鯉の滝登り

好きなものを、好きなように、好きなだけ。

米津玄師 ピースサイン

※この記事は米津玄師さんの7枚目のシングル「ピースサイン」のネタバレを含みます。購入されてからか、購入しないと決めてからお読みください。いつもありがとうございます。

 

 

趣味には必ずきっかけがある。

わたしが音楽やスポーツ、映画を好きになったのは完全に父の影響だ。触れる機会がなかったら一生興味すら持たなかったかもしれない。

 

必ずしも趣味を持つ必要は無いし、なにかにどっぷりはまらなければいけないわけでもないけれど、様々なものに触れ合う機会は大切にしたいと思う。そこから自分の人生が大きく変わるかもしれないから。

 

しかし趣味を持つ人に対して「なんでそんなにはまるのかわからない」と攻撃する人は結構多い。

そんなのわかるわけないだろう、人によって違うのだから。自分は自分の好きなことをしていればいいし、誰かの「好き」を否定している暇なんてないはずだ。たまにそんな暇人もいるけれど。

 

 

前置きが長くなった。

6/21、米津玄師7枚目のシングル「ピースサイン」がリリースとなる。

本日フラゲしてきた。

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ピース盤。先着特典でステッカーもついてきた。

 

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ピースリング。かわいい

 

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タワーレコード渋谷店。1階のエントランス中央に展開されていて嬉しい。

 

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3階の展開がこちら。

タワレコのポップは本当に毎回愛がこもっていて素敵です。

 

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CDのデザインが好き。銀盤は本当に最高。

 

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アニメのOPクレジットが収録されたDVDはこちら。同じデザインで青地。

 

 

"ピースサイン"はテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」のOPに起用された。その表題曲も含めてざっくりと感想を。

 

 

01.ピースサイン

 

歌詞カードに驚いた。歌詞カードというよりもピースサイン。ひたすらにピースサイン。

疾走感のあるイントロから始まるアッパーチューン。

Aメロでの タン タン タン タン タタン タン タタン タンのクラップはライブでもやるのかしら。ライブ映えしそうな曲がまた一つ増えたという印象。

 

「子供の頃の自分と対話しながら作った」と語る米津さん。マンガ・アニメが好きだった頃の米津少年に語りかけながら、時に貶されながら書いたというこの曲には「子供」の普遍的な感情へ訴えかける要素が詰め込まれている。時代が変わろうとも、響く部分はきっと共通しているのだろう。

 

米津さんは冒頭の《いつか僕らの上をスレスレに 通り過ぎていったあの飛行機を 不思議なくらいに憶えてる 意味もないのになぜか》という部分が一番最初に思いついたという。実体験と「ヒロアカ」との共通点を探しているときのことだったそう。

インタビューでは「果たしてこの曲は『ヒーローアカデミア』に相応しいものにできているか」と考える時間が長かった」と語っているが、相応しいどころか普遍性もあり、より幅の広い楽曲になったのでは。彼の中でもきっと手応えのある作品になったことであろう。アニメのOPとしても最高の役割を果たしている。

 

さらば掲げろピースサイン 転がっていくストーリーを

 

 

02.Neighbourhood

キャスで"カントリー・ロード"を歌っているときの米津さんを彷彿とさせるような1曲。

"ピースサイン"はマンガ・アニメが好きだった自分との対話を通して作られたが、"Neighbourhood"はより生活に根差した自分と話しながら作ったとのこと。みんなが思わず目を背けたくなるようなつらかった過去の出来事やくすぶっていた感情を抽出し、現在の米津さんと対比させながら形にしていった曲。

 

自分のことしか歌えないと語る米津さん。藤原基央(BUMP OF CHICKEN)もそんなことを言っていたが、彼らにしか歌えないことを歌うからこそリスナーはその中に共感を生み出せるのだろうと思う。こちら目線になったつもりで語りかけられたって突っぱねたくなる人も多いだろう。自分のことを歌うだけで、そこに共鳴する声や心はたくさんある。本人の真っ直ぐな姿の素敵さゆえでもあるけれど。

 

 

03.ゆめくいしょうじょ

 

2010年にハチ名義で発表したボーカロイド楽曲"沙上の夢喰い少女"のセルフカバーである。

"パンダヒーロー"や"ドーナツホール"など、ボカロ曲のセルフカバーはライブで何度もやっているが、こういった形での音源リリースは初めて。

 

聴いて驚いた。ゆったりとしたアレンジ。ボカロ曲に詳しくないから偉そうなことは言えないが、ボカロ曲の原型がほとんどない。

以前はハチ曲と米津曲を分けたいと考えていた米津さん。ボカロに歌わせる曲に自分で歌う必要性をまったく感じていなかったと語っていた。それからいろいろな曲に対して試行錯誤を重ねていくうちに、少しずつ自分の声を許せるようになってきたという。

