鯉の滝登り

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米津玄師 - fogbound 武道館2日目(1/10)

アルバムBOOTLEGリリースと共にスタートしたツアー「fogbound」が1/10をもってついに完結した。追加公演でありファイナルとなった武道館2日目のライブを簡単にレポートします。ミスも散見されるとは思いますが言ってしまえばただの感想文ですので、その爽やかな笑顔でスルーしてあげてください。

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個人的に武道館というのは「やっと辿り着けるステージ」だと思っていたので、若手がここでライブをすることやツアーの1公演として組み込まれることに対してはどちらかというと否定的な立場でした。この姿勢がたった2時間で見事に崩壊することになるのですが、その話はまた後ほど。まずは当日のレポートから。

 

 

 

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久々の武道館スタンディング。

17:30までに集合するようにticket board経由でお知らせが来ていたので待機。外で待っていてもそこまで寒くなかったのでウルトラライトダウンの優秀さに感謝。

誘導スタッフさんの統率力がすごい。厳重に、しかし手際良く列が進んでいく。今回電子チケットだったのだけど、自分のブロックに入るまでに4回提示しました。

 

今回のブロック割はA〜Fで、配置は以下の通り。

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今回Bブロックだったのですがセンターブロックかつ前方というめちゃめちゃいい場所。ブロックの中でも後方の人が少ないところで待機。

 

前日のレポートを読んでいて、マイクを落としたことや"ナンバーナイン"の2番歌い出しを飛ばしたことに戸惑う声が見られ、この武道館公演は初米津ライブの人が多いのかなという印象。もちろん何度も足を運んでいる人もたくさんいましたけどね。BOOTLEGでのブレイクを改めて感じました。

 

 

 

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ステージ上方には鉄骨が無造作に張り巡らされている。開演前は割と無機質に見えたけれど、アクトが始まると星と星を繋ぐ線のような柔らかさに変わった。鉄骨の後ろには三角形や平行四辺形のミラーがそれもまた無造作にあった。ライトを反射させたり、演者を映し出したり、演出の美しさに花を添えていた。

 

バックスタンド席には黒い布が掛けられていて、開放はなし。当日券の人は1階か2階の最後列だったのかな。

 

バスドラムにはお馴染みのNINMARIマーク(堀さんのInstagramより)。

 

会場の至る所にカメラが。最初はテレビ用かなと思ったが、19:00に流れた場内アナウンスの直後に下手前方からクレーンカメラが伸びてきた。円盤化ありそう。

 

開演前SEは結構興味深い曲たちが出揃っていたけれど、1番印象に残ったのはBUMP OF CHICKENの"サザンクロス"かなあ。

 

 

 

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19:05 開演

20:40 本編終了

21:03 全編終了

 

開演が5分遅れだったがなんせ武道館公演なので想定内なのだと思う。各地での公演よりもアンコールが1曲多かった上にスペシャルゲストも来たため(後述)、約2時間のアクトとなった。

 

 

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米津さんは白GOD Tシャツの上に白シャツを羽織り、ヒョウ柄のパンツを履いて登場。靴はグレーっぽいスニーカー。柄はよく見えなかったが揺れるタイプのピアスもしていた。

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米津玄師 挑戦的ツアーが大団円、ファイナル武道館に菅田将暉がサプライズ参戦 撮影:中野敬久

 

お馴染みのサポートメンバーの服装は以下の通り(堀さんのInstagramより)。中ちゃんの金髪いまだに慣れない。あと各オフィシャルレポで中島宏士の「士」の字が毎回無視されてるのめっちゃ気になる。

 

 

 

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19:05、会場は一瞬で暗転し、サポートメンバーの中ちゃん・堀さん・すってぃーが登場。少しあけて米津さんが登場。

 

1曲目はツアータイトルでもある"fogbound"。この曲でコラボした池田エライザちゃん来るかなあと思っていたけど、1曲目からゲストありだったらあまりにいきなりすぎるからこれでよかった気がする。相変わらずの歌の上手さに感嘆。CDのクオリティをナチュラルにライブへ持ち込める方って本当にすごい。

 

