鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

イズミカワソラトリビュートアルバム「タイムカプセル」

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2/14、イズミカワソラのトリビュートアルバム「タイムカプセル」がリリースされた。1998年の今日、「等身大の地球儀」でデビューした「泉川そら」。オールカタカナ名義になり、気付けばデビュー20周年。記念として初のトリビュートアルバムが作られることになった。ソラさんリリース&20周年&お誕生日、おめでとうございます!

 

わたしがソラさんを知ったのはもちろんUNISON SQUARE GARDENのライブSEに"絵の具"、FCライブSEに"サイボーグ99%"が使用されていたからであるが、知れば知るほど彼女の内なる魅力に引き込まれていった。

ヒイズミマサユ機...じゃなくてH ZETTRIOイベントもよく一緒にやっていた花*花jizue直枝政広(カーネーション)サカノウエヨースケ&ソラさんの在籍していたバンドSPIRAL SPIDERSHiroshi Nakamura (i-dep) + MASSAN (from MASSAN×BASHIRY)吉田ゐさお (Jungle Smile)・日之内エミ、そして鈴木蘭々フジイケンジ(The Birthday)、鈴木秋則(センチメンタル・バス)、河相我聞、松本祐一らによって結成されるユニット・鈴木組本当に豪華なトリビュートになった。

素人目線で非常に恐縮ではあるが、今回はUNISON SQUARE GARDENの関わった3曲に少しだけ焦点を当てることにする。

 

 

 

✼サイボーグ99% / UNISON SQUARE GARDEN

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先述の通り、2015年に行われたUNISON SQUARE GARDENのFCライブ「UNICITY Vol.1」と2016年に行われた「UNICITY Vol.1.5」の入場時SEとして使用された。

めっちゃやりたい放題でにやけてしまう。感覚としてはthe pillowsのトリビュートで"Fool on the planet"のカバーを聴いたときの感覚と似てる。コーラスの田淵感が強くて好き。《「操」ほうばって》の上コーラスとかね。

いつか宏介さんの歌声で聴きたいなと思っていたので嬉しい。

 

 


✼ソラまで / イズミカワソラ (music by 田淵智也 (UNISON SQUARE GARDEN) )

「ソングライター田淵智也のこういうところが大好き」が詰まった楽曲。ソラさんの20年を振り返り、メモリアルイヤーへの花束のようなナンバーとなった。

田淵さんお馴染みの、そのアーティストの楽曲を本当に愛しているからこその歌詞がふんだんに織り込まれている。

 

《等身大の地球みたいなパノラマから始まって》

→"等身大の地球儀"より。ちなみにUNISON SQUARE GARDENの"等身大の地球"がこれのオマージュというのはファンの中ではよく知られた話。

 

《快速電車に乗ったり 普通電車に乗ったりして》

泉川そら名義で出した"普通電車にのって"より。《お気楽極楽だけじゃない あれやこれやを駆け抜けた》もそうだけど、20年の軌跡を表しているようで好きなフレーズ。

 

《そんなんばっかじゃやっぱり本当の絆はできないね》

→これは少しこじつけっぽいけどヒトミソラというユニットで出した"KI-ZU-NA〜遥かなる者へ"かなあ。田淵さんもたまに「何?絆?ケーアイゼットユーエヌエー?絆?」とか言ってたよね。内輪のラジオだけど9mmの話とかで。

 

《ビルの隙間でさまよってるため息たちも》

→ビルは後にも出てくる"ヤッホー!"の《冷たいビルに飲み込まれ》かな、ため息は"ロケットで"の《あー自己嫌悪 ため息がぐるぐる回る》かな、っていう邪推。

 

《一つ一つ名前持ってるんだから》

→"たった一つの窓"という曲に《1つ1つ違う光》という歌詞があります。

 

《声高らかに響かせようね あの山の向こうまで、ヤッホー!》

→先述の"ヤッホー!"。「ーしようね」とかもソラさんぽい。

 

《僕は僕のペースでチャンスの種をつかむ》

→トリビュートにも収録されている"tu-la-la"の《"チャンスの種"咲きますように》ですね。この曲好き。

 

《何回だってやりなおせる はがねの心の持ち主》

→"はがねマシーン"だ!四字熟語が多く出てくる感じ、田淵さんと同じ空気を分かちあってる感ある。

 

《憂鬱がこぼれる朝も500ぐらい迎えたりして》

→これは気付ける"500の朝"。

 

《サイボーグほど強くはなれないけど なんとか生きてる》

→"サイボーグ99%"。カバーも原曲もそれぞれ好き。

 

《神様がそっと置いてった新しい命も ちゃんとちゃんと寄り添うから よろしくね》

→"神様がくれた日"。歌詞にある《神様がくれた記念日》はまさに2/14のことだと思うし、《ありったけの「ありがとう、そして これからも…」》をソラさんに贈りたい。

 

《昨日の理想が今日砕けちゃっても》

《今日までの感情が明日を作るから》

UNISON SQUARE GARDENとソラさんの関連深い"mix juiceのいうとおり"の二節がそのまま入ってる。しかもこれ、歌ってみるとわかるのだけど、メロディが違うだけでリズムも同じ!ユニゾンでいうと"スカースデイル"と"パンデミックサドンデス"みたいな関係。ユニゾンのファンも置いていかない、田淵さんの得意技。

 

他にもあるのだろうけど、一聴目で気付けたのはこれくらい。あくまでもわたしはこう思ったってだけなのでご自由に。

ギターが新井弘毅、ベースが田淵智也、ドラムが鈴木浩之、これだけでにやける。しかし田淵さんからの花束、本当に素敵な曲だなあ。

 

 


✼絵の具 / 斎藤宏介 (UNISON SQUARE GARDEN)

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UNISON SQUARE GARDENにはお馴染みの、あのライブSEである。

 

斉藤になってる...!

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「ユニゾン」の意味としてはこっちの方が合ってるからまあ良しとしておこう。

 

昨年の夏、斎藤宏介のソロ企画「SK's Session」でカバーを披露したのは記憶に新しい。


‪あの場では他にも新曲が披露されていたが音源化は叶わず少し悔しかったのだけど、こんなに早く宏介さんの"絵の具"弾き語りがCDになるなんて。素直に嬉しい。

ソラさんの創り出す優しい神秘的な空気感に、宏介さんの芯の強さが加わってまた新しい"絵の具が生まれた。いつもライブ始めに聴いているメロディーなだけあっていろんなシーンが思い浮かぶ。この曲含めてライブのアクトだと思っているからかな。

そして宏介さんの歌い方が本当に好きなんだなと、カバーを通じて改めて気付かされる‬。

 

 

 

ソラさん20周年本当におめでとうございます。これからもソラさんの音楽がいろいろな形で聴き続けられますように。とは思うけれど、ソラさんはソラさんのペースでチャンスの種を掴んで欲しいと思います。

 

また素敵なトリビュートに出会った。

 

 

 

V.A. イズミカワソラトリビュートアルバム「タイムカプセル」

1.サイボーグ99% / UNISON SQUARE GARDEN
2.あかね色 ~instrumental~ / H ZETTRIO
3.ロケットで / 花*花
4.melody ~instrumental~ / jizue
5.tu-la-la / サカノウエヨースケ&SPIRAL SPIDERS
6. message / Hiroshi Nakamura (i-dep) + MASSAN (from MASSAN×BASHIRY)
7.願い / 吉田ゐさお (Jungle Smile)・日之内エミ
8.タイムカプセル / イズミカワソラ
9.荒野のガンマン / 鈴木組 (鈴木蘭々鈴木秋則河相我聞フジイケンジ・松本祐一)
10.此処から / 直枝政広 (カーネーション)
11.ソラまで / イズミカワソラ (music by 田淵智也 (UNISON SQUARE GARDEN) )
12.絵の具 / 斎藤宏介 (UNISON SQUARE GARDEN)

 

 

 

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LIVE HOLIC extra Vol.2 (USGのみ)

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LIVE HOLIC extra(Vol.1)ぶりの新木場STUDIO COAST。お元気ですか。

 

さて、LIVE HOLICはもうシリーズものみたいになっているけれど、今回はその特別編。4バンド+ゲスト3バンドを一度に観ることの出来る絶好の機会である。

 

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今回はUNISON SQUARE GARDENに関してのみのレポートです。

 

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yonigeのアクト終了後、フロア下手側の特設ステージでゆりっぱがトークコーナーを繰り広げる中、USGの機材が運ばれてくる。

調整終了後、1番はじめにステージに出てきたのは貴雄さん。チャカチャカドスドス、スタッフさんと話しながら調整とリハを進める。

 

ローディーさんの確認が終わってから田淵さんと宏介さんが登場。出るなり田淵さんはマイクスタンドが相当低かったらしく調整。宏介さんは髪の毛の一部がぴょこんとはねてたけど、後で登場したら直ってた。いつの間にか黒の上着脱いでた貴雄さん。

 

徐に始まるユニゾンのリハセッション。リハで1曲やるバンドは結構多いのだけどわたしはここで気持ちが冷めてしまうことが多くて、ああユニゾンはどこまでかゆい所に手が届くバンドなのだろうと毎回思う。以前R&R Band Wagonでリハの美学を語っていた回があり、自分の曲をリハでやるのはダサいというなんともシンプルな理由を伝えてくれて嬉しかった。フロアが既に圧倒されていて、こちらが誇らしい気持ちになる。

 

個性の強すぎる3人が、UNISON SQUARE GARDENという1点において交わる瞬間は本当に美しい。宏介さんがマイクチェックする中で目立たないように「ああ、あ、あ」ってチェックする田淵さん。

 

 

1分前に下手袖にはけていく3人。19:00をやや過ぎたところで上手上方にあるスクリーンにライブ映像とUNISON SQUARE GARDENの文字が登場すると、歓声が上がる。

 

いつものようにいつものSEをかけていつもの順で登場する3人。

 

【服装】
斎藤:肩から腕にかけて黒いシャツ、黒タイ、右尻白〇黒スキニー
田淵:78Tシャツ、ズタボロジーンズ、オレンジ紐靴、黒リスバン
鈴木:刺繍セットアップ、白Tシャツ

 

 

フェードアウトではなく完全にSEが止まったところで"Cheap Cheap Endroll"を鳴らす。前回のLIVE HOLICではアンコールで何も言わずにこの曲を弾き始めたのを鮮明に覚えている。いきなりエンドロールにしてしまう斬新さと軽快さが凄すぎた。

"オリオンをなぞる"は久々に田淵さんがAメロクラップに首を傾げるアクションしてた。攻撃的セットリスト仕様だからかな。

"BUSTER DICE MISERY""fake town baby"のリズム振り回しラインも最高。"BUSTER〜"は聴くたびにキメが洗練されてるし、"fake〜"は2番に入ってからのフロアのざわつきがすごかった。

 

 

今回はMCあり。
斎藤「どうも、UNISON SQUARE GARDENです。LIVE HOLIC、今回は先輩バンドとしてゲストに呼んでもらったということで、ちょっと先輩風を吹かせつつ、こう...肩で風を切りながら楽屋に入ったら、まさかの大先輩であるNothing's Carved In Stoneさんと同じ部屋でした。(肩で風を切った手を前に回して)このまま『おはようございます!!』って挨拶しました笑」

爆笑するベーシスト、微笑むドラマー。ナシスとユニゾンが同じ部屋だなんて、一瞬見せていただいていいですか...

斎藤「なので僕らまだチヤホヤされていません。打ち上げで後輩バンドとたくさん写真撮って、SNSにあげてもらおうと思ってます。

おっし、じゃあ新曲やります!」

 

 

ライトな曲フリから"君の瞳に恋してない"!関東では初披露。先日YouTubeで珍しくフルMVが公開されたとはいえ、アルバム曲でここまで盛り上がるって本当にすごい。田淵さんがぱぱぱぱっぱっとリズム口パクをしてたんだけど、貴雄さんに向けてやるときだけ口のリズムが違ってて(手は合ってる)、わざとやったのかなと思ったり。Twitterでそのリズム書いたのに反応が薄くて笑、ただ間違って書いた人みたいになってしまった。

間奏のギターソロを聴くたび、宏介さんギターほんとに上手いなと何度も思う。

間髪入れずに"Invisible Sensation"で高らかに空気空気両手に掴む。貴雄さん楽しそうすぎだし遊びすぎ。田淵さんはお気に入りの歌詞のところでわかりやすく表情変えすぎ。

ラストは"天国と地獄"。フェスやイベントにおいては定番曲とも言えるけれど、毎回細かい部分の表情が違っていて、それに気付いてからは毎回が楽しい。勢い余った貴雄さんは「駄々騒ぎー!!」ってシャウトしてましたね。曲の締めで床に置いたベースを踏みつける田淵さんが最高にかっこよかった。


斎藤「バイバイっ!」

 

 

約35分のアクト、本当にあっという間だった。

 


斎藤「LIVE HOLICどうもありがとうございましたUNISON SQUARE GARDENでした!(下手袖を指しながら)次はSHE'Sです!」

 

両手上げながら割と早めに去っていく田淵さん、フロアを眺めながら歩いていく宏介さん、客がぞろぞろと外に流れていく中ちゃんと全体を見渡して笑顔でお辞儀してくれた貴雄さん。

今夜も最強にかっこいい時間をありがとうございました。

 

 

 

入場時に目当てのバンドを聞かれてスタッフさんがそのバンド名の袋にチケットの半券を入れるという作業をしていたのだけど、明らかにUNISON SQUARE GARDENが多くて思わず他のバンド名を言いそうになった。集客力はバンドの実力を簡単に示せる1つの指標ではあるが、あまり突き抜けすぎるとイベントに呼ばれづらくなるという懸念もある。

今回はゲストでの登場だったからそれでもまだ許容範囲だと思うけれど、イベントの主催バンドよりはるかに売れてるだとか先輩より集客力があるだとか、いろいろ難しくなってくるだろうなあ。

まあそんなことは本人たちが1番よくわかっているだろうからあまり心配しないことにする。現在の無敵感も客観視しているようだし、これからも着々とかっこいいロックバンド道を突き進んでいってほしい。

 

 

 

LIVE HOLIC extra Vol.2 UNISON SQUARE GARDEN セットリスト 

01.Cheap Cheap Endroll
02.オリオンをなぞる
03.BUSTER DICE MISERY
04.fake town baby
05.君の瞳に恋してない
06.Invisible Sensation
07.天国と地獄

 

 

 

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Mrs.GREEN APPLE - Love me, Love you

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このブログを開始してから彼らのことを書くのは初めてだと思う。Mrs. GREEN APPLEが2/14に2018年第1弾となるニューシングル「Love me, Love you」をリリースする。

元々配信で表題曲だけ買おうと思っていたのだが、フラゲ日である本日訪れたタワーレコード渋谷店でちょうど流れていた曲がわたしの購入リストを狂わせた。もときくんの声だというのはすぐわかったし、YouTubeのダイジェストで聴いていたので何の曲かもすぐに検討がついたけど、やっぱりフルの魔力はすごい。CDを1枚増やしてわたしはレジに向かった。

 

なんとこれで6枚目のシングルだという。もっと出してたような気がしたのにな。初のファンクラブツアー「RINGO JAM TOUR ~東と名と阪~」の初日公演にてリリースが発表された。

