鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

UNISON SQUARE GARDEN - MODE MOOD MODE

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やっと1/31。1月最終日にして、UNISON SQUARE GARDEN7枚目のアルバム「MODE MOOD MODE」のリリースから1週間が経った。

 

 

思い返すほど昔でもないけど昨年の12/31。ピロウズ主催のカウントダウンライブで年越しの宴を楽しんでいた最中、年が明けると共にUNISON SQUARE GARDENがいろんな情報を出してきた。ユニゾンお得意の、大事なお知らせを一度にめっちゃ放出するアレ。

 

「3週間後だけどアルバム出しますよ。曲順は公開しないから店頭で確認してくれたまえ。UNICITYに入ってる物好きには楽しい企画を用意したよ。"春が来てぼくら"は入らないってことは言っておく。あとツアーもやるから来てね。アルバムリリースに伴う展開やイベントもあるらしいからよろでーす」

 

アバウトに言うとこんな感じ。嬉しさと驚きと納得と、いろんな感情でごちゃごちゃな元旦。

曲順当ては見事に罠にはまり(めっちゃ悔しかった)、ツアーのチケットも確保し(UNICITY大好き)、ついに1/24リリースの運びとなった。

 

 

配信開始に伴うオフィシャルの曲順公表日がまさに今日なので、この日にざっくりディスクレビューを落とし込んでみました(貴雄さんの「落とし込む」っていう表現大好き)。

 

 

この「MODE MOOD MODE」というアルバム、ライターさんがこぞって「ポップ」という表現を多用していたのだけど、どうもその単語で片付けていい気がしない(喧嘩売ってるわけじゃないです。素人の感想なので)。

まあそれはさておき、個人的な感想を12曲分書き連ねましたので気になるところだけでも是非。

 

 

 

1. Own Civilization(nano-mile met)

nano-mile met、なのまいるめっと、ななまいめっ、7枚目...って、99.9の深山先生か!って言いたくなるような仕掛け。

 

グランジ曲」と言われていたように、珍しく洋楽の香りがするロックチューンがスターティングナンバーとなった。グランジってもっとダミ声というかドスの効いた声を持つ人が得意だと思っているのだけど、宏介さんの歌い方はそれをテクニックでカバーしながらグランジ風に近付けていて本当に鳥肌が立った。

何だこれ枠という意味では「Dr.Izzy」の"エアリアルエイリアン"の方が強烈だったのは否めない。だってこの曲純粋にかっこいいんだもん。

 

グランジといえばNirvana。本人たちもまんまニルヴァーナと言っていたけど、"Smells Like Teen Spirit"を想起した人は多いだろう(実際にドラムのフィルも入れているらしい)。

Nirvanaのギターリフはギタリストなら1つは弾ける、なんてどこぞのアーティストが言っていたけれど、この曲を作った田淵さん自身は「洋楽の影響はない」らしい。じゃあなぜこのテイストを取り入れたのだろうか?

 

ここからはわたしの想像なので当てにしないでほしいのだけれど、やっぱり原因は山中さわおという男にあると思っている。

以前"RUNNERS HIGH REPRISE"解決編のブログを書いた際にTHE PREDATORSというバンドに言及した。さわおさんの所属するバンドである。

プレデターズはバンドのアティテュードとして「ポップなNirvana」を掲げている。ロック色の強いNirvanaのポップサイドを演じてみようというバンドなのである。個人的には「さわおさんが何回も顔をのぞかせてくるNirvana」だと思っているけれど。

 

ここで先日行われたヒトリエとのツーマンライブ「nexUs」に話が戻る。田淵さんはこのTシャツを着ていた。

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ナタリー「nexUs Vol.4」

 

見づらいと思うのだが、ピンクのボトルの中央にSMELLS LIKE TEEN SPIRITって書いてある。奇しくもこの日はMUSICAの発売日で、「MODE MOOD MODEのM1グランジ曲はSmells Like Teen Spiritのエッセンスが入っている」とわたしたちに(おそらく)初めて公表された日でもあった。偶然だったとしても相当グッと来てしまう。Tシャツを持っていたのは彼のファン心理から来たものでは、と邪推してみたり。

