UNISON SQUARE GARDENの最新シングル「10% roll, 10% romance」がリリースされて早いもので2ヶ月以上が過ぎ、ワンマンツアーももうすぐ1/3が終わろうとしております。本当にあっという間ですね。
ちなみに先月の9/30に発売されたROCKIN' ON JAPAN、読んでいただけましたでしょうか。「JAPAN REVIEW」というコーナーに鯉の滝登り名義で"10%〜"のディスクレビューを載せていただいておりますので、ぜひご一読ください。米津さんが表紙の号です。
さて、今回はライブレポでもディスクレビューでもなく、最新シングルのカップリングである"RUNNERS HIGH REPRISE"について好き勝手語る回です。
記事のタイトルでなんとなくお察しかと思いますが、UNISON SQUARE GARDENとthe pillows両方好きなわたしがついに解剖した内容を公開しようと決意しました。完全無欠ではないのは自分でもわかっているのですが、もうそろそろギブアップなので書きます。他にも見つけたよという方、こっそり教えてください。
そもそもすぐに書けばいいものをこんなに溜めたのには理由があります。単純につまらないかなあと思ったからです。
好きなものや事柄に関しては自分で調べたいという方も多いと思います。何度もthe pillowsのCDを聴いて探して照らし合わせて...なんて素敵な時間を過ごしているうちに「解剖しましたー!」なんて記事がリリース後すぐに出たらもやもやする方もいるはずです。わたしがまさにそうで、恐らく最後まで自力で探しますがモチベーションは下がると思います。
そんなことを書きながら今回はその解剖しましたー!な記事をついに公開しますが、絶対に完璧ではないので安心してください。ここまで読んでいただいてやっぱり自分で調べる!な方は閉じていただいても全く問題ないです。
前置きが長くなりましたが、少しずつ見ていきたいと思います。
この曲は 皆さんご存知the pillowsの名曲"RUNNERS HIGH"がベースになってます。イントロとか本当にそのまま。ピロウズのライブではここでクラップするので、せっかくならばとわたしもバスターズ精神をユニゾンのライブに持ち込んでます。フロア側からの全力のオマージュでしょうか。いいえ、自己満足です。
*歌詞編
まずは発見しやすい歌詞から。
先述した曲の基礎となっている"RUNNERS HIGH"からいくつか入ってました。
《Just, runners high!》
これはもうそのまんまですね。
《Silly my way》
後半部分は《Dizzy my future Silly my way》の繰り返しなのでここからだと思います。
余談ですが「Dr.Izzy」の由来がdizzyに似てる+dizzyを治すドクターみたいな意味があるって深読みしてました。意味は無いって言ってたので違ったみたいです。また田淵さんに「ユニゾンのファンはすーぐ深読みするから」って言われてしまう笑。
《鼓動はちゃんと聞こえたから 同じ様に響かせて今日まで来た》《鼓動はちゃんとこの胸で鳴り響くから 刻み込み今日を急げ》
→《息をとめてずっと走り続けた 鼓動が聞こえるか》へのアンサー。初めて今年の1月に聴いた時、ここの部分がすごく鮮明に聴こえて思わず泣いてしまいました。エモーショナル。
お次は"RUSH"。
《誰かの呼吸リンクするなら 何度もドアを叩くだろう》
→《閉ざされた彼女のドアを 壊れる程何度もノックした》かしら。最近リンクも多いね、《リンクしたってしばらく内緒にしよう》とか。
上の二つは"LITTLE BUSTERS"の《同じドアをノックしたい この声が聞こえたら 飛び出して》にも関連がある感じがしますね。
あとこれはちょっと「そうだったらいいな」という期待なんですけど"About A Rock'n'Roll Band"。
《君の奏でた文字が重力を操り凸凹道をフラットにする》
→《今夜もロックンロールの引力は万能で道なき道を切り開いて行くんだ》かなあと。空気感的にはフィットしません?