昨年夏には5枚目となるダンサブルなシングル「WanteD! WanteD!」を、そして年末には配信限定でEDMを纏った「WHOO WHOO WHOO」をリリース。そこから一転、ピアノやホーンで彩られたミュージカル映画のような華やかな1曲が登場した。

 

表題曲の"Love me, Love you"は踊らずにはいられないサウンド。肩から上だけでのるなんてあまりにもったいない。どんどん色がついてカラフルになっていくような高揚感がありながらも構成はとてもシンプルで、多くの人の心を容易に掴むだろう。

劇場に入り込んだ気分になるような、華やかでポップな空気が放たれるメロディーの中で、底抜けに明るいだけじゃないのがすごく気に入っている。歌詞カードを見ながら身体を揺らしてほしい。

 

 

「早熟な天才」とはよく言ったもので、大森元貴って本当にすごいんだなあと感心せずにはいられない。"Love me, Love you"のような曲はきっと彼が得意としているジャンルではあるだろうけど、ソングライター・メロディーメーカーとしてはもちろん、潜在的なボーカル力がえげつない。声に表情を乗せるのが悔しいくらいに上手くて、あざといんだけど憎めないんだよなあ。そんなことを考えているうちにもう背中を押されている。

 

個人的な話だけれど彼はわたしの1つ下(1996年生まれ)で、その事実に何度も衝撃を受けている。好きなバンドのボーカルは大体自分より年が上であるためどこか遠いような感じで見ているのだけど、もときくんが年下だなんて、その才能と努力に呆気に取られるしかない。

新譜が出るたびに彼はメロディーに愛されているなと思うし、そうやって音と遊んでいる姿が魅力でもある。

 

 

 

カップリングには、坂口有望やドラマ「僕たちがやりました」のサントラなどを担当しているKan Sanoとのコラボが実現した"Log"と、大森元貴が高校の卒業式の翌日に書き、ライブ限定で披露されていた"春愁"が初音源化されている。

 

 

 

正直なところ「あまり好きではない」なんていうふわっとした緩和表現が出来ないくらい最近のミセスの売り方(売り出され方)が嫌いだ。でもそれは猛プッシュされている証でもあってそもそも音楽に罪はない。すべてに付き合う必要はないから、自分にとっての快適な距離感で彼らの音楽を愛していきたいと思った。売り出されるときに感じるあれこれも、曲を聴くと忘れちゃうんだよね。

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN×ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!- 「ACCIDENT CODE "R"」SPECIAL LIVE

久々のBIGCAT。BIGMAMA×UNISON SQUARE GARDENスペシャル対バン2days以来だから、1年半ぶりだろうか。

 

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2/7、UNISON SQUARE GARDENとROCK KIDS 802のコラボ企画として、「ACCIDENT CODE "R"」SPECIAL LIVEが行われた。

ズブズブの関係であることは周知の事実のはずなのに、昨年は関西ロックの大忘年会ともいわれる「RADIO CRAZY」にバンド名義での出場はなかった。そもそもバンドがフェス少ない年だったし、年末はthe pillowsのイベントで年越しが決まっていたし、年明けのあれやこれやもあって出ないことになったのだろう。その代わりと言っては情緒がないけれど、特別なイベントが設けられた。

 

この「ACCIDENT CODE "R"」、実は2015年にもなんばHatchで開催されている。そのときは東京スカパラダイスオーケストラLAMP IN TERREN、感覚ピエロと共演。武道館公演を控えているUNISON SQUARE GARDENだった。なんだか既に懐かしい。

 

 

さてこのRK802、radikoのプレミアム会員なのでよく聞いているのですが、やっぱり関東民に厳しい(気がする)。関西の人って基本的にそうなのだと思ってるんだけど、関東に対してものすごいバチバチですよね。わたしはそれがすごく素敵だなと思うのです。普段は。

今回みたいにチケットの抽選となるとまあ当たらない。ただ運が無かっただけかもしれないし意気込みが足りなかったのかもしれない、けどだいぶ当たり強い。年齢がなんちゃらも言われてますが、22歳で若くないと言われたらそりゃ仕方ない。

その後の先行も見事にすべて外れましたが、縁あって行けることになりました。多大なる感謝。

 

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17:45、開場。整番は800番台だったので18:05頃入場。既にステージ下手側でオチケンさんがDJしてた。米津玄師、sumikaキュウソネコカミ...幅広いアーティストの楽曲をかけてフロアをあたためる。さすがの盛り上げ方でかっこよかったなあ。

 

18:25、オチケンさんはける。いつものローディーさん・スタッフさんが登場して機材の最終調整。

 

18:32、開演。いつも通りの感じで3人が登場。押されに押されつつも見やすい位置を確保。

 

 

【服装】

斎藤:肩から腕が黒いシャツ、黒タイ、右尻白〇黒スキニー
田淵:NirvanaTシャツ、ズタボロジーンズ、オレンジ紐靴
鈴木:刺繍セットアップ、白Tシャツ、茶ショートブーツ

 

 

UNISON SQUARE GARDENのアクトは"何かが変わりそう"からスタート。昨年6/8に行われたクリープハイプの自主企画「ストリップ歌小屋」以来。その前はツアー「Dr.Izzy」のチェンジ枠だったから、意外にレア曲。

また後で触れるけど、今回のイベントはUNISON SQUARE GARDENのライブを初めて観る、またはライブというもの自体が初という方も結構いたらしい。その人たちの中で何かが変わりそうな夜になったら素敵なことだ。もちろん備蓄米の人々も!


"オリオンをなぞる"。叩き始めから貴雄さんがにっこにこ。この曲においてワンマンでクラップ起きるの久々に見た気がする。2曲目にして早くもテンションMAX。


"オリオン〜"からの"Invisible Sensation"の流れに脱帽。ツアーの時はアンコール1曲目だったから宏介さんがMCしてから「本編でやってない方の新曲をやってみたいと思います」って紹介してからの披露だったわけだけど、直前に曲がいるのもなかなかよきですな。《とんでもないので》のところでとんでもない顔する田淵さんが好き。いまだに《夢中心コースアウト》がアウコに聞こえてしまう。

 
斎藤「どうも、UNISON SQUARE GARDENです!今日はROCK KIDS 802との合同ライブっちゅーことで、802曲用意してきました!残りまだあと799曲あります、よろしくお願いします!」

 

 

貴雄さんがリズムをとる。"等身大の地球"。クラップ率が対バン並に低くて驚いたけど、やるもやらないも自由。先月行われたnexUsと同じく、「Dr.Izzy」ツアーを想起させる。Aメロの宏介さんの手の動きが相変わらずうるさくて最高。ベースがエロくて至高。

 

"蒙昧termination"。前回の"R"のセトリにも入っていたけど割と対バンやイベントで披露されてる率が高い気がして、それこそワンマンで聴けるのは久々だったような。ツタロックでもやったっけね。ツアーだと「Catcher In The Spy」以来かな。《田淵に言っておいて》《ご勝手に》の宏介さんの歌い方に痺れる。

 

"BUSTER DICE MISERY"に繋ぐ攻めのライン。キメの部分が以前にも増して洗練されてた。田淵さんは上のコーラスが映えると思う。結構高めの。だからまたダイナソーバージョンの"クローバー"コーラスしてほしい。

 

いつものイントロからの"天国と地獄"。やっぱり盛り上がりがすごい。サビ前の田淵さんの表情が毎回よくて指差ししてしまう。

最近ドラムソロの1音パターンが定着していて嬉しい。あのインターバルが好きなんですよね。オーケーピーポーワンモアタイムのときの田淵さんの表情がめちゃめちゃかっこよかった。

 

"8月、昼中の流れ星と飛行機雲"。「Dr.Izzy」ツアーが終わってもこうして聴けるのは嬉しいですね。今2月なんですけどね。

宏介さんのボーカル力を感じられるナンバー。コーラスが相変わらず好き。最後の1音が鳴り終わるまでオーディエンスが聴き入っていたのが心地よかった。

 


斎藤「えーっと、なんか聞くところによると今日ユニゾン観るの初めてって人が結構いるみたいで、あとライブ自体が初めてって人もね、たくさんいるみたいで。皆さんどうもはじめまして〜(小さく手をふりふり)。これが本物の田淵でーす!(田淵さんタオルで顔ゴシゴシしたあと目見開く)
でね、そういう人たちが来ることを想定してなかったので…みんな知ってる曲あったかな?もしかしたら知らない曲ばっかりかもしれない笑。

で次にやる曲は最近802でもよく流してもらってるから、もしかしたら知ってるんじゃないかなと思います。新曲やります」

 

 

まさかのというべきか、やっぱりというべきか、何にせよ嬉しい"君の瞳に恋してない"の初披露。ライブの日になった瞬間YouTubeにフルバージョンがアップされていて、自称「時代遅れのバンド」なのになぜ?と思っていたけれど、タイミング的にはもしやと少しだけ期待していた。いざやってくれるとなると嬉しすぎて涙。カラフルな照明と、感慨深そうにその空間を噛み締める3人のキラキラした表情が印象的だった。


"君の瞳に恋してない"効果は絶大。そのあとの流れに多幸感を振りまく。"Silent Libre Mirage"。《張り切って跳べ》の田淵さん、今日1番の口の開き具合を記録してた。

《漂って癪にさわるけど》の直後は音源よりライブバージョンが好きかも。


"10% roll, 10% romance"。"Silent Libre Mirage"からの流れは「One roll, One romance」ツアーでもお馴染みだったけど、貴雄さんのカウントが「1.2!」じゃなく「1.2.3.4!」になってた。個人的には裏で取るから周りとどうしても合わないんだけど、それでいい、合わせなくていいんだって背中蹴ってくれたのもこのスリーピースロックバンドだったなあ。

 

斎藤「ラスト!」


"crazy birthday"でした。《せーの、バカー!》のところ、田淵さんがバーカバーカ言ってて笑ってしまった。好きすぎる。

ステージの上の3人が楽しそうだとこちらまで楽しくなってしまう、最上級の空間。

 

 

本編はこれで終了。着替えなしでアンコールに応えてくれた3人(梅さんも一緒に出てきてて笑ってしまった。多分機材調整と貴雄さんのヘッドホン付けだと思う)。

 

 

斎藤「アンコールどうもありがとう!実はね、あそこ(フロア後方上部)にカメラがあって、ライブ始まる前ずっとそれに映ったみんなの後頭部を見てて。オチケンさんが『ライブ初めて見る人ー?』とか『ユニゾン初めての人ー?』とか聞いてたじゃないですか、そしたら結構手が上がってて...これ今日大丈夫かな?って言ってたんだけど。っていうのも今日全然そういう人たちが来ることを...ありがたいことなんだけどね、想定してなかったから。でも楽しかったでしょ?今日初めてユニゾンのライブ見て『お、なんかユニゾンいいじゃぁーん』って思った人がいたら、ユニゾンよりもカッコいいバンドは日本に山ほどいるんで、802を聞いて、このバンドいいな!って思ったらぜひそのバンドのライブに行ってください!よろしくお願いします!」

 

これ聞いて昨年のビバラでのMCを思い出す。

 

斎藤「今日色んなバンドを見たと思います。新しく好きになったバンドだとか、やっぱり自分の贔屓のバンドが最高だぜ!って人とか。ここで僕からみなさんにお願いがあります。どうか明日、そのバンドの音源を聴いてください。そして必ずワンマンに行ってください。ワンマンに行くとそのバンドが更に好きになると思います。どうか、これからも、ロックバンドをよろしくお願いします」

(http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/vivalarock2017day2 より)

 

今日は田淵さんが妙に誇らしげに頷いてたし、謙遜じゃなく彼らはこう思ってるんだろうな。確かにかっこいいバンドは山ほどいるけど、UNISON SQUARE GARDENもめちゃめちゃかっこいいですから。

初めて観るUNISON SQUARE GARDENのアクトが今日のライブっていう人々、なかなかに羨ましい。

 

 

斎藤「こないだオチケンさんの番組に出演させてもらった際に無茶振りをしまして。今回はワンマンライブっていうふれこみだったけど『ワンマンライブだったらやだ!落合健太郎とのツーマンライブじゃないとやだ!』って言って駄々をこねたんですよ。そしたら僕らが出てくる前にオチケンさんがステージに立ってDJをやってくださって。このあとラジオもあるのにあんなに喋って頂いて。ほんとありがとうございます。でももし次があるならまた無茶振りをしたいなと思ってて。あのー僕、ラジオとか歌番組とかでイントロが流れたときにアナウンサーの人が曲紹介を歌い出しギリギリまでして、そこから歌入るみたいな。あれ好きなんですよね。昭和の歌番組みたいな。『...花は桜木、男は花道。それでは歌ってもらいましょう!北島三郎で、与作』『…ぃよさくはぁ〜〜きをきる〜〜』次回こういう曲紹介やってほしい。オチケンさん英語ペラペラだしかっこよく紹介してもらってから歌いたいな。...いや次があったらの話ね笑。

じゃあアンコール、一曲だけやります!」

 


"シュガーソングとビターステップ"のイントロが鳴るやいなや下手袖からオチケン登場。MCで言った通りの曲紹介に、会場は大盛り上がり。宏介さん曰く、「実はめっちゃ練習してました笑!」とのこと。やられましたな。

1番Aメロの入り際宏介さんがニコニコしてて、曲フリ嬉しかったんだなあと思った。直後切り替えて真剣に歌う姿もいとをかし。

アンコールで使われる"シュガー〜"がすごく好き。多幸感を引き連れたまま、UNISON SQUARE GARDENのライブは終了。

 

 

オチケンさんの番組に出た際、田淵さんは「(ACCIDENT CODE "R"の)セトリまだ考えてねえや。MODE MOOD MODEツアーのセットリスト組んで満足してた」なんてことをへらへら言ってたのに、蓋を開けてみたらこれですよ。セトリおじさん本当にすごいな、という気持ちしかない。

 

今回は"Invisible Sensation"→"オリオンをなぞる"の流れと、初披露の"君の瞳に恋してない"からの流れが個人的にすごく好きだった。

特に"君の瞳に〜"はライブでやるのは初めてのはずなのに、もう既に空間が完成されていて驚いた。ライブ映えがすごかったのでホールでも早く観たいな。多幸感の権化だった。

普通なら「MODE MOOD MODE」ツアーで初披露になるはずなのかもしれないけれど、今回はリリースからツアー開始まで結構空いている。RK802で初披露された上に何度も流してもらっているということに対して恩を返すじゃないけど、かたくなにやらないとかではなくちゃんとイベントで披露してくれる柔軟さに感動した。このバンドの好きなところの一つかもしれない。

リード曲の役割をちゃんと全うしている"君の瞳に恋してない"の瞳に、恋してる。

 

 

そしてオチケンさんがすごくかっこよかった。ラジオを通してはずっと聞いていたけれど、生で観たのは久々。前回のACCIDENT CODE "R"といい兵庫県大でのキュウソとの対バンといい今回といい、FM802の企画でいい思いをしすぎている気がする。

本当に楽しかったです。弾丸だったけど大阪まで行ってよかった。素敵な時間をありがとうございました。

 

 

