソロパートがあるのがいいよね。恍惚とした表情に色気のある音が乗っていて痺れた。貴雄ちゃんのソロパートめちゃめちゃ好きだ〜〜はよワンマン〜〜はよオンドラムスタカオスズキ〜〜!!
"オリオンをなぞる"。安心するしテンションも上がる。Aメロで田淵さんが客席に向かって立てていたのは人差し指か中指か。
"マスターボリューム"。今の宏介さんの歌声で聴けるのも嬉しい。THE BACK HORNとの対バンだからやるかなと思っていたけど、ビンゴ!
"天国と地獄"にオーディエンスが湧き上がる。1番2番共にサビ前の田淵さんが安定のアクションで好き。


斎藤「どうも、UNISON SQUARE GARDENです。次は"春が来てぼくら"という曲をやってみようと思います」

 

ライブ初披露の"春が来てぼくら"。貴雄ちゃんの表情がイントロから多幸感に満ち溢れていて、こちらまで笑顔になってしまった。宏介さんも丁寧に一言一言を紡いでいた。コーラスのないところも田淵さんが大切そうに口パクしてた。《けど浮かぶ大切な誰かに悲しい想いはさせない方へと》《間違ってないはずの未来へ向かう》《また春が来て僕らは ごめんね 欲張ってしまう 新しいと同じ数これまでの大切が続くように、なんて》《ちゃんとこの足が選んだ答だから、見守ってて》で慈愛に満ちた表情するのは反則です。邪推はしないけど、瞬きの数だけちゃんと脳内で写真化しました。思わず涙してしまった。生で聴けてさらに好きになった1曲。名曲すぎてつらい。


斎藤「THE BACK HORNは僕らが高校生の時から追いかけてるバンドです。僕ら今32歳なんですけど。アルバムでいうと人間プログラムから。言ったら古参です笑!みんな新参でしょ?知らないけど笑。で僕らがTHE BACK HORN好きってことがメンバーに伝わって、こうやって少し前から対バンさせてもらったりとかしてるんだけど...呼んでもらえてることがすごく光栄だし、昔から好きなバンドが今もカッコよくなり続けてるのは幸せですね。

でさっき顔合わせてリハーサル見せてもらったんだけど、今日のTHE BACK HORNの仕上がりはみんなびっくりするよ。めちゃくちゃ仕上がってる。古参が言うから間違いない笑!セトリはですね、あんまり言うとネタバレになっちゃうからあれだけど、俺が聴きたかったあの曲、田淵が聴きたかったあの曲、貴雄が聞きたかったあの曲...貴雄のお母さんのマサコが聴きたかったあの曲!網羅してます!乞うご期待!

ニゾンももう少しやらせてもらいます!」

マサコネタ久々な気がする。いつもは冷静な宏介さんが前のめり気味に話していて、THE BACK HORNは彼らの青春のたくさんのページを彩ったバンドなんだなあと改めて感じた。

 

また貴雄ちゃんがニコニコしてる!と思えば"君の瞳に恋してない"。この多幸感の中毒性たるや。1番サビをめちゃめちゃ真っ直ぐな視線で、柔らかい表情で歌い上げる田淵さんよ...。そしてギターソロで引き倒す宏介さん良きかな。もう何回かライブで聴いたものの、MODE MOOD MODEツアーではどこに入るのかすごく楽しみ。

"fake town baby"。これも今日はやるかなあと思っていたので嬉しい。あれだけのスパンで出した曲も既にものにしている3人が恐ろしい。そして変わらずサビ前の田淵さんが好きすぎる。

 

斎藤「ラスト!」
"crazy birthday"。はじけすぎた田淵さん、マイクを横向きにして下から歌うもマイクが外れてしまいスタッフ出動。なかなかハマらないから地声で歌い続けてた。ずっとこわい顔してたのに一瞬だけ素の笑顔を客席に向けたのめちゃめちゃかっこよかった。

貴雄ちゃんは着てた刺繍セットアップの上着を上空に投げる。

《ノーモアhappy birthday? NO! more happy birthday!》のくだり、2倍ver.でした!

やりきった感MAX。本当に来てよかった。

 

 

斎藤「次はTHE BACK HORN!」

 

THE BACK HORN部分、書きたいことたくさんあるんだけど対バンツアー始まったばかりですからね...セトリに触れずに語れる自信がないのでひとまず割愛します。ごめんなさい!破壊的にかっこよかったよ!!

 

 

さあ明日は入社式。帰ろう、世界へ。

 

 

4/1 THE BACK HORN 20thAnniversary「KYO-MEI対バンツアー」~情景泥棒~

UNISON SQUARE GARDEN
01.Silent Libre Mirage
02.ため息 shooting the MOON
03.オリオンをなぞる
04.マスターボリューム
05.天国と地獄
06.春が来てぼくら
07.君の瞳に恋してない
08.fake town baby
09.crazy birthday

 

THE BACK HORN

ツアー中のため載せないでおきます!

 

 

 

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米津玄師 - Lemon

3/14、米津玄師がシングル「Lemon」をリリースした。既に配信リリースはされているが、ホワイトデーの本日、やっとCDになった。

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〈3形態リリース。写真は映像盤〉

 

米津玄師の音源をCDで買いたいと胸を張って言えるのは、もちろん好きなアーティストの作品に対する所有欲もあるのだけれど、アートワークや円盤、歌詞カードのデザインの美しさによる部分が大きい。毎回ワクワクする仕掛けがあって、音源としてだけではなく家に飾りたいと思える点が魅力の1つであろう。そして購入者の特権でもある。

 

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タワーレコード渋谷店〉

 

シングルで言えば前作ピースサインから約9か月ぶりのリリースとなるが、その間にアルバムBOOTLEGという名盤が世に放たれている。もうすぐ出荷30万枚とかなんとか。これに関してはとにかく買ってほしい。ちなみに4枚すべてのアルバムを揃えようと思っている方は、BOOTLEGから1枚目の「diorama」まで遡って聴くのが個人的にオススメです。

 

 

話を戻す。表題曲"Lemon"は今年の1/12から放送開始され、今週末最終回を迎えるTBS系列テレビドラマ「アンナチュラル」の主題歌となっている。米津さん自身テレビドラマへの楽曲提供は今回が初となったが、ドラマの制作陣に愛された使われ方をしていたのが1ファンとしては非常にぐっときた。

実際購入に訪れた際も他のCDを購入していた女性2人組がコーナーの前で立ち止まり、「わー!Lemonだ」「アンナチュラルやばいよね」「曲自体もかかるタイミングも良すぎる」などと会話していたのを盗み聞きし、どういうわけか筆者が誇らしげにほくそ笑んでいた次第である。

