一口に「対バン」と言っても、開催に至る経緯は様々だ。
学生時代から憧れていたバンドをお誘いしてやっと叶った対バン。
同期同士ライバルのような関係を長く続けてきた上での久々の対バン。
バンドの色は真逆のように見えるけれど、メンバーの強い意志で実現した対バン。
他のアーティストも多く出演するようなイベントで意気投合して臨む対バン。
ファン待望の組み合わせもあれば、予想外の新鮮なものもある。みんなちがってみんないい。
10/6(金)、Zepp Tokyoにて「SCANDALの対バンツアー」の東京公演が行われた。ツアー初日のお相手はUNISON SQUARE GARDEN。
会場に入って圧倒的男性の多さに驚く。最前ブロックの最後列、田淵マイク前あたりで待機。
先に断っておくけれど、今回久々に片方があんまり詳しくないバンドでした。曲は大体わかるしメンバーもわかるしフェスにいたら観るんだけど、ワンマン経験はないしちゃんとライブハウスで観るのは初なのです。あまりにも無知なので今回SCANDALパートは書かないことにしました。ご承知おきください。
でもね、SCANDALめちゃめちゃかっこよかったんですよ。他の方のレポでぜひ。
19:00、ほぼ定刻で暗転。UNISON SQUARE GARDENのアクト。
いつものSE"絵の具"が流れる中、青く光ったステージに鈴木→田淵→斎藤の順でメンバーが登場。宏介さんは中央で止まり、右手を大きく上げて歓声に応える。
【服装】
斎藤:中央が黒のシャツ+白ネクタイ+黒スキニー+(靴見えなかった)
たぶち→ScopeMOON Tシャツ+ボロボロデニム+リスバン+オレンジ紐靴
貴雄→白刺繍セットアップ+白インナー+(靴見えなかった)
SCANDALの対バンツアー、ZeppTokyoに来てくれたみなさんありがとうございました😉✨またUNISON SQUARE GARDENが大好きになった!かっこよすぎるライブに刺激受けまくりました!まじで最高の夜だった🙏 pic.twitter.com/tH1VeJluJH
— SCANDAL HARUNA (@scandal_haruna) 2017年10月7日
3人のアクトは"セレナーデが止まらない"からスタート。宏介さんのシャウトがキマってる。そこまで久々という感じがしなかったのは今年岐阜(http://xxkanakoxx.hatenablog.com/entry/2017/02/19/135415)で聴いたからかな。2年前の今頃立て続けに披露してたイメージがあるので勝手に10月の曲だと思ってたけど、冷静に考えてそうとは限らないよね。
フェス並にコールとクラップがすごかった。おそらくSCANDALのファンのスタンダードなので特に文句とかはない。
息付く間もなく"桜のあと(all quartets lead to the?)"。長いこと対バン・フェスのド定番に君臨している曲だけど、相変わらずトップオブポップスだなあという爽やかさ。
食い気味に続いたのは"オリオンをなぞる"。貴雄ちゃんがあんまり見えなくて残念だったんだけど、いい顔してたかなあ。
最後の《ココデオワルハズガナイノニ》、田淵さんは最近ちゃんと止まって横にグー出したりニヤッとしたりしてたんだけど、今日はマイク近くを上手に向かって歩きながら聴いてたなあ。
少しの暗転を経て、
斎藤「UNISON SQUARE GARDENですよろしく!」
聴いたことのあるドラム..."Miss.サンディ"。昨年行われた全国ツアー「Dr.Izzy」ではセットリストに入っていたため、もう今年は聴けないものだと勝手に思っていたし、なんなら来年も怪しいなと踏んでいたけど見事に裏切ってくれた。
ベースのインのタイミングが2フレーズくらい遅かったけど、わざとなのか音が出なかったのかは不明。
歌い出しフレーズの伸ばすところで田淵さんが右人差し指を立てる→横に流す というのをやっていてまるでボーカリストのようだった。
ツアーのときは《わがまま》でめっちゃ跳ねてたけど今日はなめらかに歌ってた宏介さん。
そして最新シングルの"10% roll, 10% romance"。生で聴いたのが今回で3回目だったのだけど、回を追うごとに進化していて恐ろしい。ツアーがより楽しみになった。
最後の最後の《right!》でたぶち氏が左に首傾げたんだけど、そのときの表情が過去見た中でトップ3に入るくらい慈愛に満ちた優しい表情をしていてときめいた。
最後の《だからさ》をためるのは今回もやってたんだけど、SCANDALのファンの人たちがそこで拍手しててなるほど...と思いました。
チューニングしながらのMC。途中でピックをさりげなくスタンドから取ってて不覚にもときめいた。