今月はLIVE HOLICとA FLOOD OF CIRCUSを控えている。好きなバンドをいくつも観ることができるイベントは嬉しい。

現在のUNISON SQUARE GARDENの無敵感を引き続き存分に楽しませてもらいたいと思います。

 

 

 

 

UNISON SQUARE GARDEN×ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!- 「ACCIDENT CODE "R"」SPECIAL LIVE セットリスト

01.何かが変わりそう
02.オリオンをなぞる
03.Invisible Sensation
04.等身大の地球
05.蒙昧termination
06.BUSTER DICE MISERY
07.天国と地獄
08.8月、昼中の流れ星と飛行機雲
09.君の瞳に恋してない
10.Silent Libre Mirage
11.10% roll, 10% romance
12.crazy birthday
en.
13.シュガーソングとビターステップ

 

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN - MODE MOOD MODE

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やっと1/31。1月最終日にして、UNISON SQUARE GARDEN7枚目のアルバム「MODE MOOD MODE」のリリースから1週間が経った。

 

 

思い返すほど昔でもないけど昨年の12/31。ピロウズ主催のカウントダウンライブで年越しの宴を楽しんでいた最中、年が明けると共にUNISON SQUARE GARDENがいろんな情報を出してきた。ユニゾンお得意の、大事なお知らせを一度にめっちゃ放出するアレ。

 

「3週間後だけどアルバム出しますよ。曲順は公開しないから店頭で確認してくれたまえ。UNICITYに入ってる物好きには楽しい企画を用意したよ。"春が来てぼくら"は入らないってことは言っておく。あとツアーもやるから来てね。アルバムリリースに伴う展開やイベントもあるらしいからよろでーす」

 

アバウトに言うとこんな感じ。嬉しさと驚きと納得と、いろんな感情でごちゃごちゃな元旦。

曲順当ては見事に罠にはまり(めっちゃ悔しかった)、ツアーのチケットも確保し(UNICITY大好き)、ついに1/24リリースの運びとなった。

 

 

配信開始に伴うオフィシャルの曲順公表日がまさに今日なので、この日にざっくりディスクレビューを落とし込んでみました(貴雄さんの「落とし込む」っていう表現大好き)。

 

 

この「MODE MOOD MODE」というアルバム、ライターさんがこぞって「ポップ」という表現を多用していたのだけど、どうもその単語で片付けていい気がしない(喧嘩売ってるわけじゃないです。素人の感想なので)。

まあそれはさておき、個人的な感想を12曲分書き連ねましたので気になるところだけでも是非。

 

 

 

1. Own Civilization(nano-mile met)

nano-mile met、なのまいるめっと、ななまいめっ、7枚目...って、99.9の深山先生か!って言いたくなるような仕掛け。

 

グランジ曲」と言われていたように、珍しく洋楽の香りがするロックチューンがスターティングナンバーとなった。グランジってもっとダミ声というかドスの効いた声を持つ人が得意だと思っているのだけど、宏介さんの歌い方はそれをテクニックでカバーしながらグランジ風に近付けていて本当に鳥肌が立った。

何だこれ枠という意味では「Dr.Izzy」の"エアリアルエイリアン"の方が強烈だったのは否めない。だってこの曲純粋にかっこいいんだもん。

 

グランジといえばNirvana。本人たちもまんまニルヴァーナと言っていたけど、"Smells Like Teen Spirit"を想起した人は多いだろう(実際にドラムのフィルも入れているらしい)。

Nirvanaのギターリフはギタリストなら1つは弾ける、なんてどこぞのアーティストが言っていたけれど、この曲を作った田淵さん自身は「洋楽の影響はない」らしい。じゃあなぜこのテイストを取り入れたのだろうか?

 

ここからはわたしの想像なので当てにしないでほしいのだけれど、やっぱり原因は山中さわおという男にあると思っている。

以前"RUNNERS HIGH REPRISE"解決編のブログを書いた際にTHE PREDATORSというバンドに言及した。さわおさんの所属するバンドである。

プレデターズはバンドのアティテュードとして「ポップなNirvana」を掲げている。ロック色の強いNirvanaのポップサイドを演じてみようというバンドなのである。個人的には「さわおさんが何回も顔をのぞかせてくるNirvana」だと思っているけれど。

 

ここで先日行われたヒトリエとのツーマンライブ「nexUs」に話が戻る。田淵さんはこのTシャツを着ていた。

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ナタリー「nexUs Vol.4」

 

見づらいと思うのだが、ピンクのボトルの中央にSMELLS LIKE TEEN SPIRITって書いてある。奇しくもこの日はMUSICAの発売日で、「MODE MOOD MODEのM1グランジ曲はSmells Like Teen Spiritのエッセンスが入っている」とわたしたちに(おそらく)初めて公表された日でもあった。偶然だったとしても相当グッと来てしまう。Tシャツを持っていたのは彼のファン心理から来たものでは、と邪推してみたり。

 

長くなってしまったが、ミュージシャンとしてというよりも山中さわおのファンとしてNirvanaを聴いていたのではないかな、という考察でした。好きなアーティストのルーツを辿るのも楽しいですよね。

 

 

civilizationを今までずっとシヴィライゼーションと読んでいたのだけど、これイギリス英語だったんですね。アメリカ英語だとシヴィリゼーションらしいです。イギリスの帰国子女は度々こういう壁に直面します。

 

歌詞は全体的に田淵さんのブログを読んでいる気になるし、この温度感をきちんと3人で共有できている証でもあると思っている。まさか備蓄米扱いされるとは思わなかったけれど。

 

 

 

2. Dizzy Trickster

はいすぐDizzyとか使う。《Dizzy my future Silly my way》でしょ!

 

…って、最初はDizzy Tricksterさわおさんだと思ってたんですよね。

何回も聴いてたら違う気がしてきた。さてこれも勝手な推論ですのですみません。また田淵さんに「ユニゾンのファンは勝手に深読みしてくれるから面白い」って言われてしまう。

 

夕焼け空は赤い 炎のように赤い
この星の半分を真っ赤に染めた

それよりももっと赤い血が
体中を流れてるんだぜ

 

THE BLUE HEARTSの"夕暮れ"という歌詞の一節。《端から端までそう あなたの血が僕に流れてるんだ》のあなたって、甲本ヒロトのことなのでは。いやもちろんさわおさんの血はドバドバ流れているだろうけど、音楽ルーツとしては↑THE HIGH-LOWS↓THE BLUE HEARTSをよく挙げているし、田淵さんのライブ入場時やアクトでのあの振る舞い、ヒロトさんの影響受けてる感MAX。

他にもそう思った理由はあるのだけど長くなるので割愛する。

 

 

"フルカラープログラム"とか"さわれない歌"のような所謂ユニゾンぽい曲の中にもありそうでなかったユニゾンらしい曲がまた増えた。ペンタのスケールがある曲って珍しいなと思うし、この曲のロックらしさに厚みを持たせている。

 

 

 

3. オーケストラを観にいこう

「MODE MOOD MODE」における軸曲の1つだが、曲自体は5年くらい前からあったらしい。3曲目はシングルが来るだろうというステレオタイプがまんまと崩されて、こちらとしてはシンプルにやられたなという気持ち。

ポップにポップを重ねたこの曲は、タイトルにもあるようにオーケストラ仕立ての打ち込みが加えられている。秋月須清さんにお願いしたそうだ。この曲をアルバムの3曲目に持ってくるのは「MODE MOOD MODE」でこそ出来たことだと思う。

アルバムにとって1-3曲目は「顔」だと考えている。個人的にはCDショップで購入するCDを検討するときには3曲目までを試聴してから決める。海外アーティストのアルバムだとこうもいかないことが多いけれど、邦楽アルバムは大体そうする。

となると3曲目はバンドの肝であってほしいし、ユニゾンに関してはシングルを置いてくれていたのが本当に好みだった。

 

今回は違う。

3曲目までにシングルが入っていない。

それがこのアルバムで許されるのは、3人それぞれの演奏能力が物凄く高いという評価が確かなものになってきたからであろう。

だからオーケストラの音に包まれたどポップな楽曲がこの位置に来ても安心して聴けるのだと思っている。3人の音に迷いがないから。

 

オーケストラという単語の引っ掛かりがよかった、というだけで「オーケストラを観にいこうと思っている主人公と彼が恋い焦がれる女の子の話」の歌詞を書けてしまうのがすごい。純粋で美しくてキラキラした言葉が並んでいるのに、情景どころか心情まで目に浮かぶようだ。

 

Cメロのコーラスが相当好き。隠し爆弾にときめきが止まらない。あと宏介さんの歌い方にNICOのみっちゃんを感じたところがあったけど、あれは必然か偶然か。

 

 

 

4. fake town baby

13枚目のシングル。他のところにシングルのレビューを出していた関係でこのブログには書けていなかったので、ようやく色々好きなことを言える嬉しさよ。

 

アニメ「血界戦線 & BEYOND」のオープニングテーマ。前回はエンディングテーマとして"シュガーソングとビターステップ"が起用されたわけだが、そのヒットよりももっと彼らにとってプレッシャーだったのはBUMP OF CHICKENの存在であろう。BUMPからバトンを貰ったということだ。

前回はBUMP OF CHICKENの"Hello, world!"がオープニングテーマだった。わたしはBUMPも長いことファンをやっているので素直にこのタイアップが嬉しかったし、こんなに完璧なタイアップ曲はないと思った。レオくんの心情が藤くんの言葉で見事に表されていたし、最終話の「妖眼幻視行」のレオくんに繋がるストーリーになっていた。

 

実際MUSICAのインタビューで田淵さんがBUMP OF CHICKENの次に曲を書くことに対しての心情を述べていたし、まあ気にしないわけがない。

 

その懸念を見事に打ち破った曲だと、これは心から思った。"Hello, world!"がレオくんの曲なら、"fake town baby"はヘルサレムズ・ロットの日常(戦闘とか色々含めて)を描いている。切り取る角度がそれぞれのソングライターを象徴しているかのようだ。

 

神様はいない 要らない いても 要らない
期待斜め45度
放っちゃう どうせ意識しても無駄なんだよ
前提享受して 走れ 進め
それで もしも叶っちゃうのならば
エゴイズム戦線 一着逃げ切り 運命だって所詮は君の手中さ

 

これは少しBUMP OF CHICKENという存在を意識して書いたのかなと思ったり思わなかったり。

 

 

そして珍しく英語からスタートするナンバー。宏介さんはリリース時のインタビューにおいて、田淵さんの英詞の載せ方はリズム的に洋楽とは違うけど、それもひっくるめて工夫しているみたいなことを言っていた。

確かに海外アーティストならこういう譜割にはならないと思うけれど、それをかっこよく出来てしまうのがすごい。

 

fake townのtownをちょっと歪ませてというか下げる感じで歌うのがセクシーで好き。

 

 

 

5. 静謐甘美秋暮抒情

せいひつかんびあきぐれじょじょう、って宏介さんがラジオで言ってた気がしますね。最初見たとき中国語かと思った。米津玄師の"爱丽丝"みたいな。

初聴でTOKYO NO.1 SOUL SET!!って思ったらビンゴ。UNISON SQUARE GARDENってこういうのも手出せるんですね、とめちゃめちゃ嬉しくなった。

 

田淵さんが貴雄さんにベースラインを相談した、というエピソードにほっこり。確かにこういう曲は貴雄さんの方が精通してそうだし、ドラマーとしても得意な空気感だと思う。

 

しかし宏介さんは本当に女優だな。鼻声でもベストアクトにしてしまうなんて!ライブで聴けるのが本当に楽しみ。

 

 

 

6. Silent Libre Mirage

やっとCDになったのが本当に嬉しい。昨年リリースされた楽曲の中で唯一の配信限定シングルだったから、アルバムに入る日を本当に楽しみにしていた。

 

ただ、その楽しみにしていた歌詞カード。

《張り切って跳べ》が「飛べ」表記になってる。リリース前に公式Twitterが田淵さんセレクトの歌詞をツイートしてたけど、そのときは「跳べ」だったんだけどなあ。初めて聴いたときから「跳べ」表記がいいなと思っていたのでこれは悩ましい。歌詞カードが合ってたとしても「飛べ」なのか...と複雑な気持ちになってしまうし、誤植だったらそれはそれで悲しい。

まあ楽曲に罪はないので。

 

「One roll, One romance」ツアーのセットリストにも組み込まれていたけど、他の曲たちと比べてもずば抜けた爽快感があって、流れを作るスターターとしては最高な1曲だなあと思った。アルバムの中心に置かれたのも納得。セトリおじさん凄すぎる。

 

 

 

7. MIDNIGHT JUNGLE

 2016年下半期に行われたツアー「Dr.Izzy」の群馬・桐生公演(11/26)で初披露された楽曲。そのときオマージュに気が付いたので凄く笑ってしまった。the pillowsの"NAKED SHUFFLE"の冒頭10秒を聴いていただければわかると思います。ツアー中に気付いた方も多かったんじゃないかな。意図的ならこの曲も英語大文字表記だろうなあと予想してたらビンゴでした。音人さんあのときは確認取れてなかったのかなあ。

 

いつかテキーラ!って入れたかったらしいけど、宏介さんの言い方めちゃめちゃ良くて最高。歌詞のテンションが基本的に怒ってて楽しいね。空耳で「キチガイキチガイ」って聴こえてて、そんなギリギリアウトな歌詞ある?って思って歌詞カード読んだらめちゃめちゃ納得した。田淵さんの歌詞構成もそうだけど、宏介さんの歌い方がだいぶマジシャンすぎて聴き取れない。

《夜と遊ぶ》って辻村深月先生のあれかしらね。

 

"パンデミックサドンデス"に引き続き、貴雄さんのドラムクレッシェンドに痺れる1曲。

 

 

 

8. フィクションフリーククライシス

出ましたへんてこりん。

歌詞意味わかんないはずなのになんか清々しいし、時々綺麗な日本語が飛び出てくるから困る。好き。

 

《当然手ぶらじゃ...》のところのクラップ、広いスタジオで3人で合わせてやったっていうエピソードめちゃめちゃ可愛くないですか。UNISON SQUARE GARDENに関しては「音源に入ってるのとRUNNERS HIGH REPRISEのクラップだけはやる」っていうポリシーを持っているので、ライブではクラップしようと思っております。素直に。

そういえばこの手ぶらのところ、宏介さんが「俺のこと揶揄してんの?」って勘繰ってたけど、田淵さん的にはそんな意図はなかったらしい。

 

超個性的で機械的(悪い意味じゃないよ)なリフで始まってもサビになったら正義感溢れてる。不思議だなあ。ドラムも機械的だなと思ってたら、パート別録りで組み合わせてるんだってね。すごい。

 

元々違う曲が入ってて差し替えたらしい。それもいい曲らしいから聴きたい気持ちはあるけど、"フィクションフリーククライシス"のインパクトが凄くて結論、最高。

 

 

 

9. Invisible Sensation

"フィクションフリーククライシス"からの繋ぎが完璧オブ完璧すぎてもうひれ伏す。既に知ってる曲が少なくとも4つはあったのに、こういう仕掛けを組んでくれるともう好きとしか言えない。

 