 

 

さて、収録曲について。

表題曲の"Lemon"は、先述の通りテレビドラマ「アンナチュラル」の主題歌として書き下ろされた楽曲。人間誰しもが辿り着く「死」と向き合い、死者に向けて束ねられたレクイエムのような作品。

"amen"のようなサウンドに合わせてもまったく違和感のない「死」という重厚なテーマをポップミュージックに乗せ、どこか美しいもののようにすら捉えられるところが米津曲らしいし、ドラマの登場人物とも同じ方向をむいている。

作曲期間中に御祖父様が亡くなられたとのこと。オーダーにそって頭を捻っていたところその「死」が彼自身に現実として降りかかった上で作られたということを考えると、レモンのように酸っぱく、苦く、かつ爽やかな、不思議な感覚が自分の中を流れていく。

どこか遠いことのようであっても生きている間は常に隣り合わせである「死」というものを、忌み避けるのではなく慈しむ心も必要かもしれない。

 

 

カップリングは"クランベリーとパンケーキ""Paper Flower"の2曲。前者は「YANKEE」期のサウンドと洗練された気だるさが絡み合った、色気のあるレトロな楽曲。ビルボードで聴きたい。

後者はお得意の陰鬱自虐曲。でもこの音色、個人的には「BOOTLEG」を思わせる。どこか飄々としていて、現状を客観視している彼自身が投影されているかのようだ。

方向が全然違う楽曲たちでお腹いっぱいだ。米津シングルらしい組み合わせで構成されている。

 

 

そして1形態だけ贔屓させていただくと、映像盤は是非購入してほしい。なんと言っても米津玄師初の映像作品なのである。1/10に行われたツアー「fogbound」のファイナルである武道館公演の模様が収録されている。

この公演は筆者も訪れたが、改めて自分の音楽概念を大きく揺るがされたライブだったと思う。

収録曲が絞られているのは武道館公演の記事にも書いた通り歌詞飛ばしたりいろいろあったからだと思っているけれど、そもそも米津玄師はまだそんなにライブもツアーもやっていない。しかも以前は1ツアーの公演数が1桁のときもあったので、場数という意味では多いとは言えない。そんな中でも映像作品を出してくれるだけで嬉しい限りだ。改めてアクトを観て鳥肌が立ちっぱなしだった。

場数を踏んでいないとはいえ、歌の安定感は相変わらずだ。ライブにまだ足を運んだことがない人も是非観てほしい。あの日だけのスペシャルコラボもしっかり収められている。

 

 

若者だけではなく幅広い世代を魅了する27歳。「BOOTLEG」のディスクレビューで同じことを言っているライターさんがいた気がするけど、米津さんの勝負するフィールドに良くも悪くも敵がまったくいない。一人勝ち状態である。それどころかどんどん後続を引き離しているのが目に見えてわかる。今回のシングルだってその大きな一歩だ。

以前米津さん自身が「男性ソロアーティストと言えば米津玄師と言われるようになりたい」と欲もチラつかせていたけど、そう遠くない未来にその世論が見える気がする。

 

彼が音楽史を塗り替えていく、その瞬間に生きていることが何よりも嬉しい。

 

 

 

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TSUTAYA×UNISON SQUARE GARDEN「PLAY IT LOUD」@SHIBUYA TSUTAYA O-EAST

※この記事内ではトークの記述が多々ありますが、筆者の微かな記憶から書き出したものであるためすべてニュアンスで書いております。雰囲気だけでも味わっていただければ幸いです。

 

 

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一昨日も訪れた覚えがある。しかしサーカス集団は既に次の会場へ向かっている。

渋谷のこのあたり、同系列含めまあまあライブハウスあるのに全く同じ会場なの笑う。

 

2/19、TSUTAYAの企画「PLAY IT LOUD with UNISON SQUARE GARDENに行ってきました。先日リリースされたUNISON SQUARE GARDENの7thアルバム「MODE MOOD MODE」の購入者から抽選で、というなんとも切ないシステム。今回は1チケットにつき2名まで入ることが出来て、即ち当選者はイベントに1人だけ連れていくことが出来るわけです。

いつもイベントにいる人は大抵こういうのを協力し合える友達がいるなあと薄々わかってはいるんですけれども、なんせ友達を作るのが下手なわけで。仲良くしてくださる方は沢山いるんですけどまあ同行者に選んでもらえるほどではないので、自分で当てるしかないのです。今回は運が味方してくれて当選したため参加することが出来ました。

ざっくりレポートです。詳しいのが読みたい方は他の方のをご参照ください。記憶が薄くてすみません。

 

 

イベントの概要としては①「MODE MOOD MODE」をライブハウスのシステムで聴くメンバーが登場して収録曲の解説 と大きく2つのトピックがありましたが、詳しい内容は知らされていなかったのでとりあえず足を運ぶ。

入場は結構厳重で身分証確認もあり、なんとか入場。

 

入るとパイプ椅子が並んでいて、大きく下手・中央・上手と3ブロックに分かれている。中央ブロックの最上手前方に着席。ステージには3つの背なし椅子とペットボトル、上手側にはMC席。わたしが座った場所は向かって1番右側のメンバーとちょうど一直線のところで、誰の席だろうねとそわそわしながら開演を待つ。ちなみに開演前SEはOne roll, One romanceの音源でした。

 

 

19:30。暗転し、下手から見たことのある人が1人登場。ニッポン放送吉田尚記さん!思わず「あ!よっぴー!」と声が出る。客席からも歓声。

 

まずはよっぴーの自己紹介。ユニゾンとは旧知の仲であること、UNIMAGの会報担当の方がよっぴーのところのスタッフであること、今日がどんなイベントになるか不安だけど武道館の日もユニゾン縛りのDJイベントをやって盛り上がったことなど。

普段音楽を聴くときはイヤホン・ヘッドホン派か?自宅にオーディオシステムがあるか?もしくは自宅がライブハウスか?なんて問いかけも交えつつ、まずはアルバムの前半6曲を聴く。立つのはなし、サイリウムもなし、でも多少動いたり、曲間の拍手はまあ良しとしよう!みたいな確認をしてからよっぴーは一旦はける。

 

なかなか新鮮な景色。今思うとメンバーと一緒に聴きたかった気もする(贅沢)。

 

 

前半6曲を聴き終え、よっぴーが再登場。いよいよメンバーを呼ぶ。田淵→斎藤→鈴木、とライブとは違った順番。上手側からその順番に座ったため、わたしの目の前は田淵さんでした。

 