*なぜかピロウズじゃない編
歌詞編の延長ですが、ちょっと事件ですね。ソングライターTomoya Tabuchiさんは「ピロウズの要素10曲分くらい入れた」って仰ってましたよね。ピロウズじゃないの入ってるんですけど。
THE PREDATORSというバンドをご存知でしょうか。さわおさん、GRAYのJIROさん、ELLEGARDENの高橋さんで構成されたスリーピースロックバンド。2010年あたりまではストレイテナーのシンペイちゃんが叩いてました。
彼らが2005年(たぶん)にリリースした"爆音ドロップ"という曲があるのですが、《'神に誓って'って 神を知らない》という一節がありまして...これは《神は知らないよ 見えないからね》と捉えていいと思うのですがいかがでしょうか。
そしてこの曲、後のプレイ編にも登場するので少し頭の片隅に置いておいてください。しかし田淵さんの徹底したさわおギャル感には参りました。本当に好きなんだなあ。
*コーラス編
この曲、特徴的なコーラスがいくつかありますね。まずはAメロ。《意味がない》 Ah-Ah のコーラスは"Back seat dog"をイメージしたものかなと。この曲はピクシーズの"Here Comes Your Man"という曲のオマージュなので、もしこれが正解ならば「ピクシーズのオマージュをしたピロウズのオマージュをユニゾンがした」っていうめっちゃ興味深い事象の誕生です。ハッピーバースデイ。
"サリバンになりたい"も入ってますね。後奏って言うんですかね、宏介さんがRunners highを連呼するところの裏のコーラスがあの曲イメージなのかなと思いました。
*フレーズ・コード編
《時計は23時半の5分前で そう、永遠の様に止まる 人類がこの地球残し消えさった海よりも静かに》の裏でなっているベースラインは"MY FOOT"ですね。
サビのコード進行は"ノンフィクション"かなあ。歌ってみて一番しっくり来るんですよね。《Please Please me》のあたりで《Just, runners high!》がハマる感じがして笑。
間奏(2:10)あたりから鳴るベースは"サードアイ"のイントロをアレンジしてます。原曲はギターですが。その直後のギターはちょっと"tiny boat"っぽいなあと思ったのですがそんなに音が似てるわけではないので感覚的な問題ですね。
ラストサビ前は"Funny Bunny"のオマージュかなあ。
*プレイ編
そして先ほどの"爆音ドロップ"。
《偽善者は誰だ》のところ、「誰だーあーあーあーあーーあーーっ」って歌うじゃないですか。あれは完全に狙ってますね。からの《神は知らないよ》だなんて!繋ぎまで完璧。
宏介さんの最後の最後に出す《Just, runners high!》のフレーズの締め方はさわおさんよくやるけど、思い当たるのは"Fool on the planet"かなあ。トリビュートで参加してるしね。
ラストの貴雄さんの締め方、シンちゃんっぽいといえばめちゃめちゃシンちゃんっぽいんですけど、いうなら"ONE LIFE"かな。
RUNNERS HIGH
RUSH
LITTLE BUSTERS
About A Rock'n'Roll Band
爆音ドロップ
Back seat dog
サリバンになりたい
MY FOOT
ノンフィクション
サードアイ
tiny boat
Funny Bunny
Fool on the planet
ONE LIFE
わたしはもうこれでひとまずFAですね。気付けたのに書き忘れたとかあるかもしれないけど、自分でわかってると思うのでメモ読み返しはしません(ごめんなさい)。
他にもいろいろ思うんですよ、《容疑者を炙れ》 が"Hang a vulture!"っぽいな!とか。でも今回はある程度確証を持ったものだけ出してみました。正解はどれくらいあるかしら。
これだけピロウズ愛に溢れたラブレターを作る時も、《時計は23時半の5分前で》なんてちゃんとUNISON SQUARE GARDENのファンも置いていかない(本人はそこまでは言わないだろうけど)セルフオマージュも用意されている。ツンツンしているようで、本当に愛のある人たちだなあ。
ピロウズのファンにも浸透している田淵智也のピロウズ愛。こんな形でリスペクトを表してくれたことが本当に嬉しかった。
いつか逆オマージュやってくれないかな。RUNNERS HIGH REPRISEをthe pillowsが歌うっていう。それかピロウズ×テナー×ユニゾンのRUNNERS HIGH対バンでもいいです。期待してます。
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