 

長くなってしまったが、ミュージシャンとしてというよりも山中さわおのファンとしてNirvanaを聴いていたのではないかな、という考察でした。好きなアーティストのルーツを辿るのも楽しいですよね。

 

 

civilizationを今までずっとシヴィライゼーションと読んでいたのだけど、これイギリス英語だったんですね。アメリカ英語だとシヴィリゼーションらしいです。イギリスの帰国子女は度々こういう壁に直面します。

 

歌詞は全体的に田淵さんのブログを読んでいる気になるし、この温度感をきちんと3人で共有できている証でもあると思っている。まさか備蓄米扱いされるとは思わなかったけれど。

 

 

 

2. Dizzy Trickster

はいすぐDizzyとか使う。《Dizzy my future Silly my way》でしょ!

 

…って、最初はDizzy Tricksterさわおさんだと思ってたんですよね。

何回も聴いてたら違う気がしてきた。さてこれも勝手な推論ですのですみません。また田淵さんに「ユニゾンのファンは勝手に深読みしてくれるから面白い」って言われてしまう。

 

夕焼け空は赤い 炎のように赤い
この星の半分を真っ赤に染めた

それよりももっと赤い血が
体中を流れてるんだぜ

 

THE BLUE HEARTSの"夕暮れ"という歌詞の一節。《端から端までそう あなたの血が僕に流れてるんだ》のあなたって、甲本ヒロトのことなのでは。いやもちろんさわおさんの血はドバドバ流れているだろうけど、音楽ルーツとしては↑THE HIGH-LOWS↓THE BLUE HEARTSをよく挙げているし、田淵さんのライブ入場時やアクトでのあの振る舞い、ヒロトさんの影響受けてる感MAX。

他にもそう思った理由はあるのだけど長くなるので割愛する。

 

 

"フルカラープログラム"とか"さわれない歌"のような所謂ユニゾンぽい曲の中にもありそうでなかったユニゾンらしい曲がまた増えた。ペンタのスケールがある曲って珍しいなと思うし、この曲のロックらしさに厚みを持たせている。

 

 

 

3. オーケストラを観にいこう

「MODE MOOD MODE」における軸曲の1つだが、曲自体は5年くらい前からあったらしい。3曲目はシングルが来るだろうというステレオタイプがまんまと崩されて、こちらとしてはシンプルにやられたなという気持ち。

ポップにポップを重ねたこの曲は、タイトルにもあるようにオーケストラ仕立ての打ち込みが加えられている。秋月須清さんにお願いしたそうだ。この曲をアルバムの3曲目に持ってくるのは「MODE MOOD MODE」でこそ出来たことだと思う。

アルバムにとって1-3曲目は「顔」だと考えている。個人的にはCDショップで購入するCDを検討するときには3曲目までを試聴してから決める。海外アーティストのアルバムだとこうもいかないことが多いけれど、邦楽アルバムは大体そうする。

となると3曲目はバンドの肝であってほしいし、ユニゾンに関してはシングルを置いてくれていたのが本当に好みだった。

 

今回は違う。

3曲目までにシングルが入っていない。

それがこのアルバムで許されるのは、3人それぞれの演奏能力が物凄く高いという評価が確かなものになってきたからであろう。

だからオーケストラの音に包まれたどポップな楽曲がこの位置に来ても安心して聴けるのだと思っている。3人の音に迷いがないから。

 

オーケストラという単語の引っ掛かりがよかった、というだけで「オーケストラを観にいこうと思っている主人公と彼が恋い焦がれる女の子の話」の歌詞を書けてしまうのがすごい。純粋で美しくてキラキラした言葉が並んでいるのに、情景どころか心情まで目に浮かぶようだ。

 

Cメロのコーラスが相当好き。隠し爆弾にときめきが止まらない。あと宏介さんの歌い方にNICOのみっちゃんを感じたところがあったけど、あれは必然か偶然か。

 

 

 