「意気覇気生気消沈」「誠心粛々誠意」「喧々粛々囂々」の畑亜貴感よ。ちゃんとQ-MHzでの制作活動からUNISON SQUARE GARDENに持ち帰ってるなあと、ここ最近のシングルを受けてより思っている。田淵さんの素敵なところは、外からインスパイアされて曲に持ち込むんだけど、それをちゃんとUNISON SQUARE GARDENの音楽に馴染ませることができるところ。米津玄師の「BOOTLEG」を受け取って強く思ったことだけど、オマージュをちゃんと自己変換出来る人はどんどんやるべきだと思う。

 

少し話が逸れたけど、もうこの曲はひたすらに好き。

 

 

 

10. 夢が覚めたら(at that river)

この曲のモチーフについて1つ仮説があって、「ラ・ラ・ランド」じゃないかなと思うのです。

 

ブログ書き始めの頃の文章で非常に恥ずかしいですが宜しければ。

 

最初は《ラララ》という歌詞から予想してたのだけど、「渋滞」や「クラクション」などキーワードが当てはまるし、《きっとどの未来選んでもすれ違ってたから》なんて物凄くストーリーと合ってるし、なにより《Flashback of that river》は「おばはセーヌ川に飛び込んだ」のことだと解釈しました。あくまで推測なんですけどね。

 

そういえば何かのラジオで田淵さんが「ラ・ラ・ランド」をべた褒めしてた記憶。ソースがなくて申し訳ないですが、気になった方は調べてみてください。

 

《さよなら街灯り、ずっと愛してたよ》が最後だけ《愛してるよ》になるの、時系列と心情と...色々考えるだけで目頭が熱くなる。

バラード枠ってベタベタしがちだけど、この曲はいい意味でサラっとしてて聴きやすい。歌詞カードを何度も眺めてしまう1曲。

 

 

 

11. 10% roll, 10% romance

これはROCKIN' ON JAPANにディスクレビューを載せていただいたこともあって(2ページも使っていただいて本当にありがとうございました)、このブログでは書いてませんでした。

 

このシングルの帯最高だったんだよなあ。基本的にUNISON SQUARE GARDENのCDの帯文はどれも好みだけど、これはダントツに好き。

ツアーの軸にもなっていたし、シングルの中で1番後ろに来るのはこれでしょう!っていう予想はなんとか当たった(曲順考え始めたときは最初にしようとしてたらしい)。

 

3人とも演奏するの大変そうだったのに楽しそうでもあった。結構攻めたんだと思うけど、ツアーを通してきちんとものにする3人に本当に驚く。

 

《運命に踊らされるぐらいなら いっそ地球の自転を急かしちゃうくらいの BPMで 1,2,1,2》の後の間奏(コーラス前まで)で幕張の場面をずっと想像してた。実際幕張でもその光景が目の前にあって感動してしまった。あの映像は映像化して欲しくない。心にしまっておく。

 

大袈裟じゃなく歌詞が全部好き。

 

 

 

12. 君の瞳に恋してない

そういえば"CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU(君の瞳に恋してる)"、山下達郎がカバーしてたような。"サンタクロースは渋滞中"といい、田淵さんはやまたつに恨みでもあるのかしら。

 

サビで3人が同じメロディを歌うの、めっちゃリード曲っぽくて最高。思えば軸曲が両方ともポップ振り切ってる。この曲もピアノとホーンが加えられていて、絶妙なバランスを生み出している。

 

ただ歌詞は決して明るいわけではなくて、何回も読んでいくと苦しさや悲しさも孕んでいる。そういうのを明るいコードに載せて歌えるのって素敵だなあ。《僕の手握っていいから》でアルバムがエンドロールを迎えるのも、後味がいい理由の一つだろう。

 

我儘を言えば、ラジオやYouTubeの先出しに惑わされなければ良かったと思った。CDで一聴目だったら、自分の中でのこの曲の感動値はもっともっと高かったと思う。まあなんだかんだ好きなんだけど。

 

 

 

 

 

以上ざっくりと感想でした。

 

わたしはこのアルバムを「ユニゾン流ロックの名盤」と呼びたい。軸曲2つをポップサウンドのものにしても、アルバム全体としてロックバンド然としたスタンスが確固たるものとなっているから成立する。今回のアルバムはいろんなジャンルにチャレンジしていて音楽の幅も広がっていて、「この3人はこんなことも出来るんだ」と更に知ることが出来た作品だと思う。

 

ロックはジャンルではなく姿勢。決してユニゾン的なポップネスが消えたわけではない。次の一手がどんなものであろうと、それはUNISON SQUARE GARDENがロックバンドを背負って存在しているからこそ何の迷いもなく受け取ることが出来る。

 

その信頼関係を強固たるものにしたのが「Dr.Izzy」であったのも間違いない。あのアルバムでUNISON SQUARE GARDENを解剖したからこそ、「MODE MOOD MODE」が名盤でいられるのだ。

 

 

この名盤を連れて全国をまわるツアーが4月からスタートする。どんな音に出会えるだろうか、今からワクワクが止まらない。

 

 

2.3年空けたいらしいからまだ早いけど、次のアルバムはすべての曲名がわかっている状態でどんな曲か予想しながら全部並べるやつやりたいな。「え!このタイトルでバラード?!」みたいな。振り回されたい。

  

 

 

かくして万事は気分の仕業。わたしの好きなロックバンドは、常識を徹底的に壊していく。

 

 

 

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2017-2018 「One roll, One romance」@幕張メッセ国際展示場1-3ホール

幕張メッセ国際展示場。

あるときはBUMP OF CHICKENのワンマン。あるときは[Alexandros] のワンマン。またあるときはCOUNTDOWN JAPAN。さらには某資格試験。個人的にはかなりお世話になっているアリーナ会場。

 

思い入れはあるのだけど好きかと言われればそこまで上位には入らない。会場だけで判断すればそうなってしまう。付随する思い出たちはどれも美しいものばかりだけれど。

理由は単純で、フロアが広い。ライブハウスに通う人が初めて行ったら例え9-11ホールでも驚くだろう。広いとなるとやはりブロック割には逆らえない。「入れるだけで嬉しい」なんて言っても見えないものは見えないし、望遠鏡を担いで行くわけにもいかないし。

 

幕張に限らずキャパの大きいオールスタンディングライブでは起こる問題なんですけどね。たくさんの客が入るのは嬉しいやら切ないやらで大変だ。

 

 

そんな会場で、わたしの大好きなスリーピースロックバンドがツアーファイナル公演をやるんだって。へえ。

 

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ほんとだった

 

 

というわけで、10月高知県からスタートしたUNISON SQUARE GARDENのワンマンツアー「One roll, One romance」の最終公演を観てきた。

 

思い返せばこのツアーは今年の6/7、ユニゾンの自主企画「fun time HOLIDAY6」(ゲスト:クリープハイプ)の終演後に配布されたフライヤーで知らされた。公演箇所をひたすら眺めて行ったところでフリーズ。「...幕張?」

 

正直に言ってしまえばものすごく嫌だった。事務所やレーベルの猛プッシュで知名度が爆上がり、チケットが取れなくなって大きいキャパでしかライブが出来なくなってしまったバンドをいくつか知っている(もちろん人気があっても頑なにちまちまやってるバンドもある)。それでバンド自体を嫌いになることはないが、ライブに行く価値を考えてしまうことはある。

 

ただ、あのベーシストがよく喋るブログを読んで、よく考えた上の結論であって決して後ろ向きなトライではないことが痛いほど伝わってきたので、チケットを取った。ちゃんとこの目で確かめようと思った。

 

 

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本当に最後なんですね

 

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関係各所からのお花。LUCK'Aさんのいつも可愛くて毎回楽しみにしてる。

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN「One roll, One romance」オフィシャルサイト

ブロック割は前からG→S→U。ありがたいことにGブロックだったので外からの入場。

 

 

入った瞬間、いつもの幕張と違うのはすぐにわかった。上の図からもわかるように1-3フル使用ではないのは知っていたけど、なんだかこぢんまりとしている。

ステージが小さかった。普通幕張でやるならステージも大きくなるはずだけど、Zeppくらいのステージ。横は黒幕で覆われていて、花道が左右にのびていた。

これが彼らのプライドか、と1人でにやけてしまう。それでも2万人入る会場だ。

 

 

17:00に差し掛かる直前に梅さんらローディーの皆さまがステージへ。まあ定刻開演は難しいよね。ユニゾンは割と定刻で始めてくれるけど、思い返してみれば武道館も結構押した記憶。

後場内アナウンスが入る。

 

 

17:10、暗転。いよいよLast roll, Last romance。いつも通りのSEで、いつも通りの順番で3人はステージに上がる。Gブロック中央直上にステージと同じくらいの幅のモニターがあることに気付く。めっちゃ横長。

 

 

 

服装

・本編
斎藤:内側が黒いシャツ、黒ネクタイ、右尻白丸黒スキニー
田淵:紋章Tシャツ、ズタボロデニム
鈴木:刺繍セットアップ、白Tシャツ、臙脂タンクトップ

・アンコール
斎藤:音楽隊Tシャツ
田淵:ScopeMoonTシャツ
鈴木:そのまま

 

 

アクト&MC

絵の具の音色を貴雄さんのドラムカウントが遮ってアクトは幕を開ける。"サンポサキマイライフ"。誰も煽っていないのに、「ハイッ!」が揃うのは心地良い。間奏のギターソロがほんとかっこよくて鳥肌。
"徹頭徹尾夜な夜なドライブ"の冒頭の「ようこそぉ!」が笑声(えごえ)で嬉しくなる。最近はあまり遭遇しないけど、荒いフロアの中で流されてたらこの位置での夜な夜なはきつかった。一瞬でダンスホールに変える夜な夜なの魔法。
そのままの勢いで"kid, I like quartet"。《Can you see?》のところ、田淵さんお得意の「歌詞にない歌詞」なわけだけど、あれだけ多くの人がわかってるってものすごく泣けた。貴雄さんのスティック回し炸裂。田淵さんの方見てニヤっとする宏介さんも良き。

 

 

斎藤「お久しぶりです、UNISON SQUARE GARDENです!
すげー…(客席を奥の方まで見渡しながら)いやー、人間ってすげー…笑。後ろの方の人とか僕ら豆粒かもしれないけど。(観客手を振る)…笑。なんかこの光景ジブリ映画で観たことある笑。なんだっけな…思い出せないや、帰ったら調べます!笑
えーOne roll, One romanceツアー、今日が最終日です。今日のライブ僕たちもめちゃくちゃ楽しみにしてきたので、余すところなく楽しませてもらおうと思います。皆さんも自由に楽しんでってくださいよろしく!」

 


貴雄さんのドラムきっかけで宏介さんと田淵さんが向かい合っての"MR.アンディ"。二人とも若干口が開いてた。
このツアーで好きな演出のひとつだったミラーボールが幕張にも登場。フロア全体を照らす。
最後の《君が残像に》《僕が残像に》のところ、毎回田淵さんが「思い出しては」って口パクするの好きだったなあ。言ったあとの表情が最高。

"シューゲイザースピーカー"のライブ映え感よ。照明がオレンジだったのは「Shoegazer speaker in swanky street」のアレなのかな、と思ったり思わなかったり。
今ツアー変更枠の"リニアブルーを聴きながら"。何公演か"天国と地獄"のパターンがありました。わたしはそっちの方がライブの流れ的に好きで、ハズレ扱いしている方々相当失礼だなと思いながらみてた。でも今日はこっちで良かった。照明のブルーが爽やか。

ツアー中にリリースされた"fake town baby"。曲前に宏介さんがfake town babyとだけ言ってたけど、リリース前は「新曲をやりまぁす!"fake town baby"」って言ってた気がするんだよね。気のせいかな。

2サビ前、田淵さんの上コーラスがかっこよすぎるし視線がセクシーすぎてニヤニヤしてしまう。すごく好きな歌詞。


バラード枠。"fake town baby"からの歌詞の関連性が囁かれている"クロスハート1号線(advantage in a long time)"。最近特にサビのコーラスが綺麗で、ついつい目を閉じて聴き入ってしまう。目指せTRICERATOPS
"flat song"もすごく美しかった。宏介さんの繊細な歌声が幕張に浸透するように響き渡る。

 


斎藤「今回のツアー、10月から始まったんでしたっけ?(田淵さんに聞く)…10月だよね、でその1ヶ月くらい前かな、ドラムの鈴木貴雄がスプラトゥーンにどハマりしまして。スプラトゥーンっていうゲームね。ツアーで全国まわってて、行く先行く先でその話をすると会場が沸いて助かってたんですけど。でなんと、今日、まさに隣の会場で、スプラトゥーンの大会やってるんですよ。小学生の関東大会。でね、朝から楽屋で貴雄がすごい顔してiPhoneの画面見てるからライブ緊張してんのかなとか思ってたらどうやらその大会の実況を見てたらしくて。めっちゃ真剣に見てたの笑。小学生からも学ぼうとする男、それがスーパードラマー鈴木貴雄!」

歓声が上がっているのに当のスーパードラマーはゆっくりペットボトルのドリンクを2回飲むっていうシュールなシーン。


斎藤「…なんかずっと見てたらイカに見えてきた笑。気のせいかな笑」

田淵さん爆笑しながらイカの真似して、貴雄さんがそれに頷く。

 

斎藤「ちなみに優勝チームの名前は『キングオブエンペラー』でした!笑
えー、今回のツアーはシングルのツアーということで、次は普段あんまりやらない曲をやってみたいと思います!」


"ノンフィクションコンパス"は歌い出しから歓声が。ツアーのセットリストに入ってくれたことにひたすら感謝。幕張に向かって《カメラやド派手なライティング そんなの要らないし興味もない》って歌い放つ彼らが本当に大好きだ。

"メカトル時空探検隊"。珍しいところでほんのちょっとだけ走りそうになってた部分があったんだけど、貴雄さんがナチュラルに修正してて流石だなと思った。《だからタイムマシンで》の独特なライブバージョンが好き。
間髪入れずに"パンデミックサドンデス"。少しBPM上がってる気がしたけどかっこよかったのでノープロブレム。貴雄さんがこの曲でスティック回したのはレアな気がする。

"僕らのその先"の最初の部分は宏介さんソロ。

《日常(を)照らす あまりに優しい君の影
鈍る足取り なんだか軽くなるような》

こういう思い出すシリーズずるい。

貴雄田淵のリズム隊コーラス、どんどん音の結びつきが強くなってて感動した。ちなみに別パターンは"スノウアンサー"。

 

セッションは遊園地のような無垢な楽しさがあって最高に好きだった。宏介さん→田淵さん→貴雄さんの順にソロ。各ソロ後には「ワンロール!」「ワンロマーンス!」の掛け合い。貴雄さんの雄叫びには宏介さんも笑顔。

斎藤「もうちょっとやりまぁす!」


正式な歌詞解禁後初の"Silent Libre Mirage"、ツアーを観てきて今日が1番かっこよかった。貴雄さんやりたい放題すぎる。この曲からの流れが多幸感の権化だった。
今ツアーの主役"10% roll, 10% romance"。リリースライブの頃はかなり演奏に苦戦している印象があったけど、ツアーでここまで仕上げた3人には脱帽。
ドラムで繋ぐ"誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと"。入りの田淵さんのドヤ顔が最高。間奏で田淵さんが宏介さんのエフェクター踏みに行くのは島根公演で気付いたのだけど、毎公演ナチュラルにやってて信頼関係が見え隠れする。しかし本当にこの曲の幸せ度は半端じゃないね。