 

今回のシングルとは別に、「マジカルミライ2017」のテーマソング"砂の惑星"をハチ名義で発表した。このときの気持ちを彼はナタリーのインタビューで次のように語っている。

 

米津「初音ミクを使って楽曲を作ったのは7年ぶりだったんですが、そのときに印象深い出来事がありました。自分自身と初音ミクの声にちょっと距離ができてたんですよね。それはたぶん、自分の声に慣れ過ぎたからだと思うんですよね。さっき『自分の声が好きではなかった』と言いましたが、『自分で歌う』って決めてからは自分の声との格闘だったんです。活動を続けていく中で少しずつ自分の声が許せるようになってきたんですが、そうすると不思議なことに、ボカロの声があまりよいと思えなくなって。それはつまり、自分とボカロの間に距離ができたからだと思うんです。今回"砂の惑星"という曲を作るにあたっては、その距離感に対応する必要があったし、そのためにかなり長い時間を要したんですよ。すごく悩みましたけど、ちょうどいい落としどころを見つけられたと思ってます」

 

ハチ⇔米津玄師のシフトはすごく勇気のいることだったと思うが、彼はこの2つの曲でその壁を乗り越えたことが証明されたのではないか。

米津さんは「自分とボカロの間に距離ができたから」と表現したが(彼の中ではそれが正解なのかもしれないが)、米津玄師という1人のアーティストとして、歌い手としての成長の証でもあると思う。彼自身も間違いなく、自分の歌に手応えを掴み始めているのだろう。それに関してはリスナーの方が魅力に気付くのが早かったな。

「ハチ」と「米津玄師」という2つの人物を飼い慣らす、そのコントロールができるようになっている。自然な流れのようで、努力の末の突破。

 

 

 

 

米津玄師のシングルはカップリングも含めて収録曲すべてが異なる顔をしていて毎回驚く。今回も然りだ。引き出しの多さにたじろぐ。

 

 

 

このCDに最速先行のシリアルが封入されているが、11月からツアー「Fogbound」がスタートする。全指定席(一部公演注釈付指定席・後方立見席有)でのホール公演であることが本当に嬉しい。一番指定で見たいアーティストだった。豊洲PITももちろん大好きだけど。

20公演、どこかの公演を目撃できますように。

 

何よりも驚いたのがチケットボード経由の電子チケット制になったことだ。やっぱり転売多かったんだなあ。身分確認があるから定価でのお譲りもできなくなるのが難点だが、リセールシステムもあった気がする。もうちょっと充実させて欲しい気持ちもわかるけれどこれからに期待。

 

昨年Mr.Childrenのツアーでチケットボードを利用したが、なにしろ電子チケットの利用が初めてだったもので当初は「チケットを手元に残したいのになあ」などと文句を言っていた。しかし入場後にデザインチケットテイストの小さいリーフレットのようなものが用意されていてなるほどこういうアイデアもあるのかと思った記憶。

米津さんの絵が本当に好きだから、何かあるといいな。

 

 

音源を出す度に、ライブをする度に、彼の音楽にわくわくが止まらない。

才能が人間離れしている、人間らしさ溢れる26歳。これからも目が離せない。

 

 

 

米津玄師 2017 TOUR / Fogbound
2017年11月1日(水)大阪府 フェスティバルホール
2017年11月2日(木)大阪府 フェスティバルホール
2017年11月4日(土)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
2017年11月5日(日)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
2017年11月8日(水)埼玉県 大宮ソニックシティ
2017年11月9日(木)埼玉県 大宮ソニックシティ
2017年11月18日(土)徳島県 鳴門市文化会館
2017年11月19日(日)愛媛県 松山市民会館
2017年11月23日(木・祝)福岡県 福岡サンパレス
2017年11月24日(金)福岡県 福岡サンパレス
2017年11月26日(日)鹿児島県 鹿児島市民文化ホール 第1ホール
2017年11月29日(水)新潟県 新潟県民会館
2017年12月1日(金)北海道 ニトリ文化ホール
2017年12月7日(木)宮城県 仙台サンプラザホール
2017年12月9日(土)福島県 郡山市民文化センター 大ホール
2017年12月14日(木)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
2017年12月16日(土)愛知県 名古屋国際会議場 センチュリーホール
2017年12月17日(日)愛知県 名古屋国際会議場 センチュリーホール
2017年12月23日(土・祝)岡山県 岡山市民会館
2017年12月24日(日)広島県 上野学園ホール