"砂の惑星"のイントロがかかると米津さんが観客に向けて挨拶。

米津「どうも米津玄師です!武道館、fogbound、 今日はよろしくお願いします!」
2番に入るあたりで米津さんが中ちゃんにピースしてて楽しそうだった。《天空の城まで僕らを"導いてくれ"》→《連れていってくれ》の歌詞替え。

 

"ナンバーナイン"。何度かトップバッターの役割を担うことが多かったこの曲はやはり観客の期待を高めるのにぴったりだ。過去に思いを馳せるこの曲が、未来の美しさを見せてくれる。

米津「ありがとう」


すってぃーがクラップを煽る。アルバムのスターティング・ナンバーの"飛燕"。アコギが武道館の空間に映えていて素敵だった。あたたかいのに近未来的で不思議。

2番Aメロですってぃーがものすごい笑顔で中ちゃんを指差し。中ちゃんも胸を張ってそれに応える。堀さんも2人とアイコンタクト。


"春雷"。キー替えあり。イントロから自由に踊って魅せる米津さん。キメのところを両手でのったり、アウトロの吐息を聴かせたり最後の1音で上手側を向いたり、MVを想起させる動きをしていた。その場で小さくツーステップ踏んでいたのもいとをかし。

床面の映像がドームの鏡面に映されていて、アリーナもスタンドも楽しめる演出。


セッションからの"かいじゅうのマーチ"。武道館が夕陽に照らされているような演出に心があたたまる。《あなたと一緒がいい》というフレーズをこれだけ大勢の前で切実に歌い上げてくれたことに感動した。


"アイネクライネ"もMVを思わせる美しい照明。《消えてしまいたい》のところを《死んでしまいたい》と歌詞替えしていた。意図的なものかどうかは本人のみぞ知るところではあるのだが、その部分の下コーラスをしていたすってぃーが一瞬顔を上げて米津さんの方を見たのは確認できた。


この日のセットが一番活かされたであろう"orion"。星空を思わせる照明にロマンチックなサウンドが絡んで会場を包み込む。今シーズンの「3月のライオン」のOPを担当しているUNISON SQUARE GARDENのコンポーザー・田淵智也が曲を書くにあたって「純粋以外のものは許されない」という前提を自分に課したと述べていたが、このアニメに対する米津さんの姿勢にも同じような雰囲気を感じた。

 

米津「元気?...ツアーfogbound、武道館、2日目、最終日、22公演まわって最後ですよ。なんかね、今日も5000人?...もっと多い?...まあそういうね、いろんな人が来てくれるのは本当にありがたいですね。ありがたいありがたいありがたいありがたいありがたい...今日もありがたい1日になったらなと思います。なんたって最終日ですからね、もう明日なんてどうでもいいってくらい、今この瞬間が人生で最高だっていうのをね、私、体験したいんですよね!!体験させてください!!ついてきてくれますか?」
客「いぇー!」
米津「ついてきてくれますか??」
客「いぇー!!」
米津「ついてきてくれますか???」
客「いぇー!!!」
米津「"LOSER"!!!」

 

いつもみたいに「ついてこれんのかなあ?」じゃなかったけど、会場のボルテージが最高潮に達したところで"LOSER"。身体をくねらせ、どこか挑発的で妖艶な視線を観客に向ける。

《中指立ててもしょうがないの》のところ、大宮のときは客席に向かって中指立ててるんだと思っていたのだけど、今日見たら立ててたのは薬指でしたね。真似出来ない。

みんなで手挙げるところ、手をキツネの形にしてたの可愛かった。

辻本さんについては後述(コラボゲスト)。

 

休ませることなく"ゴーゴー幽霊船"。最初の《1.2.3.》直後にテープキャノン発射。赤青2色の銀テープが武道館を舞う。セットリスト中で唯一のdiorama曲でありながら、その盛り上がりは相当なものだった。間奏ではすってぃーがクラップを誘う。

 

"爱丽丝"BOOTLEGの中でもバンド色の強いナンバーだが、ライブ常連曲に挟まれても非常にクールに決まっていた。曲を作る際に携わった矢尾拓也さん(Dr.)も感慨深そうに一言。

 

 