4. fake town baby

13枚目のシングル。他のところにシングルのレビューを出していた関係でこのブログには書けていなかったので、ようやく色々好きなことを言える嬉しさよ。

 

アニメ「血界戦線 & BEYOND」のオープニングテーマ。前回はエンディングテーマとして"シュガーソングとビターステップ"が起用されたわけだが、そのヒットよりももっと彼らにとってプレッシャーだったのはBUMP OF CHICKENの存在であろう。BUMPからバトンを貰ったということだ。

前回はBUMP OF CHICKENの"Hello, world!"がオープニングテーマだった。わたしはBUMPも長いことファンをやっているので素直にこのタイアップが嬉しかったし、こんなに完璧なタイアップ曲はないと思った。レオくんの心情が藤くんの言葉で見事に表されていたし、最終話の「妖眼幻視行」のレオくんに繋がるストーリーになっていた。

 

実際MUSICAのインタビューで田淵さんがBUMP OF CHICKENの次に曲を書くことに対しての心情を述べていたし、まあ気にしないわけがない。

 

その懸念を見事に打ち破った曲だと、これは心から思った。"Hello, world!"がレオくんの曲なら、"fake town baby"はヘルサレムズ・ロットの日常(戦闘とか色々含めて)を描いている。切り取る角度がそれぞれのソングライターを象徴しているかのようだ。

 

神様はいない 要らない いても 要らない
期待斜め45度
放っちゃう どうせ意識しても無駄なんだよ
前提享受して 走れ 進め
それで もしも叶っちゃうのならば
エゴイズム戦線 一着逃げ切り 運命だって所詮は君の手中さ

 

これは少しBUMP OF CHICKENという存在を意識して書いたのかなと思ったり思わなかったり。

 

 

そして珍しく英語からスタートするナンバー。宏介さんはリリース時のインタビューにおいて、田淵さんの英詞の載せ方はリズム的に洋楽とは違うけど、それもひっくるめて工夫しているみたいなことを言っていた。

確かに海外アーティストならこういう譜割にはならないと思うけれど、それをかっこよく出来てしまうのがすごい。

 

fake townのtownをちょっと歪ませてというか下げる感じで歌うのがセクシーで好き。

 

 

 

5. 静謐甘美秋暮抒情

せいひつかんびあきぐれじょじょう、って宏介さんがラジオで言ってた気がしますね。最初見たとき中国語かと思った。米津玄師の"爱丽丝"みたいな。

初聴でTOKYO NO.1 SOUL SET!!って思ったらビンゴ。UNISON SQUARE GARDENってこういうのも手出せるんですね、とめちゃめちゃ嬉しくなった。

 

田淵さんが貴雄さんにベースラインを相談した、というエピソードにほっこり。確かにこういう曲は貴雄さんの方が精通してそうだし、ドラマーとしても得意な空気感だと思う。

 

しかし宏介さんは本当に女優だな。鼻声でもベストアクトにしてしまうなんて!ライブで聴けるのが本当に楽しみ。

 

 

 

6. Silent Libre Mirage

やっとCDになったのが本当に嬉しい。昨年リリースされた楽曲の中で唯一の配信限定シングルだったから、アルバムに入る日を本当に楽しみにしていた。

 

ただ、その楽しみにしていた歌詞カード。

《張り切って跳べ》が「飛べ」表記になってる。リリース前に公式Twitterが田淵さんセレクトの歌詞をツイートしてたけど、そのときは「跳べ」だったんだけどなあ。初めて聴いたときから「跳べ」表記がいいなと思っていたのでこれは悩ましい。歌詞カードが合ってたとしても「飛べ」なのか...と複雑な気持ちになってしまうし、誤植だったらそれはそれで悲しい。

まあ楽曲に罪はないので。

 

「One roll, One romance」ツアーのセットリストにも組み込まれていたけど、他の曲たちと比べてもずば抜けた爽快感があって、流れを作るスターターとしては最高な1曲だなあと思った。アルバムの中心に置かれたのも納得。セトリおじさん凄すぎる。

 

 

 

