"アポロ"での鮮烈なメジャーデビューから19年を経た彼ら。思えば自分が最初からほとんどリリース日に作品を手に入れてきたバンドはポルノとBUMP OF CHICKENだけだなあと思い返す。
前作「RHINOCEROS」から2年と2ヶ月。この月日も非常に躍動的な期間となった。通常のツアーに加えて2016年の9月には横浜スタジアムで「横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~」を開催。約6万人を動員した。その間にもアニメや報道番組、スポーツなど幅広いタイアップを獲得し、2017年3月には台湾で初のワンマンライブ「PORNOGRAFFITTI 色情塗鴉 Special Live in Taiwan」の開催に至った(後述するが、このときのライブ音源が初回限定盤のDisc2に収録されているのでぜひチェックしていただきたい。圧倒的な歌唱力と爆発的に安定感のあるライブの雰囲気が楽しめるだろう)。5月にはスガシカオデビュー20周年の祭典「スガフェス!」に駆け付け、圧倒的なアクトを見せつけた。
"Montage"。昭仁さんがガンズ・アンド・ローゼス好きで歌詞に曲名を潜ませるというのはファンの中ではよく知られていることだけど、今作には"Don't cry"が入っていてにやけた。思い返すと"東京ランドスケープ"には"It's so easy!!"、"Let's go to the answer"には"Welcome to the jungle"などがあったが、ここまで表向きの曲に入っているのはなかなか珍しい気もする。
この曲、特徴的なコーラスがいくつかありますね。まずはAメロ。《意味がない》 Ah-Ah のコーラスは"Back seat dog"をイメージしたものかなと。この曲はピクシーズの"Here Comes Your Man"という曲のオマージュなので、もしこれが正解ならば「ピクシーズのオマージュをしたピロウズのオマージュをユニゾンがした」っていうめっちゃ興味深い事象の誕生です。ハッピーバースデイ。
RUNNERS HIGH RUSH LITTLE BUSTERS About A Rock'n'Roll Band 爆音ドロップ Back seat dog サリバンになりたい MY FOOT ノンフィクション サードアイ tiny boat Funny Bunny Fool on the planet ONE LIFE
また、昨年のCDJ1617で"Make Up Your Mind~運命に着火する~"を披露したときも、イントロから「ここに似合うと思うんだよね」という言葉と共にコールアンドレスポンスを要求していた。あの文章の「ここ」はいまだにわからない。CDJなのか、GALAXY STAGEなのか、単にフェスを指したのか。
その『Dr.Izzy』っていうアルバムは12曲入りなんだけど、アルバムを作っていくうちに1曲だけどうしてもアルバムの色に合わないねって外されて、お蔵入りになった曲があって。MelodiXの収録の時にSCANDALが隣のスタジオで演奏してたから観に行こうぜってみんなで見に行ったら、そのお蔵入りになった曲とめっちゃ似てる曲が演奏されてて笑。今からちょっと頭だけその曲をやってみます」 パッパッパラー言ってた。がっつり"テイクミーアウト"やん。演奏し始めた時のSCANDALファンのリアクションが"RUNNERS HIGH REPRISE"初披露時のBUSTERSのリアクションと似てて懐かしさすらあった。 斎藤「みんなよくわかったね、すごいね。似てるでしょ?危うくパクリ疑惑が出る所だった笑。しかもこの曲ね?タイトルが"シンパシーを感じる"って言うんですよ笑」
宏介さんギター構えてたし以前SCANDALメンバーが好きだって言ってたから"マイノリティ・リポート(darling, I love you)かと思えば"フライデイノベルス"。ツアーで育ち過ぎたこの曲、ポップさはそのままでどんどんゴリゴリさが増してる。田淵さんの首振りは顕在。何回聴いても《曲がり角 見覚えのある足音》って名歌詞すぎる。
そして出島(後述)に出てきながらの"ray"。ベースソロの音がめっちゃ綺麗に鳴ってた。BUMP OF CHICKENの新しいアンセムと言われるだけあって最近のライブでは定番曲になっているけど、こんなに早く入れてくるのはこれもまた意外だった。ヒロがやっとチャマを見ずに手振り出来るようになってて感慨深い。途中知らないうちにヒロとチャマの立ち位置が反対になってたなあ。
直「続きましてBUMP OF CHICKENのギター担当、唯一の、本当の長男、1番背が高い、最近もまた少しずつ背が伸びている...努力の賜物だねえ。増川弘明ー!みんな、せーので、ヒロー!って呼んで、いくよー、せーの!」 客「ヒロー!」 ヒロちょっと照れてて可愛い。背が伸びている、のところで自分の頭上を右手ですすすっと動かしてた。
そのまま出島に残って"You were here"。WILLPOLIS2014の東京ドーム公演以来なんとなく聴くのを避けていて、というのも個人的な位置付けとしては「あの日と共にある曲」だったんだよね。でも今日聴けたことで、なんだかよりこの曲が愛おしくなりました。 チャマは出島に腰掛け、藤くんは途中からハンドマイクに。マイクのコードがマイクスタンドに巻き付けられてる→歌いながらコードを解く→なんとか解ける→ピース。かわいい。
・SKY-HI 01.Shape of You(Remix) 02.ナナイロホリデー 03.ラップメドレー(As a Sugar〜Welcome To The Dungeon〜Enter The Dungeon〜Tyrant Island〜Walking on Water) 04.Silly Game 05.Double Down 06.クロノグラフ 07.スマイルドロップ 08.愛ブルーム
斎藤宏介 01.絵の具 02.新曲 03.新曲 04.新曲 05.新曲 06.スカースデイル
セッション 01.天国と地獄 02.Stray Cat 03.蒙昧Termination 04.イージュー☆ライダー 05.Double Down 06.新曲