鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

THE KEBABS襲来(下北沢GARDEN・渋谷WWW X)

ついにTHE KEBABSがやってきた。

f:id:xxkanakoxx:20190124211037j:image

 

 

1/7、下北沢GARDEN。そして1/15、渋谷WWW X。1つ目は襲来、2つ目はその追加公演として。

参加された皆さまも、参加できなかった皆さまも、参加しなかった皆さまも、それぞれいろいろ感想はお持ちでしょうけども、筆者なりにも感じたことをそのまま書き連ねて行きたいと思います。

 

 

 

f:id:xxkanakoxx:20190123083806j:image

1/7、下北沢GARDEN。

f:id:xxkanakoxx:20190123085344j:image

キャパはおよそ500名。ザ・クロマニヨンズこけら落とし公演を行い、serial TV dramaが解散した場所。意図的であろうとなかろうと、縁を感じずにはいられない。

 

今回グッズとして販売されたのは、デモCD、Tシャツ、缶バッジ。ロゴTシャツって初期じゃないとなかなか手に入らないから嬉しい。可愛いので一式購入。

チケットを持っている人・持っていない人で販売時間が分かれていた。ちゃんと個数制限があって、売り切れない量が用意されていた(Tシャツの大きめサイズは多少売り切れていたけど)。ファンにはありがたい。

 

山中さわおさん(the pillows)と鈴木貴雄さん(UNISON SQUARE GARDEN)、ロッキング・オン社総編集長の山崎洋一郎さんがお見えでした。

 

 

f:id:xxkanakoxx:20190123173939j:image

1/15、こちらは渋谷WWW X。半年前髭とピロウズが対バンして上裸のさわおさんがフロアに飛んできたのは記憶に新しいですね。

 

同じくキャパ500...だけどもう少し入れてたと思う。筆者は整番500超えでしたから。

 

この日はTシャツがソールド、追加生産分が21時到着とのアナウンスあり。ここまでして売ってくれる人々本当に素敵だなあ。その心意気が嬉しいですね。

 

斎藤宏介さん(UNISON SQUARE GARDEN)、キョウスケさん(爆弾ジョニー)、HISAYOさん(a flood of circle・tokyo pinsalocks etc.)、ナガイケジョーさん(SCOOBIE DO)、UNISON SQUARE GARDEN等のローディー梅さんもお見えでした。

 

 

両公演ソールドアウト。

 

 

 

f:id:xxkanakoxx:20190124072132j:image

田淵さんがUNISON SQUARE GARDENのライブでは着ていないTシャツを着ていたり、佐々木さんが革ジャンではなくスカジャンを着ていたり、見た目の感じでは棲み分け出来てるなあという印象。キングさんもなんか髪短くなった?新鮮。

最近ではコーラスと引きずり回すことにしか使用しないマイクを、話すことに多用していた田淵さんが印象的でした。ただ、シリアルの解散ライブがGARDENっていうのはあの場で言わなくてもよかったな。新井さんが「それは言わなくていいよ」って言ってくれたのが救いだった。人によるだろうけど、個人的には知ってる人は知ってる、くらいでよかったと思う。だってこれTHE KEBABSのライブだし。

ピック弾きのベーシストもなかなか新鮮。何度か咥えててこの図も新鮮。

 

 

 

f:id:xxkanakoxx:20190123180343j:image

忙しいメンバー揃いなのに、これだけの曲数をあれだけのクオリティで出してきたのが本当にすごいなと思います。各プレイヤーのスキルの高さと作曲スピードの速さは元々保証されていたようなものですが、また新たに見せつけられた感覚です。

 

THE KEBABSはパンクバンドだ、みたいな発言をどこかで聞きましたが、パンクかと言われるとそうでもない気はします。それよりも自由で楽しいロックバンドって感じだった。個人的には好きなアーティストばかりなのでもちろん好みの楽曲揃い。各々のバンドよりも多少粗削りなところもあって、それもまた魅力的だなと。

曲名もさることながら歌詞もはしゃいでて好き。田淵さんがMCで「『You are my sweet main dish』ってコーラスしてる部分がある("Cocktail Party Anthem")」って仰ってたり、《ちょうどええ明るさにして離れて見てほしい》みたいな歌詞があったり。ふざけてるようで癖になるフレーズがたくさん盛り込まれていました。"ピアノのある部屋で"、ちょっとピロウズっぽかったなあ。

 

WWW Xの方でしかやっていませんでしたが"ホラー映画を観よう"という曲が印象的。他の曲たちと雰囲気が全く違っていて、何よりも佐々木さんがめちゃくちゃセクシー。曲後佐々木さんがお辞儀するまで拍手が起きなかったけど、みんな圧倒されていたんだと思います。

 

 