自己紹介。宏介さんが田淵さんに促す。

田淵「ご存知の方も多いかと思いますが、ベースの田淵でーす」
吉田「いや、ここに来てる人みんな知ってると思うよ笑」
斎藤「えーUNISON SQUARE GARDENギターボーカルの斎藤宏介です。今日は名前だけでも覚えて帰ってください」
鈴木「どうも、モフモフおじさんです」
斎藤「モフおじね」
鈴木「そう、モフおじ」
吉田「さっき会場入ってびっくりしたのがさ、おじさんがいたんだよ。いやこういうイベントって普通女の子が多いんだけど」
田淵「まあ僕らもおじさんですから。まあ誰に向けてやってるとかはないけど笑」
吉田「ユニゾンの3人ともずっと仲良くさせてもらってて、特に田淵とはね笑」
田淵「そうっすね笑」
斎藤「そこ2人会ってる回数多いでしょ。いつも違う話してるもん。分けるとしたらここ(斎藤田淵間で区切るジェスチャー)だよね」
吉田「確かに服装もちょっと似てる笑」
田淵「いやいや!笑」
吉田「こうやって服装だけ見ると3人同じバンドとは思えないね」

 

ちなみに本日の皆さんの服装はこれ。見づらいけど田淵さんのインナーはアップルクロック、貴雄さんはANIMISMでした。宏介さんの青シャツからたまに黒インナーがチラ見え。

f:id:xxkanakoxx:20180220225905j:image 吉田尚記Twitterより

 

斎藤「1番奇抜な服着てる吉田さんに言われたくないですよ笑」
吉田「貴雄くんも全身モフっとした感じで」
田淵「俺ずっと思ってたんだけどさ、鈴木くんのニットの人たちは何をしているの?」
鈴木「これですか?(ニットを見つめながら).....これはですね、わかりません。デザイナーさんに聞いてください。ただね、この上裸の人の乳首までちゃんと描いてあるの!」
斎藤「ほんとだ!!」
田淵「キュートだね」
吉田「イベント初っ端から乳首の話で盛り上がらないで!時間も限られてますから!笑」

楽屋トークみたいなゆるさ。

 

吉田「じゃあまず曲作りに関して聞いていきたいんですけど、ユニゾンって普段どうやって曲作りしてるの?作詞作曲はまあ田淵がやってるけど」

 今更だけどよっぴーの田淵呼びめっちゃ好き

田淵「基本的には俺が曲書いて簡単に打ち込みとかギターちゃかちゃかしてデモを作ってそれを持ってくみたいな」
吉田「え、待ってギター弾けんの?」
田淵「いや弾けるってほどじゃないんですけど簡単なコードだけはね。メジャーと、マイナーと、あとディミニッシュ(dimおさえる仕草)。この3つはいけるから」
吉田「でそのデモを聴いて2人は?どんな感じなの?」
斎藤「正直最初はよくわかんないですね。なんか普通に聴けないんですよ。っていうのも、デモを聴いてどうしたらもっとかっこよくなるかなとか、田淵がどうしたいのかっていうのを曲の奥の向こう側から読み取るってことををするので、そのときはいいか悪いかもわかんないですね」
吉田「なんかあれだね。脚本家と俳優みたいな関係だね」
斎藤「あーそうかもしれないですね」
吉田「貴雄くんは?」
鈴木「僕今日このイベントをやるにあたって田淵のデモ音源を聴いてきたんですけど、歌も田淵の声で入ってるんですよ」
吉田「あ、歌も入った状態で渡されるの?」
田淵「歌ってますよ?笑」
斎藤「裏声でね笑」
鈴木「そう。この声で『君の瞳に恋なんて〜』って歌ってるんですよ...やっぱり真ん中の人(宏介さん)が歌うから説得力があるんだなって思いますね笑。なんか、田淵は料理のレシピを作る人だと思っていて、完成された料理の絵は出来上がっているけど、そこに至る過程というか味付けは僕ら料理人の腕の見せどころだと思っていて。例えば塩のかけ方とか飾り切りの入れ方とかで工夫したり。塩も高い位置からかけた方が美味しくなるとかね」
斎藤「こうね笑」

リズム隊2人はMOCO'sキッチンみたいに高い位置から塩かけてたのに宏介さんだけ最終的にヌスラト・ガネーシュみたいに脇締めて振ってて笑った。


吉田「2人は詞曲に関しては口出したりしないの?」
斎藤「それはほとんどないですね。たまに『ここで息継ぎしないと人間は死んじゃうんだよ』って教えてあげることはありますけど」
田淵「書いてるとね、よくそういうの忘れちゃうんですよね笑。いやでもこの人も凄いんですよ。最初出来ないって言ってても、何回かやってくうちに出来てた!みたいなこと結構あるからね。でもそういう風に言われたときとかにすぐに対応できるようにはなりました。反復練習の成果ですね。昔なら『ちょっと一旦持ち帰らせてください』って言ってた。いつも『ここ斎藤くんに文句言われるかな〜』思いながらも入れちゃうんですけど笑、やってくうちに歌えるようになってて。やっぱり反復練習ですよね。すげぇってなります」
吉田「もはやアスリートですね、羽生結弦がここにも笑!レコーディングではやれてもライブでやるとまた違うの?」
斎藤「んーーまあでもレコーディングでできたらライブでは出来ますね」
吉田「しかもギター弾きながらやるんだよね。すごいな。ドラムも相当手数多いよね」
鈴木「もう17(歳)くらいの頃からやってるから、このバンドにいて自分が出来ることって何だろうって考えたらやっぱりドラムしかなくて、ってなったときに自分にしか出来ないことをやろうと考えた結果、手数が増えていった感じですね」
吉田「なるほどね。ドラムもそうだしベースもなかなか難しいよね?」
田淵「いやっ僕はそんなに...全然無理をしないので」
鈴木「何を仰る」
田淵「いや本当に、ベースに関しては無理しないです」

ベーストークになると途端に謙遜が入る田淵さん可愛い。貴雄さんが間髪入れずに否定してて、作曲だけじゃなくベースの実力も認めてるんだなあとほっこり。

 
吉田「ああ、あとそうだ、ずっと気になってたんだけど、ユニゾンの曲ってタイトルからつけるの?それとも曲が出来てからつけるの?」
田淵「うーんと、曲に関しては半々かな?書いてるうちに『このフレーズタイトルっぽいな』と思ってひょいと上げてやったり。あーでもタイトルから決めることはほとんどないんじゃないかな」
吉田「アルバムのタイトルも?」
田淵「アルバムはもう思いつきです」
吉田「思いつきなの?今回の『MODE MOOD MODE』は収録曲の中に2箇所くらいあったよね。さっき聴いてもらった中にも《モードなムード》。とあと...」
田淵「え?あとなんだっけ...あ、"Silent Libre Mirage"か」