"シュガーソングとビターステップ"知名度でいえば抜群のこの曲だけど、各々が楽しそうに踊っている姿が本当に印象的。宏介さんの足元も見ることが出来て満足。

 

いつもより少し水を飲みきるのが遅かった田淵さん。なんとか飲みきって、下手側のスタッフさんを1回指差したと思えばペットボトルを投げた。ペットボトルは放物線を描いて下手袖へ。宮城公演で客席に行ってしまったことがあって「本意無し」みたいな表情してたので、それから投げるときにスタッフを確認するようになった気がする。

ラストは"23:25"。フロアを観て何度も頷く宏介さん。ステージを動き回ってフロアに問いかける田淵さん。空間に酔いしれる貴雄さん。

間奏で左右の花道に出る斎藤田淵。《帰ろう 世界へ》のところでちゃんとマイクに帰ってきてた。なんとか間に合った。

個人的には"オトノバ中間試験"が大好きなんだけど、今日は23:25終わりで正解だったと強く思う。

 

 

 

一度はけて、アンコールに応えてくれた3人。

 

 

 

斎藤「アンコールありがとうございます!今日すっっっっごい乾燥してるからみんなちゃんと手洗いうがいして、風邪引かないようにね(客席からの「はーい!」の声に微笑む宏介さん)。

今回のツアーは全24本で決して多いわけではないんですけど、さっきMCで『普段あんまりやらない曲やります!』って言ってましたけどこれもう言うの24回目ですからね。もう熟練されてる笑。
僕らは普段ライブハウスとかホールとかでやってるんですけど、嬉しいことに、また残念なことに、僕たちのライブを観たいと思ってくれてる人がたくさんいて、そういう人達にも何とかに観てもらえるように今回のツアーはちょっと大きいところも入れてみるかという感じでやってみたんですけど、僕たち基本的にあんまり目立ちたくないというか、特に田淵とかはいつも『売れたくないんだ!』って言ってますけど笑、少なくとも今日僕たちはめちゃくちゃ楽しかったです!(長めの拍手と歓声)
で今回のツアーは8月にでたシングルのツアーのはずだったんですけど、ツアー中に更にシングルが2枚出まして。何してくれとんじゃいってところに今度3月に『春が来てぼくら』っていうシングルが出ますよと。でさらについこないだなんと、アルバムが出ました笑。なんかね、めちゃくちゃたくさん曲を作ったんです。この横にいる作詞作曲おじさんがたくさん曲を作ってくれまして。それを僕とか、スプラトゥーンおじさんとかでアレンジしていくんですけど、そうすると死ぬほどかっこいい曲になるんです。でかっこいい曲ができるとみんなに聴いてもらいたくなるので、これからも聴いてくれた人の土地に行って演奏してというのを続けていきますので。もうね、次のツアーも発表されてるしね笑。今回千葉が最終日で、でまた次のツアーも千葉からスタートっていうね、千葉づいてますけど笑。

これからもこのおじさん3人でライブをやっていきます。またツアーじゃなくてもね、いろんなところでライブをしていきますので、またどこかでお会いしましょう、今日は本当にありがとうございました!UNISON SQUARE GARDENでした!」


この、MCからの"Invisible Sensation"は泣ける。ベースパートが入る前のところで田淵さんがゆらゆらしてるのが好き。幕張に放つ《だから、生きてほしい!》はものすごく潔さを感じた。

"RUNNERS HIGH REPRISE"は涙無しには聴けなかった。照明がオレンジなのもそういうことなのかな。しばらくまた聴ける機会が減るだろうけど、あなたの鼓動はちゃんと聞こえましたよ。
ラスト、"シャンデリア・ワルツ"。客電がつく演出は武道館を想起せずにはいられない。宏介さんは空間を噛み締めるように歌っていたし、田淵さんは時折涙を浮かべているように見えたし、貴雄さんは達成感に満ちた表情をしていた。なによりも美しい"シャンデリア・ワルツ"だった。

 

 

 

幕張はライブハウスだった

いやアリーナなんですけどね、2018年1月28日に行われUNISON SQUARE GARDENのライブは確かに「千葉公演」だったし、感覚はライブハウスとほぼ何も変わらなかった。

今回においては、ツアーの1公演として幕張を切れたこと自体に大きな意味があると思っている。武道館のように「やっと辿り着けた場所」ではなく、需要に応じたトライの一環であった。

余り云々は見なかったことにして、まずはソールドアウトした。これは本当に素晴らしい。想定としてもソールドするかどうかくらいで切ったはずだから、純粋に喜びたいことだ。

幕張メッセのようなアリーナは彼らにとっては通常営業ではない。だからこそ、どのような距離感を生み出せるのかが勝負の鍵になっていたように思う。

結果からいえばわたしの好きなロックバンドは距離感を保つという最強の武器を持っていた。最小キャパでのライブと比べようと思って島根にも行ったが、幕張で体感したライブと怖いくらい感覚が近い。近づくことは決してしないけれど、遠くへ行くこともない。どんな広さになってもそれが一定なのはロックバンドの実力にほかならない。

ただ、わたしはGブロックだったからそう感じただけかもしれない。先述の通り、広ければ遠くから観なければならない人が出る。物理的な距離は遠い。キャパが広いことでユニゾンのライブに初めて来れた人もいるだろうし、空気を読まない大合唱団に囲まれて嫌な思いをした人もいるだろう。1回に多く人を入れるというのは、特にオールスタンディングなら問題は付き物だ。その中でもファンの一意見としては最高の形で終われたように思う。

 

UNISON SQUARE GARDENを大好きな人たちばかりの空間で、彼らとわたしの1対1を見事に体現していた。あのスリーピースロックバンドを好きなってよかったと、心の底から思った。

これからも勝手に楽しそうに音楽やっててほしい。そんな3人が愛おしいから。

 

 

 

 

MODE MOOD MODEのディスクレビューは、公式曲順解禁日の1/31にアップ予定です。今回はレビューだけでなく色々勝手に紐解いてみたので、興味のある方だけぜひ。

 

 

 

わからずやには見えない魔法をかけたまま、3人の音楽隊は次の旅に出る。

 

 

 

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2017-2018「One roll, One romance」@幕張メッセ

01.サンポサキマイライフ
02.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
03.kid, I like quartet
04.MR.アンディ
05.シューゲイザースピーカー
06.リニアブルーを聴きながら
07.fake town baby
08.クロスハート1号線(advantage in a long time)
09.flat song
10.ノンフィクションコンパス
11.メカトル時空探検隊
12.パンデミックサドンデス
13.僕らのその先
14.Silent Libre Mirage
15.10% roll, 10% romance
16.誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
17.シュガーソングとビターステップ
18.23:25
en.
19.Invisible Sensation
20.RUNNERS HIGH REPRISE
21.シャンデリア・ワルツ

 

 

 

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ご協力感謝申し上げます。

ヒトリエ主催ツーマン公演 「nexUs」 Vol.4 w/UNISON SQUARE GARDEN [キュレーター:wowaka]

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お久しぶりです、赤坂BLITZ 改め マイナビBLITZ赤坂さん。しばらく行ってなかったらマイナビネーミングライツ取られてた!笑

就活・転職活動中だったら絶対行きたくない箱(行くけど)。

 

さてさて、ヒトリエの自主企画nexUsの第4弾。ゲストはUNISON SQUARE GARDEN

今回はwowakaさんがキュレーター。キュレーターって言葉使うのいいですよね。美術館とかの所謂「選定員」みたいなやつなんですけど、ただ単に「今回はwowakaセレクトです!」みたいに言うよりはるかにかっこいい。

 

今回はUNISON SQUARE GARDENがまだツアー中ということもあって、あまり曲に触れるとネタバレしてしまいそうなので深掘りはしません。短めに感想だけ。

 

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あまり時間がなかったのでシンプルにDotch-Tホワイトのカラーで。グッズも可愛かったなあ。

 

 

この対バンが発表されたのは昨年の12月上旬。幕張の前にこれがあったか!!と興奮するUNISON SQUARE GARDENファン。以下、開催発表時に出されたwowakaさんと田淵さんのコメント。

 

ヒトリエwowakaコメント
ヒトリエ主催、nexUs vol.4、今回は僕wowakaの企画です。赤坂BLITZUNISON SQUARE GARDENと!やります。いま日本で一番僕自身が見たいツーマンでもあります。実現しました。よろしく。

wowaka


UNISON SQUARE GARDEN 田淵智也コメント
4年前くらいにYouTube動画で偶然聴いたのが「モンタージュガール」でした。
その時期はバンドが次から次へとトレンドとして世に送り出される風潮が特に強かった記憶があるのですが、そんな中で「唯一無視されてた領域をカバーするバンドが出てきた」と戦慄したのを覚えています。
その「領域」というのを無理やり説明すると、楽曲構成とそれを実現する演奏技術、二つにおける偏差値の高さです。

ワンマンライブを観に行ってもその感覚は同じでした。加えてwowakaくんがあまりにも愛おしく見える。ファンも全員がそう思っているのが空気として伝わってくるライブでした。

他の人には真似できない領域に平気な顔して踏み入れるバンドがいる。
僕はそれをロックバンドと呼びたい。
ロックバンドにもらったステージ、派手にやります。

田淵智也

(ヒトリエ オフシャルサイトより)

 

変な表現だけど、真面目な対バンって好きなんですよね。その熱量や思い入れにこちらまで感動してしまう。

 

 

19:00定刻開演。まずはゲスト、UNISON SQUARE GARDEN

田淵さんが着てたTシャツで泣きそうになる。デザインはここでは載せませんので知りたい方はTwitterなりなんなり調べてくださいまし。個人的に聞いてくださればお伝えします!

偶然かもしれないけどメディアを上手く使ったなあと思うし、何より発想がただのファンで好きすぎる。"RUNNERS HIGH REPRISE"を聴きながら余韻に浸ることにする。あの人のこういう所が好きだ。

 

 

大体UNISON SQUARE GARDENが対バンゲストで呼ばれるときは50分でセットリストが組まれている。今回も然りだった。

 

斎藤「MCなし!」

 

これでニヤニヤするのってユニゾンファンくらいなのでは、と思うけれど、曲をひたすらやってくれるライブってめっちゃかっこいいですよね。

 

セトリは記事の最後に付けてます。

全12曲、結構攻めたなあ。Dr.Izzyツアーの再来のような、新しいアルバムのリリース前に「こんな素敵なアルバムがあってですね」という主張のような。

 

天国と地獄のイントロでUNISON SQUARE GARDENです!」って言ったの好きすぎた。

オンドラムスタカオスズキ→セッション→"fake town baby"の流れ、ワンマンかと思うくらいものすごく迫力がありました。

貴雄さんのスティック投げ→次のスティック出す の流れがスムーズすぎる。職人技。

 

斎藤「次はヒトリエ!」

 

 

 

転換を終えてヒトリエのアクト。

新宿ロフトで1回観たことがあるのだけど、ちゃんとライブハウスで観るのは初めて。

 

wowakaさんのMCよかったなあ。「今日は俺の日だ!」はめっちゃ楽しそうだったし、「俺UNISON SQUARE GARDENは世界一格好良いバンドだと思ってる。本当に尊敬してる」「彼らのかっこよさには嘘がない」「今日のツーマンで、バンドでやりたかった夢がひとつ叶った」なんていうUNISON SQUARE GARDENへの最大級の愛情を言葉にしてくれて嬉しかったです。冷静なイメージがあったから、熱量をぶつけてくれて感動した。

アンコールのときの「ユニゾンみたいにかっこいいバンドになりたくて自分たちなりにかっこいいバンドを目指してやっているけれど、少しは近づけているでしょうか」で泣く。自分たちなりに、っていうのが素敵だなあ。

 

個人的にラストの"トーキーダンス"が好きでした。米津さんの"ゴーゴー幽霊船"と空気を分かち合ってる感じがあってね。ボカロ出身者同士ですし。わたしはボカロ通ってないんですけど、それでも心に響くし、純粋に楽しいと思える音楽って素晴らしい。

 

ヒトリエものすごくかっこよかったのだけどUNISON SQUARE GARDENが本気出しすぎててあまりにも無敵だったので、今度は是非ワンマンを訪れたい。

 

 

 

ヒリヒリしたー。最高の時間をありがとうございました。またどこかで交わることを願って。

 

 

ヒトリエ nexUs Vol.4 w/UNISON SQUARE GARDEN セットリスト

UNISON SQUARE GARDEN

01.天国と地獄
02.サイレンインザスパ
03.10% roll, 10% romance
04.CAPACITY超える
05.等身大の地球
06.マスターボリューム
07.8月、昼中の流れ星と飛行機雲
08.フライデイノベルス
09.(ドラムソロ~セッション~)fake town baby
10.シュガーソングとビターステップ
11.オリオンをなぞる
12.Cheap Cheap Endroll

 

ヒトリエ

01.アンハッピーリフレイン
02.踊るマネキン、歌う阿呆
03.インパーフェクション
04.らんらんと泣いて
05.イヴステッパー
06.るらるら
07.(W)HERE
08.ローリンガール
09.絶対的
10.シャッタードール
11.ワンミーツハー
12.センスレス・ワンダー
13.アンノウン・マザーグース
en.
14.SisterJudy
15.トーキーダンス

 

 

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米津玄師 - fogbound 武道館2日目(1/10)

アルバムBOOTLEGリリースと共にスタートしたツアー「fogbound」が1/10をもってついに完結した。追加公演でありファイナルとなった武道館2日目のライブを簡単にレポートします。ミスも散見されるとは思いますが言ってしまえばただの感想文ですので、その爽やかな笑顔でスルーしてあげてください。

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個人的に武道館というのは「やっと辿り着けるステージ」だと思っていたので、若手がここでライブをすることやツアーの1公演として組み込まれることに対してはどちらかというと否定的な立場でした。この姿勢がたった2時間で見事に崩壊することになるのですが、その話はまた後ほど。まずは当日のレポートから。

 

 

 

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久々の武道館スタンディング。

17:30までに集合するようにticket board経由でお知らせが来ていたので待機。外で待っていてもそこまで寒くなかったのでウルトラライトダウンの優秀さに感謝。

誘導スタッフさんの統率力がすごい。厳重に、しかし手際良く列が進んでいく。今回電子チケットだったのだけど、自分のブロックに入るまでに4回提示しました。

 

今回のブロック割はA〜Fで、配置は以下の通り。

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今回Bブロックだったのですがセンターブロックかつ前方というめちゃめちゃいい場所。ブロックの中でも後方の人が少ないところで待機。

 

前日のレポートを読んでいて、マイクを落としたことや"ナンバーナイン"の2番歌い出しを飛ばしたことに戸惑う声が見られ、この武道館公演は初米津ライブの人が多いのかなという印象。もちろん何度も足を運んでいる人もたくさんいましたけどね。BOOTLEGでのブレイクを改めて感じました。

 

 

 

