今日の1曲:LADY MADONNA 〜憂鬱なるスパイダー〜 / LOVE PSYCHEDELICO
いつ聞いても彼らは唯一無二だな、と思う。
幼少期を海外で過ごした筆者は、日本語を覚えるのに相当苦労しました。今この言語で文章を書いてネットに放っているのが不思議なくらい。
LOVE PSYCHEDELICOは父の影響で聴き始めました。英語と日本語がシームレスに繋がるようなKUMIさんの滑らかな歌い方が心地よくてすぐに気に入りました。THE BAWDIESを好きな人にも馴染みがありますよね。
日本語はすべての文字に母音が付いているけど、英語はそうじゃない。KUMIさんには英語的な発音が染みついていて、その感覚のまま日本語を混ぜるからあんな風になるのかなと思っています。あのスタイルを2019年になっても誰も後追いしない、できないという事実。
"LADY MADONNA〜"はデリコの1stシングルです。ビートルズ好きにはたまらないタイトル。ギターリフもまんまビートルズ(もっと言うとBarrett Strong)ですね。
歌詞見るとふざけてる感じあるけど、聴くとかっこいいという矛盾。
洋楽っぽいよねとはよく言われるものの、そのルーツとなるジャンルは多岐に渡る。元々これはヒップホップベースにビートルズを掛け合わせたみたいな曲だけど、他を見るとR&Bのグルーヴだったり、カントリーっぽかったり、またあるときにはブルース。俯瞰してみるとJ-popに帰結していることも多い。なのにデリコだなってすぐわかる。
こういう自然かつ大胆な掛け合わせが90〜00年代の洋楽に対するステレオタイプみたいなものにじんわりとメスを入れてきたんでしょうし、"LADY MADONNA〜"がその一翼を担ったのは間違いないと思います。
今も褪せない名曲。
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