ほう、田淵さんは"Silent Libre Mirage"は略さないのね、好きだわ、っていうただそれだけ。


田淵「でもアルバムのタイトルに関しては常に考えてますよ」
吉田「え、ずっと考えてんの?」
田淵「ずっと考えてますね。今ももう8枚目のアルバムのこと考えてますよ。散歩しながらとか考えるの癖みたいになってるから。次のアルバムはもうちょい空けたいなとは思ってるけど...。だからある瞬間考えて急に閃いたならそれは凄いのかもしれないけど、僕の場合は常に考えてますから、長いこと考えて出たものがそれっていうだけだから。ずっと考えて出た答えだから別に凄くはない」
鈴木「じゃあ田淵がトイレに入って便器に座った瞬間とか、羽田から飛行機乗るときの待ち時間に歩く歩道歩いてるときに思いついたかもしれないってことね」
吉田「なんで例えがそんな具体的なの笑。え、じゃあこのアルバムの中で1番最初に出来た曲ってどれ?」
田淵「曲で言ったら"オーケストラを観にいこう"かな。これは5年前くらいからあった。まだオーケストラとか全然付けない状態でレコーディングもそのとき確か1度してたと思うけどボツになったんだったかな。だからアルバムの曲で1番最初にレコーディングしたのは"Silent Libre Mirage"と"MIDNIGHT JUNGLE"ですね。これはDr.lzzyのツアーの時に録りました」
吉田「ツアーと並行して録ってたんだ。なんか今回のアルバム結構長いことかけて作ったんだよね?」
田淵「そうですね。なんか3曲ずつ分けて録ってましたね」
吉田「曲書くの大変じゃなかった?」
田淵「いやもうそれは全然。よく『レコーディング直前まで詞が書けなくてぇ』みたいに言ってる人いるけどそんなの怖くて絶対できない」
吉田「田淵はそういうのないんだ」
田淵「えっだってデモを渡す段階で歌詞も全部完成してるから、少なくとも僕はそんなことない」
吉田「田淵がこうやってどんどん曲作ってくるけど2人は休みたいって思うことないの?」
斎藤「いや、そりゃ休めるなら休みたいですよ笑。でも田淵が曲作ってくるからレコーディングしないと笑」
鈴木「ドラムは1番最初にレコーディングするので、1枚のアルバムでも最初の2日くらいで録り終わるんですよ。全体の5%くらい。だからばーっと集中して録って、あとの95%はこの2人に任せて旅行とか行ってました。後々レコーディングどうなってるかな?ってスタジオ覗いたりとかそういうの一切ないですから.....あ、でも1つ申し訳ないなと思ったのは、宏介にポリープが見つかって休むってなったとき、俺『1ヶ月休み貰えるな』って思っちゃったんだよね笑。だって宏介が手術する日の前日、俺イギリスにいたからね。宏介、あのときはごめん笑」
斎藤「いやいやそれは全然いいよ、貴雄が楽しかったならそれが1番。貴雄の人生は貴雄のものだから」
吉田「優しさなのか突き放してるのか笑」
田淵「大丈夫、怒るにも斎藤くんそのとき声出なかったから笑。電話しても『!!!』って言葉にならないからね笑」

 

吉田「さてちょっと時間が押し気味なので。さっき皆さんには6曲目まで聴いてもらったんですが、順番に1曲ずつエピソードとか話してもらっていった方がいいですかね。じゃあまずは1曲目、Own Civilization (nano-mile met)。これは何かありますか?」
斎藤「ユニゾンの曲のレコーディング順ってまず最初にドラムとベースを録ってその上にギターを重ねて歌入れって感じなんですけど、そうするとコーラスって最後に録るんですね。で僕の帰った後にコーラスが録られたんですけど、実は冒頭のギターの後に田淵のデスボイスが入ってるんですよ。今ちょっと聴けますか?」
田淵「まーじ?このイベントそんなこともできんの?」
吉田「すごいね笑。お、PAさんからOK出ました」
斎藤「ギターの直後に注目して聴いてください」

 

Own Civilization (nano-mile met)の冒頭が流れてる途中、デスボタイムを手で合図して教えてくれる宏介さん。ライブ以外で彼らと一緒に楽曲を聴ける日が来るとは。


斎藤「...わかんないよね笑」
田淵「これ最初はもっとわかるかわかんないかくらいのギリギリのところでうっすら乗せてたんだけど、エンジニアの人に最初のそれいいね!って言われて。いつもお世話になってる人だしそういうとき俺後に引けないからこのままになりました笑。
あとなんか最近コーラスにハマってて。コーラスつけるの好きなんですよ」
吉田「"MIDNIGHT JUNGLE"とか『もったいない』って言ってるもんね」
田淵「"君の瞳に恋してない"とかコーラス重ねてるんだけどライブで弾きながら歌えない笑。2Bが死ぬ」


吉田「2曲目"Dizzy Trickster"。これはどうでしょう」
田淵「ギター結構重ねたよね」
斎藤「今回結構使ってるからね」
吉田「何本ぐらい使ってるの?」
斎藤「アルバム全体では15本くらい使ってるんですけど、これをライブだと1本でやります」
田淵「"Dizzy〜"はライブだとどっち弾くの?パパパパッ?」
斎藤「パパパパッの方。うん、メインの方は弾けない笑」
吉田「貴雄くんどうしたのそんなニコニコして笑」
鈴木「いや、平和だなあと思って笑」

田淵さんは「Dizzy」って略すのね。そりゃそうか。パパパパッで意思疎通してたのが良き。


吉田「3曲目"オーケストラを観にいこう"」
田淵「これはタイトルにオーケストラとはいってるからオーケストレーション入れてみようっちゅーことで、10周年記念のときに出した『DUGOUT ACCIDENT』というアルバムに入ってる"アンドロメダ"という曲のアレンジをお願いした秋月須清くんという人に今回もお願いして、色々楽器を入れてもらいました」
吉田「これはライブではオーケストラとかどうするの?」
田淵「同期ですね。同期っていうスピーカーから音を流してもらいます。"シュガー〜"とかで鈴木くんがヘッドホンして流してるあれね」

雑誌のインタビューとかではお馴染みだけど、略すとすれば「シュガー」ですね。他のメンバーもそうだった気がする。

 

田淵「同期だとズルできるからね笑」
吉田「ズルなの?笑」
田淵「やっぱり音圧がすごいから。その分サボれる」
斎藤「同期に関してはこだわりがあって、自分たちの楽器の音は流さないって決めてますね」
田淵「あ、そうそう、自分たちの担当してる楽器は同期の音にいれない」
斎藤「ギターだったら同期ではギターの音は流さない、自分のこの1本だけでやるっていうこだわりはありますね」