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ステージ上方には鉄骨が無造作に張り巡らされている。開演前は割と無機質に見えたけれど、アクトが始まると星と星を繋ぐ線のような柔らかさに変わった。鉄骨の後ろには三角形や平行四辺形のミラーがそれもまた無造作にあった。ライトを反射させたり、演者を映し出したり、演出の美しさに花を添えていた。

 

バックスタンド席には黒い布が掛けられていて、開放はなし。当日券の人は1階か2階の最後列だったのかな。

 

バスドラムにはお馴染みのNINMARIマーク(堀さんのInstagramより)。

 

会場の至る所にカメラが。最初はテレビ用かなと思ったが、19:00に流れた場内アナウンスの直後に下手前方からクレーンカメラが伸びてきた。円盤化ありそう。

 

開演前SEは結構興味深い曲たちが出揃っていたけれど、1番印象に残ったのはBUMP OF CHICKENの"サザンクロス"かなあ。

 

 

 

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19:05 開演

20:40 本編終了

21:03 全編終了

 

開演が5分遅れだったがなんせ武道館公演なので想定内なのだと思う。各地での公演よりもアンコールが1曲多かった上にスペシャルゲストも来たため(後述)、約2時間のアクトとなった。

 

 

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米津さんは白GOD Tシャツの上に白シャツを羽織り、ヒョウ柄のパンツを履いて登場。靴はグレーっぽいスニーカー。柄はよく見えなかったが揺れるタイプのピアスもしていた。

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米津玄師 挑戦的ツアーが大団円、ファイナル武道館に菅田将暉がサプライズ参戦 撮影:中野敬久

 

お馴染みのサポートメンバーの服装は以下の通り(堀さんのInstagramより)。中ちゃんの金髪いまだに慣れない。あと各オフィシャルレポで中島宏士の「士」の字が毎回無視されてるのめっちゃ気になる。

 

 

 

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19:05、会場は一瞬で暗転し、サポートメンバーの中ちゃん・堀さん・すってぃーが登場。少しあけて米津さんが登場。

 

1曲目はツアータイトルでもある"fogbound"。この曲でコラボした池田エライザちゃん来るかなあと思っていたけど、1曲目からゲストありだったらあまりにいきなりすぎるからこれでよかった気がする。相変わらずの歌の上手さに感嘆。CDのクオリティをナチュラルにライブへ持ち込める方って本当にすごい。

 

"砂の惑星"のイントロがかかると米津さんが観客に向けて挨拶。

米津「どうも米津玄師です!武道館、fogbound、 今日はよろしくお願いします!」
2番に入るあたりで米津さんが中ちゃんにピースしてて楽しそうだった。《天空の城まで僕らを"導いてくれ"》→《連れていってくれ》の歌詞替え。

 

"ナンバーナイン"。何度かトップバッターの役割を担うことが多かったこの曲はやはり観客の期待を高めるのにぴったりだ。過去に思いを馳せるこの曲が、未来の美しさを見せてくれる。

米津「ありがとう」


すってぃーがクラップを煽る。アルバムのスターティング・ナンバーの"飛燕"。アコギが武道館の空間に映えていて素敵だった。あたたかいのに近未来的で不思議。

2番Aメロですってぃーがものすごい笑顔で中ちゃんを指差し。中ちゃんも胸を張ってそれに応える。堀さんも2人とアイコンタクト。


"春雷"。キー替えあり。イントロから自由に踊って魅せる米津さん。キメのところを両手でのったり、アウトロの吐息を聴かせたり最後の1音で上手側を向いたり、MVを想起させる動きをしていた。その場で小さくツーステップ踏んでいたのもいとをかし。

床面の映像がドームの鏡面に映されていて、アリーナもスタンドも楽しめる演出。


セッションからの"かいじゅうのマーチ"。武道館が夕陽に照らされているような演出に心があたたまる。《あなたと一緒がいい》というフレーズをこれだけ大勢の前で切実に歌い上げてくれたことに感動した。


"アイネクライネ"もMVを思わせる美しい照明。《消えてしまいたい》のところを《死んでしまいたい》と歌詞替えしていた。意図的なものかどうかは本人のみぞ知るところではあるのだが、その部分の下コーラスをしていたすってぃーが一瞬顔を上げて米津さんの方を見たのは確認できた。


この日のセットが一番活かされたであろう"orion"。星空を思わせる照明にロマンチックなサウンドが絡んで会場を包み込む。今シーズンの「3月のライオン」のOPを担当しているUNISON SQUARE GARDENのコンポーザー・田淵智也が曲を書くにあたって「純粋以外のものは許されない」という前提を自分に課したと述べていたが、このアニメに対する米津さんの姿勢にも同じような雰囲気を感じた。

 

米津「元気?...ツアーfogbound、武道館、2日目、最終日、22公演まわって最後ですよ。なんかね、今日も5000人?...もっと多い?...まあそういうね、いろんな人が来てくれるのは本当にありがたいですね。ありがたいありがたいありがたいありがたいありがたい...今日もありがたい1日になったらなと思います。なんたって最終日ですからね、もう明日なんてどうでもいいってくらい、今この瞬間が人生で最高だっていうのをね、私、体験したいんですよね!!体験させてください!!ついてきてくれますか?」
客「いぇー!」
米津「ついてきてくれますか??」
客「いぇー!!」
米津「ついてきてくれますか???」
客「いぇー!!!」
米津「"LOSER"!!!」

 

いつもみたいに「ついてこれんのかなあ?」じゃなかったけど、会場のボルテージが最高潮に達したところで"LOSER"。身体をくねらせ、どこか挑発的で妖艶な視線を観客に向ける。

《中指立ててもしょうがないの》のところ、大宮のときは客席に向かって中指立ててるんだと思っていたのだけど、今日見たら立ててたのは薬指でしたね。真似出来ない。

みんなで手挙げるところ、手をキツネの形にしてたの可愛かった。

辻本さんについては後述(コラボゲスト)。

 

休ませることなく"ゴーゴー幽霊船"。最初の《1.2.3.》直後にテープキャノン発射。赤青2色の銀テープが武道館を舞う。セットリスト中で唯一のdiorama曲でありながら、その盛り上がりは相当なものだった。間奏ではすってぃーがクラップを誘う。

 

"爱丽丝"BOOTLEGの中でもバンド色の強いナンバーだが、ライブ常連曲に挟まれても非常にクールに決まっていた。曲を作る際に携わった矢尾拓也さん(Dr.)も感慨深そうに一言。

 

 

勢いはまだまだ止まらない。"ドーナツホール"だ。Aメロで米津さんは、左耳のあたりでLOSERのジャケットに書かれたハンドサインを繰り返すクラップをしていた。あれは意図的だったのかな。


イントロを長めにとって"ピースサイン"。Aメロのクラップがかなり浸透していた印象。

《さらば 掲げろピースサイン》でみんなが思い思いのピースサインを掲げる光景が本当に美しくて、毎回鳥肌が立つ。

 

"Nighthawks"。米津さんの背中を押してきたアーティストや楽曲たちに見守られながら音を鳴らしているようなあたたかさと凛々しさがあった。オマージュを自分のものにしている。

 

ステージ前には紗幕スクリーンが降りてくる。"love"。今ツアーはもちろん、7月に行われた「RESCUE」でも使用された加藤隆さんによる作品が映し出された。

《I love you》のところ、全身を震わせながら魂を込めて歌っているのがすごく伝わってきた。

映像で気になるところがあって...というのも、大木に過去のアルバムを想起させるものが並んで出てきていたように思った。dioramaの街並みに明かりが灯り、YANKEEの鹿髑髏に花が咲き、Bremenの鶏。過去を踏まえた未来への"love"、しかと受け取った。

 
感動の嵐が起きたまま、その空気を包み込むようなソロバージョンの"打上花火"。米津さんが歌うと季節感よりも切なさや慈しみが前面に出てくるから不思議だ。本当に美しかった。


個人的にアルバムで1番BOOTLEGを象徴していると思っている"Moonlight"。米津さんなぜか出だしを歌わず、《説明がつかない》から入る。しかも次のフレーズに行くと思いきやまた《あなたこそが》から入る。動揺したのかな。

この曲に関しては菅原さんに触れずして語ることはできないので、後述(コラボゲスト)。

 

"灰色と青"ももちろん後ほど(コラボゲスト)。アルバムのエンディング・ナンバーで本編を終えた。

 

 

アンコールで再びステージに登場。紗幕スクリーンの後ろに立った米津さんは"ゆめくいしょうじょ"を披露。映像は"love"と同じく加藤隆さん、内容は「RESCUE」のときと同じ。ほぼアカペラになる部分がいつも以上に感情のこもった歌声だったので、思わず立ち尽くすほどに感動した。

 

ここで初めて長めのMCをした米津(後述:アンコールMC)。その後過去の自分とこれからの自分を見つめるように、現在の居場所を確かめるように、"Neighbourhood"を歌う。

 

年内の公演はここで終わっていたのだが、武道館では"アンビリーバーズ"が待っていた。会場の揺れに合わせて米津さんも飛ぶ。素晴らしい決意表明とも言えるラストナンバーでこのツアーを締め括った。

 

 

 

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10日は特にツアーファイナルということもあり、多くのゲストを迎えた。

まずは"LOSER"。アクト中にMVのダンス指導をした辻本知彦さんバラクラバ帽をかぶって下手側から勢いよく登場。縦横無尽に跳ねながらリズムの掴めないステップを披露。米津さんが「師匠」と慕う辻本さんは本当に華麗にダンスしていて目を奪われた。曲終わり米津さんは辻本さんと背中合わせになり「ハッハッハッハー」と笑う。辻本さんは米津さんの胸をぽんと叩き、手を振りながら下手袖にはけていった。

 

そして"Moonlight"。ダンサーの菅原小春さんが駆けつけた。昨年辻本さんと菅原さんコラボしてましたよね...本当に豪華。

向かって右側に菅原さん、左側に米津さん。お互い向かい合っていて、その距離は2mもないくらい。最初踊らずじっと米津さんを見つめていた菅原さん。その視線にやられたのかわからないけれど歌の入りをミスる米津さん。

セクシーで美しい空間に息を飲んだ。

 

そして本編ラスト。

最終日だからと米津さんに紹介され登場したのは菅田将暉くん米津さんは菅田くんと握手。

 

米津「BOOTLEGというアルバムの"灰色と青"という曲は、彼がいなかったらできなかった曲であって、今回みたいな大きいステージで、初めて2人で一緒に歌えるなんて本当に光栄ですね。この日のために作ったんじゃないかと思うくらいです。...じゃあ菅田くん」

 

会場には「鬼ちゃーん!」「校閲ー!」など歓声が飛び交う。

客「フィリップー!」
菅田「笑。まさかここで自分がやった仮面ライダーの役名呼ばれるとは思わなかった笑。
皆さんこんばんは、菅田将暉です。実は今日2018年初仕事でして」
客「あけおめー!」
菅田「あけおめ。寝たり餅食ったりしてたらマネージャーさんに『菅田さんお仕事ですよー』って。来てみたら武道館だった笑」

 

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米津玄師 挑戦的ツアーが大団円、ファイナル武道館に菅田将暉がサプライズ参戦 撮影:中野敬久

 

生コラボはツアーでも今日だけ。非常に貴重な時間でした。片手ポケットに突っ込んで歌う菅田くんが最強にかっこよかった。

 

曲終了後、米津さんと菅田くんは握手&ハグ。

米津「ありがとうございました米津玄師でした。(菅田くんを指しながら)菅田将暉でした!」

 

 

 

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アンコールMCだけなんとなく。

 

米津「メンバー紹介してもいいですか。ベース・須藤優さん。ドラム・堀正輝さん。そしてギター・中ちゃーん」
客「(歓声)」
中島「いやー昨日喋りすぎた笑。長く喋った上にすべるっていう」
米津「人の公演であんだけ喋り倒す人なかなかいないよ。...じゃあ中ちゃん、今日の公演の感想を、簡潔に」
中島「皆さん、ありがとうございましたー!」

この幼馴染相変わらず仲良し。

 

米津「えーそして、武道館公演ということで、スペシャルゲストにも来ていただきましたね。まず"LOSER"は僕の師匠でもある辻本知彦さん。"Moonlight"、菅原小春ちゃん。そして"灰色と青"はコラボした菅田将暉くん。皆さんもう一度大きな拍手を」

菅原小春「ちゃん」って呼べる米津さんの凄さよ。

 

米津「えーとこのツアーfogboundっていうのは、11/1にBOOTLEGっていうアルバムのリリースと同時、まったく同じ日にスタートして。でまだ作品がみんなに届き切ってない状態でスタートしたからもちろん不安もあったけど、なんとか今日に辿り着けました。22公演?長かった気もするし、一瞬だった気もする。その間にほんとにいろんな人たちが来てくれて、いろんな人たちの顔だったり声だったり。いろんなものが自分の中に確かに残っている感じがあって。それが頭だったり、心だったり、お腹だったりに溜まって、沈殿して。それが僕を作っていってる感じがしてて、それでまた新しい自分になっていくんだろうなっていう予感があって。最終的にはありがてえなっていう、それしかないです。今日もいろんな人がね...5000人?」
客「15000!」
米津「え、15000人!?3分の1で見積もってたのか笑。あんまりそういうの気にしてなかった笑。...でその15000人って一括りの数字で言ってしまうと何だか心許ない感じがして、15000対1ではなくて、あなたと、あなたと(指さしながら)1対1が15000個あるような、そうでありたいと思います。15000っていう、その数字だけで見てしまうと物凄く心許ないけれど、僕の中では1対1が15000通りあると思っています。
徳島...徳島っていう片田舎があってそこで18歳まで育ったんだけど、自分の音楽の根底にあるものはその18年間で形作られたと思っていて。何もなくてずっと早くここから逃げたい、遠くへ行きたいという気持ちがあって、片田舎だから理解してくれる人もやっぱりいなくって。遠くへ行って、自由に俺の音楽をやりたいと思っていて...言ってしまえばそれは『遠くへ行きたい』ってことだったと思うんだけど、それが俺の中で音楽の理念みたいなものになっていて、その『遠くへ行きたい』っていう思いに生かされて来たと思うんだよね。
あれ、何の話しようとしてたんだっけ笑。
あなたが聴いてくれることによって自分の音楽は完成します。ほんの少しでもいいから自分の音楽を通して、あなたの心の中に居場所が欲しい。子供の頃からずっと『ここにいていいんだろうか』っていう気持ちが強くあって、ずっと悶々としている自分がいて。それで音楽を作るようになって、今日ここに15000人、だいぶ少なく見積もってしまったけれども笑、みんなが来てくれている。これは少なからずみんなの中に米津玄師の居場所があるということで、こんなに嬉しいことはないです。こんなに音楽をやってきてよかったなと思うことはない。だから、これからも誰も聴いたことがないような、自分にしか作ることができない音楽を作ることによって、あなたとおしゃべりがしたい。そういう気持ちが今ものすごく強くあります。今日は本当に来てくれてありがとうございました」

このMCを聞いて多くの人が藤原基央(BUMP OF CHICKEN)の顔を思い浮かべたと思う。米津さんもファンであることを公言しているし、「〇通りの1対1」「あなたの心に居場所が欲しい」、このMCを知らないわけがない。