 

f:id:xxkanakoxx:20190124073511j:image

これも1/15のみ。アンコールにて「実はもう1曲作ってる、完成してないんだけど」と"THE KEBABSがやってくる"という曲を披露する流れに。

「ドラムからのイントロ、ABサビ、まあまあなギターソロ、ABサビ、すごいギターソロ、ABサビ2回繰り返してとんでもないギターソロ!」「お、プロデューサーがきた笑」「間奏のギターソロいる?!」「サビ入る前にキメが欲しいよね」「いんじゃないそんな感じで」「フラッドのリーダーがこんな感じでよく成り立ってるね、すごいな笑」「いや俺別にリーダーじゃない笑」「てかこのバンドギターソロ多いな!」などと早稲田×法政×日藝。キングさんはマイクを使うことはなかったものの、話し合いをよく聞いてイメージを膨らませているようでした。ドラムはキメ以外ほぼ決まってたのかな。

 

凄いとわかっていたつもりの田淵Pの才能を改めて再確認した。あんなにヘラヘラしてた佐々木さんも歌い始めると豹変。キングさんも余裕で叩き始め、3人の様子見て合わせつつも楽しんでいた。そしてハードルを上げられまくっていたにも関わらず、それを余裕で超えてくる新井さんのギターソロに陥落。何あの人めっちゃ上手い(知ってた)。全体としてもなんとか弾いてる感はまったくなくて、話し合いの過程含め素晴らしいものを見てしまいました。ここ数年のライブの中でも忘れられない出来事になりました。

 

 

 


f:id:xxkanakoxx:20190123180339j:image

これだけ褒めておいて下げたくないけど、新しいバンドの活動において各々が所属しているバンドの持ち曲をやるのはちょっとダサいと思うんです。彼らは「カバー」と言っていたけど、カバーともちょっと違う気がする。本人いるし。

ART-SCHOOLはキングさんが脱退しただけで母体はまだあるから多分触れなかったんだと思うけど、"シュガーソングとビターステップ"、"Dancing Zombiez"、"徹頭徹尾夜な夜なドライブ"("まばゆい"とLiSAちゃんのところは後で触れます)...やらなくても良かったのでは、と個人的な見解。

もちろん好きなバンドの好きな曲を好きなアーティストが歌うというのは嬉しいし、まだ曲数がワンマン1本に足りなかったというのもわかる。でもせっかく新しいバンドをやるというのなら、所属しているバンドを引きずるべきではないと思うのです。メンバーが参加していない曲(共通で好きな曲とか)をカバーする方が良かったなあ。

1/15のMCで「もうカバーはやらないよ」と言ってくれた田淵さん。1/7の時点ではそんなこと微塵も考えている様子を見せていなかったけれど、この言葉はシンプルに嬉しかった。

なんでそこまでこだわるかって、持ち曲に頼らなくたってTHE KEBABSの楽曲がめちゃくちゃかっこいいからなんですよね。ライブ時間が短くたって、"THE KEBABSのテーマ"を5回くらい繰り返したっていいから、そこは貫き通して欲しい。

 

 

 

f:id:xxkanakoxx:20190124130544j:image

都合が良いけどこれに関しては例外扱いしたいというちゃんとした理由がある。

所属バンドの持ち曲を持ち込むのは一貫して好きじゃないと言い切れるけど、これはずるいよなあ。serial TV dramaの名曲"まばゆい"。

THE KEBABSがこれをもじった"まばゆい part2"という曲を制作・披露していたのだけど、"まばゆい"には全然似ていなかったのでここは笑い話で終わるんだろうなと思った直後。THE KEBABSによる"まばゆい"ですよ。こわいね。

筆者がこれだけは許せた、むしろ泣いたくらい嬉しかったのは、シリアルが解散していてこういう形でないと一生ライブで聴くことが出来ない楽曲だからなのだと思います。ユニゾンやフラッドはまだ現在進行形で活動しているし、各々オリジナルメンバー(フラッドにはあまり使いづらい言葉だけど)がいる。

感動したなあ...新井さんも「このメンバーで"まばゆい"が弾けるなんて!」と嬉しそうでしたね。思わず「ロックは好きですかー!」って叫びそうになったよね(いつぞやのロッキン)。

 

 


f:id:xxkanakoxx:20190123083809j:image

筆者がTHE KEBABSの中で1番長く活動を見ているメンバーが佐々木さんなのですが、相変わらずめちゃくちゃかっこいい。住んでいた国やそこで通っていた学校など共通点も多くて、勝手に誇らしくなってしまいます。

特に1/7はさすがの田淵さんもちょっと浮き足立ちすぎだな、それは違うよね、と思う場面が散見されたのですが(個人的見解です)、佐々木さんが飄々としていて終始落ち着きを保っていたのがものすごく救いだったなと改めて思います。