吉田「次。"fake town baby"はシングルだからもう雑誌とかで話してるからいうことないのかな?」
斎藤「んー、あ、MVが炎が上がる中での撮影だったんだけど、火との距離が1mもないくらい近くて、そこで撮影してたらみるみるうちに田淵の顔色が悪くなっていって笑」
吉田「えっ?笑」
斎藤「もう酸欠になっちゃって。あと単純に熱いっていう。田淵が途中座り込んでるから『大丈夫ー?』って言ったら、『もう年かなあ?』って。『年じゃないよぉ〜火のせいだよぉ〜』って言いました笑」

グロッキー田淵さんをよしよしする宏介さん。

 

吉田「続いて..."せいひつかんびあきぐれじょじょう"」
田淵「おー、よく読めましたね」
吉田「歌詞であきぐれって言ってるもんね」
田淵「そう。あきぐれだけ僕の造語なんですけど」
吉田「単語の引き出し多いよね」
田淵「いや、引き出し少ないですよ僕。今回8曲目の"フィクションフリーククライシス"は差し替えたんだけど、そのアルバムに入らなかった曲が『春が来てぼくら』という3月にでるCDカップリングに入ってて、その歌詞に《フィクション》とか出てきて。あと《バカ騒ぎ》だったかな...?(2人に確認)《バカ騒ぎ》かな、それも"fake town〜"だし(《もう驚天動地 バカ騒ぎ》)、同じアルバムに入ってたら引き出しないのバレるから。またこいつ同じフレーズ使ってるってなるからアルバムに入らなくてよかった笑。あと"フィクションフリーククライシス"は最初『(田淵歌い出す)なので誓いの口付けは〜?限りなくたおやかな、"革命のその後で"』だったっけ?(斎藤に確認)」
斎藤「うん、革命のその後でだった」
田淵「でその歌詞にしてて『斎藤くん見て!これめちゃかっけぇ!ってなってたけどよくよくみたら"静謐甘美〜"の《目覚めのその後で》とめちゃ被っててこれやべぇ引き出し少ないのバレるって思って差し替えました笑。これはレコーディング前なのでセーフ笑」

 

吉田「"Silent Libre Mirage"」
田淵「"Silent Libre Mirage"はサビにシンセを入れてるんだよね。これは"Invisible Sensation"でもやってる手法で、シンセだけど電子音みたいに聞こえない、ギターを重ねてるように聞こえる音にしてる」

 

吉田「後半の6曲、まだ皆さんはこれから聴いてもらうんですけど、もし聴いて欲しいポイントとかあれば」
斎藤「後半ってなにあったっけ」
田淵「え、"MIDNIGHT JUNGLE"から」
斎藤「あ、そうそう、"MIDNIGHT JUNGLE"は、冒頭《大いなる》って歌詞があるんですけど、『あ、おーいなる』って歌ってるんで是非そこ聴いてもらえれば笑」
吉田「へえ!ボーカリストの人は母音のどちらに重きを置くかとかかなりこだわってますよね。森山直太朗さんとか」
田淵「あの人hの発音強いよね!『ぼぉ〜〜(歌まね)』」
田淵さん歌まねレパートリー多いな本当に。

 

吉田「さっきも少し触れたけど"フィクションフリーククライシス"」
斎藤「これはドラムじゃない?」
鈴木「えードラムかなあ笑。あのードラムって2本の腕と2本の足で叩くんですけど」
吉田「そりゃそうでしょう。イカじゃないからね笑」
鈴木「普段は部屋のあちこちにマイクを置いて、例えばあっち(下手側を指さして)に置いたりこの辺の近くに置いたり。なんだけど、今回はスネアならスネアとか、それぞれの太鼓にマイクを一つずつおいて。音の聞こえ方も太鼓の内側と外側だったり上と下では聞こえ方が違うから。マイクも遠ざけたとき(マイクを遠ざける)だとぼんやり聞こえるけど近いと(口元に近付ける)はっきり聞こえる。それを1打ずつ録音して繋げる、という方法をとりました。なんか宇宙人ぽく聞こえたらいいなと思って」
田淵「バスドラムだったらバスドラム、スネアならスネアってね」
鈴木「そう。あ、あと今回は曲間の秒数にもかなりこだわってるのでそこにも注目してほしいですね」
田淵「そうね。"フィクションフリーククライシス"から"Invisible Sensation"への繋がりはかなりこだわっていて、というのも"Invisible Sensation"のために"フィクション〜"を作ったから。"フィクション〜"のデモの段階ですでにInvisibleの冒頭を入れて渡してたからね。ここはこう繋がるから!って」


吉田「"夢が覚めたら (at that river)"はどうですか?」
田淵「もう"夢が覚めたら"?!そうか...。この曲は単純にすごくよくて、中でも1Aとサビ...じゃなくて2Aの終わりかな?のコードが違うのがめちゃかっけぇと思ってたんだけど、それが上手く斎藤くんに伝わってなかったみたいで、レコーディングして確認してみたら同じコード弾いてて、申し訳ないけどここはお願いして録り直してもらいました」
吉田「斎藤くんその時どう思った?」
斎藤「いや、正直めんどくせーなって思いましたけど、いい曲レコーディングするためなんで笑」


吉田「"10% roll, 10% romance"はシングルだからもう話すことないですか?笑」
田淵「"10%〜"はね...シングルだからってめちゃ音盛ったよね」
斎藤「盛ったねえ」
田淵「だから初めてライブでやったときとにかく酷かったと思います。ツアーより前か。イントロギターも単音だから心許ない感じで笑」
斎藤「ライブだとギター1本なので、ギターの音にハモりがつくエフェクターを前回のアルバムから使ってまして」
田淵「そんな最近だっけ?」
斎藤「うん。あれ?前々回かな?」
吉田「斎藤くんの足元のボタンもどんどん増えてってますよね」
斎藤「そう...ですね。もう最近はそのハモりをつけるエフェクターがないと成立しないですね」

 

吉田「そしてラスト"君の瞳に恋してない"」
斎藤「これいいよね」
田淵「いいよね」
斎藤「これは最近ライブで演奏してるんですけどいいですね」

田淵さんよりも先に宏介さんの口から「これいいよね」と出たのが印象的。


吉田「これはタイトルから普通の人は戸惑いますよね。ウケ狙いなのかなって。ユニゾンに慣れてる人は田淵っぽいなとか思いますけど」
田淵「というのは?」
吉田「いや、"君の瞳に恋してる"っていう曲あるじゃない」
田淵「あー、それはサビの歌詞書いてて『これはいいぞ!』って思って付けただけなので。狙ってるつもりはないので、そうとられたらそれは語弊がありますね」
吉田「アルバム全体見てもそうですけど、昔の歌詞が織り交ぜられていたりとか、見る人が見ればわかる!みたいなのもいいよね」
田淵「僕辻村深月さんっていう小説家さんの本をよく読んでて、辻村深月さんの小説みたいな、1個前の小説の登場人物がポロっと出てくるみたいなの大好きなんですよ。だからそういう遊びも持たせられたらなと」

