鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

米津玄師 - F / T 秘密基地

突然発表されたイベント。しかも平日。

「米津玄師が10/31にリリースする両A面シングル『Flamingo/TEENAGE RIOT』の世界観をイメージして作られた空間がポップアップにてオープン」...?はていったい何のことやら

 

 

1日目の10/16、偶然にも連休最終日だったのでとりあえず向かう。原宿駅と渋谷駅のちょうど真ん中あたり、明治通りを1本入ったところの普通の建物。

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12:00。既に100人ほどの列。恐るべし米津人気。近くを通ったお昼隊のサラリーマンさんに「生きてる中でもなかなか見ない行列」と言われました。とりあえず並ぶ。横からめっちゃ撮られてる(列を撮影するスタッフさんがいらっしゃいました)。配布開始予定は13:00で実際定刻通りに配り始めていたのだけど、12:40時点でスタッフさんがカウントしてたときには「383」という声が聞こえたので驚き。

 

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無事ゲット。これでも貰い終えて写真撮ってたら「配布終了でーす」の声が聞こえてきたので本当に怖い。わざわざ半休取って来た人とかどんな気持ちかと想像するだけで胸が苦しくなる。

 

 

一旦離れて腹ごしらえ。

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九月堂さんでつけ麺を頂く。

 

 

10分前から並べるとのことでそわそわしながら15:45に戻る。

大体8人くらいで切ってたのかな?わたしは2番目のグループだったが16時過ぎには入ることが出来た。

 

 

暗幕をくぐり抜けて1F、"TEENAGE RIOT"の世界。

全体的に暗く、黒いワイヤーの塊が木のように束になって下から上へと伸びている。その塊が3つほどあって、天井や床にも張り巡らされている。よく見るとヘッドホンが吊ってあって、そこから"TEENAGE RIOT"が流れていた。ある人はiPodから、ある人はラジカセから...

コンバースも吊ってあったのだけど、これは"TEENAGE RIOT"の歌詞に《コンバース》と入っているからなのかな(聴きとっただけなので真偽は不明)。ギターもワイヤーの中に絡んでいた。

足元にはブラウン管のテレビが置いてあって、米津さんの新しいアー写やジャケットが映し出されている。その周りには大きさの異なるサイコロがいくつも転がっていた。床に置かれたギターケースには大量の煙草が。ちなみに銘柄はゴールデンバット。ジャケットに因んだものかしら。

中のスタッフの方はフードを被っていた。

 

 

階段を上がって2F。今度は"Flamingo"の世界である。全体的にピンクで甘いムスクのような香り。花束やゴージャスな照明、マネキンは華やかな服を纏っている。化粧台にはたくさんのアクセサリーが無造作に並べられていて、辞書が開かれていた。その上に置かれた万年筆があるワードを指していたけど、そこに意図があったのかはわからない。椅子には毛皮がかけられていた。

民族衣装のようなものを着た綺麗なお姉さんが奥の暗い部屋へ案内してくれる。中には大きさの違うテレビが10台くらい置いてあって、すべて同じ映像が流れていた。"Flamingo"のMV。

舞台は恐らく築地の帝里加という中華料理屋さん。電波悪い体なのかほとんど映ってなかったけど、米津さんがフラミンゴを模した衣装を着て妖艶に踊っていたのは見えた。曲も少し聴ける。

 

 

文字で書くとどうにも陳腐になってしまうけれど、本当に鳥肌ものだった。

後で気付いたのだけど、外から見るとどこにも「米津玄師」の文字がない。1Fの大きなガラスにも曲名の記載しかないし、スタッフさんも「整理券の配布は終了しました」のプレートしか持っていない。

近くを通る人々の多くは新しい服屋が出来たと思っていた。確かにそう捉えるのも無理はない。

しかし何人かは検索するのであろう。「Flamingo TEENAGE RIOT」「神宮前 Flamingo」「渋谷 TEENAGE オープン」

そして米津玄師に辿り着く。

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マーケティングとかよくわからないけど、すごくセンセーショナルな試みだなあと思う。
現に米津玄師をずっと応援しているわたしたちでさえ、中に入ればTEENAGE RIOTの世界・Flamingoの世界にのめり込んでいた。最後にMVを観てようやく脳内が米津玄師に追いついた、なんて感覚すらあった。

 

 

写真や動画で何でも保存できるこの時代において、自分の目で直接吸収する機会はだんだん少なくなってきている。どんなに便利になろうとも、体験や感覚は大切にしていきたい。

 

 

シングルも、その直前のライブも、ますます楽しみになった。

 

 

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