田淵さんと仲良しなのは長いこと知っていたけど、《出待ちに関わらない 気安く煽らない》で田淵さんを指しつつMCでプチ反抗してたの最高でしたね。そういう染まらない佐々木さんが好き。

前方行くと軽率に恋するので注意。彼はとてもジェントルマンですから。

 

 

 

f:id:xxkanakoxx:20190123083758j:image

日藝を挟み込む法政と早稲田。本当は各々について書きたかったんだけどどうしてもパロディのタイトル付けたかったのでこの形で。

ここも仲良しなのは知ってたけど、MCの掛け合いがとても良い。というか田淵さんが普通にライブで喋るの、まあまあ久々に見るスタイルですよね。

田淵くんの仮歌俺結構好きだよ、ダブルボーカルの曲せっかく作ったんだから田淵くんも歌えばいいじゃんと唆す新井さん。おおそうかと乗っちゃう田淵さん。でも本当は歌いたくない田淵さん。新井さんにはちょっと養いたくなるような、母性本能をくすぐられるような魅力がありますよね...乗せられてしまうのもわかる。

2人とも「喋りたくない」「喋るのはボーカルだけでいいんだよ」と言いつつ、佐々木さんを置き去りにしてめちゃくちゃ喋る。当人は飲み物飲んだり譜面パラパラしててマイペース。MCもするけど、そういう所が最高。佐々木さんに甘くてごめん。

そういえば田淵さんが無邪気に「serial TV drama好きー!」ってはしゃいでたとき、新井さんがマイク通さずに「俺も」って言ってたの皆さん聞きましたか、言ってたんですよ。1/7のときGARDENの話ふったらあんまり乗り気じゃなかったので(筆者もあれは要らないと感じたけど)触れられたくないのかなと思っていましたが、今回は嬉しそうだったので何より。

演奏中新井さんと田淵さんが各々の立ち位置に突っ込んでいってたけど、2人ともなかなか突撃してて笑った。髪の毛わしゃわしゃズなのでだいぶグリグリブンブンでした。

 

 


f:id:xxkanakoxx:20190123083815j:image

LiSAちゃんのサポートや斎藤宏介さんのソロ・SK's Session 3などでお姿を拝見していたキングさん。頑なにマイクに向かわなかったのがらしいなと思いました。田淵さんと新井さんがあれだけ喋っていてキングさんまで加わったらとんでもないことになりそうだし、変わらずバランスキーパーなところはさすがドラマー。

リズム隊の意思の疎通が取れているバンドは上手いと感じることが多いのですが、彼らも然り。ユニゾンでは貴雄さんと息を合わせながら楽しそうに叩いている田淵さんと、サポートで周りの空気感を読むことに長けているキングさん。何度も目を合わせてはしゃいでいた2人が素敵でした。

ドラム台あったのかどうかさえわからないほど低くて見づらかったのが少し残念。次回に期待。

 

 


f:id:xxkanakoxx:20190123083803j:image

1/7のシークレットゲストについて。ここがエネルギー1番使うので、こう思った人もいたんだなくらいに思って読んでほしい。批判・否定する必要も悩む必要もないです。自戒の意味も込めて。

先に保険かけておくけど、筆者はLiSAちゃんのことがとても好きです。ワンマンも行くし、CDもほとんど持ってる。だから本当は書きたくない。でも書かせて欲しい。

 

何度も考えたけど、やはり初回シークレットゲスト出演に関しては否と言いたい。これはLiSAちゃんじゃなくても、例えばさわおさんがステージに上がっていたとしても、それはちょっと違うよと思ってしまう。

 

このメンツでLiSAちゃんが噛んでいない、なんてことはないだろうなとは思っていたから、スタジオ入り初回からいたとか、8畳間で~とか、結成過程のエピソードを語られても特に驚きはなかった。

 

ごちゃごちゃ言っても仕方ないので、筆者がなぜ「それは違う」と思ったのか、箇条書きにしておこうと思います。

 

・新バンド結成の初回はその人たちオリジナルのライブが見たい

カバー曲の話にも言えることですが、「襲来」と名付けたライブにおいて4人だけを100%見られなかったのはものすごく勿体なかったなと思いました。1/15は本当に楽しかったから。量としてもちょっと歌いすぎだし、それこそ持ち曲歌ってるし、おまけに"シュガーソングとビターステップ"や"Dancing Zombiez"まで...