伊坂幸太郎さんもそうじゃーん!最近田淵さんあんまり伊坂さんの話してくれない


吉田「以前スフィアっていう田淵さんが楽曲提供されたシンガーの方が僕のラジオにゲストでいらしたんですが、そのとき田淵さんの歌は歌ってて口が気持ちいいと言ってました」
田淵「おー。基本的に僕歌詞に意味はもたせなくていいと思ってるので、なんかメロディと語呂が合っててそれひっくるめていいなってところが大事だと思ってて。だからこの歌詞にはこんな思いを込めました!みたいなタイプの人は見てて大変だなと思いますね」
吉田「あー、ここがミュージックステーションじゃなくてよかった笑」
斎藤「僕も田淵の思いが詰まった歌なんて気持ち悪くてどんな気持ちで歌ったらいいかわからない笑」

棘の中に愛がある。

吉田「そういえば最近田淵はライブでハンドスプリングしてる?」
田淵「いつからかやらなくなりましたねー。最近やってないですね」
吉田「何でやらなくなったの?」
田淵「最近いいセトリを組むとかそっちの方が楽しくて。やる必要がなくなったので」
吉田「そういうものなんだ笑」

 

ひとまずメンバー退場。後半6曲が流れて再びよっぴーとメンバー登場。ペンギン歩きでやってくる田淵さん。


吉田「たくさん喋って頂いたので、文字通り押してまして笑」

田淵さん何度も腕時計を見る

吉田「最後に一言ずつ頂く感じにしようかと思いますが...じゃあ最初は貴雄くんから。田淵だと長くなりそう笑」
田淵「そんなことないっすよ。140文字でおさえます」
斎藤「いやあなたもうツイッターやってないでしょ笑」
鈴木「えーと、ドラムという楽器は前に出るものでもないし、地味だし、ドラムなんて聴いてないって人もいるかもしれないですけど、聴いてくれた人があの人楽しそうって思ってくれたり、見たことによって元気が出たりしてくれたらいいし、そうでなくてもいいし、でもそう思ってくれたらいいなというか、全然140文字じゃ収まってないですが、今日はありがとうございました」
斎藤「最後まで帰らず残っていただきありがとうございます」
吉田「いや本当に、今日誰も帰ってないんじゃないかな?」
斎藤「ありがたい。ミュージシャンのこだわりというのはあまり理解され難いもので、それが伝わらなかったりするのがジレンマでもあるんだけど、この場にこうして帰らずに皆さんが残ってくれたということは少しでもそのこだわりに興味を持って聴いてくれたという事なので、それが嬉しいです。こうやって頑張って作った
アルバムの後にはツアーというご褒美が待ってますので、またそこでお会いしましょう」
吉田「じゃあ田淵」
田淵「いやーこのイベント最初は半信半疑だったんだけど、半信半疑っちゅーか、どうなのかなと思ったりもしたんだけど、やってみたらとても良かったんじゃないですかね。こう普段あまり喋らないけど、こういう場だとついつい口が軽くなって喋りすぎちゃうというか。二日酔いで来ても怒られない」
斎藤「え、二日酔いだったの」
田淵「いや違うけどね」
鈴木「だからか!今日昼間にこれの打ち合わせがあったんですけど、田淵が妙に静かだなと思って」
田淵「あれは意図的に静かにしてたの、ほんとに。えーと本日はお越しいただき誠にありがとうございました。またライブとか見たり、曲聴いてもらえたらと思いま一す」

拍手後もその場に留まる3人


吉田「このままここにいると僕がTカードの説明してるのを聞くことになるけど笑」
斎藤「じゃあ帰ります笑」
鈴木「そう、Tカード僕らもいただいたんですけど、僕の顔だけ上の方にあって、これ財布に入れるとちょうど僕の顔だけ出るんですよ。財布に入れてたけど自分と目が合うので抜きました。それが皆さん540円でできます笑」

自分のTカード財布に入れてたの可愛い。

吉田「今日は皆さんTSUTAYAの抽選で当たってきてるので全国からいらっしゃってるんですよね。北海道・九州の人?流石にいないか?...って最後にやることでもないですけど笑」
田淵「全員23区だったりして笑」
斎藤「そんなに区民いないでしょ笑」


メンバー退場。斎藤さんがはけ際に両手振ってた

よっぴーTカードの説明
吉田「メンバーがたくさんお話してくれたこともあって時間がかなり押してるので、来てくれたお客さんにこんなこと言うのもアレなんですが、Tカード作る人以外はさっさと帰ってください笑」

 

 

満足度高すぎるイベントでした。

田淵さんはずっと足バタバタさせたり落ち着かない様子で、宏介さんは足閉じて話してる人を向きながら相槌していて、貴雄さんは足組んでじっと話聞いてた。三者三様でいいなあ。

 

MCによっぴーを選んだ方に拍手をおくりたい。彼らを熟知しているからこそ引き出せたワードもたくさんあったと思います。よっぴーありがとう。

 

制作エピソードは雑誌やサイトのインタビューでも聴けるけど、実際に音楽を聴きながらしかもメンバーの口から直接聴けるなんて、こんないい機会なかなかない。曲を聴ける環境だからこそ話してくれた内容も多かっただろう。

 

抽選というのがエグいなと何度も思ったけれど、機会があればまたぜひ訪れたい。願わくば田淵さんのデモ音源も聴きたい。

ありがとうございました。

 

 

 

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A FLOOD OF CIRCUS 2018

"A FLOOD OF CIRCUS 2018"
お待たせお待たせ
いよいよやります
おいでよサーカス
「俺達の手で、1日で楽しいこと全部やる」
a flood of circle流のフェスティバル
a flood of circle流のロックンロール・サーカス
まじで超楽しかった"A FLOOD OF CIRCUS 2016"で
完全に味をしめたんで今回もやばい面子を約束します
あの最高の1日がまたやって来るんだよ
めちゃくちゃ楽しい場所を用意しとくから好きに楽しみ尽くしてください
年に1度のお祭り騒ぎをしよう
A FLOOD OF CIRCUS2018"
よろしくどうぞ

佐々木亮

A FLOOD OF CIRCUS 2018

 

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来たるは渋谷。対バン形式で各地をまわった「A FLOOD OF CIRCUS 大巡業 2018」を経て、いよいよTSUTAYA O-EASTである。