斎藤「どうも、UNISON SQUARE GARDENです!...SCANDAL...SCANDALね…フェスとかイベントとかで何度かご一緒させていただいたことはあるんだけど、こういう対バンみたいな形でガッツリやるのは初めてで。なので今回呼んでいただいて本当に嬉しいです。SCANDALはね、一見華やかなんだけど、ロックで、泥臭くて、バンド然としていて、でも華やかで...すごくいいバンドだと思います。...いや、偉そうに言ってるけど向こうのがデビュー先だからね笑
で、SCANDALと言えば...ちょっとよさ話なんですけど、僕ら去年MelodiXっていう番組に出させていただいて、そのときちょうどSCANDALと収録が一緒だったんだよね。去年の7月かな、『Dr.Izzy』っていうアルバムを僕ら出しまして、でちょうど同じ頃SCANDALがシングルを...確か"テイクミーアウト"だよね?(田淵に確認。田淵頷く)
その『Dr.Izzy』っていうアルバムは12曲入りなんだけど、アルバムを作っていくうちに1曲だけどうしてもアルバムの色に合わないねって外されて、お蔵入りになった曲があって。MelodiXの収録の時にSCANDALが隣のスタジオで演奏してたから観に行こうぜってみんなで見に行ったら、そのお蔵入りになった曲とめっちゃ似てる曲が演奏されてて笑。今からちょっと頭だけその曲をやってみます」
パッパッパラー言ってた。がっつり"テイクミーアウト"やん。演奏し始めた時のSCANDALファンのリアクションが"RUNNERS HIGH REPRISE"初披露時のBUSTERSのリアクションと似てて懐かしさすらあった。
斎藤「みんなよくわかったね、すごいね。似てるでしょ?危うくパクリ疑惑が出る所だった笑。しかもこの曲ね?タイトルが"シンパシーを感じる"って言うんですよ笑」
もうちょっと弾く3人
斎藤「(田淵と貴雄に)よく合わせられたね笑!でもこれはさすがに似すぎてるなってことでこれの代わりにアルバムに入った曲があるんですけど...次はその曲をやります」
宏介さんギター構えてたし以前SCANDALメンバーが好きだって言ってたから"マイノリティ・リポート(darling, I love you)かと思えば"フライデイノベルス"。ツアーで育ち過ぎたこの曲、ポップさはそのままでどんどんゴリゴリさが増してる。田淵さんの首振りは顕在。何回聴いても《曲がり角 見覚えのある足音》って名歌詞すぎる。
続く"シュガーソングとビターステップ"。知名度だけでは測りきれない多幸感があるよね。
間奏では緑の照明の中、ギターをどんどん張り上げていくところで宏介さんが右肩をだんだん上げてて、頬についたらさらに後ろに仰け反って口開けてた。かっこよかった。
ツアーのセトリに入っていて欲しい気持ちが強い。
嫌な予感(いい意味で)がしたと思ったら"ガリレオのショーケース"。最高でしかない。
田淵さんが安定のやりたい放題。突然脚伸ばしたまま歩き出したり、アンプに座ったまま駄々捏ねたり、ベース銃撃ったり、ライトスタンドに激突したり。
「がっそう!」のところ、マイク内側からそり返る感じでコーラスしてたんだけど、めちゃめちゃにこにこしててこっちまで笑顔になってしまった。
服かぶり貴雄ちゃんも登場。
斎藤「ラスト!」
おなじみのセッションから"天国と地獄"。"ガリレオ〜"と逆では?と思ったけど楽しかったからよしとする。
1番サビ前、田淵さんが右手を銃のようにして頭に突きつけてたときの表情がかっこよかった。
そして貴雄ちゃんソロのときの色気ある表情よ。
斎藤「UNISON SQUARE GARDENでした!お次はSCANDALです」
安定して楽しかったですありがとうございました。
そしてSCANDALパート書けずでごめんなさい。
明日からワンマンツアーがスタートしますね。わたしはまず出雲へ行ってまいります。緊張と期待を携えて、いざ。
SCANDALの対バンツアー@Zepp Tokyo セットリスト
01.セレナーデが止まらない
02.桜のあと(all quartets lead to the?)
03.オリオンをなぞる
04.Miss.サンディ
05.10% roll, 10% romance
06.シンパシーを感じる(MC中)
07.フライデイノベルス
08.シュガーソングとビターステップ
09.ガリレオのショーケース
10.天国と地獄
01.瞬間センチメンタル
02.テイクミーアウト
03.お願いナビゲーション
04.STANDARD
05.Rising Star
06.Flashback No.5
07.太陽スキャンダラス
08.恋するユニバース
09.LOVE SURVIVE
10.会わないつもりの、元気でね
11.SCANDAL BABY
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