勢いはまだまだ止まらない。"ドーナツホール"だ。Aメロで米津さんは、左耳のあたりでLOSERのジャケットに書かれたハンドサインを繰り返すクラップをしていた。あれは意図的だったのかな。


イントロを長めにとって"ピースサイン"。Aメロのクラップがかなり浸透していた印象。

《さらば 掲げろピースサイン》でみんなが思い思いのピースサインを掲げる光景が本当に美しくて、毎回鳥肌が立つ。

 

"Nighthawks"。米津さんの背中を押してきたアーティストや楽曲たちに見守られながら音を鳴らしているようなあたたかさと凛々しさがあった。オマージュを自分のものにしている。

 

ステージ前には紗幕スクリーンが降りてくる。"love"。今ツアーはもちろん、7月に行われた「RESCUE」でも使用された加藤隆さんによる作品が映し出された。

《I love you》のところ、全身を震わせながら魂を込めて歌っているのがすごく伝わってきた。

映像で気になるところがあって...というのも、大木に過去のアルバムを想起させるものが並んで出てきていたように思った。dioramaの街並みに明かりが灯り、YANKEEの鹿髑髏に花が咲き、Bremenの鶏。過去を踏まえた未来への"love"、しかと受け取った。

 
感動の嵐が起きたまま、その空気を包み込むようなソロバージョンの"打上花火"。米津さんが歌うと季節感よりも切なさや慈しみが前面に出てくるから不思議だ。本当に美しかった。


個人的にアルバムで1番BOOTLEGを象徴していると思っている"Moonlight"。米津さんなぜか出だしを歌わず、《説明がつかない》から入る。しかも次のフレーズに行くと思いきやまた《あなたこそが》から入る。動揺したのかな。

この曲に関しては菅原さんに触れずして語ることはできないので、後述(コラボゲスト)。

 

"灰色と青"ももちろん後ほど(コラボゲスト)。アルバムのエンディング・ナンバーで本編を終えた。

 

 

アンコールで再びステージに登場。紗幕スクリーンの後ろに立った米津さんは"ゆめくいしょうじょ"を披露。映像は"love"と同じく加藤隆さん、内容は「RESCUE」のときと同じ。ほぼアカペラになる部分がいつも以上に感情のこもった歌声だったので、思わず立ち尽くすほどに感動した。

 

ここで初めて長めのMCをした米津(後述:アンコールMC)。その後過去の自分とこれからの自分を見つめるように、現在の居場所を確かめるように、"Neighbourhood"を歌う。

 

年内の公演はここで終わっていたのだが、武道館では"アンビリーバーズ"が待っていた。会場の揺れに合わせて米津さんも飛ぶ。素晴らしい決意表明とも言えるラストナンバーでこのツアーを締め括った。

 

 

 

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10日は特にツアーファイナルということもあり、多くのゲストを迎えた。

まずは"LOSER"。アクト中にMVのダンス指導をした辻本知彦さんバラクラバ帽をかぶって下手側から勢いよく登場。縦横無尽に跳ねながらリズムの掴めないステップを披露。米津さんが「師匠」と慕う辻本さんは本当に華麗にダンスしていて目を奪われた。曲終わり米津さんは辻本さんと背中合わせになり「ハッハッハッハー」と笑う。辻本さんは米津さんの胸をぽんと叩き、手を振りながら下手袖にはけていった。

 

そして"Moonlight"。ダンサーの菅原小春さんが駆けつけた。昨年辻本さんと菅原さんコラボしてましたよね...本当に豪華。

向かって右側に菅原さん、左側に米津さん。お互い向かい合っていて、その距離は2mもないくらい。最初踊らずじっと米津さんを見つめていた菅原さん。その視線にやられたのかわからないけれど歌の入りをミスる米津さん。

セクシーで美しい空間に息を飲んだ。

 

そして本編ラスト。

最終日だからと米津さんに紹介され登場したのは菅田将暉くん米津さんは菅田くんと握手。

 

米津「BOOTLEGというアルバムの"灰色と青"という曲は、彼がいなかったらできなかった曲であって、今回みたいな大きいステージで、初めて2人で一緒に歌えるなんて本当に光栄ですね。この日のために作ったんじゃないかと思うくらいです。...じゃあ菅田くん」