 

 

出場者発表前の先行でチケットを入手したため、100番台で入場。O-EASTもついにD代¥600かあ。BIGCATも値上げしてたし、段々と¥600時代がきてますね。

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中に入ると今にもサーカスが始まりそうな空間が広がっていた。

天井に張り巡らされたフラッグ。妖しく光る花型の電球。そしてディズニーの暗いところでかかっていそうな開演前SE。コンセプトがしっかりしていて好きすぎる。

 

 

16:30になると佐々木亮介が下手から1人マイクを持って登場。相変わらずの革ジャン。相変わらずのイケメン。「A FLOOD OF CIRCUSをこれからもっと広げていきたい」と熱く語るSSK。どんどんやってくれ。先はどうであれ、彼が言うと楽しい予感しかしないんだ。

軽く挨拶してはける。

 

 

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サーカス1組目はSIX LOUNGE。今日出演する中で唯一初めて観るバンド。曲一通り聴いてみて結構好きだったのですごく楽しみにしてきた。

古く泥臭い正統派ロックンロールバンドのイメージがあるけど、彼らなんと1996年生まれ。ベースのイワオリクは1997年生まれ。全員年下。

AFOCとの付き合いはここ数年らしいが、大巡業と今回、両方招かれている唯一のバンド。ナベちゃんが上手袖で彼らのアクトを眺めていたけど、なんとも楽しそうだった。

好きなアーティストでもそうでなくてもギター鳴らしながらMCするのが苦手なのでそれだけは申し訳ないけれど、アクトは結構好きかも。肩出しベーシスト、コーラス上手い。

「(イベントの)最初から来てくれてありがとう」と会場を見渡すメンバーが印象的だった。彼らのこれからに大いなる期待を寄せて。

 

〈SIX LOUNGE セットリスト〉
01.俺のロックンロール
02.STAR SHIP
03.ふたりでこのまま
04.メリールー
05.大人になる前に死んでやる。
06.プラマイゼロ
07.トラッシュ
08.僕を撃て

 

 

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AFOCの佐々木亮介(Vo.&G.)、DOESのYasu(B.)、爆弾ジョニーのキョウスケ(G.)、go!go!vanillasのジェットセイヤ(Dr.)の4人からなるバンド。このHosomesというのはHISAYO姐さんが命名したらしい(佐々木談)。しかし姐さん、糸くずはひどいよ(腹筋いたい)。

今日はメインのElephant STAGEと上手サブのTiger STAGEに分かれていて交互に使用していたので、The HosomesはTigerでのアクトだった。カーテンかなにかで完全に仕切られるのかなとか思っていたけど、同じフロアで両方観ることのできる仕様だったのが嬉しい。

各バンドの曲とオリジナル曲を織り交ぜつつ、ロックンロールの時間を提供してくれた4人。セイヤさんが「2階からダイブしてみろよ!出来るもんならな!」って煽ってて笑った。

DOESはアツすぎる。

 

〈The Hosomes セットリスト〉
01.Theme Of The Hosomes / The Hosomesのテーマ(新曲)
02.Ready Steady go!go! (go!go!vanillas)
03.電撃バップ(ラモーンズ)
04.修羅(DOES)
05.細目が好きな女の子(新曲)
06.終わりなき午後の冒険者(爆弾ジョニー)
07.インスタントジャンキー(新曲)
08.The Beautiful Monkeys(a flood of circle)

 

 

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AFOCとUSGを除いては個人的MVPアクトの髭。観るのはピロウズとのテキーラファニバニ以来かな。"ストレンジカメレオン"のカバーやってくれたっけなあ。

一段上がったところで観ていたのだけど、フロアの皆さんが本当に思い思いにのっていて痺れた。特に髭メインで来たと思われる方々、のり方上手すぎる。

「イベントでも新曲披露出来るバンドなんてなかなかいないよ!仮タイトルは謝謝(シェイシェイ)ってことで。おそらく間違えるけど」なんていいながらめちゃめちゃかっこよかった新曲。リリースも近いようなので楽しみにしたい。

「もし今後イベントをやるようなことがあったら今日の出演者全員呼びたい」って言ってたね。いつか実現しますように。

須藤さんニルヴァーナ通ってる感じした。今日聴いた感想なので本当かどうかはわからない。

 

〈髭 セットリスト〉
01.もっとすげーすげー
02.ネヴァーランド・クルージング
03.黒に染めろ
04.S.O.D.A.
05.DEVIL'S ODD EYE
06.ロックンロールと五人の囚人
07.謝謝 (仮タイトル、新曲)
08.テキーラテキーラ

 

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髭のあとが「NEOかわいい」この4人でよかった。個性に負けない更なる個性。

奇抜なのにかわいい、面白いのに上手い、みたいなのは水曜日のカンパネラコムアイちゃんに通ずるところもあるのかな、と思った。

"ボーイズ・セコ・メン"前の喋り、壁ドンならぬ「wallドン」がめっちゃウケてたなあ。マナちゃんユウキちゃんの掛け合いも絶妙。"ぎゃらんぶー"ではマナちゃんがブーイングを煽る。「手の角度は120度!...おしゃれメガネとヒゲはこういうの大抵やらないんだよね。ほらお前やぞ。見えてんぞ」は笑ったけど、やってなくてもまあ許してあげてほしい笑。

ユナちゃんによる吸水性の良さを訴えるタオル紹介が良すぎた。

 

CHAI セットリスト〉
01.Sound & Stomach
02.ヴィレヴァン
(アルバム「PINK」の宣伝)
03.ボーイズ・セコ・メン
04.N.E.O.
05.ぎゃらんぶー
06.sayonara complex

 

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イベントのレポ書くときUNISON SQUARE GARDENについて少しだけ熱量上がってしまうのは許してほしい。

 

・服装
斎藤:肩から腕にかけて黒のシャツ、黒ネクタイ、黒スキニー
田淵:ScopeMoonTシャツ、グレーパンツ、黒リスバン、オレンジ紐靴
鈴木:白刺繍セットアップ、fake town babyTシャツ、バッジ×2

 

貴雄さんがカウントからニコニコしてたけどまさか"MIDNIGHT JUNGLE"やるとは。既に「Dr.Izzy」ツアーでやっているから初披露ではないけど、音源化してから聴くとまた感慨深いものがある。"ミッドナイト・クローラー"繋がりなのか、髭の"テキーラテキーラ!"に引っ張られてなのか、単にSSKのリクエストなのか、わからないけどわからないままでいい。