 

ただこれは単にオマージュと笑っていい気がしない。BOOTLEGというアルバムを作るにあたって他者と積極的に関わってきた。自分の音楽を他者に託すことによって、彼は自分の居場所を探そうとしていたのではないだろうか。アルバムのリリースとツアーにおいて自分の音楽を通じていろんな人と交流し、辿り着いた武道館で見つけたもの。それは「米津玄師としてどうありたいか」という問いへのアンサーだったのだと思う。オマージュを経て、その中に本当の答えを見つけた。わたしはそう捉えた。

だからもう何度も耳にしたはずのMCも一言一句を聞き逃すまいと必死だった。あれは紛れもなく米津玄師自身の言葉だった。

 

 

 

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以前よりも本当に喉が強くなったなという印象。飛ばしすぎて中盤で声が掠れることがなくなった。場数を踏んで調整が出来るようになったのもあるだろうし、彼自身のトレーニングの賜物でもあろう。そして相変わらず歌のクオリティが高い。

 

前のツアーのMCで「アンコールは茶番だ」みたいなことを言っていた。実際本編までにBOOTLEGの曲は全て出し切った上に、"アンビリーバーズ"を除いては2曲ともカップリングという米津さんらしいセットリストだった。スタンスを貫いているのは清々しい。

 

また今回の武道館公演は追加公演かつファイナルであったが、いい意味でツアーの1公演、いい意味で特別なファイナルになった。ホール公演では無かったテープキャノンやコラボゲストもありつつ、照明はそのままでセットリストもラストの1曲追加のみ。

 

個人的に武道館をツアーの1公演に組み込むのが好きではなかったし、若手がここでライブをするのもそこまで嬉しいと思えなかった。米津さんのツアーに武道館公演が追加されると発表されたときも正直なところ不安が大きかった。今まで彼は片手で数えられるくらいしかツアーをしていないし、その公演数も片手で数えられるくらいだった。そしてまだ26歳。もうやってしまっていいのだろうか。

 

公演を観て思ったのは、「そのときが来たらやるべきだ」ということ。動員力が足りないと流石に無理があるが、その地を演者にとっても観客にとって思い出の地に出来るのであれば、積極的にやっていくべきだと思った。実力はマストとして、若手だからまだ早い〜と観客がごちゃごちゃいうのは違うかも。

 

大宮公演で米津さんは「武道館に対して特に思い入れはない」と言っていた。それでもどこかで、ここでやれるという自信があったのだと思う。そして見事やりきった。

 

それでいいじゃない、と思える自分に驚く。2時間でここまで考え方が変わってしまった。米津玄師こわい!

 

 

 

MCにもインタビューにも米津さん自身の欲がだんだん見えてきた。他者との関わりを通じて自分の輪郭がはっきりしてきたのだろう。

 

音楽はつづく。まだ終わらない旅が無事であるように。

 

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1/10(水)米津玄師 fogbound 武道館 セットリスト

1.fogbound
2.砂の惑星
3.ナンバーナイン
4.飛燕
5.春雷
6.かいじゅうのマーチ
7.アイネクライネ
8.orion
9.LOSER
10.ゴーゴー幽霊船
11.爱丽丝
12.ドーナツホール
13.ピースサイン
14.Nighthawks
15.love
16打上花火
17.Moonlight
18.灰色と青
en.
19.ゆめくいしょうじょ
20.Neighbourhood
21.アンビリーバーズ

 

 

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2017年 わたしのライブ録

サンタクロースがあっという間にロヴァニエミに帰り、酉が戌を呼び始めた今日この頃。納まらない仕事を無理やり納めてなんとか休みに入ろうと奮闘する皆さん、そもそも休みなんて存在しない皆さん、年末年始恒例・親戚の集いに気を揉む皆さん、アルバイトに奮起する皆さん、おつかれさまです。

 

 

One roll, One romance札幌公演のライブレポートを「よいお年を」で締めたわけですが、そういえば今年をおさらいしていなかったなと。振り返るのは性分じゃないなんてとんでもないので番外編です。

本当はCDのランキングとか書いた方がいいのかもしれませんが、年々購入するCDの数が増えていてさすがに順位付けできませんでした。1年間でリリースされた楽曲にランクを付けるって結構難しいですよね。わたしには無理でした。

そもそも人のランキングって興味あるのかな。好きなアーティストの楽曲がランクインしてるかどうか確認するくらいじゃないのかなあ。

 

 

そんなことはさておき。

早いもので年末、せめて今年行ったライブだけは想起しておこうと思いました。2017年はワンマン33本、対バン13本、イベント2本、フェス3本の合計51本。3-7月はゆるゆる就活してたので泣く泣く諦めたライブも多かったです。次年の就活生には「実際に職に就けるのは1社でしかないのだから、本当に行きたいライブがあるならライブを優先しましょう」と伝えたいですね。結局就職しないのであんまり参考にならないでしょうがね。

 

 

2017年、「わたしの」ライブ録です。読んで一番楽しいのは間違いなく筆者なのですが、どこかの部分で思い出を共有できれば幸いです。ブログに書き残したライブだけさくっと。

 

 

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1月、実家での年越しとラブレター

2016年ラストライブをUNISON SQUARE GARDENのワンマン(Dr.Izzy@沖縄)で締め、久々にカウントダウンライブへ行かない年越し。CDJ30日は行きましたがUNISON SQUARE GARDENのアクトがあまりに良すぎて、思えば2017年はあの追試をずっと受けてるような感覚だったなあ。

 

新年1発目のライブは1月下旬。今年だいぶお世話になったthe pillowsの自主企画Shoegazer speaker in swanky street」。ゲストはもちろんUNISON SQUARE GARDEN。田淵さんによるthe pillows(さわおさん)へのラブレター"RUNNERS HIGH REPRISE"もこの日初披露でしたね。

 

数日後にfun time HOLIDAY6のFC当落発表があって見事札幌当選。このときはまだゲストバンド発表されてなかった。

 

 

2月、久々の岐阜と山田孝之

2月はLEGO BIG MORLとの対バンから。club Gにしばらく行っていなかったのでやっと機会が巡ってきてよかった。ほぼ同期の対バンもバチバチで良きかな。

 

fun time HOLIDAY6の初日が4/21だから、その2ヶ月前にはゲスト発表されるかな?と思っていたらビンゴ。メンツが良すぎてほとんどの公演に行きたい以外の感情を失う。

 

そして念願のフジファブリックワンマン。イベントや対バン、フェスではもう何度も観ていた彼らだけど、やっとワンマンライブと予定が合いました。

すごくゆるい雰囲気だったけど、やっぱり彼らにとって中野は特別な場所なんでしょうね。いろいろ考えさせられました。ダイちゃんと総くんのギター上げ下げめっちゃカワイイ。

 

 

3月、待ちに待った対バンと無敵のスリーピースロックバンド

現在FCに入っている2バンドの対バン。ダイナソーに呼ばれるだけでも嬉しいのに、セッションまでしてくれて涙が止まらない。田淵さんと林さんのツーショット、しっかりと目に焼き付けました。

クローバーの上ハモまた聴きたいなあ。

 

あまり日を置かずにLIVE HOLIC。9mmやandropなど、めっちゃ好きだけどしばらくワンマンに行っていなかったバンドを観ることが出来て嬉しい。特に9mmは滝さんが復活するまでワンマンには行かないと決めていたから、今の9mmをしっかり見つめる機会を貰ってよかったなあと。

大トリにUNISON SQUARE GARDEN。TOTALFATのクボティが「バンドマンは全員ユニゾンのライブを観ろ!」と大絶賛していたけど、本当に殺気全開の誰も寄せ付けないアクトでした。圧巻のパフォーマンスってこういうことだ。来年のLIVE HOLICにも出演が決定したので楽しみにしたい。

 

 

4月、REPRISEと新木場

そして名古屋。2年前兵庫でやった802の対バンの再演。キュウソのユニゾン愛が伝わってきて素敵な対バンだったなあ。

 

そしてやっとfun time HOLIDAY6開演!

本当は札幌がテナー予想だったんだけど(いつか対バンしてね)、the pillowsだったのがまた嬉しくて嬉しくて。どエロい"パーフェクト・アイディア"一生忘れません。この公演で"RUNNERS HIGH REPRISE"の音源化を知る。

 

Suchmosのワンマン。すごい倍率だったので行かせてもらえて嬉しかった。本当は新木場STUDIO COASTが苦手なんです。荒れやすい・上手側しか扉がないっていうたった2点の理由で。

でもこの日はフロアで一歩も動かずパーソナルスペースも十分に確保して観ることができたので、新木場を少しだけ好きになりました。

 

 

5月、濃厚なGWとラストとベテランのライブ

就活生とはいえGWは企業も休みでしたからライブ詰めてやりましたよ。ftH6は1公演しか行かないと決めていたはずなのに新潟。LIVE HOLICのandropが本当に良くて、行かずにはいられませんでした。

田淵さんのベースが壊れて両手でマイク握りしめながら大熱唱したの今でも鮮明に覚えてる。トラブルはない方がいいけど、あれはかっこよかったなあ。

 

新潟から帰ってきて次の日フェス。アホofアホ。ビバラ2日目は好きなアーティストが集結していて、ぜひ来年もこういう日割りでお願いしたい。またも大トリを任されたUNISON SQUARE GARDEN、痺れた。

 

そして1日空けて同じ会場にてスガフェス!

こんなに私得なメンツのフェスなんてしばらくないと思う。ポルノグラフィティの圧倒的な歌唱力とスガマニア感よ。スガさん改めて本当におめでとうございます!

 

そして更に次の日。パスピエのワンマン。

これが矢尾さんのいる最後のパスピエワンマンになるなんて知りもしなかったから、回想するのがちょっとだけ苦しい。MCでナリハネさんが「今日はお知らせできることないんだけどね」って微笑んでいたのを思い出すと胸が痛くなる。新生パスピエのライブはまだ観ていないので、来年が楽しみ。

 

 the pillowsのワンマン。1ツアーおきくらいに参加してるんだけど、いつ観てもすごいなあと思う。さわおさん見てると無条件でときめいてしまう。

 

fun time HOLIDAY6、ゲストバンドはSCOOBIE DO。久々のスクービーによるライブは圧巻だった。ひたすらに楽しい。"アウェイ"が聴けたのは嬉しかった。田淵さんもそうだけど、コヤマさんが「君」って呼びかけてくれるの本当に好きだなあ。タイムアンドマネーアンドソウルのくだりもぐっとくる。

 

バイン先輩との対バン。ライブハウスは何百回も足を運んでいるけど、人生初の最前でした。初Baysideだったけど照明がすごく綺麗。

初めて最前を取った感想ですが、マイク目の前だったので田淵さんを直視できませんでした(見てないわけではない)。でも普段は見えない3人の足元や機材の踏み方を見ることが出来たのでよかったです。
絶対来ないと思っていたマイク前の狭いスペースで膝曲げながら弾いてくれて感動しました。めっちゃかっこよかった...

バイン×宏介さんも観れて最高の夜でした。

 

 

6月、ねがいりとアナザーワールドとhimawariと徒然モノクローム

2days風で2daysじゃない、クリープ×ユニゾンの2日間。緊張感が物凄く伝わってきて、ものすごく震えた対バンでした。やっと交わったと思えばまたそれぞれの世界へ。次はいつになるやら。

 

月末はミスチル、久々の東京ドーム、終始泣いてました。素敵すぎるセットリスト。思い出しただけで涙が...やっぱりあの4人はPOPSAURUSだなあと強く感じた一夜でした。久々に「友達と行くライブ」だったんだけど、選んだ相手が正解だったなあ。たまにはいいよね。

 

翌日はZepp DCでフジファブリック×UNISON SQUARE GARDEN。ユニゾンの対バンならではの殺気が通用しない相手なのでどうかなと思ったけどひたすらに楽しかった。"徒然モノクローム"大好きだから嬉しかったですね。このライブ後からユニゾンが潜る。

  

 

7月、米津玄師とTRICERATOPS

今回ばかりは本当に行けないと思った。持つべきものは友ですね。感謝。

2日間というほんの一瞬のワンマンだったけれど、「はうる」までの彼と明らかに違っていて震えた。ずっとホールで見たいと思っていたので叶って嬉しい。

このライブの開演時に「One roll, One romance」のFC当落が発表されていて、終演後そわそわしながら見たら出雲・東京1日目・幕張が当たってた記憶。

 

そしてTRICERATOPS豊洲PITが大好きすぎて、会場に入っただけでテンションが上がる。

一応ここでファイナル。もう20年もやってるんですねえ...こちらも改めておめでとうございます。 

 

 2日後、「AFTER PARTY」と題した記念公演を日比谷野外音楽堂にて開催。FCでチケットとったら最前ブロックでビビった。

CHABOさんや小田和正さんなどゲストが豪華すぎた。一度に観れる機会なんてなかなかない。

本当は父と行こうと思っていたのだけれどずっと体調が優れなかったのでやめました。この翌日に父が倒れてしまって9月くらいまで落ち着かなかったのだけど、今は一緒に散歩できるほど元気です。医療って凄いですよね本当に。

 

 

8月、SK-II

そんなこんなで行こうか悩んでいたフェスたちはチケットを取らず、あんなに「ユニゾンのライブがしばらくなくて乾涸びそう」と言っていたけれど、その分落ち着いて家族と時間を持てたので良かったです。

 

それでもやっぱりライブは観たい。宏介さんのソロ企画第2弾、「SK's Session 2」。宏介さんはもちろんのこと、日高くんも本当にかっこよかった。

新曲良かったのにまだ音源化してくれないんだなあ。彼が作る音楽はちゃんと彼の敬愛する音楽を踏襲している感じがあって好きなんだけども...今後に期待ですかね。SK-ⅢはNICOのみっちゃんじゃないかなあと思ってるんだけどどうでしょう。

 

 

9月、待ちに待ったイベントと唯一の夏フェス

8月にリリースされたシングル「10% roll, 10% romance」とタワーレコードの連動企画で、川崎CLUB CITTA'でのリリースライブに当選。久々のUNISON SQUARE GARDENに感極まる。今までも「ライブがないと生きていけない」なんて愛情表現のワンフレーズとして何度も口にしていたけれど、この日に関しては心からそう思いましたね。たかが2ヶ月、されど2ヶ月。

 

そしてやっとBUMP OF CHICKENのワンマンツアー「PATHFINDER」がスタート。やっと4人に会える!!!

今回のツアーはセットリストが久々にえぐい 。しばらくBUMP OF CHICKENから離れていた人にぜひ行ってもらいたいツアーだ。

もうそこにナポレオンジャケットはない。

 

翌日、幕張でBUMP OF CHICKENが2日目のライブをしている中、氣志團万博に行ってまいりました。しかし生憎の雨。昨年のラブシャほどではなかったけど、かっぱマストな状態。

MADISON SQUARE GARDENの愛称になぞらえたキャッチコピーとかつけてもらいながらド派手にやってくれてましたねえ。晴れバンドは晴れの中観るのが好きだけど。

 

そして「10% roll, 10% romance」のディスクレビューがROCKIN' ON JAPANに載ったのもこの月でした。嬉しかったなあ。

 

 

10月、ようやくのワンマンと最高のバースデー

いよいよUNISON SQUARE GARDENのワンマンが始まろうかという季節。直前にはSCANDALとの対バン 。めちゃめちゃ楽しかったけど、自分たちの写真うつりがいいものをアップするあたり女子だなあと思った次第である。可愛いから許す。

 

そしてそしてそして!!!ついに!!!なんと!!!UNISON SQUARE GARDENワンマンスタートでーす!!!

