鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

Suchmos F.C.L.S.@豊洲PIT

Suchmosのツアー「F.C.L.S.」ファイナルを観てきた。

 

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場所はチームスマイル・豊洲PIT。圧倒的に大好きな箱の一つである。3000超名が入れる日本最大キャパのライブハウスでありながら、どこで観ても見やすい。パーソナルスペースを確保しやすい。音響・照明のクオリティが高い。スタッフさんがとても優しい。最高じゃないか。

 

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彼らはこのツアーを軒並みソールドアウトさせた。動員者数約25000人。しかも東京3daysなんて勢いに乗っている...と言いたいところだが、メディアに取り上げられるようになってから現在まで派手さとは少し違うところで堅実に自分たちの音楽を積み上げていたように思う。

 

個人的に彼らのワンマンを観るのは新木場以来だし、アクトも最後に観たのはビバラだった。あれから何がどう変わっただろうか。豊洲の夜を少しだけ振り返りたい。

 

 

 

11/19。日曜のためO17:00/S18:00。一番後ろのブロックの最下手側の柵をゲット。整番はまあまあだったため、次々と入ってくるお客さんのポジショニングを観察。どのライブも意外に前が空いてるもんなんだな。入る扉も重要だなあと再認識。

 

18:05、一度暗転し、ほのかに灯るステージ。SEと共に5人が入場すると、フロアは大歓声に包まれる。そして最後にYONCEがフロントへ。深々とお辞儀をし、「ハーイ!」と挨拶するとPITのボルテージは急上昇。見とれる暇もなくスターティングナンバー、"A.G.I.T."へ。イントロだけでわかる、確実に音が厚くなっている。鳥肌が止まらない。

 

続いて"YMM"。

YONCE「Welcome to "TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE" final!」

ああ、ファイナルなんだ。今回のツアーはこの公演しか行っていないけれど、豊洲に来るまでに長い旅をしてきたんだなあと思うとぐっとくる。ピンクの照明がすごくよく似合っていた。

 

YONCE「豊洲!俺目悪いから全然見えないんだけど...後ろの方も元気?今日は地元の仲間と一緒に過ごすように、くつろいだ時間を過ごしてください」

 

それでくつろがせてくれないのがこのバンド。"PINKVIBES""Burn""WIPER""STAY TUNE"というてんこ盛りの展開。特に"STAY TUNE"、今までは看板曲の立ち位置だったけれど、加えて間奏にメンバーのソロも魅せつけてくれた。バンドとして新たな余裕が見えたように思う。

 

YONCE「地元の歌です。一緒に揺れよう、豊洲

新曲を挟んでからの"Pacific"。YONCEの歌声が更に色気を帯びていたのがこの曲で顕著に表れていた。"MINT"は題にちなんだミントグリーンの照明に包まれステージもフロアも各々に身体を揺らす。

YONCE(サビ)「恥ずかしがらないで、歌声聴かせて。好きだよ豊洲豊洲BABY」

 

そして新曲KCEEのスクラッチが際立つクールな楽曲。あんまり覚えていないけど新鮮さもあった。そして"BODY"。今や定番となってしまったYONCEの「踊ってるほうがかわいいよ」、今回は照れずにキメられてたので満点です。

 

YONCE(イントロ)「ツアーF.C.L.S.ファイナル、豊洲豊洲、寂しいね。すごく寂しいね。あっと言う間の旅だった。でもまたすぐ次の旅で会おうよ

豊洲が好き、煙草が好き...」

 

アドリブからの"TOBACCO"。YONCEが寂しいねとか言うからこちらまで寂しくなってしまった。それでも彼らはスピードを緩めない。


"FACE"。YONCEはそれまで着ていた水色のブルゾン(adidas?)を脱ぎ、縦横無尽にステージを動き回る。OLD JOE時代はギターボーカルだったYONCEだけど、Suchmosではボーカルに専念できているからすごく自由に表現出来ているなあと強く思う。安定の2Lペットボトル。

 

ヒリヒリする"SNOOZE"からHSUさんの焦らしにやられた"DUMBO"。みんなこの曲が来るってわかっているのに、あの瞬間の3000人はHSUさんではHSUさんの手のひらで転がされた。うん、悪くない。

 

YONCE「Show me your groove!」

本編のラスト"GAGA"では演者・オーディエンス問わず各々自由に空間を揺らしていた。TAIKINGHSUさんもステージ前方に出てきて我々に見せつけるように弾き倒し、会場のテンションを上げて上げて本編を締めた。

 


YONCE「熱気で奥まで見えないな。こんなスモークを作り上げたのは君たちだよ!

音楽は聴く人によって感想も違うし、抱く思いもまったく違うと思ってて。誰かと物事を共有するっていうのはあやふやで、もしかしたら今隣にいる人と性別も肌も年齢も考え方も違うかもしれない、でもきっと分かり合える、多様性を認め合える。今日ここにいるみんながそういう気持ちを持ち帰って広げていってくれたら嬉しいと思っています。今日は本当にありがとうございます。

音楽やっててほんとよかったなって思ってます。音楽が作ったあなたたちとのつながりを大切にしていきたい。これからもよろしくお願いします、Suchmosでした。じゃあもう3曲だけ」

熱く語ってくれたYONCE。ツアーもうすぐ完走!という場面、思うところもあったのだろう。

 

新曲"Alright"。すごく魂のこもったアンコール。食い入るように見つめるフロア。

 

YONCE「あっと言う間の2時間だった。ツアーの記憶がほぼありません。今回は何公演?(TAIHEIに尋ねる)...そっか、いやもうほんと一瞬だったから。でもめちゃくちゃ楽しかった...なんか今日あんまり話せないな、本当にありがとうございました」

 

ラストナンバーは"OVERSTAND"。《Far Away I&I Overstand》の繰り返しが印象的だった。眩しいほどの光の中に包まれ、6人の旅は幕を閉じた。

 

 

 

簡単にライブの流れでした。

大きいところでやりたいと口癖のように言っていた反面、各々の役割をしっかり見出して音を磨いてきたんだなあと強く感じるアクトだった。これからが更に楽しみだ。

 

 

まだ次のライブ予定は決まっていないが、「次の旅で会おう」と言っていた、その言葉を信じて待っていよう。その先に見える景色もきっと素晴らしい。

 

 

 

Suchmos TOUR F.C.L.S. 豊洲PIT セットリスト

01. A.G.I.T.
02. YMM
03. PINKVIBES
04. Burn
05. WIPER
06. STAY TUNE
07. 新曲
08. Pacific
09. MINT
10. 新曲
11. BODY
12. TOBACCO
13. FACE
14. SNOOZE
15. DUMBO
16. GAGA

en.
17. 新曲
18. Alright
19. OVERSTAND

 

 

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