 
斎藤「UNISON SQUARE GARDENとフラッドオブサークルは、最近ファンになったっていう人も多いと思うんですけど、もう10年以上の長い付き合いで。学生のときから知ってたかな?お互いが大学生だったかそれくらいの頃からの仲なんですけど、当時佐々木くんがバイトしてたフレッシュネスバーガーにもお邪魔して、『(SSK風のダミ声で)おはようございます!冷たい泥水のコーヒーください!』って冷やかしたりしても優しく『お待たせしました、アイスコーヒーです』って答えてくれて笑。

えー今日は楽しませてもらいます。次は新曲やります!」

田淵さん爆笑。いつも宏介さんはバンド名のaとかtheとかちゃんと言うタイプだけど今日はフラッドオブサークルって言ってたな。

泥水のくだり笑った。"泥水のメロディー"とかけてるんだろうけど、こういうセンスが好き。個人的な話だけど2人とも小学校の先輩なので、彼らのエピソードが聞けて嬉しい。

 

"君の瞳に恋してない"の田淵さんめっちゃ好き。思わずわたしも口パクしてしまう。最近で一番の笑顔を見てしまった。宏介さんのギターソロににこにこしながら寄ってくのも可愛い。

 

フラッドが用意してくれたステージだからこそ3人とも楽しそうに、かついつも通りの無敵感を放ちつつやっていたけど、フラッドに寄りすぎないアクトをしてくれて本当に安心した。2つとも好きなバンドだけど、そんなに馴れ合いは見たくないし独立した「好き」でありたい。ピロウズに対しても同じで、ユニゾンが好きだから好きになったなんて思われたくないっていう妙な意地があるんだよね。心配せずとも距離感の取り方はわかっているだろうけど。

 

UNISON SQUARE GARDEN セットリスト〉
01.Silent Libre Mirage
02.カラクリカルカレ
03.10% roll, 10% romance
04.MIDNIGHT JUNGLE
05.マスターボリューム
06.君の瞳に恋してない
07.天国と地獄
08.シュガーソングとビターステップ

 

 

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兄弟を含むスリーピースロックバンド。ドストレートなロック、尖った歌詞、しゃがれた歌声...SSKめっちゃ好きそう。個人的には"Stand by you"が好きなんだけど、あんな風にポップで伸びやかでわかりやすい言葉で綴られたナンバーもめちゃめちゃ似合ってると思うし幅広く出来る人達なんだなあというチープな感想。

「順番が遅え!酒が飲めねえ!意外と真面目だからさ...やる前は飲まねえんだけど、でも今日はかっけーやつらがいっぱい出ててすげえ楽しんでた。これでギャラも貰えて超最高!」で笑った。素直でよろしい。

"20000V放電"聴きたかったので嬉しい。タイムテーブル発表されたときはユニゾンとフラッドに挟まれるなんて!と思ったけど、これもサーカスだからなせる技。わたしがもしバンドやってたら絶対挟まれたくないけど笑、彼らは本当にかっこよかった。

途中ジェットセイヤさんがダイブしてたなあ。

 

〈Large House Satisfaction セットリスト〉
01.BREACH
02.Phantom
03.ニヤ
04.トワイライト
05.Traffic
06.20000V放電

 

 

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さて主役の登場。スペシャアプリなどで生配信してたみたいですね。

Twitterにも少しだけ書いたけど以前フラッドのライブをメインで行ってた時期がありました。いつだったか覚えていないけど(正確には覚えてるけどあまり思い出したいものではない)。日本に帰って来るか来ないかくらいの頃。当時は亮介さんって呼んでた。

あまりライブに行きたくなくなったのは、SSKの元を離れていく人が多すぎたから。そんなことで?って思うでしょうけども、メンバーが変わらないということに安心を覚える人間なので同じバンド名でもホイホイ変わられるとつらい。BUMP OF CHICKENUNISON SQUARE GARDENに安心して付いていけているのはそういう理由もあるかもしれないなあ。

だからまあまあ最近までHISAYO姐さんもナベちゃんもいつか離れていくんだろうなと思ってしまっていたし、テツだっていつ変えられるかわからないと思っていた。今考えると失礼な話だけど。

だからもう急にサポート入れるとか見たくなくて、しばらくは音源だけ追ってたまにイベントで観るというスタンスを取ってました。ほぼ空白のようなものです。

久々に観たフラッドはわたしの記憶と大きく違うところがあった。SSKの周りにたくさんの人がいた。それは姐さんナベちゃんテツもそうだし、今日の出演者もそうだし、お客さんもそうだし、スタッフさんもそう。「今がベスト」とはまさにその通りだと思う。

 

ライブ初聴の"ミッドナイト・クローラー"、すごく良かった。「今日の出演者の人が〜」なんて言ってたけどほとんどの人知ってるよ笑。フラッド節にユニゾンのエッセンスがかかってる感じはやはり互いを熟知している証拠。雑誌やサイトの対談も読んでいたこともあり、胸の熱くなるナンバーだった。

 

そしてテツの加入。アルバムのタイトルがまた「a flood of circle」だし、4/7に発表されるんだろうなと思っていたら、とんでもない場面に出くわしてしまった。

佐々木「テツ入ったのいつだっけ?」
テツ「2016年とかじゃない?一般公募で」
佐々木「もう2年か.....入る?」
テツ「軽いよ〜〜〜〜!入るよ〜〜〜〜〜〜〜〜!」

あのときの姐さんの表情が印象的だった。一生忘れないと思う。テツの加入宣言で爆泣きしてしまった。アンコールあまり覚えていない。テツがコーラスもギターも音外しまくってたのだけは鮮明。嬉しかったよね、そうだよね。

 

リズム隊はちゃんとコミュニケーション図ってね。これでもまだワンマンに行く勇気は出ないのだけど、落ち着いたらまた行こうかな、なんて考えている。いつになるかわからないけど。

 

a flood of circle セットリスト〉
01.フェルディナン・グリフォン・サーカス
02.Dancing Zombiez
03.泥水のメロディー
04.NEW TRIBE
05.Honey Moon Song
06.ミッドナイト・クローラー
07.Black Eye Blues
08.Flayer's Waltz
en.
09.Blood & Bones
10.ベストライド

 

 

写真撮るの忘れたけど2階で売ってた「鶏とうずらとゴボウのマウンテンカレー」が想像以上に美味しかった。具はしっかりごろごろ、ご飯もあったかくて、ルーの辛さも絶妙。Dr.Curryと比較しても今日のカレーに軍配ですな。ご馳走様でした。

 

 

 

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アルバムのジャケットこれになるらしい。楽しみ。

 

 

全てのアクトの満足度が本当に高くて最高のイベントでした。a flood of circleありがとう。

 

 

 

ショーを終え、テントをたたみ、仲間を1人増やしたサーカス集団は次の旅に出る。

 

 

 

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