7. MIDNIGHT JUNGLE

 2016年下半期に行われたツアー「Dr.Izzy」の群馬・桐生公演(11/26)で初披露された楽曲。そのときオマージュに気が付いたので凄く笑ってしまった。the pillowsの"NAKED SHUFFLE"の冒頭10秒を聴いていただければわかると思います。ツアー中に気付いた方も多かったんじゃないかな。意図的ならこの曲も英語大文字表記だろうなあと予想してたらビンゴでした。音人さんあのときは確認取れてなかったのかなあ。

 

いつかテキーラ!って入れたかったらしいけど、宏介さんの言い方めちゃめちゃ良くて最高。歌詞のテンションが基本的に怒ってて楽しいね。空耳で「キチガイキチガイ」って聴こえてて、そんなギリギリアウトな歌詞ある?って思って歌詞カード読んだらめちゃめちゃ納得した。田淵さんの歌詞構成もそうだけど、宏介さんの歌い方がだいぶマジシャンすぎて聴き取れない。

《夜と遊ぶ》って辻村深月先生のあれかしらね。

 

"パンデミックサドンデス"に引き続き、貴雄さんのドラムクレッシェンドに痺れる1曲。

 

 

 

8. フィクションフリーククライシス

出ましたへんてこりん。

歌詞意味わかんないはずなのになんか清々しいし、時々綺麗な日本語が飛び出てくるから困る。好き。

 

《当然手ぶらじゃ...》のところのクラップ、広いスタジオで3人で合わせてやったっていうエピソードめちゃめちゃ可愛くないですか。UNISON SQUARE GARDENに関しては「音源に入ってるのとRUNNERS HIGH REPRISEのクラップだけはやる」っていうポリシーを持っているので、ライブではクラップしようと思っております。素直に。

そういえばこの手ぶらのところ、宏介さんが「俺のこと揶揄してんの?」って勘繰ってたけど、田淵さん的にはそんな意図はなかったらしい。

 

超個性的で機械的(悪い意味じゃないよ)なリフで始まってもサビになったら正義感溢れてる。不思議だなあ。ドラムも機械的だなと思ってたら、パート別録りで組み合わせてるんだってね。すごい。

 

元々違う曲が入ってて差し替えたらしい。それもいい曲らしいから聴きたい気持ちはあるけど、"フィクションフリーククライシス"のインパクトが凄くて結論、最高。

 

 

 

9. Invisible Sensation

"フィクションフリーククライシス"からの繋ぎが完璧オブ完璧すぎてもうひれ伏す。既に知ってる曲が少なくとも4つはあったのに、こういう仕掛けを組んでくれるともう好きとしか言えない。

 

「意気覇気生気消沈」「誠心粛々誠意」「喧々粛々囂々」の畑亜貴感よ。ちゃんとQ-MHzでの制作活動からUNISON SQUARE GARDENに持ち帰ってるなあと、ここ最近のシングルを受けてより思っている。田淵さんの素敵なところは、外からインスパイアされて曲に持ち込むんだけど、それをちゃんとUNISON SQUARE GARDENの音楽に馴染ませることができるところ。米津玄師の「BOOTLEG」を受け取って強く思ったことだけど、オマージュをちゃんと自己変換出来る人はどんどんやるべきだと思う。

 

少し話が逸れたけど、もうこの曲はひたすらに好き。

 

 

 

10. 夢が覚めたら(at that river)

この曲のモチーフについて1つ仮説があって、「ラ・ラ・ランド」じゃないかなと思うのです。

 

ブログ書き始めの頃の文章で非常に恥ずかしいですが宜しければ。

 

最初は《ラララ》という歌詞から予想してたのだけど、「渋滞」や「クラクション」などキーワードが当てはまるし、《きっとどの未来選んでもすれ違ってたから》なんて物凄くストーリーと合ってるし、なにより《Flashback of that river》は「おばはセーヌ川に飛び込んだ」のことだと解釈しました。あくまで推測なんですけどね。

 

そういえば何かのラジオで田淵さんが「ラ・ラ・ランド」をべた褒めしてた記憶。ソースがなくて申し訳ないですが、気になった方は調べてみてください。

 