 

会場には「鬼ちゃーん!」「校閲ー!」など歓声が飛び交う。

客「フィリップー!」
菅田「笑。まさかここで自分がやった仮面ライダーの役名呼ばれるとは思わなかった笑。
皆さんこんばんは、菅田将暉です。実は今日2018年初仕事でして」
客「あけおめー!」
菅田「あけおめ。寝たり餅食ったりしてたらマネージャーさんに『菅田さんお仕事ですよー』って。来てみたら武道館だった笑」

 

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米津玄師 挑戦的ツアーが大団円、ファイナル武道館に菅田将暉がサプライズ参戦 撮影:中野敬久

 

生コラボはツアーでも今日だけ。非常に貴重な時間でした。片手ポケットに突っ込んで歌う菅田くんが最強にかっこよかった。

 

曲終了後、米津さんと菅田くんは握手&ハグ。

米津「ありがとうございました米津玄師でした。(菅田くんを指しながら)菅田将暉でした!」

 

 

 

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アンコールMCだけなんとなく。

 

米津「メンバー紹介してもいいですか。ベース・須藤優さん。ドラム・堀正輝さん。そしてギター・中ちゃーん」
客「(歓声)」
中島「いやー昨日喋りすぎた笑。長く喋った上にすべるっていう」
米津「人の公演であんだけ喋り倒す人なかなかいないよ。...じゃあ中ちゃん、今日の公演の感想を、簡潔に」
中島「皆さん、ありがとうございましたー!」

この幼馴染相変わらず仲良し。

 

米津「えーそして、武道館公演ということで、スペシャルゲストにも来ていただきましたね。まず"LOSER"は僕の師匠でもある辻本知彦さん。"Moonlight"、菅原小春ちゃん。そして"灰色と青"はコラボした菅田将暉くん。皆さんもう一度大きな拍手を」

菅原小春「ちゃん」って呼べる米津さんの凄さよ。

 

米津「えーとこのツアーfogboundっていうのは、11/1にBOOTLEGっていうアルバムのリリースと同時、まったく同じ日にスタートして。でまだ作品がみんなに届き切ってない状態でスタートしたからもちろん不安もあったけど、なんとか今日に辿り着けました。22公演?長かった気もするし、一瞬だった気もする。その間にほんとにいろんな人たちが来てくれて、いろんな人たちの顔だったり声だったり。いろんなものが自分の中に確かに残っている感じがあって。それが頭だったり、心だったり、お腹だったりに溜まって、沈殿して。それが僕を作っていってる感じがしてて、それでまた新しい自分になっていくんだろうなっていう予感があって。最終的にはありがてえなっていう、それしかないです。今日もいろんな人がね...5000人?」
客「15000!」
米津「え、15000人!?3分の1で見積もってたのか笑。あんまりそういうの気にしてなかった笑。...でその15000人って一括りの数字で言ってしまうと何だか心許ない感じがして、15000対1ではなくて、あなたと、あなたと(指さしながら)1対1が15000個あるような、そうでありたいと思います。15000っていう、その数字だけで見てしまうと物凄く心許ないけれど、僕の中では1対1が15000通りあると思っています。
徳島...徳島っていう片田舎があってそこで18歳まで育ったんだけど、自分の音楽の根底にあるものはその18年間で形作られたと思っていて。何もなくてずっと早くここから逃げたい、遠くへ行きたいという気持ちがあって、片田舎だから理解してくれる人もやっぱりいなくって。遠くへ行って、自由に俺の音楽をやりたいと思っていて...言ってしまえばそれは『遠くへ行きたい』ってことだったと思うんだけど、それが俺の中で音楽の理念みたいなものになっていて、その『遠くへ行きたい』っていう思いに生かされて来たと思うんだよね。
あれ、何の話しようとしてたんだっけ笑。
あなたが聴いてくれることによって自分の音楽は完成します。ほんの少しでもいいから自分の音楽を通して、あなたの心の中に居場所が欲しい。子供の頃からずっと『ここにいていいんだろうか』っていう気持ちが強くあって、ずっと悶々としている自分がいて。それで音楽を作るようになって、今日ここに15000人、だいぶ少なく見積もってしまったけれども笑、みんなが来てくれている。これは少なからずみんなの中に米津玄師の居場所があるということで、こんなに嬉しいことはないです。こんなに音楽をやってきてよかったなと思うことはない。だから、これからも誰も聴いたことがないような、自分にしか作ることができない音楽を作ることによって、あなたとおしゃべりがしたい。そういう気持ちが今ものすごく強くあります。今日は本当に来てくれてありがとうございました」