ただこれ、LiSAちゃんが悪いというよりそういうノリにしてしまったメンバーの問題でもあると思います。1/7の後半はめちゃくちゃ上手いカラオケ大会みたいだった。セットリストの半分も歌われてしまって今でも2,000円返してほしいと少しだけ思ってる。ダブルボーカルの曲を書きすぎたから、というのは理由になっていない。オーデュボンの祈りの桜みたいにズドンといきそうでした。

 

・混ざり方の程度

好きな人たちが交わるのはこの上ない幸せだけど、機会と期間を読むのは大事だなと感じました。

ここを書くのは本当に難しい。対バンなら許せる、むしろ嬉しいような関わりも、ゲストとなるとなかなか難しいものがある。バンドという枠を壊してやることだから、相応の機会がなくてはなかなかやれないはずだ。

好きな人たちには好きにやって欲しいし、客の言うことはそんなに聞かなくていいと思っています。だからこそ、ファン側の自分の「好き」が混ざりすぎないように上手く機会を選んできたつもりでした。その塩梅はファンが100人いれば100通りの境界線があって、どれもきっと正解なんだろうと思います。

自分が混ぜたくないと思っている「好き」達が混ざった状態を唐突に見てしまった。事前にわかっていれば避けられた状況から逃げられなくなってしまった。

もちろん事前に告知するなんてことは彼女の人気からすれば無理な話です。それはわかっています。だからこそ、そんな簡単にステージに上げてほしくなかった。

 

・嫉妬もある

ここはもう否定できる要素がないです。全くそんな理由はない、と言ったら嘘になってしまう。煽ったから辞めさせられちゃう?のくだりとか、そんなニャンニャン今見たくない〜って思ってしまいましたからね。普段はあざといLiSAちゃんが好きだけど、それは彼女を見に行ったときに見たいものであって好きなバンドと一緒に見たいものではなかったみたいです。めんどくさくてごめんね、LiSAちゃんが悪いわけではないのに。楽しんでいないという姿勢をステージに向けてしまったこと、反省しています。でも1/15の方が最高に楽しかったのも否めない。

 

 

あとこれはシークレットゲストが嫌だった話からは少し逸れてしまうのだけど、「テツのアレやってよ!」と田淵さんがLiSAちゃんにパロディを振ったのは正直信じたくなかった。今でも信じたくない。

内輪ノリ、本当にサムい。フラッドのファンならあのシーンがわかるけど、知らない人にとっては本当に無駄な時間だし、知っててもあのステージでやるものじゃないなと思った。

例えば同じイベントにフラッドが出ていて、テツくん本人がそこにいて、あとからネタ回収できるような雰囲気なら面白いし良いと思うけど、あの日はそうじゃなかった。それにあの場所にいるのはフラッドのファンだけじゃない。さすがに笑えなかったです。佐々木さんが「ここにいない人の話をするなよ笑」と明るく諭してくれて良かった。

 

あの日はなんだからしくない雰囲気だったなと、敢えてここに書いておきます。

 

 

 

f:id:xxkanakoxx:20190123084121j:image

結成について書いた記事はこちら。

 

いろいろ心配したもののやっぱり最高にかっこよくて楽しかったので、バンドという夢を壊してくれさえしなければどんどんやって欲しいなと心から思いました。所属しているバンドがある人達はバランス見ながらお願いします。まあそのあたりは心配なさそう。

近い将来東京以外に行く計画もあるようで、ふんわり楽しみにしておこう。

 

f:id:xxkanakoxx:20190124202851j:image

1/15の公演後、5月に渋谷CLUB QUATTROにて対バンが決定。相手バンドのヒント、「ファミリーじゃない」「YouTubeで見てた」「佐々木と田淵が何このバンドちょーかっけえと声を揃えた」...わからん

最初ズーカラデルかなと思ったけど先日田淵さんがライブに足を運んでいたのを拝見したので違いますかね...「全然知らない、関わりない」みたいなこと仰ってたからなあ。チケット当たらなかったけど、どんなバンドが選ばれたのか楽しみ。

曲作るスピードが速いのもよくわかったので、そのうちアルバム出してほしいですね。

 

 

 

THE KEBABS、とてもかっこいいバンドだと思います。彼らのこれからと新井さんのもっとすごいギターソロに期待を寄せて。

 

 

 

f:id:xxkanakoxx:20190123174607j:image

1/7 THE KEBABS襲来@下北沢GARDEN セットリスト

f:id:xxkanakoxx:20190124212711j:image

 

1/15 THE KEBABS襲来@渋谷WWW X セットリスト

※THE KEBABSのオフィシャルTwitterにセットリストが掲載されておりますが、この記事では当日実際に披露した順で記載してありますので一部異なります。ご了承ください。

f:id:xxkanakoxx:20190124212504j:image

 

当ブログの内容(テキスト、画像、構成等)の無断転載・無断使用を固く禁じます。改変しての盗用もお控えください。

まとめサイト等への引用もおやめください。

記事をシェアして頂く際にはスクリーンショットではなくURLでお願い致します。

ご協力感謝申し上げます。