《さよなら街灯り、ずっと愛してたよ》が最後だけ《愛してるよ》になるの、時系列と心情と...色々考えるだけで目頭が熱くなる。

バラード枠ってベタベタしがちだけど、この曲はいい意味でサラっとしてて聴きやすい。歌詞カードを何度も眺めてしまう1曲。

 

 

 

11. 10% roll, 10% romance

これはROCKIN' ON JAPANにディスクレビューを載せていただいたこともあって(2ページも使っていただいて本当にありがとうございました)、このブログでは書いてませんでした。

 

このシングルの帯最高だったんだよなあ。基本的にUNISON SQUARE GARDENのCDの帯文はどれも好みだけど、これはダントツに好き。

ツアーの軸にもなっていたし、シングルの中で1番後ろに来るのはこれでしょう!っていう予想はなんとか当たった(曲順考え始めたときは最初にしようとしてたらしい)。

 

3人とも演奏するの大変そうだったのに楽しそうでもあった。結構攻めたんだと思うけど、ツアーを通してきちんとものにする3人に本当に驚く。

 

《運命に踊らされるぐらいなら いっそ地球の自転を急かしちゃうくらいの BPMで 1,2,1,2》の後の間奏(コーラス前まで)で幕張の場面をずっと想像してた。実際幕張でもその光景が目の前にあって感動してしまった。あの映像は映像化して欲しくない。心にしまっておく。

 

大袈裟じゃなく歌詞が全部好き。

 

 

 

12. 君の瞳に恋してない

そういえば"CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU(君の瞳に恋してる)"、山下達郎がカバーしてたような。"サンタクロースは渋滞中"といい、田淵さんはやまたつに恨みでもあるのかしら。

 

サビで3人が同じメロディを歌うの、めっちゃリード曲っぽくて最高。思えば軸曲が両方ともポップ振り切ってる。この曲もピアノとホーンが加えられていて、絶妙なバランスを生み出している。

 

ただ歌詞は決して明るいわけではなくて、何回も読んでいくと苦しさや悲しさも孕んでいる。そういうのを明るいコードに載せて歌えるのって素敵だなあ。《僕の手握っていいから》でアルバムがエンドロールを迎えるのも、後味がいい理由の一つだろう。

 

我儘を言えば、ラジオやYouTubeの先出しに惑わされなければ良かったと思った。CDで一聴目だったら、自分の中でのこの曲の感動値はもっともっと高かったと思う。まあなんだかんだ好きなんだけど。

 

 

 

 

 

以上ざっくりと感想でした。

 

わたしはこのアルバムを「ユニゾン流ロックの名盤」と呼びたい。軸曲2つをポップサウンドのものにしても、アルバム全体としてロックバンド然としたスタンスが確固たるものとなっているから成立する。今回のアルバムはいろんなジャンルにチャレンジしていて音楽の幅も広がっていて、「この3人はこんなことも出来るんだ」と更に知ることが出来た作品だと思う。

 

ロックはジャンルではなく姿勢。決してユニゾン的なポップネスが消えたわけではない。次の一手がどんなものであろうと、それはUNISON SQUARE GARDENがロックバンドを背負って存在しているからこそ何の迷いもなく受け取ることが出来る。

 

その信頼関係を強固たるものにしたのが「Dr.Izzy」であったのも間違いない。あのアルバムでUNISON SQUARE GARDENを解剖したからこそ、「MODE MOOD MODE」が名盤でいられるのだ。

 

 

この名盤を連れて全国をまわるツアーが4月からスタートする。どんな音に出会えるだろうか、今からワクワクが止まらない。

 

 

2.3年空けたいらしいからまだ早いけど、次のアルバムはすべての曲名がわかっている状態でどんな曲か予想しながら全部並べるやつやりたいな。「え!このタイトルでバラード?!」みたいな。振り回されたい。

  

 

 

かくして万事は気分の仕業。わたしの好きなロックバンドは、常識を徹底的に壊していく。

 

 

 

 

 

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