このMCを聞いて多くの人が藤原基央(BUMP OF CHICKEN)の顔を思い浮かべたと思う。米津さんもファンであることを公言しているし、「〇通りの1対1」「あなたの心に居場所が欲しい」、このMCを知らないわけがない。

 

ただこれは単にオマージュと笑っていい気がしない。BOOTLEGというアルバムを作るにあたって他者と積極的に関わってきた。自分の音楽を他者に託すことによって、彼は自分の居場所を探そうとしていたのではないだろうか。アルバムのリリースとツアーにおいて自分の音楽を通じていろんな人と交流し、辿り着いた武道館で見つけたもの。それは「米津玄師としてどうありたいか」という問いへのアンサーだったのだと思う。オマージュを経て、その中に本当の答えを見つけた。わたしはそう捉えた。

だからもう何度も耳にしたはずのMCも一言一句を聞き逃すまいと必死だった。あれは紛れもなく米津玄師自身の言葉だった。

 

 

 

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以前よりも本当に喉が強くなったなという印象。飛ばしすぎて中盤で声が掠れることがなくなった。場数を踏んで調整が出来るようになったのもあるだろうし、彼自身のトレーニングの賜物でもあろう。そして相変わらず歌のクオリティが高い。

 

前のツアーのMCで「アンコールは茶番だ」みたいなことを言っていた。実際本編までにBOOTLEGの曲は全て出し切った上に、"アンビリーバーズ"を除いては2曲ともカップリングという米津さんらしいセットリストだった。スタンスを貫いているのは清々しい。

 

また今回の武道館公演は追加公演かつファイナルであったが、いい意味でツアーの1公演、いい意味で特別なファイナルになった。ホール公演では無かったテープキャノンやコラボゲストもありつつ、照明はそのままでセットリストもラストの1曲追加のみ。

 

個人的に武道館をツアーの1公演に組み込むのが好きではなかったし、若手がここでライブをするのもそこまで嬉しいと思えなかった。米津さんのツアーに武道館公演が追加されると発表されたときも正直なところ不安が大きかった。今まで彼は片手で数えられるくらいしかツアーをしていないし、その公演数も片手で数えられるくらいだった。そしてまだ26歳。もうやってしまっていいのだろうか。

 

公演を観て思ったのは、「そのときが来たらやるべきだ」ということ。動員力が足りないと流石に無理があるが、その地を演者にとっても観客にとって思い出の地に出来るのであれば、積極的にやっていくべきだと思った。実力はマストとして、若手だからまだ早い〜と観客がごちゃごちゃいうのは違うかも。

 

大宮公演で米津さんは「武道館に対して特に思い入れはない」と言っていた。それでもどこかで、ここでやれるという自信があったのだと思う。そして見事やりきった。

 

それでいいじゃない、と思える自分に驚く。2時間でここまで考え方が変わってしまった。米津玄師こわい!

 

 

 

MCにもインタビューにも米津さん自身の欲がだんだん見えてきた。他者との関わりを通じて自分の輪郭がはっきりしてきたのだろう。

 

音楽はつづく。まだ終わらない旅が無事であるように。

 

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1/10(水)米津玄師 fogbound 武道館 セットリスト

1.fogbound
2.砂の惑星
3.ナンバーナイン
4.飛燕
5.春雷
6.かいじゅうのマーチ
7.アイネクライネ
8.orion
9.LOSER
10.ゴーゴー幽霊船
11.爱丽丝
12.ドーナツホール
13.ピースサイン
14.Nighthawks
15.love
16打上花火
17.Moonlight
18.灰色と青
en.
19.ゆめくいしょうじょ
20.Neighbourhood
21.アンビリーバーズ