マイバースデー公演が出雲だったので行ってきました。キャパが今ツアー最小。

初めて1桁の整番を頂き最下手側の最前へ。最下手側って言ってもマイクの隣に人一人分しかスペースがないんですけどね。あまりの近さに挙動不審になったけど、田淵さんが宏介さんのエフェクター踏みに行くのとかこの日に気付けたのでよかった。田淵さんを真下から見上げることも脛が顔面に近付いてくることももう二度とないだろうし、素敵な誕生日になりました。

 

日を置かずしてBIGMAMA。やっと指定席で観ることができる。金井くんの件でここのところいろいろあって最近はBIGMAMAを聴けていないのだけど、状況は快方へ向かっているのかな。もう嘘はいらないよ。

 

 「One roll, One romance」お次は高崎。FLEEZも久々だったなあ。ステージが低いのであんまり前に行かないのがオススメ。

宏介さんがスピーカー?に乗ってそこそこ長い時間後ろを見渡してたのが印象的。

 

 

11月、ワンマンに行ける幸せを噛み締める

 BUMP OF CHICKENのライブハウスツアーにことごとく外れる。東京が新木場だったからまだ「仕方ない」で済んだけど、これが豊洲PITだったら泣き喚いてた。まあ仕方ないんですけどね。

 

米津玄師ワンマンツアー「fogbound」。ランキングは付けないと言ったものの、この公演のおよそ1週間前にリリースされたアルバム「BOOTLEG」は本当に完璧すぎた。この時代には珍しい売り上げ枚数にもそれが顕著に表れているし、とにかく聴いてほしい。

本当にいいワンマンだった。ライブの盛り上がりに引け目を感じてきた自分としては、米津さんのMCが嬉しかった。

 

ニゾンワンマンも遂に東京2days。東京はそもそも様々な地方の人がいるから、ノリ方もそれぞれの個性が出るよなあと再認識した一夜。にしても演者の名前で茶化すのは本当にダサいね。

 

宮城。キャパが変わってからは初の仙台PIT。宮城に行くといい思いしかしないのでこれからもなるべく行ける時は行きたい。お客さんも素敵ですよね。

 

大好きな豊洲PITでSuchmosのツアーファイナル。半年観ていなかったけど、成長に成長を重ねていて圧倒された。春頃のままどんどん表に出ていくことも出来ただろうけど、メンバーが自分たちの音にきちんと向き合った結果だと思う。

 

今ツアー1番の激戦、川崎CLUB CITTA'。いいライブだったなあ。斎藤・田淵が仲良すぎて困る。チッタはアクセスも作りも本当にいい箱だと思うので、またツアーやる時は川崎も切ってほしい。倍率は相当高いはずなので2daysで。

 

 

12月、Zepp祭りとライブハウス納め

12月はZeppしか行ってないですね。まずはBayside2日目。宏介さんのMCが秀逸すぎて思わず笑ってしまった。Bayside2回目だったけど、相変わらず照明も音も綺麗で好きな箱です。

 

名古屋2daysも行きましたが、ブログを書いていないのでカットします。the pillowsワンマン行きたかったけどチケット当たらず断念。

 

 

そして2017年ラストワンマン、札幌。

懸念していた天候も全く問題なく、気温もそこまで下がらず、非常に良い状態で訪れることが出来ました。

北海道のウェルカム感、他にあまりない特有の空気感ですごく好きなんですよね。何度思い出しても感動する。

相撲の話は果たしてアウトなのかセーフなのか。

懐かしの場所にたくさん行けてよかった。

 

 

 

以上、簡単な振り返りでした。

思い返すと1年はあっという間ですね。こんなに素敵なライブがたくさんあってもやっぱり自分の記憶力では忘れてしまうので、ブログ始めて良かったなあと強く思いました。

 

来年は既に6本のライブに行くことが決まっています。しかもUNISON SQUARE GARDENの上半期が忙しいらしい。素敵なライブにたくさん出会えますように。

 

 

皆さま素敵な年末を。2018年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

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UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2017-2018「One roll, One romance」@Zepp Sapporo

※ツアーが来年の1月まで続くことを考慮し、セットリストのネタバレを避けて書かせていただきました。想像が出来ない程度の表現で記していこうと思います。いつもありがとうございます。

 

 

 

名古屋公演2daysの記事も書いてほしいというメッセージを何人かの方に頂いたのですが(本当にありがとうございます)、ライブレポについていろいろ考えていたので見送りました。追って書くこともないと思いますがブログは続けますのでどうぞよろしくお願い致します!

 

 

 

さて、10月から始まったこのツアー。早いものでライブハウス公演最終日である。

 

12月に北海道公演を切るなんてなかなか強気だなあと思っていたが、さすが晴れバンド。前日入りしたが、飛行機は何の問題もなく飛んだし例年ほど寒くない。

 

 

北海道札幌市。街はイルミ中。

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個人的なことだが、長いこと住んでいた街である。トータル10年くらい。思い入れもなかなかに深い。「札幌に住んでいた」よりも「札幌で育った」の感覚に近いかもなあ。イギリスやベルギーと往復してました。

新千歳空港に降り立ったその瞬間からもうあちこちに思い出が転がっていて...この話はやめましょう。センチメンタルにピリオドが打てなくなりそうです。

 

 

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ミュンヘン・クリスマス市。札幌とミュンヘン姉妹都市なので毎年この時期に開催されています。大通公園2丁目ってところがコアな感じ出ていて好きなんですよね。個人的には雪まつりよりオススメです。ホットワインうまし。左のCITSジャケットみたいなワインの入れ物、底にはめ込まれたライトがビカビカ光ってて笑ってしまった。

お酒ダメな人もホットチョコレートやノンアルコールドリンクと美味しい料理で楽しめます!ぜひ。

 

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北海道神宮。円山のはずれに住んでいたので、このあたり散歩コースでした。この日は天皇誕生日だったため、行事の準備が進められていた模様。

2枚目の写真は六花亭の「判官さま」という神宮限定の焼きまんじゅう。そば粉を使用しているので香ばしさがすごい。無料で配ってるのすごくないですか(100円の日もある)。

近くにドライブスルーのスタバが出来てた。

 

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ひたすらに可愛い円山のエゾリスちゃん!やあ また会えたね こんばんは いやこんにちはだっけ

 

お昼はスープカレーを。

fun time HOLIDAY6札幌公演のときにSuage+を訪れたので、今回はBUMP OF CHICKENをなぞるSOUL STORE。12時前に行ったのに4組待ちという人気っぷり。

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勘で「チキンと野菜のカリー」を頼んだら図らずもチャマの投稿と同じものが。やったね。

めちゃめちゃ美味しかったです。野菜がたっぷりで、スープの質(さっぱり/濃厚)や辛さも選べて楽しかった!チキンの柔らかさが最高。

 

 

 

書き足りないけど長くなるので本題に戻りますね。Zepp Sapporo公演の簡単な感想です。

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時間

17:30 開演
19:06 本編終了
19:27 全編終了

 

 

防寒

今回はウルトラライトダウン+Tシャツ(ヒートテックなし)でトライしてみましたがめちゃめちゃ良かったです。札幌も極寒の日では無かったけれど、通用しました。この策にはいい点が3つありまして、まず圧倒的にあったかいんですね。ダウンってやっぱり強いよね。

そして中でかさばらないのが嬉しい。付属の袋に入れたら本当に小さくなるんですあれ。最近はBUMP OF CHICKENサコッシュを常備してるので、その紐に通すとお腹のあたりにスポンと収まる。素敵。普通の上着はやっぱり中のロッカーに入れた方がいいと思います。

さらに中で暑くならない!東京で見る時はヒートテック+Tシャツだったけれど、動くとすごく熱くなっちゃうんですよね。それも解消されて快適に過ごせました。

 

 

服装

【本編】
斎藤:内側が黒の白シャツ、黒ネクタイ、黒スキニー
田淵:紋章Tシャツ、ズタボロブラックデニム、オレンジ紐スニーカー
鈴木:ベージュセットアップ、白インナー、靴見えなかった

 

【アンコール】
斎藤:音楽隊Tシャツ
田淵:ScopemoonTシャツ
鈴木:上着脱いで他はそのまま

 

 

MCなんとなく

・久しぶり
「えー札幌のみなさんお久しぶりです、UNISON SQUARE GARDENです。北海道でワンマンって久しぶりだーよーねー...?いや、すまんかった笑!ということで今日はとても楽しみにしてきました。最後まで自由に楽しんでってくださいよろしく!」

 

・バッチバチに仲悪い
「皆さんご存知の通りUNISON SQUARE GARDENって3人バッチバチに仲悪いじゃないですか。でも札幌のおかげなのかな、昨日は珍しく3人一緒で、スタッフさんたちといくらを食べに行きました。あの『おいさー!』っていうお店。知ってる?あ、みんな知ってるんだ?そこで食べたいくらが美味しすぎて帰り際3人それぞれお正月用にいくら買いました。まあ東京に着いた途端ひとっことも喋らなくなるんですけどね。でも札幌にいる間は、メンバーを敬い、その有り難みと絆を感じて過ごしたいと思います!」

 

・時事ネタ(詳細は次章)
「アンコールどうもありがとうございます!いやーしかし田淵はさすがだね。演奏中にも時事ネタを取り入れててすごいなって思った。演奏しながら相撲をとるっていう笑。まあ僕も反応しない...無反応を決め込むっていう貴乃花親方の真似をしてたんですが...皆さま、伝わりましたでしょうか」

田淵さん爆笑してた。詳細は後ほど。

 

・来年
「いやー来年は楽しいニュースがたくさんあるといいですね。2017年最後のワンマンライブ、無事に楽しく迎えられています!今回のツアーは残すところ来年の1本で、1ヶ月くらい空くけどね、でそれまでにも2枚新曲が出てて...えーと今回は"10% roll, 10% romance"のツアーだったんだけど、ツアー中に更に新曲が2枚出るというみんなにはちょっと申し訳ない感じになってしまって、で更に来年の3月にも新曲が出ます!そのシングルの曲も作りながら他にもたくさん新曲を作ってて。その新曲がどれもめちゃくちゃかっこいいんです。なので来年もそのかっこいい新曲を皆さんの前で演奏できるように、また来ます!
…(田淵に)なんかいいお客さんだったね...あ、ごめんなさい内輪の話で」

 

・最後
「ありがとうございましたUNISON SQUARE GARDENでした!来年もまた来ます!…風邪ひくなよ!!」

 

 

斎藤田淵 はっけよいのこった

本編ラスト曲で宏介さんの背後にまわった田淵。まさかのギター下辺りにベースを通し、宏介さんの太ももあたりを抱え込みながら演奏。田淵さんは宏介さんの左から顔を出してた。楽しそうで良かったけど、意に介さず引き続ける宏介さんに軍配。それでさっきのMCですよ。本当に頭の回転早いなあ。

でこの話には2つおまけの話があって。

1つ目、上に書いたものが終わって田淵さんがコーラスに戻るとき、後ろ歩きしながら宏介さんにお祈りしてました。某会場でやってた手のひらを合わせるやつじゃなくて、指を組むタイプの。尊かったのかしら。札幌マジック。

そして2つ目。本編終わってはけるときに田淵さんのマイク前あたりで田淵さんと宏介さんがぶつかりそうになったんだけど、直後宏介さんがいたずら顔で田淵の腰あたりに手を回してタックルしてた。これが相撲の伏線だったんですね。素晴らしい取り組みでした。

 

 

感想あれこれ

アンコール登場時に指笛鳴らしてるお客さんがいて、なぜか宏介さんがこれに対抗。しかしシューシューしてるだけ笑。スタンバイしてまた何度かチャレンジするけど結局鳴ってなかった。そういえばちょうど1年前の沖縄公演でのMCで指笛の話ありましたよね。アンコールMCでは一切触れてなくて、なかったことになってたのがめちゃめちゃ面白かったです。

 

貴雄さんのセッションでの雄叫びパート、新しくなってて笑った。書くとギリギリネタバレな気もするので書きませんが、可愛くなってました笑。

 

ギターなのかエフェクターなのか詳しいことはよくわからないけれど、ギターの音の調子がすこぶる悪い気がした。出てない音があって田淵さんがん?って顔してたり、宏介さんが顔を歪ませながら足元かちゃかちゃしたり。かっこよかったけどね。

 

田淵さん恒例のペットボトル投げ。本編ラスト曲前にペットボトルの水を飲み切って下手袖に投げるのがお決まりだったけど、今回は残ってた水の量が多かったようで一気飲みを断念。宏介さんの方に歩いて行きながらなんとか完飲、バックに投げる形でペットボトルが袖の方へ。スタッフさんがしっかりキャッチし、お互いにっこり。

 

Zepp Sapporoのローカルルールが痺れる。今回整番が早めだったからあまり弊害はなかったけど、...40.60.80.100と呼んでいきなり200ですもんね。しかも「正しい順番で並んでいる体」なのでだんだん整番呼ばれなくなるんですよね。恐ろしい!

あとブロック封鎖も名物ですよね(今回はあったかわからない)。開場から一定時間経つと前のブロックに行けないように封鎖してしまうんです。柵をくぐって前に行く人がいるのはそういう文化からきてるのかもしれない。

それでも今回は本当に視界良好、パーソナルスペースも確保出来て快適に観ることができました!

 

本州と離れているということもあってか、北海道公演は「大好きなロックバンドか自分の街に来てくれた」感を本当に強く感じる。去年の帯広・札幌公演でも同じことを思った。ライブハウス公演ファイナルであることも手伝って、ものすごくいい空気感の年内ラストワンマンでした。

 

 

アレンジとかアクションとか、いろいろお伝えしたいのですがなんせネタバレが怖くて笑。全公演終わったら思い出しつつ書きたい。

 

 

 

いよいよラスト1公演を残すのみとなった。幕張メッセ、本当に特殊な場所である。ただキャパを大きくというだけならいくらでも場所はあるけど、その中でも幕張が選ばれている。

田淵さんが雑誌であんなふうに言っていたのだから、セットリストは23公演とほぼ変わらないのだろう。あくまで千葉公演ですしね。

 

 

「大好きなロックバンドを目撃出来たか」

 

幕張公演終了後、自分に問いかけたいセンテンスはこれかなあ。幕張なので「いつも通り」というのは物理的に不可能だと思うし、24公演の1ピースと言えどライブハウスにおけるライブの常識が通じないことも多いと思います。

それも踏まえた上で、わたしは大好きなロックバンドを幕張で目撃出来たかどうか自分自身に問いたい。贔屓目は捨てて、自分の感覚を大切に。

幕張何度も行ってるはずなのにすごい緊張するなあ。

 

 

年越しはピロウズのカウントダウンに行きます。皆さまメリー本日!そしてよいお年を。

 

 

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